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2011年5月

2011年5月25日 (水)

PLEX PX-W3U3の設定について (PX-W3U2およびPX-S3U2用の手順も併記)

ここでは自分がやったPX-W3U3の設定について、備忘録兼ねて書いています。

* アクセスの多い記事にもかかわらず販売終了したW3U2の手順のままでは大多数の方がW3U3に読み換えなければならない状況でしたので、W3U3の手順を基本とする形に変更いたしました。
ただし一部の画像ではW3U2やQ3PE用のものが使われていますがそこは適宜読み替えてください。(2014/8/11) *

内容としてはW3U3と記載してある文字を全てW3U2、あるいはS3U2に置き換えていただければ、PX-W3U2、あるいはPX-S3U2の設定にもそのまま使えます。

その際ファイル名や定義体はそのままコピペできるようになっていますが、うっかり間違わないよう一旦テキストエディタにコピーして、「置換」でW3U3をW3U2、あるいはS3U2に変換してからコピペすると良いと思います。

またS3U2の場合、チューナー数は4個を2個など半分に読み換えてください。S0、S1、T0、T1のような部分もS0、T0分だけを実施すればOKです。

なお、設定や利用していく上でのFAQはこちらにまとめてあります。もしうまくいかないことや疑問点があったら、随時参照してみてください。
また導入後にデバイスドライバーの更新をおこなう際の手順も、FAQの中のこちらにまとめてあります。(2013/10月版が最新)

これらのチューナーはUSBチューナーだからといった性能面での弱点は全くなく長期運用にも耐えてくれますが、この辺の記事にあるUSBハブを経由させるとより安定して使えます。長く使っていきたい方はご参考にしてください。

すぐに設定スタートしたいときはこちらへジャンプ

まずはあまり手間をかけたくない方には→こちらのクイックスタート・コースもあります。(Spinelを使わない設定です。PX-W3U3用手順ですが、他の機種でも使えます。)

PX-W3U3の外観 (W3U2も外観は違いますが性能的には同等)

目次

はじめに

1.各種ソフトウェアのダウンロード
  0)各種ソフトウェアの概要
  1)Microsoftランタイム類の導入
  2)ソフトウェアを各サイトからダウンロード
  3)各ソフトウェアを配置

2.各ソフトウェアの設定
  1)機器の接続
  2)Spinelの起動
  3)TVTestの起動と設定
  4)DTune.batによる、TVRockの設定
  5)TVRockの残りの設定と予約録画の方法

*補足1 内蔵カードリーダの使用について
*補足2 Spinelを使った他PCからの視聴・録画とTVRock間連携について
*補足3 サーバーPCに視聴用TVTest環境を別途作成する

その他・BonCasLinkを使ってサーバーのBCASを共有する
その他・TVTestの使い方に関するTIPS
  1)TVTestのヘルプファイル
  2)TVTestの使い方に関するFAQ
  3)録画したTSファイルの再生方法 (BonDriver_FileとTvtPlay)
  4)PowerDVD11以降のデコーダとしての利用について
  5)その他便利なプラグイン (字幕、ニコニコ実況、Androidリモコン、L字カットと超マルチディスプレイ化など)
  6)本編とCMの切れ目にチャプタを付ける
  7)WhiteBrowserによる録画ファイル管理のご紹介 (サムネイルによる映像ライブラリー化)
  8)Blu-rayディスクに焼く

その他・WindowsXPの場合のデバイス導入手順
その他・既存の環境にPXシリーズを追加する
まとめ

はじめに

このPX-W3U3に限りませんが、今出回っているTS抜きチューナーは、動かすだけだったら大して難しくはありません。

チューナーを正しく導入できていれば、TVTestのパッケージを適当なフォルダに置いてBonDriverというツールを入れ、あとはパラメーターやファイル名をちょっと調整すれば、視聴と簡単な録画はすぐにできるようになります。(裏もの解説本などでは、この段階までのガイドで終わってるものも多いです。)

また、予約録画はTVRockかEpgDataCap_Bon(EDCB)をその上に被せる形で導入していけば、思ったようにはなかなか動かないのですが、とりあえず形はできてきます。

この辺までなら、特にPX-W3U3のように実績のあるチューナーなら2ch専用スレもありますし、ネット上に各種ツールのガイドもありますので、やる気さえあればいろいろ試しながら、だんだんポイントもわかってくると思います。

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しかしネット上の情報は大抵、断片的だったり曖昧ですので、動くようになった段階で既に「何故そうなったかわからない」設定が沢山残ってしまいます。そのうち何かうまくいかないことが出てきますが、この状態では誰に聞いてもどうすれば良いのか判りません。いろいろ試行錯誤していくうちにソフト構成や設定もぐちゃぐちゃになっていきます。

私も今までこの手の機器はDY-UD200、PT2、OSはXP、Vista、7(32)、7(64)の順で何回もセットアップしましたが、ズボラなせいでろくにメモも残しておらず、後から弄るのもなにか不具合を起こしそうで、今から思うと機能を十分に使いこなせないままになっていました。本来はその辺を使いこなしてこそ、TS抜きチューナーの良さが生きてくるのですが。

その反省から今回は手順をBlogにメモしておきたいと思います。

なおW3U3を前提にしていますが、デバイスドライバーとツール及びBonDriver_PXの設定以外は機種に殆ど依存しませんので、SpinelやTVTest、TVRockの導入手順としてはW3PEやPT2等でも使えると思います。

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使い方の前提ですが、ある程度私の環境と同じという決め打ちで、以下のようにしています。

1)TVTestで視聴する。

2)TVRockで予約録画する。

3)PX-W3U3を(TVTest直接では使わず)Spinel配下とし、他のPCからもLAN経由で視聴・録画や連携ができるようにする。

4)BCASカード用にはUSBカードリーダを使用しても、内蔵カードリーダを使用しても良い。 (ここではUSBカードリーダを使う手順を説明しながら、内蔵カードリーダの手順を随時補足しています。)

5)地デジ、無料BSのほかに有料放送(BS&CS スカパーe2)も視聴する。

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1)はTS抜きでは普通ですね。2)はEDCBでも良いのですが、私の慣れだけの問題です。

3)は今回の主な動機です。これで家中のPCそれぞれにチューナーやアンテナケーブルを設置しなくても、有線/無線LANの届くところならどこでも、CS放送含めたTVが視聴できるようになります。古いPCやネットブックも自由にTVとして活用できますので、1台4チューナーのW3U3を存分に使い倒せます。

4)W3U3は内蔵カードリーダを持っていますが、私が導入した時点ではかなり制約がありましたので、私はUSBカードリーダを使うことにしました。導入トラブルをできるだけ避けたい方には、今でもトラブル要因が少なく、性能面でも信頼できますので、お勧めです。

ただ現在では、FakeWinSCard.dll というツールを使うことによって、内蔵カードリーダもUSBカードリーダと、ほぼ同等に使えるようになっています。(詳しい説明はこちらをご参照ください。)処理能力的にはUSBカードリーダの半分程度ですが、まずこれを使ってみて、もしスクランブル解除失敗がたまに出るようなら改めてUSBカードリーダを購入して使う、という形でも良いと思います。

USBカードリーダを使う場合、安売りしているものにはWindows7(64) で使えないものもありますので、入手するときは仕様を確認してください。ご参考までに、以下は64bit対応カードリーダの例です。(私は左を使っています。右も使用例多数です。)

なお、BCAS騒ぎの余波で、以下のリーダも暫く価格が高騰したり納期未定となったりを繰り返していました。W3Ux、S3Uxとも内蔵リーダが十分安定して使えますのであまり大きな問題にはならないのですが、今は値段も供給状況もだいぶ落ち着いてきましたので、2千円前後であれば入手しておけば、より安心感はあると思います。

ちなみに導入全般で、今回私が導入したマシンのOSはWindows7(32)、およびWindows7(64)ですがXPやVistaでも手順は特に変わりません。64bit版の7やVistaの場合も、BDAドライバーを64bit版にするだけで、あとは同じものを同じ手順で導入します。(現状64bit版のTVTest等も存在しますが、敢えて使う意味はありません。)

それでは必要なソフトウェアを揃えるところから、手順を説明していきます。

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1.各種ソフトウェアのダウンロード

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0)各種ソフトウェアの概要

必要なソフトウェアと、その簡単な説明です。これらをダウンロードするためのフォルダをそれぞれ作っておきます。ここに入れた各ソフトウェアは、解凍後マスターとして編集し、保管しておくと、後で再構築したりバージョン管理するのが楽になります。

①デバイスドライバー

PX-W3U3をWindowsからデバイスとして扱えるようにするためのドライバー。BDAドライバーはそのうち、BonDriverが使うために必要な機能を備えたドライバーで、WindowsMediaCenterが使うためのPBDAドライバーとは別物・共存不可。今回はBDAドライバーを使う。

②Utility

BSアンテナへの電源供給の有無と、(地上波の)感度を調整するためのツール。実際にはこのツールで設定値をレジストリに書き込み、それをデバイスドライバーが読み取ってW3U3本体に設定する仕組みになっている。

③BonDriver

BonDriverは、いわゆる「TS抜き」チューナーを、TVTestやSpinel、EDCBなどの「TS抜き」共通アプリが使えるようにするためのソフトウェア。 機種毎に必要で、ここではPX-W3U3専用のものを使う。

④Spinel

Spinel本体はその下に置いた様々なチューナー機種毎のBonDriverを仮想化して、共通のBonDriver_Spinelで被せる機能を持つ。
Spinel本体とBonDriver_Spinel間はネットワーク越しに置くことができ、1つのチューナーをローカルのアプリで使ったり、LAN上の別のPCから使ったりが自由になるだけでなく、1つのチューナーを複数PCで同時視聴する1対多配信もできる。排他制御やスクランブル解除などの機能も独自に持つほか、BonDriver間を切り替えるときの不具合のような、各機種BonDriverごとの"癖"を隠せるという利点もある。

⑤Multi2dec

Spinelは独自にスクランブル解除して配信する機能も持っていますが、そのためには\SpinelフォルダにB25Decoder.dllというモジュールを入れておく必要があります。ただ現在このモジュールの入手性が悪くなっているほか、衛星チューナー利用時の負荷が高くなるなど使い方にも注意が必要なため、当Blogの以下のガイドではスクランブル解除の手段として現在使っていません。このモジュールはMulti2Decのパッケージか、一部のEDCBパッケージの中に入っていますので、もし機能を使ってみたい方はネットで探してみてください。

⑥TVTest

BonDriverから送られるTSデータからサービスを抜き出し、(必要があれば)スクランブル解除し、デコーダやレンダラを使って、Windows上でリアルタイムに視聴できるようにする、「TS抜き」環境の基本ソフトウェア。高機能なTVとしての操作性を提供するほか、TSファイルに「録画」したり、逆にプラグインを使ってTSファイルを再生する機能も持っている。

⑦BonDriver_Spinel

Spinelが元のチューナー(ここではPX-W3U3)用BonDriverの上に被せる、仮想化されたBonDriver。ネットワーク越しでもTVTest等のアプリからチューナーが使えるようになる。

⑨TvRockOnTVTest

TVRockがTVTestと連携するためのプラグイン。TVRockで録画や番組表取得しようとした時にTVTestが起動→終了を延々と繰り返すような場合は、これがきちんと入っていない証拠。

⑩TVRock

予約録画&視聴のためのソフトウェア。ブラウザ・ベースの使いやすいインターフェースから番組表を見ながら録画予約したり、それらを編集することができる。

番組表の取得と予約のスケジューリング&実行、キーワード予約のような機能の他、PCのスリープや再起動のための制御、複数のTVRock間での連携のような機能も持つ。

実際の録画にはTVTestの機能を呼び出している。

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1)いろいろな前提になりますので、予めMicrosoftのサイトから、以下を導入しておきます

 .NET Framework 3.5 Service Pack 1

 .NET Framework 3.5 SP1 Language Pack

 .NET Framework 3.5 SP1 修正プログラム KB959209

(以上はWindows7、Windows8では導入済ですが、有効化されているかどうかリンクの手順で確認し、何もチェックされていないようであればチェックしてください。
またXP、Vistaの場合は、「コントロールパネル-プログラムの追加と削除」を見て、導入されていないようであれば、「Windows Update-重要な更新プログラム」から導入できます。個別に入れる時はこちらこちらから。)

次に、以下の4つのランタイム

 Visual C++ 2005 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)

 Visual C++ 2005 SP1 セキュリティ更新プログラム KB2538242  (vcredist_x86 を選択)
  (尚、このKB2538242の導入で「使用できないネットワークリソース」というエラーが出た場合は、こちらをご参照。)

 Visual C++ 2008 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)

 Visual C++ 2010 再頒布可能パッケージ  (x86)

をそれぞれクリックして、表示された画面で「ダウンロード」をクリックしてください。
なお、「その他の推奨ダウンロード」のような画面が現れたら何も選択せず、画面を下までスクロールして「ダウンロードせずに続けます」を選択してください。

ダウンロードのダイアログが現れたら、「実行」を選択して導入してください。

Cppruntime2005

この画面では「はい」と答えれば導入されます。また「修復」「アンインストール」二択の画面になる場合は既に導入済みですので、「キャンセル」を選んで導入を終了させてください。

これらについては必要です、と言うしかありませんので^^;、以降では説明は割愛させていただきます。

解凍ソフトの準備

以後のソフト導入手順の各所でzip や7z などの圧縮ファイルを解凍する必要があります。
OS標準の機能でもzipは解凍できる場合がありますが、TvTest用のfixやSpinelで使われている7z はOS機能やExplzhでは解凍できませんので、その辺ピンと来ない方は適切なフリーの解凍ソフトを導入しておいてください。zipも7zもlzhも区別なく解凍できるようになります。

例1)7-Zip
http://sevenzip.sourceforge.jp/
導入するとファイル上右クリックで7-zipのメニューが追加されており、そこから展開(=解凍)、圧縮を指示することが可能になります。

例2)WinRAR
40日を過ぎるとライセンス購入のメッセージが出ますが、毎回「閉じる」を押せば一応継続して利用可能です。
http://www.diana.dti.ne.jp/~winrar/download.html

.

2)ソフトウェアを各サイトからダウンロードし、解凍します。

①PX-W3U3用デバイスドライバー(Windows 32bit/64bit BDAドライバー) 

PX-W3U3 V2
PX-W3U3(無印)
PX-W3U2
以上はBDAドライバが共通です。こちらから
http://www.plex-net.co.jp/product/px-w3u3v2/download.html
最新版をDLしてご利用ください。

PX-S3U2
BDAドライバは
http://www.plex-net.co.jp/product/pxs3u2_download.html
こちらをDLしてご利用ください。

②Utility (LNB PowerSupply レジストリ設定ツール、地上波デジタルチューナ用 感度調整ツール)

PX-W3U3 V2 (上のデバイスドライバに同梱されています。)
http://www.plex-net.co.jp/product/px-w3u3v2/download.html
PX-W3U3(無印)
http://plex-net.co.jp/plex/px-w3u3/PX-W3U3_driver_Ver-1.1.zip
PX-W3U2
http://plex-net.co.jp/plex/px-w3u2/PX-W3U2.Driver_Utility_Package_Ver.1.0.3.zip
PX-S3U2
http://vladi.cocolog-nifty.com/blog/files/S3U2_Utility.zip
それぞれを解凍した中の「Utility」フォルダの中身を使ってください。

③BonDriverは、

W3U3 V2用は以下のリンクにある「TvTest_PX_W3U3_V2.zip」をDLし、

http://www1.axfc.net/u/3575665

中にあるもののうち、図で反転しているBonDriver関連ファイルだけを使います。
W3u3v2bd(TVTest関連は古いものなので使ってはいけません。)
なお、このうち
 BonDriver_PX_W3U3_V2_S0.ini
 BonDriver_PX_W3U3_V2_S1.ini
の2つのファイルはBSCSの周波数定義体ですが、実は従来のW3U3(無印)やW3PE等と一部互換性がなく、ch2ファイルがそのまま共用できません。これを解消するため、リンクのファイルをダウンロード&解凍して、これを置き換えることをお勧めします。

W3U3 無印用はup0848.zip PX-W3U3用BonDriver をDTV関係ファイル置き場よりDLしてください。

http://www3.wazoku.net/2sen/dtvup/

なおW3U2をお使いの場合は「BonDriver_PX_Series (up0625.zip 中にBonDriver_PX_W3U2のフォルダがある)」を、S3U2をお使いの場合は「up0685.zip BonDriver_PX-S3U2」をDLしてください。

上記ファイル置き場がリンク切れしている場合はこちら(待避所)

W3U3用BonDriver→up0848
W3U2,W3PE,S3U用BonDriver→up0625.zip

S3U2用BonDriver→
BonDriver_PX_S3U2.zip

⑥TVTest 0.7.23(x86)はこちらからDL。

また上記でうまくダウンロードできない場合はこちらにもあります。

⑨TvRockOnTVTest(Mod 9.1r2)はこちらからDL。

また上記でうまくダウンロードできない場合はこちらにもあります。
http://www35.atwiki.jp/tvrock/pages/27.html

④Spinelプログラム

最新版ver3.6.1.1 を作者のホームページ

http://lapislabs.blog24.fc2.com/blog-entry-25.html

からダウンロードしてください。

これを解凍して、中のSpinel3フォルダの中身を、適切な実行用フォルダ(以下、\Spinelフォルダと表記します) を作ってコピーしてください。

ただしこのままでは中の定義体が古いので、必ず以下のファイルをDLして、更新してください

修正済みSpinel定義体をダウンロード

これを解凍した中身をフォルダ構造ごと、\Spinelフォルダ に上書きコピーしてください。具体的には図の4つのファイルを置き換える形になります。

Spineldefupdate

⑦BonDriver_Spinel

作者のホームページ

http://lapislabs.blog24.fc2.com/blog-entry-26.html

から最新版のver3.5.3.0 をダウンロードし、解凍してください。すると直下に
BonDriver_Spinel.dll.ini

x86フォルダの下に
BonDriver_Spinel.dll

がありますので、この2つを適切なフォルダに保存しておいてください。

⑩TVRockは、リンク先のファイル置き場から「期限解除パッチ適用済みTvRock09u2(up0699.zip)」をダウンロード可能です。それより前のバージョンはTvRockスレ@ウィキ の倉庫にあります。
http://www35.atwiki.jp/tvrock/pages/27.html

.

3)各ソフトウェアを配置します。

以下の説明は新規に構築する場合の手順です。もし既にPT1/2やHDUSなど他のチューナーで作った視聴/録画環境があって、それにPXシリーズを追加したい場合は、リンク先を参照してください。

設定や利用していく上でのFAQはこちらにまとめてあります。もしうまくいかないことや疑問点があったら、随時参照してみてください。

まずはPX-W3U3を接続するPC本体のほうに、ファイルを図のように配置していきます。

Jpg_2

具体的には、

①デバイスドライバーは32bit版と64bit版が解凍されますので、Windowsが32bit版ならBDA_driver_32(XP_Vista_Win7)、64bit版ならBDA_driver_64(Vista_Win7)のフォルダにある、Install_Driver.batを実行します。 なお、この作業はW3U3をUSB非接続の状態でおこなってください。

(2台目以降のW3U3導入時には改めてドライバーを導入する必要はありません。)

導入が終了したらW3U3をUSB接続してください。数分待って(但しXPの場合はアクションが必要です)、デバイスマネージャーに以下のデバイスが展開されていれば成功です。 次に進んでください。
(これはW3U3無印の見え方です。W3U3V2の場合は1台あたり1個づつ見えるのが正常な状態。)

- サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラ

 1. HDTV PX-W3U3 USB BDA Driver

 2. HDTV PX-W3U3 USB BDA Driver

- ヒューマンインタフェイスデバイス

 1. HDTV PX-W3U3 HIDIR USB Remote Control driver for DTV

 2. HDTV PX-W3U3 HIDIR USB Remote Control driver for DTV

W3U3無印にAC電源が繋がっていないと、これが1個づつしかできません。必ずAC電源は接続してください。

それでも数が合わない時は、何かドライバーにゴミが入っています。その場合W3U3をUSBから外した後で、Unstall_Driver.batを実行し、再度Install_Driver.batを実行してみてください。

 補足) うまくデバイスが認識できない場合の、ドライバー手動インストール

以上の手順を踏んでも、環境によってはどうしてもデバイスがうまく認識できず、下図のように、「ほかのデバイス」として(!)の付いた状態になってしまうことがあるようです。(特に10月24日版の新ドライバーの場合)

Driverfail1

その場合は、下図のようにW3U3をUSBに繋げたままの状態で、(!)の付いたデバイスをダブルクリックして、「ドライバの更新」から「ドライバーソフトウェアを手動で検索」を選択し、BDAドライバの場所(32bit版、64bit版それぞれのフォルダ)を指定して、OKを押してください。

Driverfail2

この操作が成功して認識されたデバイスにもまた(!)が付いていることがありますが、その場合は(!)の付いたデバイスに同じ操作をくり返してください。H/W、S/W環境に問題がなければ、最終的にうまく認識されるはずです。

完全に(!)が消えない場合でも、「HDTV PX-W3U3 USB BDA Driver」が正常に認識されればOKです。「HDTV PX-W3U3 HIDIR USB Remote Control driver」はリモコン受光デバイス部分ですので、最悪うまく認識されていなくても、リモコンが使えないだけです。

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②Utility中のツール2つのうち、LNB PowerSupplyレジストリ設定は、BS/CSアンテナにPX-W3U3から給電するかどうか、の選択です。アンテナを自前で立てている場合は、いずれにしろ(まともな分配器なら)アンテナ分配器が適切に電源を選択しますので、ON(LNB_ON_PX_W3U3.regをダブルクリック)で良いと思います。

それ以外の共同アンテナ、CATV経由等の場合はOFF(LNB_OFF_PX_W3U3.regをダブルクリック)にします。

LNAツールについては、PX-W3U3 V2 とそれ以外では使い方が異なります。
PX-W3U3 V2以外(W3U3無印、W3U2、S3U2)の場合、(ISDB_T_LNA_Control)は地上波チューナ用 感度調整ツールです。
デフォルトだとAUTOが設定されていますがこれはあまり適切ではないので、とりあえず感度調整など不要、と思う場合でも、ISDB_LNA_Manual_Mode_ByPass.regをダブルクリックしておいてください。
他にも3種類ありますので、感度が低いと思ったら後で最適なものを選ぶと良いと思います。ただしAUTOはあまり賢くないので使わないようにしてください

PX-W3U3 V2 のLNAツール(ISDB-T_LNA_Control/ISDB-S_LNA_Control)については、地上波と衛星それぞれに「ON」と「OFF」のいずれかが設定できるようになっています。現物でテストしていないので判りませんが、その他の機種の経験で言えばまずは「OFF」でセッティングして、受信のうまくいかない局があるときはアッテネータを使った調整をおこなった上で、「ON」は微調整で使うことがお勧めになると思います。
(なお、PX-W3U3_V2のコントローラはPX-Q3PEと同じく、もう少し細かい感度調整もできるようになっています。それらがどの程度意味があるのかは判りませんが、ご興味のある方は添付ファイルもご参考に。readmeとサンプルが入っています。)

これらのツールが正しく反映されたかの確認方法は、こちらをご参照ください。

なお、これらのツールはレジストリを操作するため、UAC(ユーザーアカウント制御)の設定によっては操作した内容がうまく反映されない場合があります。そういった時の対応方法はリンク先に説明してありますので、参照してみてください。

2台目以降のW3U3導入時には改めてこれらのツールを操作する必要はありません。(同じPLEXチューナーでも機種が違えば、それぞれ用のものを操作してください。)
なお、BDAドライバーを更新したり、unstall.bat→install.batで再導入したり、あるいは別系のUSBポートにチューナーを繋ぎ直したりすると、このLNAやLNB給電ツールの設定がリセットされることがあります。そのような作業をおこなった場合、念のためにこれらのツールも再適用することを心掛けてください。

レジストリをいじりましたので、ここで一旦システムを再起動してください。 操作の反映だけなら再起動は必要ありませんが、OSに修復ポイントを覚えさせるためです。

③PX-W3U3無印用BonDriverは、解凍直後は以下の構成のものが入っています。

(W3U2の場合も名前がW3U2に変わっているだけで同じ構成です。またW3U3 V2用およびS3U2用の場合は他にもいろいろ入っていますが同じ構成のものが含まれています。)

a) BonDriver_PX_W3U3_S.dll

b) BonDriver_PX_W3U3_S.ini

c) BonDriver_PX_W3U3_T.dll

d) CardReader_PX.dll

e) CardReader_PX.ini

またPX-W3U3_V2用のBonDriverには、以下の構成のものが入っています。他にもTVTest関連がいろいろ入っていますが、それらは使いません。

a') BonDriver_PX_W3U3_V2_S0.dll

a'') BonDriver_PX_W3U3_V2_S1.dll

b') BonDriver_PX_W3U3_V2_S0.ini

b'') BonDriver_PX_W3U3_V2_S1.ini

c') BonDriver_PX_W3U3_V2_T0.dll

c'') BonDriver_PX_W3U3_V2_T1.dll

d) CardReader_PX.dll

e) CardReader_PX.ini

ここにある d),e) は内蔵カードリーダをFakeWinSCardで使うときに利用しますが、とりあえずそのままにしておきます。

*BS新チャンネルへの対応

PX-W3U3ではこれは反映済みなので、不要です。W3U2、S3U2の場合のみこの対応をおこなってください。)
b)BonDriver_PX_W3U2_S.ini
をテキストエディターで開いて、[BS]セクションを以下の通りに上書きします。
[BS]
CHANNEL_NUM = 30
CH001 = BS1/TS0,0,11727480,0x4010
CH002 = BS1/TS1,0,11727480,0x4011
CH003 = BS3/TS0,0,11765840,0x4030
CH004 = BS3/TS1,0,11765840,0x4031
CH005 = BS9/TS0,0,11880920,0x4090
CH006 = BS9/TS1,0,11880920,0x4091
CH007 = BS9/TS2,0,11880920,0x4092
CH008 = BS13/TS0,0,11957640,0x40d0
CH009 = BS13/TS1,0,11957640,0x40d1
CH010 = BS15/TS1,0,11996000,0x40f1
CH011 = BS15/TS2,0,11996000,0x40f2
CH012 = BS17/TS1,0,12034360,0x4310
CH013 = BS17/TS2,0,12034360,0x4311
CH014 = BS5/TS0,0,11804200,0x4450
CH015 = BS5/TS1,0,11804200,0x4451
CH016 = BS7/TS0,0,11842560,0x4470
CH017 = BS7/TS1,0,11842560,0x4671
CH018 = BS11/TS0,0,11919280,0x46b0
CH019 = BS11/TS1,0,11919280,0x46b1
CH020 = BS11/TS2,0,11919280,0x46b2
CH021 = BS19/TS0,0,12072720,0x4730
CH022 = BS19/TS1,0,12072720,0x4731
CH023 = BS19/TS2,0,12072720,0x4732
CH024 = BS7/TS2,0,11842560,0x4672
CH025 = BS21/TS0,0,12111080,0x4750
CH026 = BS21/TS1,0,12111080,0x4751
CH027 = BS21/TS2,0,12111080,0x4752
CH028 = BS23/TS0,0,12149440,0x4770
CH029 = BS23/TS1,0,12149440,0x4771
CH030 = BS23/TS2,0,12149440,0x4772

以上で保存します。
*(追記・終わり)

W3U3 V2 1台の場合はとりあえずこのままのものを使います。W3U3無印やW3U2の場合は、a),b),c)をコピー&ペーストで同じものを2個ずつにし、ini,dllそれぞれを以下のようにリネームします。

a') BonDriver_PX_W3U3_S0.dll

a") BonDriver_PX_W3U3_S1.dll

b') BonDriver_PX_W3U3_S0.ini

b") BonDriver_PX_W3U3_S1.ini

c') BonDriver_PX_W3U3_T0.dll

c") BonDriver_PX_W3U3_T1.dll

(2台目以降の導入時は同じセットをコピーして、サフィックスを単純に増やしていってください。例えば既存のものがS0,S1,T0,T1を使っていたらS2,S3,T2,T3など。)

④Spinelは解凍したものを、そのまま適切な実行用フォルダ(以後、仮に\Spinelとします。)にコピーしておきます。

直下に以下の2つのフォルダができますので、

 \BonDriver

 \DeviceDefinitions

この\BonDriverの下に、3)-③で作成した a')~c") の6つのファイルをコピーしておきます。

この段階で一旦\SpinelにあるSpinel.exeをダブルクリックして起動し、すぐに終了させると、\SpinelにSpinel.iniというファイルが作成されます。これをテキストエディタで開き、該当箇所を以下のように設定し(既にそうなっている場合はそのまま)、保存します。

DescrambleControl = 0

⑥TVTestは解凍したものを、そのまま適切な実行用フォルダ(以後、仮に\TVTestとします。)にコピーしておきます。

S3U2をお使いの場合、BonDriver_PX-S3U2のパッケージの中にTVTest関連のファイルも入っていますが、新BSに対応していない古いバージョンですので、それらは使わないでください。

なお、最新版のTVTestでも中に入っているBS、CSチャンネルファイルは必ずしも最新ではありませんので、次の添付ファイルを「右クリック」→「対象をファイルに保存」でダウンロードして、\TVTest実行用フォルダに上書きコピーしておいてください。

「Preset_BS.ch2」をダウンロード

「Preset_CS.ch2」をダウンロード

(上記の名前のままでDLするように注意してください。ときどきブラウザが勝手に.txtという拡張子に改変してダウンロードしようとする場合がありますので、その場合は再度この操作をやり直して、拡張子が.ch2になることを確認してください。)

次に、Microsoft DTVデコーダに対するバグを修正するため、こちらから、「0.7.23fix」 をダウンロードし、解凍します。
 上記サイトがリンク切れしている場合、こちらの一覧からTVTest_0.7.23fix.zipをダウンロード&解凍して使ってください。
 
中にある2つのファイルをTVTestフォルダにコピーして、 TVTest_0.7.23fix.exe をダブルクリックし実行してください。
Tvtestfix

正常終了が表示されてTVTest.exeの日時が 2013年2月28日11:00 になればOKです。

⑦BonDriver_Spinelは解凍すると、直下に

a) BonDriver_Spinel.dll.ini

およびx86(32bit版:今回使用)フォルダの下に

b)BonDriver_Spinel.dll

ができます。今回はそれぞれ4回コピーして、以下のようにリネームします。

a') BonDriver_Spinel_PX_W3U3_S0.dll.ini

a") BonDriver_Spinel_PX_W3U3_S1.dll.ini

a"') BonDriver_Spinel_PX_W3U3_T0.dll.ini

a"") BonDriver_Spinel_PX_W3U3_T1.dll.ini

b') BonDriver_Spinel_PX_W3U3_S0.dll

b") BonDriver_Spinel_PX_W3U3_S1.dll

b"') BonDriver_Spinel_PX_W3U3_T0.dll

b"") BonDriver_Spinel_PX_W3U3_T1.dll

(2台目以降のW3U3導入時は、サフィックスを単純に増やしていってください。例えば既存のものがS0,S1,T0,T1を使っていたらS2,S3,T2,T3など。)

次にa')~a"")をテキストエディタで開き、該当箇所を以下のように書き換えます。

a')

TunerPath = "PXW3U3/0/S/0"

RequireExclusiveChannelControl = 1

DesiredDescrambleControl = 0

a")

TunerPath = "PXW3U3/0/S/1"

RequireExclusiveChannelControl = 1

DesiredDescrambleControl = 0

a"')

TunerPath = "PXW3U3/0/T/0"

RequireExclusiveChannelControl = 1

DesiredDescrambleControl = 0

a"")

TunerPath = "PXW3U3/0/T/1"

RequireExclusiveChannelControl = 1

DesiredDescrambleControl = 0

作成したa')~a"")、b')~b"")の8つのファイルを全て、3)-⑥の\TVTestフォルダ直下にコピーしておきます。

(2台目以降のW3U3の場合は、TunerPath =で機種識別に続く数字:PXW3U3/0 が"何台目"をあらわしますので、順に1、2と変えていってください。)

⑨TvRockOnTVTestを解凍した後、 TvRockOnTVTest.ini と、TvRockOnTVTest.tvtp の2つのファイルを、

\TVTest\Pluginsフォルダ

にコピーしておきます。

⑩TVRockを解凍後、そのまま適切な実行用フォルダ(以後、仮に\TVRockとします。)にコピーしておきます。

以上でファイル配置はすべて終了です。以後、各ソフトを起動して設定に入ります。

.

2.各ソフトウェアの設定

PX-W3U3を接続するPC本体のほうで、以下の順番に設定していきます。

1)機器の接続

PX-W3U3をUSB接続し、アンテナ、付属の電源を接続します。

*注:私の環境の問題ですが、後日ZOTACのZ68マザーでUSB3.0のポート(VL800コントローラ)に接続すると、後のチャンネルスキャン時にブルースクリーンが発生する、という障害がありました。USB2.0のポートでは問題ありませんでしたので、事例報告まで。
一般にUSB3.0ポートのほうが相性の問題が出やすいですので、極力USB2.0のポートに繋いだほうが良いと思います。

netcasなど代替のwinscard.dllを使う場合は \TVTest と\Spinelフォルダにそれを入れることになります。そうでない場合、スマートカードリーダをUSB接続し、BCASカードをセットしてください。

内蔵カードリーダを使う場合は、FakeWinSCardの説明を読んで設定に反映した上で、内蔵カードリーダにセットします。なお FakeWinSCard を使う場合は、準備したWinSCard.dll以下3つのファイルを、\TVTest フォルダにコピーしておいてください。
内蔵カードリーダを使う場合、特に最初の頃はカード用のスロットがカードの厚さに対して狭く、うまく挿さりにくいかもしれません。
そういう場合あまり力を入れ過ぎない程度に少しずつ端のほうからねじ込んでいってください。向きと挿す深さは図の通りで、結構奥まで挿す必要があります。

W3u3_card

当たり前と思ってここまで説明していませんでしたが念のため、CS(スカパーe2)、あるいはBSでも有料チャンネルの視聴のためには赤いBCASカード、そうでない方でも青いBCASカードが必要ですので、入手しておいてください。(CS液晶テレビでググると赤BCAS付きの液晶TVがいろいろ出てきますが、BCASカードの入手の方法はネットで調べてください)。ちなみに数百円でたまたま入手できたという場合を除き、オクや怪しげなショップを使う必要はありません。B-CAS社で手続きされる場合は費用も変わりませんので、後々のために赤BCASで良いと思います。

2)Spinelの起動

SPINEL実行用フォルダのSpinel.exeをダブルクリックして、Spinelを起動します。

エラーして起動しない時は、環境設定に何らかの不具合がありますので、再度チェックしてください。私は最初、1-3)-③で BonDriver_PX_W3U3_Sx.ini をきちんと作っていなかったため、何故かSpinelが異常終了してました

うまく動いたら、Windows起動時に自動起動するようにしておいてください。ただし、Windows8だとスタートアップフォルダが見つけにくいところに隠れていますので、そこを使うよりは私の場合、「いじくるつくーる」で「起動時に毎回実行」を設定しています。
具体的には項目に以下のコマンドラインを追加しています。

名前:Spinel

コマンドライン: パス名\Spinel\Spinel.exe -WindowState=Minimized

.

3)TVTestの起動と設定

TVTest実行用フォルダのTVTest.exeをダブルクリックして、TVTestを起動します。

(なお、既存のTVTest環境にW3U3を追加する場合は、チャンネルスキャンの項まで飛ばしていただいて良いです。)

最初に初期設定の画面が出てきますが、以後で個々に設定しますので、ここでは"スクランブル解除しない"など、あまり気にせずに選んで、チャンネルスキャンも"しない"でOKです。

立ち上がると左下クリックでBonDriver_Spinel_PX_W3U3_のS0,S1,T0,T1が選択できますので、

Tvtestbon

それぞれ選択しながら、TVTest画面上で右クリック-設定を選んで、設定していきます。

いろいろな設定項目がありますが、特に重要だと思っているのは以下の4つです。

(ただしBonDriverごとに設定しなければならないのは「チャンネルスキャン」の項目だけで、他は最初の1個だけで設定すればOKです。)

・一般: デコーダ・レンダラの選択、およびスクランブル解除の設定、BonDriver検索フォルダの設定

デコーダはVista/7であれば「Microsoft DTV-DVD Video Decoder」が選べますが、Windows8あるいはXPの場合は、こちらをご参考に「ffdshow Video Decoder」等を導入して、ここで選択してください。Vista/7のかたもMicrosoft DTVデコーダが必ずしもベストな画質ではないですので、一通り稼働確認が済んだら同じリンク先の手順でいくつかデコーダを入れてみて、好きなものを選択すると良いと思います。
もしPCに PowerDVD が導入されていれば、「CyberLink Video/SP Decoder」を使うのがベストだと思いますが、PowerDVD11以降を導入されている方はこちらもご参照ください。
なおWindows7の場合、2013年2月末に配信されたパッチ KB2670838 を当てることによって「Microsoft DTV-DVD Video Decoder」が使えなくなります。(TVTestに内在されたバグによって"Direct Showの初期化ができません"のメッセージが出て映像が表示されなくなる。)
1-3)-⑥にそれを解消するパッチの適用手順がありますので、適用していない方は忘れず適用してください。

レンダラはVista以降ではEVR、XPではVMR9がお勧めですが、デコーダによってはそれでうまく映らない場合もありますので、その際は別のものを選んでみてください。 TVTestのヘルプファイルから解説を転記しておきます。(一部追記)

名前 説明
デフォルト 非推奨。一見無難に見えるが、実はWin98時代の古いレンダラ。
VMR7 DirectDraw 7 を使用したレンダラ。
XPの場合VMR9でうまく映らないときに選択。
VMR9 Direct3D 9 を使用したレンダラ。
VMR7 Renderless 特に意味無し。
VMR9 Renderless カスタム アロケータ プレゼンタを使用したVMR9。
キャプチャが好きな人向け。
EVR Vista/7 用のレンダラ。
環境によってはハードウェア再生支援が使えるかも。
Overlay Mixer オーバーレイを使用した古いレンダラ。

スクランブル解除については以下の図の赤丸部のように設定してください。
(但し、AMD系CPUで少し古いものは"SSSE3"は使えない事がありますので、"SSE2"を選択してください。)

また、「BonDriver検索フォルダ」は空欄にしておいてください。TVTest実行フォルダにあるBonDriverを自動的に探しにいきますので、後でクライアントPCに移植するのが楽になります。

デフォルトのBonDriverは「最後に使用した・・」を選んでおくと、前回終了時のチューナーで起動します。

Emm_3

・録画の設定

「現在のサービスのみ保存する」、と「現在のサービスのみスクランブル解除する」をチェックしてください。

前者は地上波でワンセグを一緒に録画しないようにする事、また特に衛星放送では1つのTSに複数の番組(サービス)が乗っていることが多いので、録画の時に狙った番組のみが録画されるようにするためです。
後者はチェックしていないとTVTestがスクランブル解除する際に、同じTS上の他のサービスまでまとめて解除処理してしまい、特にCSでは大きな負荷になってしまいますので、それを避けるための指定です。

・「ファイル名」の欄は以下をコピペしておくと、

%event-name% %channel-name% %month%月%day%日%hour%時%minute%分.ts

TVTestの録画ボタンで録画したときのファイル名が「番組名 局名 月日時分.ts」のようになり、判りやすくなります。

W3u2_tvtest1_2

・チャンネルスキャン

上記設定画面で「OK」を押し、TVTestの画面左端下をクリックして BonDriver_Spinel_xxxのT0 を選ぶことで、地上波のBonDriverが選択されます。

その状態でTVTest画面上 右クリックから設定→「チャンネルスキャン」→「対象チューニング空間」で、アンテナの環境に合わせてUHFかCATVをセットします。ここから地上波のチャンネルスキャンをおこないます。
少々時間がかかりますが、地上波のチャンネル構成と周波数はお住まいの地域でそれぞれ異なりますので、必ず実施してください。手順は以下のようになります。

なおここで「CATV」を選択するのは、CATVのSTB経由のうち"UHF帯域外周波数変換パススルー方式"の場合のみです。("UHF帯域内"や"同一周波数"パススルー方式との違いについてはこちらをご参照ください。)
正直CATV会社はこの辺の技術的な仕様を、ユーザーが判らないだろうと見なしているのかほとんど公開していないのですが(意外とWikipediaに情報があったりします)、わからない場合はCATV、UHFを順に試してみても良いと思います。

Q3pe_tvtest5ts1

さて、地上波は(ワンセグの話は除いた)普通の放送でも、同じ局で複数の番組を流す「マルチ編成」になる場合があります。

例えばNHK総合は野球中継の時、たまに「総合2」にチャンネルを切り替えるように促されることがありますが、それがマルチ編成の例の1つです。
最近は独立局、例えば東京MXなどが積極的にこの「マルチ編成」を売り物にしています。NHKEテレは2編成、放送大学も3編成に分けているコマがありますので、お勉強好きの方にも関係があります・・

TVTestのチャンネルスキャンでこの辺に対応するには、上図で「サービスを検索する」にチェックします。(マルチ編成対応不要ならチェックしなくて大丈夫です。)

以上で、「スキャン開始」を押します。

図のような画面で暫く待たされたあと、
Q3pe_tvtest5ts2

数分で地上波のスキャンが終わります。

次に、上で「サービスを検索する」にチェックした場合、いろいろ余分なチャンネルがスキャン結果に出てきますので、整理します。

表示されているチャンネルのうち、マルチ編成を見る可能性のある局のみ、複数あるチャンネルを全てチェックし、マルチ編成でない局(一般の民放キー局や系列局)は、一番上のチャンネルだけ残して、あとはチェックを外します。具体的には以下のようにチェックを外していきます。

Q3pe_tvtest5ts3

Q3pe_tvtest5ts4_2

以上でOKを押せば、地上波のチャンネルスキャンは終了です。

次にTVTestの画面左端下をクリックして BonDriver_Spinel_xxx S0 を選ぶことで、BS,CS用のBonDriverが選択されます。
その状態で画面上右クリックから 設定→「チャンネルスキャン」を選んでください。

BS,CSのチャンネル構成は全国共通ですので、実際のスキャンはおこなわず、「対象チューニング空間」でBS、CS110を順に選び、それぞれ「プリセット読み込み」ボタンを押してください。

BSのチャンネルスキャンの画面になりますので、「プリセット読み込み」をクリックします。

Q3pe_tvtest4bs

次に「対象チューニング空間」で「CS110」を選び、同じく「プリセット読み込み」をクリックしてください。

Q3pe_tvtest4cs

以上でOKを押せば、BS,CSのチャンネルスキャン終了です。

S3U2 1台の場合はこれでスキャン終了ですが、W3Uxの場合は、残りのチューナー分のチャンネルスキャンを繰り返すのは面倒たと思います。(もちろん繰り返してもかまいません。)
そこで、中身は全く同じですので、以下のようなコピーでの反映をお勧めします。
(絵はQ3PEの例になっていますが、やり方は全く同じです。)

スキャン結果のチャンネルを全チューナへの反映

TVTestを終了させ、\TVTestフォルダにあるBonDriver_・・・S0.ch2 ファイルと、BonDriver_・・・T0.ch2 ファイルを、適切な作業用フォルダにコピーします。

Q3pe_tvtest6

この.ch2ファイルのコピーを1個づつ作って、末尾をS1、T1とリネームします。
(W3Uxが2台ある場合は3個コピーを作って、S1~S3、T1~T3 になるようにリネームします。)
以下はその手順例です。4つづつとなっていますが、W3Ux 1台なら1つづつのコピーで充分です。
Q3pe_tvtest7

Q3pe_tvtest8_2

Q3pe_tvtest8b

以上で揃ったch2ファイルを、\TVTestフォルダに上書きコピーします。

Q3pe_tvtest8c

以上で全チューナへのチャンネル反映完了です。

一旦TVTestを終了させ、再度TVTestを立ち上げれば、視聴と簡単な録画ができるようになります。動作確認できたらデスクトップにTVTest.exeのショートカットを作っておくと良いと思います。

TVTestは基本的に高機能なテレビとして使える他、プラグインなどによって便利な機能を追加していくことができるのが特徴ですので、こちらも参照してみてください。
この段階でTvtPlayも導入しておくと良いと思います。他にニコニコ実況プラグインWhiteBrowserなどもお勧めです。

Spinelの機能を使えばLAN上の他のWindowsPCからも、TVTestで同じようにテレビを視聴することが可能です。その構築手順をリンク先にまとめました。(ただし先に、以下のTVRockの環境を作ってから取り掛かっていただくことを想定しています。)

また、ここで作ったTVTestの環境は、以下のTVRock(予約録画のシステム)でも活用します。それはそれで良いのですがSpinelを活かして、TVRockで使うTVTestと視聴用のTVTestの環境を分けたほうが、録画の失敗のないシステムになります。その辺は補足3で解説してありますので、ご参照いただければ幸いです。

.

4)DTune.batによる、TVRockの設定

BS/CS最新チャンネル対応のための前処理

\TVRockフォルダにあるtvrock.exeをダブルクリックして、TVRockを起動してください。

以下のような初期化ダイアログ、

Tvrockinit

あるいは

Tvrockinitb

が、(場合によっては何回か)出ますが、全てキャンセルを選んでください。
(なお、キャンセルを選ぶのはこの時だけです。以降の手順や通常の起動時に同じダイアログが出るときは、常に「OK」と答えてください。)
タスクトレイにTVRockアイコンTvrockiconが表示されまますので、その上で右クリックし、「設定」を選びます。

表示されたTVRock設定画面で「システム設定」のタブを選びます。

下図の赤丸の「TvRock作業フォルダ」で「参照」を押して、\TVRockフォルダの場所 をセットしてください。

Tvrock1

以上でOKを押し、タスクトレイのTvRockアイコンに戻って、右クリックし、「TVRockの終了」を選んでください。

次に、以下の2つのファイルをそれぞれ「右クリック」から「対象をファイルに保存」を選び、\TVRockフォルダを指定して、「保存」をクリックしてください。上書きしますか?と聞かれたら「はい」と答えます。

「ch-bs.txt」をダウンロード

「ch-cs.txt」をダウンロード

地上波プリセットファイルの作成

BS、CSのチャンネルは全国共通なので、上のように作成済みのプリセットファイルが使えますが、地上波は地域により様々なので、ご自身でTVTestでスキャンした結果をもとに以下の手順でご用意いただく必要があります。
プリセットファイルを作っておけばDtune.batで設定する毎に編集する必要もなく、現在のチャンネルやマルチ編成などの情報が常に反映されます。

地上波プリセットファイルはTVTestでスキャンした.ch2ファイルを基に作成しますが、ネットを調べたところ Blog「空に架かる橋」さんがシンプルで使い易いツールを作っておられましたので、これを活用する手順をご紹介します。

簡単のためこちらに.bat形式にしたものを上げておきました。

「gen-ts.zip」をダウンロード

これを解凍して、中にある gen-ts.bat を、適切な作業用フォルダにコピーします。

次に\TVTestフォルダを開き、中にあるチャンネルファイル BonDriver_xxxx_T0.ch2 を同じ作業用フォルダにコピーします。

Tvrock_tsgen1

次に BonDriver_xxxx_T0.ch2 ファイルを、gen-ts.bat の上にドラッグ&ドロップします。

Tvrock_tsgen2

数秒後「作業用フォルダ」の中に、ch-ts.txt というファイルが作成されますので、

Tvrock_tsgen3

これをダブルクリックしてテキストエディタで開き、内容を確認してください。

Chts1

マルチ編成を意識してスキャンしていると、マルチ編成でない局も1のような番号が付いています。
このまま使っても別に不都合はないのですが、ここで決めた「チャンネル名称」はTVRockでずっと使っていきますので、気になったらこの段階で編集しておいてください。
 (編集の際、局名は数字・記号・スペースを含めて全て全角文字を維持してください。)

局・マルチ編成の追加やチャンネル番号等の変更があったらその都度、ここの手順に戻ってTVRockに反映することができます。しかし定義済みの「チャンネル名称」をここで別のものに変えてはいけません。(ここで変更してしまうと、新旧の名前の局が二重に定義されてしまいます。) その点ご注意ください。

Chts2

以上で保存してください。この ch-ts.txt ファイルが地上波プリセットファイルになります。これを\TVRockフォルダにコピーしてください。

Tvrock_tsgen6

.

DTune.batによる導入

\TVRockフォルダにあるDTune.batをダブルクリックして、TVRockを導入していきます。

Tvrockdtune_4


4チューナーを選択。ただし

* 既存のTVRock環境に追加する場合

「定義済みのチューナー数+4」を選択してください。定義済みのチューナーの後ろに追加して定義していきます。 *

** 2台のW3U3を導入する場合

8チューナーを選択し、「オプション」欄のBonDriver_Spinel_PX_W3U3_T(S)x.dllに、定義したサフィックス反映していってください。また5番目以降のチューナー定義の「オプション」末尾は、順に「DID E~H」としていきます。  **

チューナー1にて、

Tvrock_dtune1_2

「視聴・録画アプリケーションがあるフォルダ」に、\TVTestフォルダを指定。

「チューナータイプ」を地上波デジタルに指定。

「実行アプリ名(視聴用)」をtvtest.exeとし、オプションに

/d BonDriver_Spinel_PX_W3U3_T0.dll /DID A

を入力。

「実行アプリ名(録画用)」もtvtest.exeとし* 、オプションに

/d BonDriver_Spinel_PX_W3U3_T0.dll /min /nodshow /DID A

を入力。

録画先フォルダを適切に指定。

以後、チューナー2~チューナー4を順に、以下のように設定していきます。

なお、この「オプション欄」は狭くて入力した内容を確認しずらく、特にBonDriver名称やDID xの部分は、うっかり間違えたままになり易いです。(後で設定→チューナで確認しても間違いは判りにくいです。ここはTVRockのミスが起き易い弱点だと思っています。)
後でトラブルが起きると判別が面倒になるので、ここの入力内容は(回答用紙の答えあわせだと思って)特に念入りに確認してください。

---------------------------------------

「チューナータイプ」をBS/CS

「実行アプリ名(視聴用)」オプションに

/d BonDriver_Spinel_PX_W3U3_S0.dll /DID B

「実行アプリ名(録画用)」オプションに

/d BonDriver_Spinel_PX_W3U3_S0.dll /min /nodshow /DID B

他はチューナー1と同じ

---------------------------------------

「チューナータイプ」を地上波デジタル

「実行アプリ名(視聴用)」オプションに

/d BonDriver_Spinel_PX_W3U3_T1.dll /DID C

「実行アプリ名(録画用)」オプションに

/d BonDriver_Spinel_PX_W3U3_T1.dll /min /nodshow /DID C

他はチューナー1と同じ

---------------------------------------

「チューナータイプ」をBS/CS

「実行アプリ名(視聴用)」オプションに

/d BonDriver_Spinel_PX_W3U3_S1.dll /DID D

「実行アプリ名(録画用)」オプションに

/d BonDriver_Spinel_PX_W3U3_S1.dll /min /nodshow /DID D

他はチューナー1と同じ

---------------------------------------

特に、DID A~Dをきちんと別々の値にしないと、同時起動する際にハングします。
.

次に地上波、BS、CSの順でチャンネルセット画面になりますが、プリセット値を確認しながら「次へ」を押して、順に進めていってください。

地上波
Tvrock_tsconf

.

BS、CSは、プリセット値のままで「次へ」進みます。

Tvrockdtune_bscs_3

Tvrockdtune_cs

最後に番組スキャンを行いますが、これは後でいくらでもスケジュール起動できますので、適当なところで強引に中断して良いです。

Tvrockdtune__3

「次へ」をクリックすると、TVTestが2タスク起動して番組スキャンを開始しますので、タスクバーから右クリックで、「ウインドウを閉じる」を選択して2タスクとも終了させてください。

すると、「終了しました。次へ進んで下さい。」の画面になりますので、「次へ」を押します。
更に「次へ」を押せば、「終了」のボタンが出てきますので、クリックしてください。起動したWeb画面は終了させてOKです。

.

5)TVRockの残りの設定

DTuneが終了すると、TVRockは以下のようにタスクバーに最小化されていますので、右クリックして「設定」を選択します。

Tvrock_2

いろいろな設定項目がありますが、特に重要だと思っているのは以下の5つです。

なお、既に設定済みのTVRock環境にW3U3を追加した場合、改めて以下を設定する必要はないと思われますが、DTune.batを使った際に一部の設定が初期値に戻っていますので、そこだけリンク先の手順で戻しておいてください。

①チューナータブで、4つのチューナーがDTuneで設定した内容になっているか?

Tvrock_tuner_2

②インテリジェントタブで、番組表の設定が画像のようになっているか?

-左下のTVRock番組表のセクションは、「起動する」をチェックしたうえで、もし番組表アクセスを特に規制しない場合は「認証無し」とし、(家の中でも)制限したい場合は「Basic認証」をチェックした上で適切なユーザーID&パスワードを入力しておいてください。

Tvrock_4

③プロセスタブでは、必要に応じて終了後コマンド等を定義しておくことができます。

ただし、これは敢えて今定義しておく必要はありません。ただ後でいろいろ録画サーバーとしての使い方を考えていく時に便利な機能ですので、ここでご紹介しておきます。

書くときは コマンド名:スクリプト のフォーマットで、複数行のスクリプトでは頭に同じ コマンド名:を付けていきます。以下が例です。

Move_XX:MOVE "%1" "移動先フォルダ・パス名"
 Move_XX:コマンドで録画後、ファイルを指定したフォルダに移動させる。

例えば家族で録画サーバーを共有しているときに、自分用の録画は自分用のフォルダで管理したいですので、そういう時にはこのような後処理コマンドでそれぞれ専用のフォルダに移しておく、という使い方ができます。

リンク先には予め動作するタイミングを規定されたコマンド予約語と、引渡しパラメーターの説明があります。終了後コマンドには予約語以外の名前を付けること。また 予約語:の形で、スリープ再起動時など規定時に走る自動スクリプトをここで定義することもできます。

Rockpostprocessr

 他の例として、HandBrakeを使ったMP4(H.264)自動エンコードをここでご紹介しておきます。
HandBrake はオープンソースで無料で使えるグローバルでも有名なソフトウェアで、そこらの有料ソフトより遥かに自由度が高く、また音ずれのない高品質なMP4が作成できます。2014/11に出たVer0.10.0 ではTSファイルの処理はほぼ完全に信頼できますし、加えて(ハードウェアがサポートしていれば:下の囲みを参照)高速・低負荷なQSVエンコードや、より高度なH.265エンコードも正式サポートするようになりました。
ただしCPUを激しく喰いますので、ハイエンドPC向け。(QSVが使えればローエンドでも実用的です。)
処理中は何も表示は出ませんが、リソースモニターCoreTempで見るとCPUをブン回していることで、処理していることが判ります。

ここでは以下のコマンドを定義しています。

HD:"HandBrake-H.bat" "%1"
 HD:コマンドで、解像度を保ったまま圧縮率を高めたMP4ファイルに変換。元のファイルと同じフォルダに、*.H.mp4 のファイル名で保存される。サイズは元の数分の1に圧縮される。

iPod:"HandBrake-L.bat" "%1"
 iPod:コマンドでDVD画質の高圧縮MP4に変換。元のファイルと同じフォルダに、*.L.mp4 のファイル名で保存される。サイズは元の1/10以下に圧縮される。
 再生環境もiPodやZacadeクラスで十分。

他にも以下のようなコマンド定義が可能です。

VH:"HandBrake-VH.bat" "%1"
 HDコマンドと同様に解像度を維持しますが、さらに画質重視のプロファイルです。但し圧縮率は1/3~1/4程度ですので、1時間を越えるようなHD番組では使わないでください。(出力ファイルが4GBを越えるとMP4コンテナの問題で出力サイズが急増します。)

HD_QSV:"HandBrake-H_QSV.bat" "%1"
iPod_QSV:"HandBrake-L_QSV.bat" "%1"
VH_QSV:"HandBrake-VH_QSV.bat" "%1"

 それぞれのQSV版です。使い方は下の囲みをご参照ください。

265L:"HandBrake-265L.bat" "%1"
265H:"HandBrake-265H.bat" "%1"
265VH:"HandBrake-265VH.bat" "%1"

 同じく、H.265版です。概要はリンク先をご参照ください。

 いずれも元のTSファイルも残るので、チェック後不要になったら元ファイルは消していくと良いです。(一応サンプルにはエンコード後元のファイルを自動で削除する方法もコメントしてありますが、TSファイルは使い勝手も良いですので、後でディスクを整理するときにTSファイルとしては要らなくなったものをまとめて手で削除するのがお勧めです。)

これらのバッチコマンドを使うには、HandBrakeプログラムのほか対応するバッチファイルが必要です。リンク先で「TVRockの録画後コマンドでエンコードをおこなう方法」 までの手順に従って、HandBrakeプログラムとエンコード用バッチを導入してください。

ちなみにインターレース解除処理については、元ファイルが放送TSである事を前提に deinterlaceをSlowerに設定しています。インターレース解除処理をしたくない場合はこのパラメータを削除してください。

尚、HandBrake 0.10.0はシステム環境がサポートしていれば、インテルのQSVを使えるようになっています。
前提条件は、QSVの使えるインテルCPU&マザーボードとWindowsVista以降で、以下のいずれかの条件を満たしていることです。

-インテル内蔵グラフィックスがプライマリモニタになっている
-またはWindows8以降でインテルグラフィクスが(プライマリでなくても)画面出力されている。(実際にはモニタに繋いでいなくてもちょっとした騙し手順でQSVが使えます。)

-またはLucid Virtu (Virtu MVP含む)が動いていて、そこにC:\Program Files\Handbrake\HandBrakeCLI.exe が登録してある。

いずれの場合もインテルグラフィクスドライバは最新版にしておくのが確実です。(古かったりマザーボード付属のものだと動かない可能性があります。最新版はインテルHPからDLできます) またグラボを併用する場合はグラボからの画面出力が4画面以上になるとQSVが働かなくなるという制約がありますので、ご注意ください。

実際にQSVが使えているかの確認方法は、エンコード中にGPU-ZでIntel HD Graphicsを選択して、SensorsタブのGPU Loadの項目を見れば、QSVが動いていれば(少なくとも)ゼロではない負荷がかかっていますので、それで判断できます。

QSV版は、同じプロファイルでCPU負荷は半分以下、エンコード速度は3倍~6倍は速い、というメリットがあります。
エンコード品質については、通常版(x264版)とは性格が大きく異なりますので単純には比較はできませんが、同じプロファイルでできるだけ似たような設定にしています。ただしQSV版の場合インターレース解除は全てQSVのdeinterlace機能を使う設定です。
圧縮率は通常版(x264版)と比較するとやや悪く
、エンコード後ファイルサイズは1.2倍程度になります。それでも速く、手軽にローエンドのPCでも使えるのが魅力ですし、今までのMC7やEspressoのような簡易ソフトとは格の違う本格的エンコードソフトがサポートしたことにより、その真価を発揮し始めた感じです。

  各プロファイルの圧縮率比較 (条件によって異なるので、あくまでサンプルによる参考値です)

Handbrakeresults2

これを見るとQSVの能力は圧倒的で、家電の「専用チップによるリアルタイムエンコード」を過去の遺物にしてしまう程ですが、HandbrakeのCPUエンコードは画質も圧縮率も更に優秀ですので、その辺は時間とCPUパワーとの相談で、うまく使い分けてください。

さて、終了後コマンドが定義してある場合、録画予約の際に図のように 「終了後コマンド」で指定することができます。(ここではHD:コマンドを指定)
デフォルトの「規定コマンドを実行」は通常何もしませんが、規定コマンドのTN:(チューナーデバイス録画終了後に実行)のスクリプトが定義してあれば、他を指定しない限り録画後は常にそれが実行されます。

Postcommandsample

.

④システム設定 タブ

‐「TvRock作業フォルダ」は、補足2.で説明する他PC展開のときの可搬性を良くするために、\TVRockフォルダを指定しておきます。またムービーフォルダは適切なフォルダを指定しておきます。

‐ログイン時にTVRockが自動起動するよう、「ログイン時に起動」をチェックしておきます。

-右上の(スリープ復帰の)タスクスケジューラ使用については、マシン環境によってうまく使える場合も、使えない場合もあります。もしタスクスケジューラを使う場合は、チェックした上でWindowsのIDとパスワードをここで指定してください。

DTune.bat 実行直後は、ここがチェックだけされてID&パスワードがない状態ですので、そのままでは正しい定義にはなりません。チェックを外すか、ID&パスワードを入力するかのいずれかを選択してください。

Tvrock2_4


⑤録画基本設定 タブでは、録画予約のときのデフォルト設定として、

-視聴・録画デフォルト: 「録画のみ」として録画中に映像が表示されるのを抑止し、CPUパワーを節約します。

-録画終了後デフォルト: 「アプリケーション終了」として、録画終了時に速やかにチューナーを解放するとともに、録画サーバーが休止やスリープしない設定にします。

-ファイル名置換フォーマット

これは私の例ですが

@TT@SB@NB [@CH] @yy年@mm月@dd日 @sh時@sm分@ss秒(@wk曜日)

としています。内容の判りやすいファイル名にするのと同時に、できるだけファイル名をユニークにして、万一シリーズ物が同じファイル名になって上書きされるのを防ぐためです。

Tvrockdefault_2_2

以上でTVRockの設定は完了ですので、「OK」を押して設定を反映させた後、タスクバーのTVRockを右クリックして一旦終了し、番組表取得のために、(TVRock実行用フォルダのtvrock.exeをダブルクリックして)再度起動してください。

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⑥ 使い方その1.予約録画

TVRockを使った録画予約は、番組表からの操作が基本になります。そのためにはまずタスクバーのTVRock右クリックで「インテリジェント」-「番組情報取得」を選び、 番組情報取得のタスクを定義します。

まずは以下の画面で、対象チャンネルを設定してください。

Photo_4

特に不要なチャンネルがなければ、地上波、BS、CSとも全チェックで良いと思います。(視聴することのないチャンネルや、例えばCSを契約していない場合CSを全解除にしておけば、それだけ番組取得の時間は短縮されます。)

上のようにチェックして、「番組情報取得条件」は「無条件取得」にセットした上で、「記憶する」ボタンをクリックした後「開始」を選べば、番組表取得のためのTVTestタスクが2つ(地上波用とBSCS用)起動します。

ただしこのタスクは、30分程度でおわってしまう設定になっていますので、全チャンネルの番組表取得には時間が足りません。そこでこれらを基にして、定期タスクを作成します。

タスク動作中に右クリック→「予約リスト」から「番組情報取得スケジュール」のレコード(2つ)をそれぞれ開いて、画像のように書き換えてください。

これでOKを押せば定期タスクとなり、番組情報を自動的に取得してくれるようになります。

Tvrockprogramdltask

地デジと衛星用に、チューナー1,2でそれぞれ差し障りのない曜日、開始時刻を指定しておくと良いと思います。取得できる番組表は取得日から1週間分で固定(ただし地デジ難視聴対応BSチャンネルは2~3日分のみ)ですが、図のように「カスタム」を選んで複数曜日を指定しておくと番組変更に対応しやすくなるのと、仮に取得に失敗したチャンネルがあっても次回でリカバリーできます。

衛星用は、私のようにCSの番組表も取得する場合、BS,CS合わせてチャンネル数は80を超えます。こうなると全チャンネル取得には5時間弱かかる場合もありますので、それも見越した十分な長さの時間をセットしておいてください。地上波のほうは1時間程度もあれば十分です。

なお、特にこの衛星系の番組表取得の時間を短縮するために、2チューナー以上を使った「高速化」の機能もあります。

これには上の番組情報取得の設定で、「同じ放送波の同時取得時には高速化を行う」をチェックして、「記憶する」にした上で、番組情報取得スケジュールの別のタスクを、ぴったり同じ曜日、同じ時間帯に、同じ放送波の別のチューナー(例えば衛星ならチューナー4)を使って、同時に開始するよう、作成しておきます。

例えば私のところでは、(W3U3が複数台ありますので)チューナーの4、6、8を使って、図のように火曜早朝に、衛星系の番組表取得のタスクが3つ同時に走るように定義してあります。

Concurrentprogramdl_2

こうしておくとTVRockは自動的に判断して、それぞれに均等に放送局を振り分け、同時並行で番組表取得をおこなうようになります。

この機能を使えば、例えば1チューナーで5時間かかる番組表取得も、2チューナーなら2時間30分、3チューナーなら1時間40分程度にまで短縮されます。

(ただしその間、これらのチューナーは普通の予約録画に使えなくなりますので、チューナー数に余裕がある場合の方法です。

またいくら実際の時間が短縮できても、タスクに定義してある時間帯が長いままだと、該当チューナーはその間予約録画で使うことができませんので、それも短くしていってください。上図では3チューナーで高速化する前提で、2時間弱で定義してあります。)

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番組表が取得できれば、利用のための準備はできましたので、あとは実際に使いこなしていくだけです。いろいろな機能がありますが、以下のような使い方を覚えれば十分だと思います。

予約は、タスクバーのTVRock右クリックで、「インテリジェント」-「TV番組表」を表示して、対象の番組で、「予約」をクリックして録画予約していきます。

Tvrock

これが便利ですね。ブラウザーの「お気に入り」に追加しておけば、以降は直接呼び出すことができるようになります。

ただし、初期状態ではこの「予約」ボタンが、下の図のように個々のチューナーを選ぶボタンになっていることがあります。

 Tablenotprior

その場合は番組表の図の位置にある、「優先デバイス予約」という欄をクリックすれば、「予約」ボタンの表示に変わります。そうしておけば予約時には、空いているチューナーを自動的に割り当ててくれるようになります。

Switchtoprior_2

*番組表を利用するブラウザについて(注意点)

現状IE9だと、番組表がなかなか表示が出てこなかったり、場合によってはTVRockがハングしてしまう、という不具合があります。IE8以前であれば問題ありませんが、既にIEを9にバージョンアップされている方は、TVRock用にはFirefox等を使う形にして、この番組表のアドレス(http://localhost:8969/nobody/now)をお気に入り登録しておけば、そのほうが快適に操作できると思います。

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もう1つ、応用編として、キーワードによる自動予約録画の機能をご紹介しておきます。

TVRock番組表→キーワード検索から、タイトルキーワード、詳細キーワードを入れれば、番組表の中から条件の合致する番組を検索することができます。

Keywordserch1

ここから更にキーワードを足したり、チャンネル、ジャンル、曜日などで絞り込むことが可能です。
キーワードをいろいろ組み合わせて、例えばタイトルに「007」を含んで「全作ガイド」を含まないものを検索する(007 not 全作ガイド)のような指定が自由にできるのもTvRockの特長です。 簡単な正規表現を併用すれば更に絞り込みができますので、慣れてきたらやってみると良いと思います。→この辺を参照。
(キーワード欄の正規表現を使った書き方は対象文字列(タイトルや詳細)を?と書き、
 ?=正規表現  とすればマッチするのが条件
 ?!正規表現  とすればマッチしないのが条件
となります。それを()で囲むことでこの正規表現検索が有効になります。更にそれをスペースを空けずに繋げて行けばAND、|を挟んで繋げていけばORになります。とりあえずは (?=.*キーワード1)(?=.*キーワード2)・・ で複数のキーワードを含む検索 というのを覚えれば十分かと思います。)

この検索結果に対してそのまま「予約」ボタンを押してもいいのですが、今後もこの検索条件に引っかかる番組を自動録画していくためには、この画面で「自動検索予約の編集」ボタンを押します。

そうすると、この画面になります。

Keywordrecording_2

ここで録画時の必要な情報を入れてください。私の場合いつも入れているのは、

(1) 「録画優先度無効」のチェックを"外す"。(デフォルトだとここがチェックされていますが、そのままだとチューナーの先約があるときに、自動で代替チューナーを割り当ててくれません。チェックを外すと空いている順に割り振ってくれます。)

(2) 「既に予約されている番組は登録しない」にチェック。(2重の録画を避けるため。)

(3) ファイル名が「番組タイトル+サブタイトル」だけだと情報が少ないので、「番組内容をサブタイトルへ変換」と「番組詳細をサブタイトルへ変換」の両方をチェックして、サブタイトル=「番組内容+番組詳細」 に変換する。

(4) (3)の指定だけだとファイル名が余りに長すぎるので、変換したサブタイトルをもとに適切な長さのファイル名を生成する。(注:たとえば後ほどご紹介する映像管理ソフト「WhiteBrowser」では、パス名+ファイル名が 255Byte を超るとエラーが出ることがありますので、それに収まるようにしています。)
ここでは「ファイル名置換」をチェックして、ファイル名のネーミングルールを

@NS1'^.{0,30}'@NS2'(出演|主演).{0,15}'@TT@PS1 @PS2@NB [@CH] @mm月@dd日

としています。これはちょっとした正規表現を使っていて、こうすると
タイトル名+サブタイトルの先頭30文字+(もしサブタイトル中にあれば)出演か主演に続く15文字+[局名]+月日.ts
というファイル名になります。 ^.{0,30} の部分が「番組内容+番組詳細」の先頭30文字(30文字以下なら全ての文字)のマッチング、(出演|主演).{0,15} の部分が同じく、出演または主演に続く最大15文字のマッチング を指定しています。

このようにファイル名にいろいろ番組情報を反映して後で判りやすくできるのも、自動検索予約機能の特長の1つです。

以上のような必要項目を入力したら、「自動検索予約リスト登録」を押してください。

一度登録しておけば、自動検索予約リストから削除するまでこの設定は有効です。新しい番組表が取得されるたびに、同じ検索条件で予約が追加されていきます。たとえ何週間か家を空けることがあっても、自動で番組を検索して録画していきます。

また良く映画のプロモーションなどで、注目している女優さんがバラエティ番組などに直前に出演決定し、番組表にもそれが直前に反映されることがあります。大抵こういうのは地上波ですので、地上波の番組表取得を毎日にしておけば、その辺も上手く拾える場合があります。

また、どんな番組が予約されるのか時々チェックするのも楽しいのですが、特に衛星系の放送局では、同じ番組の繰り返し放送も多いので、時々「予約リスト」をチェックして重複に気づいたら、予約無効(○→×に変更)にしておくと良いと思います。("削除"してしまうと、また登録されます。)

また検索条件の変更は、「自動検索予約リスト」で該当の項目を選び、「キーワード編集」のボタンを押せば検索画面が出てきますので、そこでいつでも変更可能です。
 例えば詳細キーワード「戸田恵梨香」で自動的に録画予約されるのは良いんだけど既に「デスノート」「SPEC」「アマルフィ」は録画したから今後は予約しないでくれ、という時は
タイトルキーワード: .* not (デスノート|SPEC|アマルフィ)
詳細キーワード: 戸田恵梨香
というようにキーワードを変更していけば良いわけです。

他にこの自動検索予約の応用として、いつ放送するかも判っていない番組を見逃さないための「発見機」としても使えます。
適切な検索条件をつけた自動検索予約を登録しておき、以下の図のように

Autoserchvariation

「有効」欄の○をクリックして✕にしておきます。
こうしておくと、検索条件に合った番組があったら「予約リスト」上に「有効」が✕のまま登録されますので、時々予約リストをチェックしていれば見過ごすことがありません。目的の番組であればそのまま「有効」欄をクリックして○にすれば録画されますし、目的でない番宣のようなものなら放っておけば良いわけです。
たとえば半年前の新作映画がそろそろテレビ放映されそうだけどいつなのか判っていない、とか、毎年夏はジブリ映画をやる筈だから忘れずに録画しておきたい、というような時に、こうやって登録しておくと便利です。
また、シリーズ物や俳優/女優さんの名前を検索条件にしていると、次第に観たいものはほぼ録画してしまって番宣や再放送など不要なものばかりが予約され、いちいちXを付けるのが面倒、でもたまに観たいものもあるので自動検索から外すわけにいかない、という場合もあります。
そういう時にも自動検索予約リストには載せたままで「有効」をXにしておいて、予約リストをときどきチェックしながら録画したいものだけ○を付ける、という方法が結構使えます。

⑦ 使い方その2.Rockバーによる視聴用ランチャー

TVRockは「Rockバー」がTVTestの視聴用ランチャーとしても便利で、主にこの目的で使っている人も多いです。

Rockバーは、タスクトレイ上のTVRockアイコンで右クリック→インテリジェント→Rockバー を選ぶと立ち上がります。

Rockbarsample_3

この図で、①でチューナーをクリックし、②のスイッチをクリックすれば、指定したチューナーでTVTestが立ち上がります。

ここで③の欄でチャンネルまたは番組名をダブルクリックすれば、TVTestもそのチャンネルに切り替わります。

Rockバーはデフォルトでは8行しか表示されませんが、TvRockResizerを組み込むことで、枠をつまんで任意の大きさに広げることができ、例えば次の図のような大きさに拡大できます。

Rockbar_2

これは特に衛星放送で非常に一覧性が良く、今どの局で何をやっているかがひと目で分かります。これを見ながら選局できるわけですから、TVTest単体より操作性が上がります。特にマルチモニタ環境で片側を全画面テレビにし、もう片方でこれを表示させると便利です。

単に使い易いだけでなく、視聴していてうっかり録画予約の入っているチューナーを掴んだままだったというミスを回避するためにも、Rockバーから起動していれば視聴もTVRockの管理下にありますので、録画時間になったら自動的に該当チューナーを録画に振り替えます。こういった点にもRockバーを視聴に使う意味があります。

このRockバーが最前面にある状態でチャンネル名の上にマウスカーソルを持っていけば現在放送中の番組 & 次の番組の内容が表示されますし、右クリックすれば、

Tvrock_bar_2

そのチャンネルでこれから放送される番組(現在放送中の番組を含む)が表示され、番組の上にマウスを持っていけば、右側に番組内容の詳細も表示されます。ながら見をしていると、今映ってるこれは一体何の番組なのか知りたくなることがありますが、そういう時に便利です。

またここで「このデバイスに予約」を選んで該当番組を録画予約することも可能です。(実際はTVRockが再度割り振りしますので、現在選択しているチューナーで録画されるとは限りません。)

Rockバーの大きさと場所は記憶されますので、次にシステムを起動する時も同じように表示されます。

このように非常に使いやすいテレビランチャーなのですが、ちょっとだけ気をつけるべき点は、視聴中のチューナーで偶然予約録画が始まると、チャンネルがロックされたりRockバーが薄青色に変わるのですぐに気付くものの、そのまま視聴を終了するつもりでうっかりTVTestを終わらせて録画終了させてしまうことがあります。
そのまま画面上で右クリック→再生オフ にして最小化すれば良いだけなので、私のようなうっかり者の方はお気をつけください。

⑧ 使い方補足) 番組表やRockバーの表示順を変えたい

TVRockの番組表やRockバーでは、チャンネルが常に決まった順で表示されますが、導入直後だと自分の良く観るチャンネルがずっと後ろのほうだったり、NHKやETVのマルチ編成チャンネルのようにたまにしか番組のないものが先頭近くを占めていて、無駄なスペースになっていたりします。

また通販ばかりやってるチャンネルを好き好んで観ている人もなかなか居ないと思いますし、映画チャンネル、スポーツチャンネルなどのカテゴリをまとめて、良く観るものを先に並べておくほうが便利です。
一応現在のプリセットファイルは、ある程度ジャンルごとにまとまるよう整理はしてありますが、更に自分好みに並び変えるためのツールとして、チャンネルエディタをご紹介します。

使い方は、まずタスクトレイにあるTVRockアイコンを右クリックし、ツール→チャンネルエディタ を選びます。すると以下の画面が表示されます。

Tvrock_chnedit1

使い方は簡単で、順番を移動したいチャンネルをクリックして反転させ、「上へ」「下へ」で好きな場所に移動させるだけです。

Tvrock_chnedit2

チャンネルを複数選んでまとめて移動することもできます。

Tvrock_chnedit3

編集が終わったらOKで確定させてください。もし失敗したと思ったらキャンセルを押せば、確定していない操作は全て取り消されますので、やり直すことが出来ます。

以上で番組表、Rockバーとも、表示順が変更されます。

Rockバーでは地上波、衛星が最初から分かれていますが、ブラウザ表示では地上波・BS・CSで良く観るチャンネルだけを集めて先頭に並べることもできますので、お好みに合わせてカスタマイズすることが可能です。

なおこのツールは他にもいろいろな操作が出来るように見えますが、とりあえずここではご説明した(表示順変更の)操作以外はしないでください。特に「チャンネル名」を変更すると、不具合の原因になります。(うっかりやってしまった場合は「キャンセル」で取り消してください。)

⑨ TVRock間連携

TVRockは1つのOS環境で1つだけ動きますが、複数が連携して1個の録画システムとして動く機能を持っており、これを使えば沢山のチューナーをより有効に活用できます。

Rock

TVRock間連携機能をActiveにしておけば、PC障害があった場合でも他でバックアップ録画出来るようになるほか、録画PCを追加する場合や逆にどれかPCを止めてメンテナンスしたい場合にも、予約リストや自動検索予約リストで「コンピューター名」を変更することでいつでも分担を変えることができます。

またTVRockは高度なデータベースを持っていますが、長く使っているとシステム障害などで内部データベースを壊してしまって不安定になるケースがあります。
そういう場合は不安定になったTVRockをUninstallして、真っさらの状態から再導入すれば大抵安定するようになるのですが、再導入後に連携を復活させれば、中身は他のTVRockから自動的に復元されますので、数時間で前と変わらない状態で安定運用できるようになります。
単体でTVRockを使っていると元通りに再導入するのは大変ですが、複数台のTVRockが連携していれば相互に活性バックアップの役目を果たしますので、ちょっと怪しい動きをしていれば再導入、という対応が簡単にできるようになります。

このようにTVRockは全体を1つの録画システムとして、多くのチューナーをより有効に使う目的だけではなく、高い連続運用能力を持たせられるのが大きな特長です。ここではその活用法を簡単にご紹介いたします。

(1) 連携のための設定

連携させるTVRockはそれぞれ導入しますが、このとき気をつけなければならないのは、

i) 各TVRockで使うチャンネル定義は同じものでなければならない
そのためには、導入設定時のチャンネル定義体「ch-bs.txt」、「ch-cs.txt」、「ch-ts.txt」に同じものを使う必要があります。
これは新規導入であれば簡単なのですが、既存のTVRockがあってそちらと同期させる場合は、そちに合わせるか、荒業としてチャンネル名一括変更でどちらかをどちらかに合わせる方法があります。

ii)各TVRockの「最大予約数」「最大検索数」の数字は合せておく。

Rocks2_2

これは普通は弄らないので合っていると思いますが、弄った場合は全てのTVRockで合わせておいてください。

以上の2点に気をつければ、あとは何台のTVRockであっても連携できます。基本的な設定は以下の通りです。

iii)どれか1台、マスターのTVRockを決めてください。

ここで言うマスターとスレーブの関係は、いわゆるサーバーとクライアントの関係ではなく、連携通信のハブ(マスター)になるTVRockを決めるというだけの意味で、それ以外の役割では対等な関係です。
ただしマスターが立ち上がっていないと他のTVRock間の連携も止まってしまいますので、マスター役はPCやチューナーの能力には関係なく、できるだけ常に立ち上がっているPCが望ましいです。

さて、マスターとなるTVRockを決めたらその設定画面を開き、「同期」タブで、以下のように「マスターモード」をチェックします。

Tvrockserver_2

「接続できるスレーブの数」は、実際の連携するPC数より多めにセットしておけばOKです。

iv) 次に残りのTVRockで、「スレーブモード」を設定します。

設定→「同期」タブで、「スレーブモード」をチェックして、マスターPCのネットワークIDかIPアドレス(固定で持っている場合)を入力します。

RockclネットワークIDをセット

TvrockclientIPアドレスをセット

以上でマスター、スレーブ それぞれのTVRockを終了→再起動すれば、以後連携するようになります。

(ちなみにマスターのTVRockが落ちている間は連携は解除された状態になりますので、長期的にマスターを止めたい場合は別のマスターを決めてセットし直し、スレーブ側もそちらのアドレスを指すように変更してください。このようにマスタースレーブの役割はいつでも交換可能です。)

連携して動くようになれば、どこかのTVRockで取得した番組表は、他の全てのTVRockにもコピーされて参照できるようになりますし、それぞれの予約状況も相互にコピーされ、一覧して確認したり、録画するPCを変更したりなど、自由に編集できるようになります。

また例えば録画予約や自動検索予約のときに特定のPCに処理が集中しないよう、適当に散らすことも出来ますし、後処理でエンコードしたいものはCPUの能力が高いPCに担当させるなど、複数のPCを使い分けることができるようになります。

図は連携した状態での予約リストの例で、2台のコンピュータそれぞれでの予約一覧が出ています。

Photo_2

v) チューナーが埋まった時の他PCへの予約自動振り分け

それぞれのTVRockの番組表を呼び出してそこから録画予約すれば、特に「コンピュータ」を指定しない限りそのPCに録画されますが、もしうっかりそのTVRockのチューナー数を超える予約が同時間帯に入った場合、別のPCに録画を自動振り替えするように設定できます。

具体的には図のように各チューナーに代替チューナーを必要なだけ定義しておけば、予約録画時に空いているチューナーを順に探していきます。

Tvrock_2

この定義だと、例えば予約の際に衛星チューナー2番が他の予約で埋まっていれば、予約先の"K"機内の残りの3つの衛星チューナーを順に探し、それも埋まっていれば代替マシン "P"機内の4つの衛星チューナーを順に探して、空いているチューナーに予約を割り振るようになります。

また、そもそもTVRockは予約を必ずしも自マシン優先で割り振るのではなく、他マシンへの録画割り振りを優先させることもできます。図のように録画基本設定で「放送波別優先予約デバイス」で他のマシンのチューナーを割り振っておけば

Rockpriordevice

そのマシンの番組表にアクセスして録画予約をおこなっても、実際の録画は別のマシンでおこなわれます。これは常時起動しているマシンと録画用マシンを分ける場合に有効です。
ただしその場合、録画用マシンのほうも起こされてすぐには同期が完了せず自分に録画が割り振られたことに気づきませんので、「同期」タブで「予約情報更新時にマジックパケットを送って貰う」などを指定して、予め起こして伝えておくようにしておくのがポイントです。

(2) バックアップ録画の設定、およびパラレル録画の設定

TVRockの連携機能は本来相互バックアップ機能も持っています。バックアップ録画機能を有効にするには、バックアップ役のTVRockでそれぞれ、以下のようにチェックします。

Backuprecording

バックアップ側のTVRockもONになっているのが前提ですが設定としてはこれだけで、録画開始時刻に担当のTVRockが落ちていて同期が失われていたらバックアップ役が代わりに録画してくれるようになります。

実際うちでもこれが結構役に立っています。バックアップ録画では録画ファイル名のリネームがうまく出来ず長すぎるファイル名になるというちょっとした弱点はありますが(その点は後からリネームすればいいわけですし)、うっかりシステムが落ちたり予約時間帯を忘れてシステムのメンテ作業をしていて、見逃したくなかった番組を録画し損なう、という心配もなくなるのは心強いです。

また、同じように上記メニューで「補助録画」をチェックしておけば、チェックしたTVRockが補助録画役となって、常に他のPCの録画と並行して、同じ番組を録画するようになります。

これはそのまま溜めていくとディスクの無駄ですが、確認して本来の録画がきちんと録れていれば、補助録画側はどんどん削除していくのが前提です。
バックアップ録画だと本来の録画役PCが半死半生だったり録画途中に落ちてしまうような場合に中途半端なバックアップになってしまうという弱点がありますが、補助録画であれば無条件に同時録画しますので、後で削除していく手間さえ気にしなければ、より確実なバックアップになります。
あるいは今日の番組だけは絶対に録画失敗したくない、という日だけこれを仕掛けておけば、家が停電しない限りは安心して任せられます。

(3) 一個のTVRockで管理し切れないチューナーを他のTVRockで管理

一個のTVRockは8個のチューナーまでしか管理できませんが、Q3PEのようなチューナーだと1枚挿しただけでその数に達してしまいます。それ以上のチューナを1台のPCで録画に使いたい場合、残りのチューナーもSpinelの配下に起き、VirtualPCやVMWareの上でWindowsを動かして、その上のTVRockに管理させる方法があります。

録画や番組表取得だけであれば仮想PCのCPU能力で十分ですし、TVTestはどのみち視聴には使いませんので、デコータとしてMPCを導入して設定しておけば、仮想環境でも問題なく動かすことができます。

仮想PCの設定はそれぞれベンダ提供の手順をご参照ください。Win7(PRO以上)ならVirtualPCと自由に使えるWindowsXPを無料で1個使うことができますし、それ以外の場合でも仮想環境自体は無料で使えますので、そこに余ったXPやVistaなどのOS環境を導入して使えます。
PC起動と同時にそれらを自動起動させることも可能です。→ご参考1ご参考2

注意すべきなのは仮想環境のネットワーク設定で、NATやプライベートネットワークの設定だとホストOSや他のPCのSpinel、TVRockにアクセスできませんので、「ブリッジ」や「(ホストの)ネットワークアダプタ」と設定してください。
またWin7のXP mode だとデフォルトのWindowsファイアーウォール設定では外から仮想マシンのIPアドレスが見えませんので、仮想マシンのファイアーウォールを落しておいたり、適切にポートを開けておくと良いです。

このような仮想環境はホストPC側で録画しきれない場合の録画割り振り先としても有効ですし、日頃は8並列の高速番組表取得を毎日おこなう役、という使い方もできます。(実際私はそういう使い方をしており、BS/CSの番組表も4~50分で取得できています。)

(4) マジックパケットによる、予約に合わせた起動

TVRockのような予約録画ソフトは大抵、録画時間に合せて自力でスリープ/休止状態から復帰したり、録画終了後にスリープ/休止に再び移行する機能を持っています。
しかし、スリープ/休止からの復帰はシステムやデバイスが動作不良を起こしやすいタイミングですし、うまく復帰できなくて録画が空振り、という事も起き易くなります。
もちろんそういう場合用に(2)のバックアップ録画の設定を最小限のPCに仕込んでおいて、そちらは常に立ち上げておくことで対応することも可能ですが、バックアップは本来あくまでイザという時のためなので、何かの時以外は本来の仕組みが安定して動くべきなのは言うまでもありません。

その点TVRockの連携機能を使えば、起きているPCが予約時間近くになったPCをマジックパケットで起こす、という運用が可能なので、より安定した「シャットダウンからの復帰」を使えるようになります。

マジックパケットを使うには、「時間が来たら起こしてほしい」PCで以下のように設定します。
尚、このマジックパケットはMACアドレス指定で到達可能な範囲内に「起こす側」「起こされる側」のPCがある場合に有効です。(つまり同一ハブとかハブのカスケード内)。ルータを跨いだりすると到達できませんので、ご注意ください。起こされる側が無線LAN接続でもWoWLAN対応なら使える場合があります。

予めBIOS等の設定で、WOL(Wake On LAN)を有効にしておきます。詳しくはこの辺の記事の、「起動させたいコンピュータ側の設定」などが参考になると思います。
 (ちなみにWindows8以降のWOL設定はこの辺この辺もご参考にしてください。)

次に、TVRock設定で「同期」タブを開けて、

Rocksyncmaster

ここの右側の欄に自身のMACアドレスを入れます。

MACアドレスは、コントロールパネル→ネットワークと共有センターで「アダプターの設定の変更」から使用中の「ローカルエリア接続」をダブルクリックし、詳細を開くと出てくる一覧で、「物理アドレス」の欄に書いてあります。

また、マジックパケットを送ってもらうタイミングは必要なものにチェックしておきますが、とりあえずは全部チェックしておいて、そのPCにとって不要な時にしょっちゅう起動するようなら調整すれば良いです。

以上でマジックパケットが起きているPCから送られるようになりますが、起きるタイミングはこれで調整するとして、いつPC終了(シャットダウン、スリープないしは休止)させるかの設定も重要になります。

録画終了のたびにPC終了させるには以下の欄を設定すれば良いですが、これは使わないのが推奨です。

Rocksyncsleepnotuse

というのは、この設定にしていると他のことで該当PCを使っている時に、裏で予約録画が立ち上がって終了すると、そのタイミングで問答無用でPC終了してしまうためです。

PCの終了をより適正なタイミングでおこなうには、設定→「インテリジェント」タブにある「スリープタイマー」の機能を使うのがお勧めです。

Rocksyncsleep

ここを設定しておけば、録画中や予約情報・番組情報更新などTVRockが働いている間はスリープ移行せず、それらが終わってからCPU使用率5分平均がある基準値以下になればスリープ移行するようになりますので、一般のスリープタイマソフトと比べても、より予約録画を考慮したスリープ移行が可能になります。

ここで「○秒で移行」がデフォルトだと0に設定されていますが、ここに1なりの数字を入れれば、スリープタイマー設定が有効になります。

スリープ移行を判断するトリガを規定するには、「CPU平均使用率が○%以下で移行」を適切な%に設定します。

これは下の「使用率5分間平均」をトリガーにしますので、しばらく眺めていてどのぐらいを判断基準にすれば良いか決めると良いです。
CPUによりますが、私の例では2%にすればうまく働きました。(1%にするとアイドル状態でもそれ以下にはならず、トリガーになりませんでした。)

入力が終わったら「OK」を押します。

このスリープタイマーを最終的に有効にする”スイッチ”が、以下のチェックです。

Rocksyncsleepset

TVRockアイコン右クリックから「インテリジェント」→スリープタイマー(XX)にチェックしてください。
ここで(シャットダウン)にチェックすれば上記スリープタイマーの条件でシャットダウンしますし、(スタンバイ)、(休止)にチェックすればそれぞれの状態に移行します。

このチェックは、録画以外の用途で普通にPCを使っている時は外しておいてください。モニタを見ながらちょっと考えている最中にスリープされるのも困りますから。
チェックを外している間はスリープタイマーは効きません。タスクトレイのTVRockアイコンも通常の色(グレー)になります。

PCを使い終わる時にここにチェックすれば、TVRockアイコンが赤くなります。その上でシャットダウンすれば、以後そのPCに予約された時間になれば起動・録画して、終了後スリープタイマーが働くことになります。
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もちろん、録画PCを電源入れっぱなしで使う場合は、この辺のマジックパケットやスリープタイマーはあまり縁のない機能になりますが、録画に合わせたPCの起動・終了を常用している方にはかなり使える機能で、よく考えられていると思います。

なお、Windowsの通常起動でTVRockが起動するタイミングは、設定画面での「ログイン時に起動」の言葉の通り、ユーザーがログインするタイミングになります。
しかしユーザーがパスワード設定していると、標準ではシステム起動後ロック画面になってしまい、パスワードを入力しない限りログインせず、したがってTVRockは起動しません。
つまり、録画を予約した時間になってシャットダウンから起動しても、そのままでは録画は開始しないことになります。
この辺を意図した通りに動かすために自動ログインの設定をしておきます。
これにはリンクのようにレジストリを弄ればよいのですが、同じ操作を私はいじくるつくーるで設定しています。
(WindowsNT系→WindowsNT系ログオン の 「自動ログオンを利用する」で設定)

もちろん自動ログインではセキュリティ上の問題はありますが、気になる場合は自動ログインには管理者権限でないユーザーIDを使うとか、スクリーンセーバを有効にして「再開時ログイン画面に戻る」でデスクトップ画面のまま放置しないようにする、等の設定が有効かと思います。

またもし自動シャットダウンさせたいPCで、シャットダウン中に確認を求めるダイアログを出してシャットダウンを妨害してしまうプログラムがある場合は、taskkill /f で強制的に該当プログラムを終了させるコマンドをbatファイルで組み、TVRockのプロセス定義の"規定コマンド SS: (スリープ時に実行)"でそのbatを呼ぶように定義しておけば、ダイアログを出すことなく終了するようになります。この辺を使って設定を詰めていくと良いと思います。

(5) クライアントでTVTest視聴のランチャーとして使う

チューナーを全く積んでいないクライアントPCでも、Spinel経由で他のPCのチューナーを使ってテレビ(TVTest)を視聴することができます。
クライアントPCでもSpinel仮想BonDriver(BonDriver_Spinel)を使ってTVRockを立ち上げておけば、視聴用ランチャー(説明はこちら)として使うことができ、便利度が高まります。

またTVRockは、録画だけでなく実は視聴オンリーでも予約できますので、予約した時間になったら(マジックパケットを送ってもらって)クライアントPCを立ち上げて、更にTVTestを指定のチャンネルで自動的に立ち上げるという、(少なくとも私が長年寝室にテレビを置いてる理由の1つなのですが)テレビの目覚ましとしての使い方が、普通のPCで実現できます。

Tvclient_2
但し、週に1時間くらいしか立ち上げない/あるいは家のLANに繋がないクライアントだと、番組表や予約データをマスターから更新するには時間が足りません。この使い方をするクライアントは、少なくとも週に2,3回数時間は、家庭内LAN上で稼動していることが前提になります。

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このPCで視聴したり予約録画するための設定は、これで完了です。

このような環境を初めて構築されたかたは、まずはいろいろ触ってみて、操作の感覚を掴んでください。

その他、TVRockの使い方で参考になりそうなサイトをご紹介しておきます。
http://soranikakaruhashi.blog.fc2.com/blog-entry-125.html
http://adier.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/pt2-tvrock-0846.html
特に私はスリープ・休止運用をやっていませんのでその辺の情報をあまり書いていませんが、この辺とかご参考に。
http://freesoft.tvbok.com/tidegi/tvrock.html 
なお、スリープ運用する場合の物凄く基礎的なTipsですが、スリープ移行したのにマウスやキーボードをちょっと触れただけで復帰してしまう、という方はこの辺の記事を参考に、マウス・キーボードの電源管理設定を適切に修正してください。
スリープ運用のためのOSやシステムの設定方法はこの辺この辺の解説もご参考に。
スリープ復帰の際にUSBデバイス見失いが起きる場合はこの辺の方法で、TVRockの既定コマンドWU: でスリープ復帰時にツールを動かすようにすれば克服できます。

また、別記事にTVRock関連を含めたFAQをまとめておきましたが、有志作成のTvRockスレ ウィキには一般的なFAQがあります。そちらもご参考にしてください。
http://www35.atwiki.jp/tvrock/pages/15.html

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これ以降では、他のPCからTVを視聴/予約録画するための設定方法のほか、内蔵カードリーダの使い方詳細、TVTestやTVRockを活かすための様々なプラグインや活用プログラムについて補足説明します。

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*補足1 内蔵カードリーダの使用について。

    (USBカードリーダを使う人は読み飛ばしてください。)

PX-W3U3は内蔵カードリーダを持っていますが、以前はこれを信頼性の高い方法で、特に有料放送用に使うことができませんでしたので、私はUSBスマートカードリーダを使う構成にしました。しかし現在では2つの方法で、内蔵カードリーダを安定して使えるようになっています。

1つは、BonDriverのiniファイルにM2_Dec=1 と記載して、(PX-W3U3のハードウェアの機能を使って)スクランブル解除する方法で、FakeWinSCardが出る前はお勧めできるものだったのですが、今となっては他の方法と併用できない(M2_Dec=1 の記載が残ってしまうとUSBカードリーダーやFakeWinSCardを使う時にトラブルを起こす)ことから、あまりお勧めはできません。よってここではご紹介だけにしておきます。通常はFakeWinSCardを使う方法を使ってください。

M2_Dec=1 を記載する方法では、「有料放送の視聴は不可、チューナー(W3U3)1台ごとにBCASカードが必要 」という制約もあります。その前提でご紹介しますと、

1-3)-③で、
a') BonDriver_PX_W3U3_S0.dll
a") BonDriver_PX_W3U3_S1.dll
b') BonDriver_PX_W3U3_S0.ini
b") BonDriver_PX_W3U3_S1.ini
c') BonDriver_PX_W3U3_T0.dll
c") BonDriver_PX_W3U3_T1.dll

という6つのファイルを作りましたが、その中の
b') BonDriver_PX_W3U3_S0.ini
b") BonDriver_PX_W3U3_S1.ini

をテキストエディタで開き、最後の行に
[M2]
M2_Dec=1

を追加し、保存してください。
また新たに、空のテキストファイル
f') BonDriver_PX_W3U3_T0.ini
f") BonDriver_PX_W3U3_T1.ini

を作り、いずれもテキストエディタで開いて、
[M2]
M2_Dec=1

をコピペして、保存してください。

以上のa')~f")を
\Spinel\BonDriver

に上書きコピーします。
次に、\Spinel\Spinel.iniをテキストエディタで開き、該当箇所を以下のように書き換え、保存します。
DescrambleControl = 0

以上で再起動すれば、内蔵カードリーダを使ってスクランブル解除がおこなわれることになります。 しかしあくまで、有料放送の視聴は不可、チューナー(W3U3)1台ごとにBCASカードが必要、という制約付きの方法となりますので、ご承知おきください。

ここから少し、FakeWinSCardの仕組みに関する余談です。

winscard.dll というWindowsが標準で持っているライブラリには、スマートカードを扱うためのAPIが定義されていますが、ユーザーは独自に実装したwinscard.dllを実行ファイルと同じフォルダに置くことで Windows標準のものとすり替える(フックする)ことができます。(最近話題のNetCASはこの方法を使っています。) TVTestの機能では更に、BonDriverと同じフォルダに、ユーザーが実装したwinscard.dll を”BonDriver名.scard” とリネームして置くことで、BonDriver毎にこのフックができるような機能を持っています。

CardReader_PX.dll はwinscard.dllとして使うには実装が足りないのですが、この(後者の)使い方であれば”ほぼ”うまく動くため、この使い方を勧めている記事も以前結構ありました。しかし、APIとしての実装がいろいろ不完全で、チャンネルやBonDriverの切り替えタイミングによって使えなくなるなどトラブルが多く、私はこれ単体ではお勧めできるレベルではないと考えていました。

この CardReader_PX.dll の不備を補完して完全なwinscard.dllとして使えるようにした FakeWinSCard というツールが登場したことで、この辺の問題は解決しました。

以下では、FakeWinSCardを使う手順をご紹介します。これが使えるようになったことでUSBカードリーダを別途購入する必要もなくなり、内蔵のカードリーダだけで有料放送のEMM処理を含む、USBカードリーダと同等の全ての事が出来るようになりました。

(ただしまれに、うまく動かないケースもあるようです。あくまで有志作成ツールですので、うまくいかない場合はUSBカードリーダの利用をお願いします。 また使ってみた感じだとBCAS処理能力はUSBカードリーダの半分程度で、同時視聴を増やしていった時の限界もやや早めに出るようですので、将来的な拡張や安定性を重視するなら、現在でもUSBカードリーダはお勧めです。安いですし。。 とはいえ W3Uxを1、2台使う程度なら、負荷的にも内蔵カードリーダで何の問題もありません。)

こちらよりfake-kaixxxx.zipをダウンロードし、解凍した中にある「WinSCard.dll」を取り出します。これがPX_Series用FakeWinSCardになります。

 上記リンク先が機能していない場合、少し古いバージョンですが、こちらをダウンロードして、解凍した中にあるFakeWinSCard.dllを「WinSCard.dll」にリネームして使っても良いです。

②以後、

WinSCard.dll (①で入手したもの)

CardReader_PX.dll (BonDriverに添付されているもの。リネームしない)

CardReader_PX.ini  (BonDriverに添付されているもの。リネームしないが、中のデバイス名・番号が、カードを挿すデバイスに合っているか確認する。)

   具体的には[Settings]以下の内容は、デバイスに合わせて次のようになっているはずです。

    TunerFrendlyName=HDTV_PX_W3U3 BDA Digital Tuner_0   (PX-W3U3 の場合)

    TunerFrendlyName=HDTV_PX_W3U2 BDA Digital Tuner_0   (PX-W3U2 の場合)

    TunerFrendlyName=HDTV_PX_S3U2 BDA Digital Tuner_0   (PX-S3U2 の場合)

    TunerFrendlyName=HDTV_PX_W3PE BDA Digital Tuner_0   (PX-W3PE の場合)

    TunerFrendlyName=HDTV_PX_Q3PE BDA Digital Tuner_0   (PX-Q3PE の場合)

    TunerFrendlyName=HDTV_PX_S3U BDA Digital Tuner_0    (PX-S3U の場合)

   同じデバイスを2個以上使っている場合も、基本はこのままでB-CASカードが挿してあるデバイスを探して使いに行きますので、どのデバイスに挿してもこのまま使えます。

この3つをワンセットにして、独自に実装したwinscard.dllとして使うと、内蔵カードリーダが完全に機能するスマートカードリーダになります。

③例えば\TVTestフォルダにこれを入れれば、TVTestからスマートカードリーダとして使えるようになります。

また\Spinelフォルダに入れればSpinelによるスクランブル解除に使え、BonCasServiceと同じフォルダに入れれば、BonCasLinkで他PCとBCASカードを共有できるようになります。

EDCBでスクランブル解除するならEpgDataCap_Bon.exeと同じフォルダ 、TsSplitterならTsSplitter.exeと同じフォルダにこの3つセットをコピーすればOKです。

要は各プログラムと同じフォルダに入れることで、それぞれから内蔵カードリーダを使えることになります。

但し通常のUSBカードリーダを使う場合は、この設定があると邪魔になってうまくBCASカードにアクセスできくなります。その際はそれぞれのフォルダのWinSCard.dll を削除するか、リネーム(WinSCard.dllX などに)して無効化しておくよう、気をつけてください。

また、FakeWinSCardの方法はM2_Dec=1の方法とは併用できませんので、\TVTestフォルダや\Spinel\BonDriverフォルダにある BonDriver_PX_W3U3_xx.ini にM2_Dec=1 という記載が残っていれば、その行を全て削除して残らないようにしてください。

現状では M2_Dec=1ではなく極力、FakeWinSCardの方法を使うのがお勧めです。何かの理由でそれがうまく行かない時にはM2_Dec=1という方法もある、という扱いで良いと思います。

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*補足2 他PCからの視聴・録画について

Spinelを使えば、他のクライアントPCから、チューナを共有して家の中のどこでもTVを視聴・録画することが簡単にできるようになります。

ただし、予め

●チューナーを導入したサーバーのIPアドレスを固定する。

●サーバー上のBCASカードを共有するBonCasLinkを設定する。
(netcasなど代替のwinscard.dllを使う場合は、サーバ、クライアントの各TVTestフォルダにそれを入れておけば BonCasLinkは全く必要なくなりますが、そうでない場合この設定は必須です。)

以上を準備する必要がありますので、先にその手順をご説明いたします。

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 ●チューナーを導入したサーバーのIPアドレスを固定する。

ここでは一応固定IPアドレスの設定をやったことがない人のために敢えて説明してありますが、ご存じの方はあまり気にせず、適切なアドレスに設定してください。以下の何箇所かでは仮に192.168.0.250というアドレスを設定するものとしてサンプルを書いてあります。

一応、固定IPアドレスの設定をやってことがない方のために手順を説明しますと、

サーバーPC上で、「コントロールパネル」→「ネットワークと共有センター」→「アダプター設定の変更」から、(現行LANの)「ローカルエリア接続」を選択(ダブルクリック)します。(これはWin7の場合です。XP,Vistaの場合の操作はそれぞれ微妙に異なりますが、該当するものを探してください。)

結果、以下の左のようなウインドウが出てきますので、矢印の順でセットしていきます。

Ipfix_2

大抵の家庭内LANでは、アドレス体系(IPv4)はここにある192.168.0.x の形式で、ルーターのアドレスは192.168.0.1になっている筈です。 もし判らない場合は、Windowsのスタート→すべてのプログラム→アクセサリ→コマンドプロンプト を選んで、以下の図のように「ipconfig」とコマンドを打ってみてください。

Ipconfig_3

ルーターのアドレスが図の赤い枠内の場所に表示されます。
固定IPアドレスは、この192.168.a.xの末尾の数字[x]を適当に決めてセットしてください。大抵の家庭内LANでは、192.168.a.2 から32or64個分のアドレスはDHCPが管理していると思いますので、それと重ならない大きなアドレス末尾(~254)を割り振ると良いです。以下では仮に、192.168.0.250 とセットしています。

サブネットマスクに255.255.255.0を入れ、デフォルトゲートウェイと優先DNSサーバーにルーターのアドレス192.168.a.1をセットし、後はOKを押していけば終わりです。

 ●サーバー上のBCASカードを共有するBonCasLinkを設定する。

各クライアントごとにBCASカードとカードリーダをセットするのは著しく利便性を損ないますが、ネットワークでBCASカードを共有するBonCasLinkを設定しておけば、不要になります。設定手順はこちらにありますので、まずはサーバー上でのBonCasService、およびサーバー内でのBonCasProxyを設定してください。

①クライアントPC側の設定

ここまでに作成した\TVRock、¥TVTest、\BonCasLinkの各フォルダをクライアントPCの適切なフォルダ下にコピーし、設定していきます。

Lanpcjpg

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●まず、コピーした¥TVTestフォルダの、直下にあるBon_Spinelドライバー用iniファイル4つ

a') BonDriver_Spinel_PX_W3U3_S0.dll.ini

a") BonDriver_Spinel_PX_W3U3_S1.dll.ini

a"') BonDriver_Spinel_PX_W3U3_T0.dll.ini

a"") BonDriver_Spinel_PX_W3U3_T1.dll.ini

を、テキストエディターで編集し、該当箇所を以下のように書き換え、保存します。

Address = "192.168.0.250:48083"

RequireExclusiveChannelControl = 0

ForceTCPDataLinkMode = 1

 注)AddressはサーバーのIPアドレスに合わせて適切に設定してください

●コピーした¥TVRockフォルダはとりあえず弄る(使う)必要はありませんが、クライアントPCで予約録画をおこなったり、あるいは目覚まし代わりにクライアントPC側で決まった時間にTVTestが起動するようにしたい、といった場合は、③にその方法を解説してあります。

●次に、コピーした\BonCasLinkフォルダにある BonCasProxy.exe をダブルクリックして起動します。するとタスクトレイに図のようなカードの形をしたアイコンができますので、右クリックから「クライアントの設定」を選びます。

Bcproxy

図のような設定画面が出ますので、上の手順で設定したサーバー側IPアドレスを入れ、OKを押してください。

Bcproxysettingc_2

設定値を保存するため、一旦タスクトレイ上のアイコンで「右クリック」→「終了」し、再度BonCasProxy.exeをダブルクリックして起動してください。(設定したあと上げっぱなしにするとIPアドレスは保存されませんので、ご注意ください。一旦終了させれば、サーバーのアドレス情報が\BonCasLinkフォルダ上 BonCasProxy.ini ファイルとして保管されます。)

・BonCasProxy.exeをWindowsスタートアップ時に起動するようにしてください。これで、TVTestからのBCASアクセスは、常にBonCasProxyを経由してサーバーにアクセスするようになります。

・もし今まで内蔵カードリーダを使う設定にしていて、\TVTestフォルダに「FakeWinSCard.dllをリネームしたWinSCard.dll」が存在している場合は、それを削除しておいてください。(そうでないwinscard.dll は削除してはいけません。)

TVTestの設定

1-1)の各種ランタイムをクライアントPCに導入してください。.

導入したら、上記\TVTestフォルダにあるTVTest.exeを起動します。

このとき、クライアントPCにサーバー側で使ったデコーダがない場合、

「DirectShowの初期化ができません。」

というメッセージが出て、映像が表示されません。その場合は、「設定」‐「一般」で適切なデコーダ(Microsoft DTV-DVD Video Decoderなど)を選んでください。Windows8、あるいはXPで選ぶものがない場合は、こちらをご参考に「ffdshow Video Decoder」等を導入した上で、ここで選択してください。

またもし、クライアントPCのCPUがAMD系の場合、"SSSE3"という命令セットは使えませんので、「設定」-「一般」の「スクランブル解除に使用する拡張命令」は"SSE2"を選んでください。
この辺は特に性能の求められる処理ではありません(スクランブル解除の性能限界はCPU側ではなくB-CASカード側の能力に依ります)ので、AMD系を使う可能性があれば最初からサーバー(マスター)側も"SSE2"を選択しておくと、面倒がありません。

Tvtgeneral

以上で一旦TVTestを終了し、再度TVTestを起動してください。チューナー/チャンネルが適切に選択でき、映像が表示されれば、視聴環境の設定は完了です。

②ここまで設定した \TVRock、¥TVTest、\BonCasLinkの各フォルダを、マスターとして別の場所にコピーして保管しておきます。

これを他のクライアントPCにコピーしていけば、僅かな調整で簡単に視聴環境を展開していくことができるようになります。

各クライアントで展開のたびに必要な作業は、以下の通りになります。

-1-1)の各種ランタイムを導入すること。

-BonCasProxy.exeをWindowsスタートアップ時に起動するようにすること。

-(必要があれば)TVTestで適切なデコーダを選択すること。

これだけです。

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●録画予約

クライアントPCからサーバーに録画予約する場合、(仮に)録画・視聴サーバーのIPアドレスを192.168.0.250とすれば、ブラウザーでアドレスバーに

http://192.168.0.250:8969/nobody/now
と入力すれば、サーバー上の番組表を常に参照できます。これをお気に入りに登録しておけば、簡単に呼び出せます。

ただし上のほうにも書きましたが、番組表を見るブラウザは、ie9ではハングしたような状態が頻発しますのでFirefox、ie8などが推奨です。

ここから録画予約すれば、録画はサーバー側にスケジュールされます。また現在の全ての予約内容の一覧を見たり編集もできるので非常に便利で、私も常用しています。

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③(オプション) クライアントPC側に独立したTVRock環境を作る場合。

普通のクライアントPC設定は上記②までで十分です。サーバーに対する録画予約はブラウザーを使って簡単にでき、そのほうが録画が重なった場合でもチューナーを適切に割り振ってくれます。

しかし、敢えて他PCで独自に予約録画をおこないたい場合もあるかもしれません。例えばサーバー側は省電力のミニマムマシンを常時ONにして、おもに受信してSpinelで配信する役割と、④でご説明するTVRock間連携&マジックパケットを使った"叩き起こし役"に専念させておけば、スリープ復帰の失敗を避けながら、CPU能力と大容量のHDDを持った録画機を必要な時だけ動かす運用ができます。

またTVRockは、録画だけでなく実は視聴オンリーでも予約できますので、予約した時間になったらクライアントPCで、TVTestを指定のチャンネルで自動的に立ち上ける、という、テレビによくある機能を実装したい場合もあるかもしれません。(目覚まし代わりに使いたい時など。)

また、TVRockは「Rockバー」がTVTestの視聴用ランチャーとしても便利で、主にこの目的で使っている人も多いです。クライアントでもTVRockを立ち上げておくのは、こういう目的にも使えます。
Rockバーは、タスクトレイ上のTVRockアイコンで右クリック→インテリジェント→Rockバー を選ぶと立ち上がります。赤丸の部分を押せば、チューナー欄に対応したTVTestが立ち上がります。

Rockbar_2

Rockバーはデフォルトでは8行しか表示されませんが、TvRockResizerを組み込むことで図のような大きさに広げられます。
チャンネルをダブルクリックすればそのチャンネルに切り替わり、チャンネル上で右クリックすれば番組プログラムや詳細も表示されるなど、一覧性も良くかなり便利なランチャーです。

こういう機能を使う場合は、TVRocをSpinel経由・クライアントPCで動かす設定を行います。(当面その必要のない方は、この③と④は読み飛ばしてください。)

クライアントPCでTVRockを起動します。

以下のような初期化ダイアログが何回か出ますが、

Tvrock

キャンセルを選んでください。(OKを押してしまうと、展開用マスターで作ったものではなく、デフォルト値がセットされた構成ファイルが、勝手にできてしまいます。)

TVRock右クリックから「設定」を開き、「システム設定」のタブで、「TvRock作業フォルダ」を、クライアントPCの \TVRockフォルダに指定します。(図は例です。)

Tvrock2

OKを押したのち、一旦タスクバー上のTVRockアイコンを右クリックして、「TVRockを終了」させます。

\TVRockフォルダ上でDTune.batを実行します。

以降は「2-4)DTune.batによる、TVRockの設定 および、5)TVRockの残りの設定 」と同じ手順を進めてください。多くの項目はサーバー側で設定済の内容がそのままプリセットされていますが、

-チューナー毎にクライアントPC側の\TVTestフォルダに指定しなおすこと。

-同じく録画先フォルダをクライアントPCの環境に合わせて適切に指定すること。

以上(図の赤丸部)に注意してください。

Tvrock_dtune1_2b

また、チューナータイプ(地上波デジタルとBS/CSの種別)も注意してください。なぜかこれはコピー元の設定がうまく引き継がれないようなので、BonDriverに合わせて1個づつ、正しくセットしてください。

Dtune終了後、設定画面で内容を編集していきます。ほとんどの項目はサーバー側の設定がそのまま引き継がれますが、以下の3項目は(Dtuneの制約上)設定が初期化されています私の場合以下のように編集しましたが、各自のポリシーに合わせて再設定してください。

・システム設定で、「復帰処理をタスクスケジューラーで行う」をチェックアウトしていたのがチェックされていた。=>チェックアウトに戻した。

・インテリジェントで、TVRock番組表を「認証無し」にしていたのが「Digest認証」になっていた。=>「認証無し」に戻した。

・番組情報取得の対象チャンネルが地上波だけになり、衛星のチェックが解除されていた。=>インテリジェント-番組情報取得の手順で、BS,CSを再度全チェックし、「記憶する」をクリックした。

以上で、TVRockを終了・再起動すれば、クライアントPC上で独自の予約ができるようになります。

クライアントにTVRockを立てる場合、サーバーのTVRockと連携(マスター&スレーブ)させおけば、番組表をクライアントでいちいち取得せずに済んだり、再構築しても短時間で元通りに復元できるなど、様々なメリットがあります。この辺のガイドもご参照ください。

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*補足3 サーバーPCに視聴用TVTest環境を別途作成する

ここまでの手順でサーバーPCに作成したTVTest環境はTVRockでも使いますので、チューナー操作の優先権を持たせてあります。(BonDriver_Spinelの排他制御オン:RequireExclusiveChannelControl = 1 と設定してあります。)

こうしておくことでTVRockは確実に録画開始することができますし、録画中に他のアプリがうっかりチャンネルを切り替えてしまうようなことも防げます。

しかしこのTVTest環境を視聴にも使うと、そこでの操作にはTVRockは優先権を持てませんので、予約録画や番組表取得を妨げるような悪さをすることがあります。

サーバーPC上でTVRock用TVTest環境と視聴用TVTest環境を分けて作っておくと、この辺のミスが起きない環境になりますし、Spinelを使うメリットをPC1台でも享受できます。これは文章で説明すると判りにくいですので、以下の図で説明します。

Tvtest

このグレー点線枠内の「サーバーPCにおける視聴用TVTest環境」 を作る手順を説明します。

1)\TVTestフォルダをエクスプローラーで表示した状態で、以下の図のようにコピーした後、リネームして \TVTest視聴用フォルダ(名前は任意)を作成します。

Tvtest_2

2)この中には\TVTestフォルダと全く同じものが入っていますので、その中の以下の4つのファイルを順にテキストエディタで開いて

BonDriver_Spinel_PX_W3U3_S0.dll.ini

BonDriver_Spinel_PX_W3U3_S1.dll.ini

BonDriver_Spinel_PX_W3U3_T0.dll.ini

BonDriver_Spinel_PX_W3U3_T1.dll.ini

該当箇所をそれぞれ次のように書き換え、保存します。

RequireExclusiveChannelControl = 0

これ(だけ)で出来上がりです。デスクトップには \TVTest視聴用 にあるTVTest.exeのショートカットを置いて、通常の視聴にはこちらを使うようにします。

なお作成するのは簡単ですが注意点としては、両方のTVTest環境とも同じようにメンテナンスする必要があり、その点が二度手間になります。(尤もメンテナンスは片方だけでおこなって、その都度 BonDriver_Spinel_xxxx.dll.ini 以外のファイルをもう片方に上書きコピーする手順でも構いません。とくにチャンネル再編については、*.ch2 ファイルをコピーするだけでOKです。)

私自身の経験上も、TVRock用と視聴用のTVTest環境は分けた方が、録画のうっかりミスもなく、より完成されたシステムになります。

排他制御の応用について

ここまでの手順では、TVRockで使うチューナーに排他制御の優先権を設定してあります。録画中や番組表取得中に、それを知らないユーザー操作で該当チューナーのチャンネルをうっかり切替えてしまうと録画や番組表取得が失敗してしまうので、それを避けるのが目的です。

これはサーバーとクライアントPCの使い方に合わせて、細かくカスタマイズすることもできます。

例えばTVRockはサーバーとクライアントPCの両方で動かすことができますが、TVRockが使うTVTest環境をそれぞれ分けておいて、その中の BonDriver_Spinel_xxxx.dll.ini にだけは排他制御権を与える、すなわち RequireExclusiveChannelControl = 1 と設定しておけば良いと思います。

視聴用のTVTest環境では排他制御オフ、すなわち RequireExclusiveChannelControl = 0 としておけば、予約録画で使われていない間は自由に使うことができ、また予約録画が走っている間はそこで使われるチューナーのチャンネルはロックされて弄れないようになります。

TVRockが使わないチューナーについては全て排他制御OFFでも良いですし、各人の優先視聴できるチューナーを割り当ててそれだけ排他制御をオンにして、無用なチャンネル争いを避ける、という使い方もできます。

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その他・BonCasLinkを使ってサーバーのBCASを共有する。

さて、これを導入した当初は、Spinel側でスクランブル解除を全ておこなっていましたが、特にCS(スカパーe2)で、2チューナー以上で同時に視聴/録画していると、Spinelの仕様で同一トラポン上の全サービス(9個に達する場合もある) を一斉にスクランブル解除しようとするため、BCASの処理能力を超えてしまい、画面が固まる/カクカクする、といった事が発生しやすくなりました。

サーバーをFusion(E350)機からZ68ITX(i7 2600k)機に増強したところこれは幾らか改善されましたが、Spinel側でスクランブル解除することはこのようなボトルネックがあり、また別の理由として後日、B25Decoder(の入っているMulti2Dec)の公開状況が危うくなってきましたので、Spinel側でのスクランブル解除はやめ、TVTest側で一括しておこなう設定にガイドを全て変えることにしました。その場合、BCAS/カードリーダが付いているサーバー機はTVTestとBonDriver_Spinelの設定を変えるだけで良いのですが、
クライアント機はサーバーのBCASを参照する必要があります。そのためには、BonCasLinkを導入する必要がありますので、以下に解説いたします。

(ただし、netcasなど代替のwinscard.dllを使う場合には、この手順は意味がありません。BonCasLinkは使わず、サーバおよび各クライアントPCの \TVTestフォルダに winscard.dll を入れて配布するだけの話になります。)以下はそれ以外の場合の対応です。

この手順は、BCASをネットワークで共有したい場合に広く使えます。ただしツールの性格上、USBカードリーダか、FakeWinsCardを使うことが前提になります。

こちらのリンクからBonCasLinkのzipファイル(up0714.zip)をダウンロードしてください。

解凍したものは以下のようになります。

Boncaslinkfiles

この\BonCasLinkフォルダをサーバー、クライアントそれぞれにコピーし、実行用フォルダとします。

(尚、FakeWinSCardを使って内蔵カードリーダを使用する場合は、用意した3つのファイルを、サーバー上で\BonCasLink\サービス版 フォルダにコピーしておいてください。)

・サーバーで、上記\BonCasLink\サービス版 フォルダの「サービスインストール.bat」 ファイルを右クリックし、「管理者として実行」してください。画面で何か聞かれたらEnterを押せば良いです。

Bcserviceentry

Windows8について補足)
Windows8のマシンで上記の操作をすると、次のようなメッセージが出てサービス登録がうまくいきません。
Casservice_3

BonCasServiceの動作自体はWin8でも問題ありませんが、登録手順はこちら補足がありますので、ご参照ください。

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・次に「スタートメニュー」→「コントロールパネル」から「システムとセキュリティ」→「管理ツール」→「サービス」の順に選びます。

Bcserviceauto

・図のような画面になりますので、スクロールさせてBonCasServiceを探し、ダブルクリックします。

Bcserviceset

・表示された画面で、図のように「自動」を選び、「開始」をクリックした上で「OK」をクリックしてください。これで自動開始サービスとして登録されます。

・次にサーバー側のWindowsファイアウォールで、BonCasServiceへのアクセスを許可するために、以下の作業をおこないます。

スタートメニューの「コントロールパネル」→(システムとセキュリティ)→「Windowsファイアウォール」から「詳細設定」を選び、「受信の規則」から「新しい規則」をクリックします。

Fwentry

規則の種類で「プログラム」を選んで「次へ」を押すと、対象のプログラムを聞いてきますので、「このプログラムのパス」を選んで「参照」を押し、「\BonCasLink\サービス版」 フォルダにあるBonCasService.exe を指定します。

Fwprogrampath

以降は「次へ」を押しながら、「接続を許可する」→「プライベートのみ(ドメインとパブリックのチェックは消す)」を指定し、最後に「BonCasService」と名前を入れて、「完了」をクリックします。

Fwcomplete

以上で、BonCasServiceの設定は終わりです。(これはWindows7での手順ですが、他のOSの場合も類推しながら作業いただければ。)

・次に、サーバー、クライアントの双方で、\BonCasLinkフォルダにあるBonCasProxy.exeをダブルクリックして起動します。タスクトレイに図のようなカードの形をしたアイコンができますので、右クリックから「クライアントの設定」を選びます。

Bcproxy

図のような設定画面が出ますので、サーバー側はこのままで「OK」、またクライアント側には、サーバーのIPアドレス(リンク先のように固定のアドレスに設定する前提)を入れ、OKを押します。

Bcproxysetting

設定値を保存するため、クライアント側では一旦タスクトレイ上のアイコンで「右クリック」→「終了」し、再度BonCasProxy.exeをダブルクリックして起動してください。(設定したあと上げっぱなしにするとIPアドレスは保存されませんので、ご注意ください。一旦終了させれば、サーバーのアドレス情報が\BonCasLinkフォルダ上 BonCasProxy.ini ファイルとして保管されますので、\BonCasLinkフォルダを丸ごとコピーすれば、他のクライアントにも簡単に展開できます。)

・BonCasProxy.exeはサーバー側、クライアント側とも、Windowsスタートアップ時に起動するようにしてください。これで、TVTestからのBCASアクセスは、BonCasProxyとBonCasServiceを経由するようになります。

・もし今まで内蔵カードリーダを使う設定にしていて、\TVTestフォルダに「FakeWinSCard.dllをリネームしたWinSCard.dll」が存在している場合は、それを削除しておいてください。
(そうでないwinscard.dll は削除してはいけません。クライアント側、サーバー側両方とも。)

・次に、スクランブル解除を原則SpinelではなくTVTest側でおこなうように、Spinel、TVTestの設定がそうなっていなかったら、以下のよう統一してください。

 ○サーバー、クライアントの両方で、以下の設定に合わせる。

(サーバー側Spinel.iniで、DescrambleControl = 0 に変更する、またサーバー・クライアントの各TVTestフォルダにある全ての BonDriver_Spinelxxx.dll.ini で、 DesiredDescrambleControl = 0 に変更する

 ○サーバー・クライアントの両方で、TVTestの「設定」→「一般」で、カードリーダを"なし"になっていたら、"スマートカードリーダ"に変更する

 これに伴って、TVTestのスクランブル解除関係のチェック項目が加わる(ホワイトアウトした状態からチェック可能な状態になる)ので、設定しておく。

Emm_3(図の赤丸部のように設定)

以上です。ミスのないように詳しく説明しましたので長くなりましたが、数分でできる簡単な設定です。

ちなみにここまでご紹介していませんでしたが、通常のWindows7の仕組みだと、リモートデスクトップでサーバーを操作した瞬間に、SpinelやTVTestのようなアプリがスマートカードリーダを読めなくなるという仕様上の制約があります。しかしBonCasLinkを導入すれば、上手くWindows7を騙しているのか、この問題が起きなります。このようにリモートデスクトップをPC運用で多用する人にも、BonCasLinkを使うことのメリットがあります。

実はサーバー内については、TVTestでスクランブル解除するときに敢えてBonCasLinkを経由させる必要はないのですが、リモートデスクトップが使えるメリットと、オーバーヘッドもほとんど無いことから、今回その構成にしました。あとでBCASを別サーバーに移したり負荷分散させたりといった応用が効くのもメリットになります。

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その他・TVTestの使い方に関するTIPS

TVTestは、TS抜き環境で映像を楽しむための基本になるソフトですので、少しばかりTIPSを書いておきます。

1)TVTestのヘルプファイル

TVTestは画面を見ながら操作していけば大体は判った気になるのですが、実は視聴中にさかのぼり録画ができたりと、機能豊富です。ところが、TVTestの導入方法が書いてあるサイトは多いのですが、使い方やカスタマイズは意外な盲点で、なかなか情報がありません。

あまり知られていないのですが、TVTestには便利なヘルプファイル

Tvtesthelp

が付いています。ここではこれを使う方法を説明します。

\TVTestフォルダに、TVTest.chm というファイルがあり、これがヘルプファイルなのですが、Windows7の場合デフォルトでは、これをダブルクリックしても何も中身が表示されません。そこで、

①TVTest.chmファイルを1回クリックして、その後右クリック→プロパティを選ぶ。

Tvtest_chm

②プロパティの「全般」タブで、「ブロックの解除」をクリックする。

Tvtest_chm_property

以上でOKを押す。

これでTVTest.chmをダブルクリックすれば、上記のヘルプが表示されるようになります。

普段使えるように、デスクトップにこのヘルプファイルのショートカットを作成(ファイルを右クリックしたままデスクトップの上に持って行って、「ショートカットをここに作成」)しておくと使いやすいと思います。

2)TVTestの使い方に関するFAQ

別記事にTVTest関連を含めたFAQをまとめておきましたが、上記ヘルプファイルの「補遺」の中には一般的なFAQやTipsがあります。
それほど情報量はありませんが、使っていく上でありがちな疑問点をカバーしています。

3)録画したTSファイルの再生方法 TvtPlay

再生環境を作り込んでいくときりがないですが、とりあえず普段の再生にはWindowsMediaPlayerや、お好みによってVLC、GOM、PowerDVD(有料)などが使えます。

しかし放送用フォーマットのTSファイルをそのまま再生する場合、これらの汎用プレイヤーでは操作性が悪いと感じる事があります。

例えば二ヶ国語音声の操作が面倒だったり、音がうまく出なかったり、サイズカットされた映像の比率変更も機能が少なめです。

この辺は、もともとテレビとして作られているTVTestの機能を、そのまま再生にも使えたほうが便利と考える人もいて、有志によってTVTest用のプラグインが開発されています。

実際私も使っていますが、録画中の追っかけ再生や細かい再生位置の調整など、テレビ録画再生に必要な機能が使い易くまとまっていますし、特にCSの標準画質の映像はこれでないとうまく扱えないことが多く、重宝しています。

以下に代表的なものをご紹介します。詳細は各パッケージのReadmeにありますが、簡単な解説サイトもリンクしておきますので、参照してみてください。

①BonDriver_File: 定評あり。ただし新規入手できなくなっていますし、機能的にも今や②のほうが上ですので、特にこだわりのある方以外は②のTvtPlayを使ってください。これ以降の様々な付加機能との連携でも基本は②を使います。

解説サイトの例

ttp://gomacat.blog18.fc2.com/blog-date-200905.html

②TvtPlay: 現在こちらがTSファイル再生の標準と言って良いです。
TVTestのプラグインですが、既存のTVTestの環境に付け加えるのではなく、もう1個\TVTestフォルダのコピーを作って、再生専用環境にした方が使い易いと思います。(他のBonDriverはBonDriver_UDP.dllも含めて全て削除して、デスクトップのショートカットも別に作る。)

ここから最新版(ver.2.2)をダウンロードして解凍してください。中にあるTvtPlay.tvtp とBonDriver_Pipe.dll、および再生速度可変にしたい時はTvtAudioStretchFilter.ax を使います。( _x64 が後ろに付いているものは64bit版TvTest専用ですので、ここでは使いません。)

 以前のバージョン(ver2.1r2)はこちら。 更新情報は以下(GitHub)。
https://github.com/xtne6f/TvtPlay

導入方法はこの辺の解説サイトをご参照ください。

http://www.dxcode.com/archives/2011/08271704.html

http://gamefish.blog5.fc2.com/blog-entry-1336.html

最初にこの設定をしたTVTest.exeを起動したのち、左下をクリックして図のように

Tvtp_port

BonDriver_Pipeを選び、さらにその上の 0:UDP/Compat のところで1:Pipe番号0 などを選んでください。次に以下のようにプラグインでTvtPlayを選択して ✔が付いた状態にしてください。(最初にこの辺をきちんとセットしておかないとファイルを選んでも何も表示されません。)

Tvtp_plugin

あとはステータスバーの下に出てくるアイコンで再生ファイルを指定したり、再生を操作したりが出来ます。
操作の説明例: http://soranikakaruhashi.blog.fc2.com/blog-entry-34.html#Introduction 

そのほか2ヶ国語放送/主・副音声の操作や表示の操作等はTVTestと同じ手順になります。その辺とりあえず画面を見ながら操作していけばすぐに慣れると思います。

また普段の使い方としてはTvtPlayを立ち上げてから再生ファイルを選ぶのではなく、上記解説サイトにあるようなTSファイルとの紐づけでTSファイル・ダブルクリックで起動するようにしたり、更にはWhiteBrowserのような映像ライブラリーソフトから直接シーンを指定して起動 というのが便利で、いかにもそういう使い方向きに出来ているソフトです。

4)PowerDVD11以降のデコーダとしての利用について(PowerDVD14を除く)

PowerDVDを購入して導入済の環境の場合、PowerDVD用デコーダ(CyberLink Video/SP Decoder)をTVTest用デコーダとして使う人も多いと思います。
しかしPowerDVD11以降 にバージョンアップすると、TVTestのデコーダとして、これが選択できなくなります。

これはWindowsの汎用デコーダとして使えなくなったわけではなく、デフォルトで表示されなくなっているだけです。(CyberLinkがなぜそうしたかの理由は判りません。)
以下の方法で復活させることができますので、PowerDVDの綺麗な画質や動画再生支援を気に入っている方は、試してみてください。
(なお、この作業をおこなった後もPowerDVDをバージョンアップしたり再導入すると元の状態に戻りますので、都度以下の手順で登録してください。)

但し、ですが、PowerDVD14ではこの方法でも単体デコーダとしての利用はできなくなっているようです。
したがってPowerDVD14を使いたい方はTVTest用デコーダとしての活用は諦めてこの辺をご参考に他のデコーダを利用するか、またPowerDVD13以前から14にアップグレードする場合にデコーダを継続利用したい場合は、アップグレード前にC:\Program Files (x86)\CyberLink\PowerDVD1x\Common\VideoFilter フォルダをまるごと他の場所にコピーしておいて、そのフォルダ上で以下のコマンドを打って再登録しておいてください。
(元のフォルダ上のままだとアップグレード時に削除されてしまいます。)

・バッチで登録する場合

下のコマンドプロンプトの操作と同じ内容ですが、コマンドはちょっと面倒だと思いますのでバッチ化ししたものです。以下のファイルを適切なフォルダにダウンロードして解凍し

「regCyberLinkVideo.zip」をダウンロード

中にある regCyberLinkVideo.bat を「右クリック→管理者として実行 (XPの場合はダブルクリックして実行)」してください。
TVTestのデコーダで、「CyberLink Video/SP Decoder」が選択できるようになればOKです。

・コマンドプロンプトから操作する場合

以下の順に1行づつコマンドを入力してください。
なお、ここではPowerDVD13を導入した場合のコマンドになります。PowerDVD11~12の方は、フォルダ名をそれぞれ PowerDVD13→PowerDVD11~12 と置き換えてください。

 (64bit Windowsの場合)
C:
CD \Program Files (x86)\CyberLink\PowerDVD13\Common\VideoFilter
regsvr32 CLVsd.ax
exit

 (32bit Windowsの場合)
C:
CD \Program Files\CyberLink\PowerDVD13\Common\VideoFilter
regsvr32 CLVsd.ax
exit

以上でTVTestの 設定→一般→デコーダ で、「CyberLink Video/SP Decoder」が選択できればOKです。

Pdvd12decoder0

なおこのデコーダを選択した時は、TVTest画面上で右クリックし「フィルタのプロパティ(映像デコーダ)」で、Use DxVAがチェックされていることを確認してください。Force bob にもチェックした方が画質上有利なようですが、ちらつく場合はAuto select に戻してください。
Cybervfilter
.

また、上記のバッチの手順で登録した場合、CyberLink Video/SP Decoder の他に、CyberLink Video Decoder(PDVD1x) も登録されますが、上記手順だけではTVTestのデコーダの選択に出てこないことがあります。その場合DirectShow Filter Toolなどを使って、以下のように

Pdvd12merit

MPEG-2 Video Decoderの該当のフィルタでメリット値を 0x00400000~0x00600000 の値に変更してください。これによってTVTestからデコーダとして選択できるようになります。
(デフォルト値の0x00200000だと使わないという意味になる)

注意点として、上記登録用のバッチを再度走らせてしまうと、このメリット値は元に戻ってしまいます。したがって上記バッチで登録成功したら、二度三度とは動かさないよう注意してください。

Pdvd12decoder

こちら場合はTVTestの「フィルタのプロパティ(映像デコーダ)」で、「HAM」を選べば、
Cyberv12filter

GPUの再生支援をより有効に使うようになります。(うまく映らない場合はDXVA を選んでください。)
Force bob にもチェックした方が画質上有利なようですが、ちらつく場合はAuto select にしてください。

このCyberLink Video Decoder(PDVD1x) はデコーダとしても新しく画質も良い筈なのですが、TVTestで使う限りでは、本来インターレース映像を自動で倍速表示(60fps)するはずが、こちらは不意に等速表示(30fps)になってしまう不具合があるようで動きのなめらかさが失われることがあります。(タイミングや原因は不明)
したがって私はCyberLink Video/SP Decoder のほうを使っています。画質やCPU負荷の面では両方ともかなり良いと思います。

5)その他便利なプラグイン

① 字幕プラグイン

文字通りの機能で、地上波、衛星放送とも結構多くのドラマや番組で字幕が表示できるようになります。
これは外国語番組の字幕機能ではなく(それらはもともと映像の中に埋め込まれています)、放送中の日本語の音声を文字にしたもので、本来は難聴の人向けのサービスと思われますが、夜中などに音を小さくして視聴したい場合に表示しておくと、結構便利です。

こちらからTVCaptionMod2 をダウンロードします。

解凍した中にある TVCaptionMod2.tvtp を、\TVTest フォルダの下の\Plugins フォルダにコピーします。(誤ってx64版をコピーしないように。)

・TVTestの画面で右クリックし、図のように プラグイン→TVCaptionMod2の上でクリックします。

Tvcaptionmod

クリックするたびにTVCaptionMod2の前にチェック✔が付いたり消えたりしますが、✔が付いている状態にすれば字幕機能が有効になり、上の図のように字幕が表示されます。

録画したTSファイルを上記3)のBonDriver_File やTvtPlay で再生する時も同じように、このプラグインで字幕を表示することができます。
前提としては録画環境のTVTestで図のように、「字幕データを保存する」が指定されている必要がありますが、

Capsave_2

ここまでの手順ではこの設定になっている筈です。

② NicoJK ニコニコ実況プラグイン

その名の通りのプラグインです。地上波と無料BSのみの対応ですが* 、ドラマ・アニメだけでなくスポーツイベントや生放送など無駄に盛り上がりますので、テレビの新しい楽しみ方と言えますね。
  (*有料BSも対応してはいるもののニコニコ実況民がほとんど居ないため事実上対象外)

Jkwbc1

導入も簡単です。

・前提ランタイムとして「Visual C++ 2010 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)」が必要ですが、ここまでの当Blogの手順できた方は導入済みのはずです。何かの理由でまだ導入されていない方はこちらから。

こちらのリンク の NicoJK_revnn.zip ボタンをクリックして最新版をダウンロードし、解凍した中にある NicoJK.tvtpとNicoJK.ini を TVTestのPluginフォルダにコピーしてください。

・以上で準備完了です。系列局は自動的にキー局に関連づけられますので、iniファイルの編集は要りません。但しキー局の編成に合わせたコメントが流れますので、ご視聴の局の編成が違う場合は内容も異なります。

・TVTestを起動後、画面で右クリック→プラグイン→NicoJKをクリックすれば、ニコニコ実況の表示ON/OFFが切り替わります。

Nicojkon2_2

盛り上がる場面はもちろん、TVを観ていて「冷温停止なわけないだろ!」などツッコミ入れたくなるところでその通りのツッコミがどーっと入ったり、地震のときはテロップよりはるかに速くほぼ瞬時に「茨城揺れたwww」などのコメントが多数流れたりと、TVをリアルタイムで観たくなりますね。
なお、NicoJKにはコメント投稿機能もありますので、niconicoの無料アカウントを取得すればその場で実況に参加することもできます。詳しくは解凍した中の Readme.txt にある「■コメント投稿について」を参照してください。
最近はジョジョやヤマトなどのリバイバルで、実況も世代を超えた一体感があって良いですね。TV局もドワンゴ任せではなくこういうサービスをいろんな視聴層向けに拡充するとリアルタイムの視聴者増えると思いますし、CMの間も面白いコメントが流れますのでCM飛ばしの根本的な対策にもなるかもしれません。尤も某局のTwitter連動番組みたいにヤラセ、サクラ、検閲済みのコメントばかりになると逆効果でしょうが。。
(何よりTwitterの形式はあくまで番組内容に対するフォローなので新聞の投書欄を延々と見せられているようなものですが、実況は番組をネタにした雑談場です。どちらに面白味があるかは明らかですね。)

非力なマシンだとそこそこ負荷になって画面がカクつきますので、その点はご注意を。
負荷の観点というよりもずっと実況が流れっぱなしの画面を観るのも疲れますので、メインのTV画面では実況表示なし、別のTV画面で表示させるという視聴方法もあります。(Spinel経由であれば別のPCでも、同じBonDriver_Spinelを使って同時に画面を出せます。TVTestはそれぞれ設定できますので、片方だけで実況を表示させると、観ていて疲れません。) 
これで過去のスポーツイベントも見てみたいですが、今後録画する分については以下のように、コメントも保存して後からリアルタイムで観ているのと同じように流すこともできます。

補1)実況コメント付きの再生

NicoJKには、リアルタイムにテレビを見ている時だけではなくTvtPlayでの録画再生時にも、保存した実況コメントを再生に合わせて流す機能があります。
そのために予約録画に合わせて実況コメントを保存していくプログラムが出ていますので、以下にご紹介いたします。(ツールの説明をJikkyoRec からNicojCatch に切り換えました。2014/6/22)

・ こちらのサイトにある
http://blog.livedoor.jp/p76bg39/archives/27670301.html

「tvrsch2e」「NicojCatch」「2ch2NicoJK」 の3つのツール用のフォルダを作成し、(以降ではそれぞれ\tvrsch2eフォルダ、\NicojCatchフォルダ、\2ch2NicoJKフォルダ と表記します。)、ダウンロード&解凍したそれぞれのファイルを対応するフォルダ直下にコピーします。

(なお、録画ツールにTvRockではなくEDCBを使っている場合は「tvrsch2e」は不要で、以下の説明で「reservetxt_path」の指定先をEDCBのフォルダ(下のreserve.txtがあるフォルダ)にすれば良いです。またTTRec、ptTimer利用の場合はそれぞれ用のツールがありますので読み替えてください。)

次に、以下の3つのzipファイルをダウンロードして解凍し、

「tvrsch2e_util.zip」 「NicojCatch_util.zip」 「2ch2NicoJK_util.zip」

中身のbatファイル(tvrsch2eについてはbatファイルとjsファイル)を、それぞれ\tvrsch2eフォルダ、\NicojCatchフォルダ、\2ch2NicoJKフォルダ に上書きコピーしてください。

・ TvtPlayで使うTVTest環境の\TVTest\plugin 下に \NicoJKというフォルダを作成してください。(以後、\NicoJKフォルダと表記します。)

・ \NicojCatchフォルダにあるNicojCatch.iniを「右クリック→編集」で開き、以下の2箇所を環境に合わせて編集してください。

reservetxt_path = "\TVRockフォルダのフルパス"
 例)reservetxt_path = "C:\BON\tvrock\"  最後の\を忘れないこと

nicojk_path = "\NicoJKフォルダのフルパス"
 例)nicojk_path = "C:\BON\tvtest_play\Plugins\NicoJK\"  同上

編集が正しく終わったらファイルを保存してください。

・次に、\2ch2NicoJKフォルダにある2ch2NicoJK.ini を「右クリック→編集」で開き、以下の4箇所を同じように編集してください。

reservetxt_path = "\TVRockフォルダのフルパス"
 例)reservetxt_path = "C:\BON\tvrock\"

nicojk_path = "\NicoJKフォルダのフルパス"
 例)nicojk_path = "C:\BON\tvtest_play\Plugins\NicoJK\"

colormessage_2ch = 1
nicojcatch = 1

以上の編集が正しく終わったらファイルを保存してください。

・\tvrsch2eフォルダは、中身を丸ごと\TVRockフォルダに上書きコピーしてください。

Nicojcatch

・以上で準備完了です。\TVRockフォルダにあるtvrsch2e.bat、\NicojCatchフォルダにあるNicojCatch.bat、\ch2NicoJKフォルダにある2ch2NicoJK.bat の3つのbatファイルexeファイルのほうではない!)を順にダブルクリックして実行しておけば、以後予約録画スケジュールに合わせてコメントを自動記録していきます。

・システム起動時に上記3つのbatファイルが自動起動するように、Windowsスタートアップにbatファイル 3つとも登録しておいてください。

以上で、後は何もしなくても録画の度に実況が保存されていき、TvtPlay+NicoJK で実況付きで再生されます。映像と実況の紐付けや倍速再生、シーンジャンプなども全て自動で追従してくれますので、必要な操作は再生中にNicoJKをONにすることだけです。

正確には「tvrsch2e」「NicojCatch」の2つを導入しておくだけでニコニコ実況のコメントが流れるようになるのですが、加えて「2ch2NicoJK」を導入しておけば、2ch実況スレのコメントも一緒に流れます。
2ch2NicoJKは、v1.53以降の機能拡張で東京MXやBS無料局、また一部のBSCS有料局も自動で2ch実況を付加してくれるようになり、また以前は削除されていたAAの取り込みも可能になるなど、より豊かな機能が加わりました。以下の囲みもご参考にしてください。

2ch2NicoJKに関する補足

補足1) そもそもですが、2015/3月以降の2ch側の仕様変更に対応して、2ch2NicoJKもいろいろ変更されています。
それ以前のバージョンの2ch2NicoJKをお使いの方は2ch実況が取得できなくなっていますので、最新版にアップデートしてください。アップデート方法は

・一旦タスクトレイ上の2ch2NicoJKアイコン(時計のマーク)を「右クリック→終了」 して停止。
・2ch2NicoJKの最新版を解凍して、2ch2NicoJK.ini 以外は全て\2ch2NicoJKフォルダに上書きコピー
・2ch2NicoJK.ini は上記のカスタマイズ項目と(自分で他にもカスタマイズしている場合は)必要なカスタマイズ項目を新しいものに反映した上で、上書きコピー
・2ch2NicoJK.bat をダブルクリックして再起動

以上でOKです。

補足2) 推奨カスタマイズ

(1) 一部CSチャンネルに対象を拡大

2ch2NicoJKは v1.56以降の最新版で、地上波キー/系列局の他に、MX、BS無料局、WOWOWやアニマックスのようなBS有料局の2ch実況もニコニコ実況と併せて記録してくれるようになり、より豊かな実況再生が楽しめるようになっています。
さらに添付されているカスタマイズファイルを適用すれば、本来ニコニコ実況がサポートしていないCS110の録画にも(2ch実況があれば)実況を付加してくれるようになりました。
対象は2chの「スカパー実況」板に常設スレのある以下のチャンネルで

AT-X キッズステーション 時代劇専門 TBSニュースバード TBSチャンネル1,2 フジテレビONE/TWO/NEXT チャンネルNECO 日テレプラス ファミリー劇場 ディスカバ/ナショジオ/ヒストリ/アニプラ

特にアニメ好きが集まる番組には実況も結構ありますので、AT-Xなどを契約されている方はより楽しめると思います。

手順は 2ch2NicoJKの「\NicoJK未対応CS等をNicoJKと連動させるためのパッチ」フォルダにあるreadme.txt を見れば簡単に実施できると思います。(ch_sid.txtを差し替えて NicoJK.ini の一部を上書きするだけです。)

(2)AAを取得対象にする & レス数の少ない番組でも記録する。

AAを取得対象にするには 2ch2NicoJK.ini に

AA_NoLimit = 1

と指定してください。(逆にAAを入れたくない場合はここをデフォルトの0にすればOKです。)

また、特にCSではほとんどコメントの無い番組も多く、2ch2NicoJKのデフォルトでは「10分間隔で10コメ未満の投稿しかないスレは無視する」という設定になっているので、全くコメントが記録されない録画になる場合もあります。

この条件を緩和するには、2ch2NicoJK.ini で

resu_in10min =

の数値を1などに変えてみてください。

(3) (オプション)スポーツ中継等で2ch専用板/専用スレのコメントを取得することも可能。

2ch実況がニコニコ実況と異なる1つの特徴は、野球/サッカー/テニス のようなスポーツ中継では、本来のチャンネル専用板やスレには殆ど書き込みがなくなり、その代わりに野球/サッカー/スポーツ専用板や「なんJ」に実況スレが立つことです。
(大相撲中継はNHK専用板にそのまま立ちますので特に気にしなくても良いですが。)

これを完全自動で見つけ出して録画時に自動記録させるのは難しいのですが、事前にある程度分かっていれば、番組名(キーワード指定) とスレの板+スレタイ(キーワード指定)を紐付けておくことで、その番組の録画時に自動でそちらのスレから実況を取ってくるようになります。

定義のしかたは、\2ch2NicoJKフォルダにある keywords2ch.txt にルールを記載していきます。

2ch2keyrules

任意のルール名<tab>対象チャンネルのサービスID(カンマで区切って複数指定可能)<tab>番組名キーワード(省略可)<tab>実況板URL<tab>スレタイキーワード

のように指定し、前の方のルールが優先で適用されます。
スポーツ実況の関連付けルールはなかなか一筋縄ではいかないと思いますが、過去の録画ファイルや実況板を眺めながら何度かやってみれば次第に精度も上がると思います。
またスポーツ実況だけでなく、NHK BSの「連続テレビ小説」「アニメロサマーライブ」のように専用板ではないにも関わらず番組専用スレが立つケースや、MX以外の独立局の実況を取り込みたい場合も、ここでルール指定することができます。

また他のPCのTvtPlay環境下にもNicoJKを導入し\plugin\NicoJK を上書きコピーすれば、同じように実況付き再生ができるようになります。

TVRockが連携している環境下であれば、同じように上記3つのツールiを動かしておけば、(各PCが動いている間に限りますが)録画スケジュールに合わせて各PC上で実況を保存していきます。
TVRockが動いていないPCであっても他のPCの\TVRockフォルダがネットワークドライブ上に見えていれば、TvtPlayと上記「NicojCatch」「2ch2NicoJK」の2つを導入しておいて reservetxt_path = の部分をネットワークドライブ上に指定すれば、 どこのPCで録画しているかに関係なくコメントを保存していきますので、再生時にすぐに実況コメント付きで再生できるようになります。
.

映像に実況を流す機能が充実してくると番組を生で見る動機が増えますし、また録画も上記のように実況ログを一緒に流すことができるので、今まで見る気のなかったような番組でも、とりあえず録っておく機会が増えると思います。
ただ個人的な懸念なのですが、このような仕組みはテレビの魅力を増す一方で、セルBDに依存している今のアニメ業界などは、(単純なセルBDやストリーミングでは放送時の実況の楽しさが全く味わえず、物足りなくなっていくので)、下手をすると収益構造が崩れる原因にすらなり得ると思います。早い話、私も最近BD/DVDを買う/借りる動機がめっきり減ってしまいました。
多少の画質の綺麗さよりも実況でいろんなネタが乱れ飛んだり共感できる楽しさが勝るので、「話題になってから見る。見逃した部分があっても後でBDでじっくり見ればいい」という考えは薄れ、「見たいものは絶対失敗しないように録画。後で見たくなる可能性のある作品もとりあえず録画」となって、録画システムをそれに合わせて増強している感じです。

とはいえ実況をBD等と連携するのは技術的には可能で、現状でも実況データのどこがAパート、Bパート等の始まりなのかは解析できるので、BD化や配信の際には映像データのタイムテーブル(開始何秒から何秒が放送時のAパート等にあたるか、放送時の局ID・日時・番組題名等の紐付け情報)をオフィシャルにネットで公開してもらう方法もありますし、更にそれを進めて、ニコ動の実況部分のみ切り出したようなネットサービスをBD売りと連携して提供してもらうと面白いですね。
私を含めこういった試みをやっている方々は作品を応援しこそすれ、誰も売上げ減退で業界が衰退していくことは望んでいないと思いますので、業界側もこういった新しい流れに乗った形で、それをより活かせる仕組みに取り組んでもらえれば、新たな収益の柱にもなりうるのではないか思います。
現状でも実況では大盛り上がりでネットの流行語も生んだような作品がBDの売上げ不振で評価されずに消えていくケースも多いと思いますが、そのような作品はもともとコレクターアイテム的要素が低く単純なセルBDは伸びにくい性格を持っている一方、皆で盛り上がれる強みを本来持っているので、そのエネルギーをもっと売上げに直結させる方法があるのではないかと。
答えを与えてくれるのは電機メーカーでもドワンゴでもなく、日々作品を純粋に楽しむことを考えている技術者たちの声だと思います・閑話休題。

③ エンコード済み録画も実況付きで再生する

TvtPlayとNicojCatchの仕組みは録画ファイルを実況付きで視聴できるのが便利ですが、tsファイルでなければ使えない制約があるため、実況付きで再生したい場合、せっかくHandBrake等でx264/x265圧縮の仕組みを作ってもそれが使えず、大きなtsファイルのままで保管しておかなければならないのが不利になります。
しかしassという標準的な字幕の仕組みを使ってmp4やmkvに変換したファイルでも使える仕組みが登場しましたので、ここでご紹介したいと思います。

Assmpc

これにはNicoConvAss というツールと、実況データ取り込み用ソフトのJKCommentGetterを活用します。
この仕組みの流れは簡単に言えば、録画したtsファイルに埋め込まれているチャンネルや時刻の情報をNicoConvAssが解析の上、JKCommentGetterというツールを使ってniconicoのサイトに問い合わせて実況ログを取得した上で、assという字幕ファイルを吐き出す手順になっています。
それに加えて最新版のNicoConvAssでは、NicojCatch + 2ch2NicoJKの保存した実況ログがあれば、それを優先してass化する機能が追加されましたので、要はNicoJKが再生できる実況データがあればそこから、なければniconicoのサイトからmp4用の実況データを生成するという、より強力なツールになりました。

assは汎用的な字幕ファイルで、元の映像ファイルが「映像1.mp4」というファイル名なら同じフォルダに「映像1.ass」という名前で置いてあれば、MPC-HCやVLC等が再生する際にそれをいかにも実況らしく、横に流れる文字で合成してくれます。(他の多くの再生ソフトも対応していると思いますが、どれが対応しているかの検証は割愛。)

これを使えば巨大なtsファイルも、エンコードして必要な画質に圧縮したあとは心置きなく削除できるようになるのではないでしょうか?
TvtPlayは使い勝手が良いのでそれでもtsのまま残したいケースもあると思いますが、余程HDDに余裕がない限り、また数十GBを越えるようなスポーツ中継はそもそも、実況付きの長期保管は諦めていた方も多いと思います。そういう方に朗報だと思います。

さて、これを使うための設定は、以下のようになります。

Assfigax

一見複雑な仕組みに見えますが、基本は各ソフトを導入していくだけでOKです。

準備) niconicoアカウントの取得

まだniconicoアカウントをお持ちでない方は、こちらのサイトにアクセスして、無料アカウントを取得してください。メールのやりとりで数分で取得できます。
取得したら「Firefox」でニコニコのサイトからログインしてください。(現在、ChromeやIEの環境では認証情報のcookieが暗号化されて外から読めませんので、ここではFirefoxを認証情報の取得のためだけに使います。Firefoxを未導入の方はこちらからDLして導入すること。)

(1) Ruby
これはJKCommentGetterを動かすために必要なスクリプト言語環境です。
こちらのサイトの「RubyInstallers」からお好きなものをダウンロードし、実行して導入してください。
特にこだわりがなければ最新版、また64bitWindowsの方は(x64)版で良いです。
導入ダイアログをクリックしていくと以下のようなオプション指定の画面が現れますので、

Ruby1

赤丸の部分をチェックして「インストール」を押してください。
またここで指定されているフォルダにRubyが導入されますが、この下の\binフォルダにPATHが通ります(実行ファイル探索ディレクトリになります)ので、

Ruby2

エクスプローラで場所を確認しておいてください。

(2) sqlite3
Firefoxのcookieにあるniconicoの認証情報を読み出すためのデータベースソフトです。
こちらのサイトの左にある

Sqlite1
「Precompiled Binaries for Windows」の「sqlite-shell-win32-x86-xxx.zip」をダウンロードして解凍してください。

すると中に「sqlite3.exe」というファイルが入っています。
これを実行パスが通ったフォルダに置く必要がありますが、丁度 (1) でRuby用に実行パスを通していますので、特に理由がなければそこにコピーするのが良いと思います。

Sqlite2

(3) JKCommentGetter
まず準備として、JKCommentGetterとNicoConvAssは同じフォルダに置く必要がありますので、適切な導入用フォルダを作成してください。

Jkcommentgetter0

以下では\NicoConvAssフォルダと呼びます。

JKCommentGetterはこちらのサイトの右にある、

Jkcommentgetter1

「Download.ZIP」をクリックしてDL後、解凍してください。
中にあるファイルを全て、先ほど作った\NicoConvAssフォルダにコピーしてください。

Jkcommentgetter2

ここにあるJKComment.rb と JKCommentGetter.rb は少し編集する必要がありますが、これらのファイルを「UTF-8」のコード体系で正しく編集できるよう、「サクラエディタ」を(お持ちでない方は)導入されることをお勧めします。(この辺の話が判っている方は既にUTF-8用にお使いのエディタで構いません。)
サクラエディタはこちらのサイトの Download sakura_installx-x-x-x.exe というボタンをクリックしてダウンロードし、実行すれば導入できます。

サクラエディタのアイコンをクリックし、ファイル-開く で上記 JKComment.rb、JKCommentGetter.rb を編集できるようになります。
ここで準備として、 JKComment.rb、JKCommentGetter.rb を順に開いて、それぞれの先頭行に

# coding: utf-8

という記述を追加してください。

Firefoxcookie3

これは不要な場合もあるのですが、Rubyのバージョンによってはこれが無いと漢字コードを正しく読めず、エラーで動かなくなることがあるようです。編集したらそれぞれ保存してください。

(4) JKCommentGetter.rbを編集して、Firefox cookieへのフルパスを記述

さてこの導入手順で唯一、ちょっと面倒なのがこの部分です。
Firefoxのniconico認証情報は、上の図にあるようにJKCommentGetterがniconicoのサイトにアクセスして過去ログを取得するために利用します。これは以下の場所にあります。

エクスプローラーでC:ドライブの下にユーザー、その下に「現在お使いのWindows ユーザーID」のフォルダがある筈です。その下にAppData、さらにその下にRoaming、その下にMozilla というフォルダがありますので、順に開いていってください。

Firefoxcookie4

さらにその下にはFirefox、その下にProfiles というフォルダがありますので順に開くと、xxxx.default(名前は不定)のようなフォルダが一個だけあるはずですので、それを更に開いてください。

Firefoxcookie5

中にはファイルやフォルダが沢山有る筈ですが、中に「cookies.sqlite」というファイルがあるはずです。これが目的のファイルになります。
このファイルへのパスをJKCommentGetter.rb に記載するのがここの作業になりますが、そのためにはまず、ここまで開いているエクスプローラーのアドレス欄をクリックしてください。すると図のように

Firefoxcookie6

ここまでのパスがコピペできる形になります。
これを右クリックでコピーして、新しいメモ帳などにペーストしてください。

C:\Users\userID\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles\zbheou05.default

のような形になるはずです。

ここでディレクトリ記号「\」はそのままではRubyが特殊記号として扱ってしまいますので、全て\\に変更(エスケープ)します。

C:\\Users\\userID\\AppData\\Roaming\\Mozilla\\Firefox\\Profiles\\zbheou05.default

この赤字の部分のように変更してください。1つでも変更を忘れたり間違えると正しく読んでくれませんので、ここは慎重に確認しながら実施すること。
終わったらこの文字列の左と右に、以下の文字列をコピペで追加します。


`sqlite3.exe "


\\cookies.sqlite" -separator = "select name,value from moz_cookies where (host='.nicovideo.jp' or host='jk.nicovideo.jp' or host='.jk.nicovideo.jp') and path='/' and not isSecure and name='user_session'"`

これで次のような文字列になる筈です。(両端の ` なども、くれぐれも抜かさないように注意)

`sqlite3.exe "C:\\Users\\userID\\AppData\\Roaming\\Mozilla\\Firefox\\Profiles\\zbheou05.default\\cookies.sqlite" -separator = "select name,value from moz_cookies where (host='.nicovideo.jp' or host='jk.nicovideo.jp' or host='.jk.nicovideo.jp') and path='/' and not isSecure and name='user_session'"`

この1行を全部選択して、右クリック→コピー してください。

次にサクラエディタでJKCommentGetter.rb を開きます。すると33行目あたりに # Firefox用 の記述がありますので、その下を1行改行して出来た空白行に、上で(クリップボードに)コピーした行を右クリック→貼り付け で全てペーストしてください。

Firefoxcookie2b

以上でファイル→上書き保存 すれば編集完了です。

(5) NicoConvAssの導入

こちらのサイトを下に辿って行くと

おまけ ~ ニコニコ実況の過去ログを取得し字幕ASSファイルを作成するソフト

という記載があります。そこに

NicoConvAss vx.xx 20xx/xx/xx

という行があり、そのvx.xx という所がファイルのリンクになっていますので、クリックしてダウンロードしてください。
解凍した中身を全て、(3)で作成した\NicoConvAssフォルダにコピーしてください。

Nicoconvass1

これでNicoConvAssの配置はOKですが、注意点として、このプログラムは管理者権限がなければうまく動かない可能性があります。(特にWindows8以降)
そこで(Windows8に限らず)管理者権限を付与してください。手順はこの\NicoConvAssフォルダにある NicoConvAss.exe の上で右クリック→プロパティ を選び

Nicoconvassauth

「互換性タブ」で「管理者としてこのプログラムを実行する」をチェックの上で「OK」を押してください。

(6) NicoConvAss が NicoJKフォルダにある実況ログを優先して取り込めるようにする。

NicoConvAssは以上のような設定で、ニコニコのサイトに実況ログの存在を問い合わせて取得しASS化するようになりますが、その前にもしNicojCatch + 2ch2NicoJKで取得済みの実況ログがあれば、そちらを優先して取得する機能があります。(ver1.17以降)

NicojCatchの実況ログがあるなら活用したほうが処理も早いですし、なにより2ch2NicoJKによって2ch実況のログも合成されてより豊富な内容になっていますので、この機能を利用しない手はありません。設定も簡単です。

\NicoConvAssフォルダに NicoConvAss.ini というファイルがありますので、エディタで開きます。

Nicojkpath

こちらで設定したのと同じ\NicoJKフォルダのフルパスを、NicoJK_path = に記載してください。(図の赤字の部分は導入環境によって変わります。)
これで保存すれば、以後 NicoConvAss.exeを呼ぶ際にオプション -nicojk 1 を指定することによって、NicoJKフォルダの実況ログを優先して読み込むようになります。

以上でNicoConvAssの導入完了です。試しにNicoConvAss.exeに、適当な(niconico実況対象になっているチャンネルを録画した)tsファイルをドラッグ&ドロップしてみてください。

しばらく待ってtsファイルと同じフォルダに、同名で拡張子assのファイルが作成されれば正しく導入できています。

Nicoconvass2

もし1分以上待っても出来ないようであればうまく導入できていませんので、(1) からやり直してみてください。

一度実況ファイル(ass)を作っておけば、対応したプレーヤーであれば実況付き再生ができるようになります。
ただし、mp4にエンコードした後の映像であれば、MPC-HC、VLCともassによる実況付きで綺麗に再生されますが、映像がtsのままでそれにassを重ねようとすると、MPC-HCではちらつきや音ずれが出ますし、VLCでは再生自体ができません。

もともとtsの再生に実況を重ねる場合はTvtPlay+NicoJKを使う方が標準的と思いますので、assファイルを使った実況再生はmp4/mkv向けの仕組みで、tsでのassを使った実況再生は、別記事にあるストリーミング専用と考えてください。ストリーミングで使うffmpegであれば、tsでもうまく実況が合成できます。

また、通常の視聴では実況を入れたい時/入れたくない時 があると思いますが、MPC-HCやVLCでのassによる実況オーバレイは字幕と同じ扱いですので、表示のON/OFFも字幕メニューで設定できます。

Mpcsub MPC-HC

Vlcsub VLC

さて、これを活用する上でもう1つ必要なのは、録画のエンコード時にassファイルを自動で生成する仕組みです。
NicoConvAssは録画したtsファイルをドラッグ&ドロップするだけでassを作成でき、ファイル名さえ合わせればmp4/mkv化でそのまま使えます。それはそれで便利なのですが、mp4/mkv化する際に毎回手作業でやるよりも

・TVRockやEDCBの録画後処理などでmp4にエンコードする際に、自動的に対応するassファイルを作成する。

という形に自動化した方が実用的です。
これはエンコード処理用のバッチファイルを少し修正するだけで実装できます。
当ブログでは録画後処理やWhiteBrowserからHandBrakeを使ってH.264/H.265に自動エンコードするバッチをご紹介していますが、それにass生成の処理を加えるための修正版バッチを作りましたので、添付いたします。

「batch_for_handbrake_wAss.zip」をダウンロード

これはTvRockやWhiteBrowser用のバッチですが、EDCBでも録画後処理のプロセスで、(バッチのパス)HandBrake-XXX.bat $FilePath$  のように第1パラメータに録画ファイルを指定して呼び出す形で使える筈です。
ご利用される方は各バッチで、中の\NicoConvAss フォルダのパスをお使いの環境に合わせて書き換えた上でご利用ください。録画後処理/WhiteBrowserからのエンコード処理のいずれでも使えます。
バッチ処理の中身は

ステップ1. エンコード処理(元の処理)
ステップ2. assを生成(ターゲットの解像度に合わせたパラメータを付与)

のようになります。(ass生成処理を後にしているのは、NicoJKフォルダに生成される可能性のある実況ログに2ch実況が合成されるまでにタイムラグがあるため、後の処理の方が確実なためです。)

以上がエンコードファイルを実況付きにする機能のご紹介です。

なお、実はJKCommentGetterやNicoConvAssに手動でパラメータを投げれば、mp4変換済ファイルであってもassの作成ができます。が自動処理という訳にはいきませんので、ここでは割愛いたします。
またここまでご説明した範囲では、元になるTSファイルはカット編集されていない状態でなければうまく使えませんので、カット編集はせずにチャプタ機能をうまく使って再生時にスキップしながら観る使い方がお勧めですが、実況を活かしながらカット編集にも対応させたい場合はこの辺の一連の記事をご参考にして手順を組んでみてください。

④ リモコンの使い方

・付属のリモコンの使い方については、こちらの記事に使い方を説明してあります。

・ただしSpinel経由クライアントPC側でテレビを視聴する場合、付属のリモコンは使えません。(あくまでWindowsからはW3U3のリモコン受光部はUSBデバイスの扱いになるため、USBで繋がったPC以外では利用できない)

それ以前に付属のリモコンは、TVTestの中の機能であればほぼ割り当てできるのですが、TVTest自体を立ち上げることはできませんし、例えばマウスの代わりにも使えませんので、TVTestでEPG番組表は表示できても何か操作することはできないなど、TVをリモコンで全操作したい方には、やや機能が不足しています。

その辺を解決するものとしては、PCリモコンがあります。

これは例ですが、TVTestのリモコンとしてはもちろん、ショートカットキーの割り当て、マウス代わり(操作性は別として)にも使えますし、もちろんW3Ux、S3UxシリーズだけではなくPX-S1UDやBCUDなど、TVTestで使えるチューナーなら何でも使えます。
TVTestの起動をリンク先を参考にショートカットキーに割り当てた上でそれをリモコンのボタンに割り当てたり、TVRockに割り当てることも可能です。

*といってもこのリモコンの場合、TVとして使うPCの1台1台にIRレシーバーを繋がなければならない、というのがやや格好悪いかもしれません。

そういうかた向け(?)に、もしAndroid携帯をお持ちでしたら、それをTVTestのリモコンにするプラグインが開発されていますので、試してみられてはいかがでしょうか?

TVTestリモコン http://nilposoft.info/mobile/
解説記事 http://d.hatena.ne.jp/korokorokoron/20120922#1348312370

残念ながら私はAndroid携帯は持っていないのでテストはできないのですが、家庭内無線LANにAndroidが接続できて、該当PCのIPアドレスにアクセスできる環境になっていればどのPCに対しても、図のような操作パネルからリモコンとしてTVTestを操作できるようになります。
無線LANに繋がっていれば良いので、リモコンをテレビのほうに向ける必要すらありません。(クセでついやってしまいそうですが。)

Smacon

部屋のPCをTV代わりに活用したい、でもリモコンのないTVなんて何か足りない気がする。。と思われる方は、このようなものを活用されてはいかがでしょうか?

⑤ 画面をカットしてL字画面をパン&スキャン(画面全体に拡大)する方法

画面を分割し、複数ディスプレイの大画面でTV鑑賞する方法

・TVTest画面下のステータスバーにある1440x1080のような映像サイズの項目(表示されていない場合は 設定→ステータスバー で「映像サイズ」をチェック) で右クリックすると、図のようにパン&スキャンの選択ができます。

Panscan2_2

地上波やBSでは日頃は使う必要はないと思いますが、CS110でSD放送では、画面の上下や左右がカットされた番組がありますので、ここで「レターボックス」とか「超額縁」などを選んで画面にフィットさせることができます。

更に地上波でも、選挙や災害などのときは、いわゆるL字画面になることがありますが、ここにあるL字の項目を選べば、それらをカットして画面にフィットさせることができます。

しかしこのL字の各局仕様は異なりますので、それらを拡張する設定をご紹介します。

TVTest_パン&スキャンの設定(up0575.zip)」をダウンロード&解凍して、「パン&スキャンの設定.txt」に従ってTVTest.iniを編集してください。

さらにおまけで私が作った定義です。以下の内容も書き加えれば、ナショジオの一部SD放送の画面フォーマットにも対応できます。

PresetCount=8
Preset0.Name=L字 CX



Preset7.Name=NatioGio
Preset7=0,7,100,86,16,10

(赤字部を変更および追加)

このように追加定義した結果のメニューです。

Panscan3_2

・このようなPreset値は自由に定義を追加できます。ただしTVTest.ini ファイルの直接編集ではなく、上記メニューで「パン&スキャンの設定」を選んで入力し、追加&更新したほうが、画面上で確認しながら進めることができ、判りやすいと思います。

.下図のように各設定の名前をつけながら、切り取りの左上の位置と切り取る大きさを、それぞれ画面全体を100とした縦横%で指定し、「追加」していく形になります。

Panscandef5

ここの「比率」は普通にディスプレイ全画面を使う時は16x9で良いですし、ディスプレイを縦に使う時は9x16なども可能です。(切り取る領域の縦横比もそれに合わせる必要がありますが:ディスプレイを縦に3つ並べて使うときは、「大きさ」を33.3%x100%くらいに設定すると良いと思います。)

追加&更新した内容はTVTest.iniの[PanAndScan]の項目に追加されていますので、[PanAndScan]セクションをまとめてコピペしていけば他のTVTest環境にも展開できます。

・これを応用すれば、画面の1/4とか1/9ずつを表示させる設定などもできますので、例えば9台のディスプレイを 3x3 に並べて、それぞれに表示領域を受け持たせたTVTestを全画面表示させて、「9台のテレビで映像を拡大表示」ということも可能です。

さらに 4x4 とか 5x5 のような”超マルチモニター構成”でも、Spinelを使ったAkamai的な配信システムを組めば、LANの帯域を節約しながら無理なく構成することができます。

PCでEyefinityなどを使った動画マルチモニタ表示にすると、マルチモニタとしての汎用性は高いのですがディスプレイ接続など専用に作りこまなければならず、また頑張っても6画面分割が上限です。その点Spinel経由であれば一般的なPC数台で、それぞれのTVTestを使って表示領域を分担させることで、このようなシステムを簡単に構成できます。(各画面でタイムラグがある時は、主な原因はオリジナルのBonDriverでのバッファリングにありますので、Spinelを2段以上にして各TVTestには1段目では配信せず1本のSpinel-Spinel間セッションを共有し(ここで同期される)2段目以降から配信する、という構成が良いようです。更にスクランブル解除を最初のSpinelでおこなう設定にした上で、各画面で右クリック→リセット をおこなうことで、綺麗に同期します。)

次の写真はTVTest4画面分割の例で、上の図にある4x1, 4x2, 4x3, 4x4の設定を使っています。

実際にディスプレイを2x2に並べて映してもこのような絵になります。

Panscan4screen

同じくこちらは、縦ディスプレイ4つを並べてシネスコサイズの映画チャンネルを観る設定にしてみたり。

Panscan4cinesco_2

・ただし今のところ残念ながら、このパン&スキャンの設定は起動時やチャンネル/BonDriver切り替え時にはリセットされますので、その度にセットする必要があります。

チャンネルを保持している間は、図のように「番組の切り替え時にデフォルトに戻す」をチェックアウトすることで、保持することができます。

Panscandef3

うかつにチャンネルを替えられない点がちょっといまいちですが(チャンネル切り替え自体はどれか一画面を切り替えれば同期して切り替わります)、このような2x2のモニタスタンドで

(解説には17インチまでと書いてありますが、24型、27型にも対応しています)

日頃は普通の複数PC用ディスプレイとして別々に使い、ロンドンオリンピックやワールドカップ中継の時には皆で54型相当の大画面で盛り上がる、なんて楽しいかもしれませんね。
TSの基本構造が同じままなら、将来の4K放送にもこれでモニターの買い替えなしで対応出来るかもしれません。
.

6) 本編とCMの切れ目にチャプタを付ける

TvtPlay再生で使えるチャプタの付け方はいろいろあります(参考
chapterファイルをtsファイルと同じ場所に「ファイル名.chapter」の名前で保存しておけば、TvtPlayでの再生時に

Cmskip4

図のようにシークバーにチャプタin/outのマークが付きます。
TvtPlay用TVTestの\pluginフォルダにあるTvtPlay.iniファイルで、図のように

Cmskip3

Button03=9,Prev  2,SeekToBgn,SeekToPrev
Button13=3,SeekToEnd,SeekToNext

とボタン定義を修正しておけば、|<< や >>| のボタンで次/前のチャプターにいつでもジャンプすることができるようになります。

ただ、凝ったchapter作成はそれなりに準備や局毎のカスタマイズが必要で、初めての方には面倒な面があります。
そこでここでは自動でチャプタファイルを作成してくれるCMSkip v0 を、まずご紹介いたします。

 6-1) CMSkip

これは字幕(焼き込みではなく字幕プラグインで表示されるもの) が存在する番組限定 、つまり地上波キー局/系列局の番組とそれらのBS/CSでの再放送にほぼ限られます(MXやBS11のアニメ等には字幕は付かないので対象外)が、簡単に使えるのが特長で、精度も結構高いです。

① CMSkip v0 を入手

リンクで「DOWNLOAD NOW」を押して CMSkip v0.zipファイルをダウンロードし、解凍して中身を適切な実行フォルダ(以後\CMSkipフォルダ)にコピーしてください。

② Caption2Ass_PCR.exe を入手

リンク先のOneDrigeにある公開フォルダの
Caption2Ass_PCR_20130707
をダウンロード&解凍してください。
中の\bin\Win32 フォルダに「Caption.dll, Caption2Ass_PCR.exe」 という2つのファイルがありますので、これを適切な実行フォルダ(以後\Caption2Assフォルダとします。)にコピーしてください。

③ ass2chapter.exe を入手

リンクからass2chapter.zipをダウンロードし、解凍した中身を適切な実行フォルダ(以後ass2chapterフォルダ)にコピーしてください。

④ ①の\CMSkipフォルダにあるCMSkip.iniに、② のCaption2Ass_PCR.exe へのフルパス、および③ のass2chapter.exe へのフルパスを記述してください。(赤字部分は導入環境に合わせてください。)

>例
;アプリケーション
;パスは絶対・相対共に対応
Caption2Ass_PCR_Path="C:\TEST\CMSkip\Caption2Ass\Caption2Ass_PCR.exe"
Ass2chapter_Path="C:\TEST\CMSkip\ass2chapter\ass2chapter.exe" -min 60

以上で準備完了です。CMSkip.exeはデスクトップ等にショートカットを作っておくと良いと思います。
手動なら tsファイルをCMSkip.exeにドラッグ&ドロップすれば、tsファイルと同じ場所に「ファイル名.chapter」の名前でチャプタファイルを作成してくれます。

Cmskip1

Cmskip2

ファイル個別だけでなく複数ファイルやフォルダごとドラッグ&ドロップして中のtsファイルにまとめてチャプタ打ちすることも可能です。

また、録画後処理で自動でやるなら(TVRockを例にすれば)

Chaper:"C:\CMSkip\CMSkip.exe" "%1"

のような後処理を定義して録画予約時に実行させれば良いです。
注) 但し CMSkip.exe は、ソースのtsファイルが壊れている場合、エラーのダイアログを出したまま操作待ちの状態になってしまうことがあります。
しかも録画後処理だとダイアログはタスクトレイに最小化されてしまうため気付きにくい状態になります。そうなってしまうと録画後処理の同時実行数は3個とかの上限設定があるため、知らずに何個かダイアログを溜めると後続の録画の後処理まで止めてしまいます。

したがってCMSkipを録画後処理で自動実行させる場合は定期的にタスクトレイの中身を見て、Cmskiphalt のようなアイコンが溜まっていたら「右クリック→終了」でクリアして後続処理を再開させてください。あるいは自動実行ではなく、都度ドラッグ&ドロップで利用するのがお勧めです。

以上で.chapterファイルも準備完了です。字幕データが無い番組、あるいはそもそもCMの無いNHK等では作成されませんが、ちょっとした便利機能として使うには良いのではないでしょうか。

なおこの機能を使うと「ファイル名.ass」 というファイルが削除されますので、実況ASSを利用される方はご注意ください。
tsファイルで直接実況ASSを使う必要があるのは殆どの場合、TvRemoteViewer_VBのファイル再生時に実況を流す用途だと思いますが、TvRemoteViewer_VBで実況ログをNicoJKから直接取ってくる設定に変えてあればここも殆ど気にしなくても良い筈です。
しかしそうでない場合、つまり「ファイル名.ass」を実況用に利用しているファイルの場合、事前に.assファイルをバックアップしてこの処理の後に戻すか、チャプタ打ちの処理の後に実況ASS生成をおこなう、あるいは再生成する必要があります。

 6-2) NicoConvAssの派生機能でチャプタファイルを作成する方法

 別の方法として、前の節でご紹介した実況付加ツールの「NicoConvAss」でチャプタファイルを作成することもできます。
具体的にはNicoConvAss v1.23以降で .assファイルの生成と同時に、実況にある「キタ-,OP,A,B,ED,予告」 等のコメントを解析して.chapterファイルを作成する機能が付加されました。

Asschaptdisp

解析する語句から判る方もおられると思いますが、この機能はほぼ「アニメ30分番組、かつ実況コメントの多いもの」でなければ役に立ちません。(条件に合わない番組では下の設定をしてもそもそも.chapterは作成されません。) また「CMのエンドには打ててもCM開始には打てない」、のでインアウトの種別は付けられず、したがって自動スキップにも使えません。
しかしそれでも、簡単にMXやBS11等のアニメ番組でシーンスキップのためのチャプタが付けられるのが特長になります。
また既にCMSkip等で.chapterファイルが作成されていれば上書きされませんので、併用するとより便利になると思います。

さてこの機能を使う方法ですが、NicoConvAss導入フォルダにある

Nicoconvassfolder

「NicoConvAss.exe」ファイルをダブルクリックして図のようなダイアログを表示させ

Asschaptsetting

赤丸の場所をチェック後、ダイアログを閉じてください。
あとはNicoConvAssでassファイルを作成する際に.chapterファイルが一緒に作成されるようになります。
.

7)WhiteBrowserによる録画ファイル管理のご紹介

必ずしもTVTestを使うためだけの機能という訳ではないのですが、このシステムで録画した大量のファイルを管理し、鑑賞しやすくするためのツールとして、WhiteBrowserの導入方法をご紹介しておきます。

Wbmainscreen

こんな感じのメイン画面です。(表示デザインはいろいろあり、様々なスキンも出ています。)

これはファイラではなく映像管理ツールですので、様々なフォルダやHDDに散らばった映像ファイルをフォルダ階層を辿りながら探して回る必要は全くなく、一覧で表示してフラットに管理できる点が単純に便利な所です。

もちろんそれだけではなく、映像管理ソフトとして便利な機能がいろいろ実装されており、拡張も容易です。
実際、WhiteBrowser自体はもう何年も前から公開されていたのですが、最近はHD画質のTSファイルも安定して扱えるようになり、環境に依存していろいろ試す必要のあったコーデックの導入も不要になりました。ソフト単体が強力になったというより、外部ソフトも進化して、それとうまく連携することで、よりこなれてきた感じがします。
タグ付けやカスタマイズの自由度が高すぎて、そういった面の応用ばかりが強調されていたために却ってマニアックなイメージもあったのですが、デジタルTV環境での活用を主体に考えれば、特別なことをしなくてもTvRockが付加してくれるリッチな情報が検索に使えますし、TvTest(TvtPlay)との連携も直感的にサクサク使えますので、今まで以上に強力なツールになっていると思います。

以前は数百MB程度が主体だった映像ファイルも今はTSをそのまま保存すれば数GB~20GBのファイルが普通になりました。しかしそれ以上に今はHDDが圧倒的に安く大容量なメディアになりましたので、わざわざカット編集や圧縮をしてDVDやBDなどに焼かずとも、3TBあたりのコスパの良いHDDを必要なだけ並べて、録画したままでオンラインで管理できる時代になっています。
映像ファイルが全てオンラインになれば、それを思い通りに検索してすぐに利用できるこのようなツールは威力を発揮します。
簡単ですが以下でそのポイントを解説します。

① WhiteBrowserの導入方法ですが、まずはリンク先から「WhiteBrowser 書庫バージョン」をダウンロードし、適切な実行用フォルダ(以下では\WhiteBrowserフォルダとします)に解凍してください。
なお、上記リンクのDLリンクが切れている場合は、こちらにも書庫バージョンがアップされています。

② 次に、以下の添付ファイルをダウンード後解凍し、

「WBFiles.zip」をダウンロード

中にある all.bat、iso.bat、vlc.bat の3つの.batファイルを \WhiteBrowserフォルダにコピーしてください。
これらは①のWiki にあるサンプルを元に、いろいろ改修してTSでの動作を安定させたものです。

③ 同じく②で解凍したファイルの中にあるthumbフォルダを(フォルダごと)\WhiteBrowser\skin フォルダの下にコピーしてください。

Wbhumbskin
これはSkin Library にある"dosukebe"スキンを元にしました。(といっても殆ど名前を変えただけだったり。。)

④ 次に、以下のリンクで mplayer-svn-xxxx.7z をクリックして、(deprecatedのメッセージにはOKと答えて: メッセージはもっと新しいのがあるよという意味ですがむしろ不安定になったりうまくサムネイルが作れないことがあります。これはここでの利用上最も安定していると判断したリリースです。) これを適切なフォルダにダウンロードし、解凍してください。

http://code.google.com/p/mplayer-for-windows/downloads/detail?name=mplayer-svn-35935.7z&can=1&q=

解凍後、中にあるmplayer.exe を、\WhiteBrowserフォルダ直下にコピーしてください。

⑤ 同じく、MediaInfoをダウンロードし、
(使用中のOSに係らず、32bitのCLI版を選ぶ)

http://mediainfo.sourceforge.net/ja/Download/Windows

解凍後、中にあるmediainfo.exe と mediainfo.dll を、\WhiteBrowserフォルダ直下にコピーしてください。

⑥ 利用しやすいように、\WhiteBrowserフォルダ直下のWhiteBrowser.exeのショートカットをデスクトップなどに作成しておくと良いと思います。

⑦ WhiteBrowser.exe(のショートカット)をダブルクリックして起動します。

⑧ 初期設定として図のようなダイアログが出るので、適切な名前を入れて「OK」し、次のダイアログも「はい」と答えてください。

Wbinit

⑨ これでメイン画面が起動しますが、画面下のフレームは使う上であまり役に立たないので、右下のほうにある図のようなX印を3回クリックして、フレームを消してしまうのがお勧めです。

Wbinitsc1

⑩ 次にスキンを図のように、thumbに切り替えてください。

Wbinitsc2

⑪ 左下のCONFIGをクリックし、ポップアップしたメニューからVIEW CONFIGを選んでください。

Wbinitsc3

⑫ 表示されたメニューで、図のように入力&チェックしてください。(メニューが表示し切れない場合は、マウスでウィンドウサイズを広げれば表示されます。)

Thumbsetting

入力し終わったら、「更新」をクリックしてください。

⑬ 次に図のように「ツール」→「この管理ファイルだけの設定」を選び、

Setting1

フォーマット設定で、追加フォーマット欄に ts,iso と入力してください。

Setting2

(メニューが表示し切れない場合は、マウスでウィンドウサイズを広げれば表示されます。)

入力が終わったらOKをクリックします。

⑭ 次に「ツール」→「共通設定」を選び、

Setting

図のように再生用プレイヤーを設定してください
Wbprograms

(メニューが表示し切れない場合は、マウスでウィンドウサイズを広げれば表示されます。)
とりあえず赤枠の部分を入れておくと良いと思います。

なお、ここの「プログラム・パス」入力欄をクリックすると[...]アイコンが表示され、これをクリックすることでダイアログからプログラムを選択できます。
Wb_programselecter
ダイアログを開いた直後は「ファイルの種類」が「実行ファイル(*.exe)」と指定されているため.exeファイルだけしか一覧に出てきませんが、ここを「すべてのファイル(*.*)」に変更すれば.batファイルも一覧できますので、簡単にこれらを選択したり差し替えることができます。

「再生用プレイヤー」は、サムネイルをダブルクリックすると、ここに設定したプレイヤーを使って再生されるようになります。

ここではTvtPlayを再生用プレイヤーとして設定しています。(設定方法はプレイヤー・パスの所に「プラグインとしてTvtPlayが入っているTVTest.exe」へのフルパスを書いて、パラメーターに /d BonDriver_Pipe.dll /tvtplay /nd /s /tvtpofs <ms>   と指定すれば良いです。)
ちなみに/tvtpofs <ms> の指定によって、サムネイル上で 「右クリック」→「サムネイル位置から開く」 が有効になります。

Sceneselect2_2

TSファイルの問題で10秒前後の誤差はありますが、(呼出し後の細かい位置調整がTvtPlayの±ボタンで可能です) それでも録り貯めた映像の特定のシーンを観たくなった時に、すぐにサムネイルから直接呼び出すことができるのは大変便利です。
(シーンジャンプはマウスホイールのクリックでも可能です。)

また、上図ではMPC(Media Player Classic)も設定しています。
(お使いの際はMPC-HC 32-bit zip版をDLして解凍後、適切な実行用フォルダに入れておいてください。)
パラメータに /start <ms> を指定していますが、これによってMPCでもサムネイル直接シーンジャンプが可能になります。MPCはTSファイル以外にも様々なメディアフォーマットの再生が可能ですし、ISOファイル以外なら直接シーンジャンプが使えます。
(逆にTvtPlayはTSファイルしか扱えませんが、TSファイルに限ってはこの上なく便利なので、ここではこちらを標準のプレイヤーにしています。)
ただ、この辺を自動で使い分けるランチャー・プログラムも後日追加しましたので、今後はまとめてそちらを「再生用プレイヤー」に登録しておけば、わざわざTvtPlayやMPC-HCの使い分けを意識しなくても最適なプレイヤーで再生できるようになります。

プログラム1~プログラム5には他にも、良く使う処理を割り当て可能です。上の図ではご参考までに、以下の囲みのような割り当てをしています。 (ただしここは使いこなしのための設定集でちょっと冗長ですので、⑱までの基本設定が終わって操作を習得してから試してみることをお勧めします。)

プログラム  概要

ISOファイルを仮想ドライブにマウントするための VirtualCloneDrive を割り当て。
ここでは /d=0 の設定で、1番目の仮想ドライブにマウントする指定をしています。

VirtualCloneDriveは最大15個まで仮想ドライブを作れますので、例えば3個作っておいて/d=0、/d=1、/d=2 のパラメータをそれぞれプログラムに割り当てれば、好きなDVDやBDのISOファイルを3台の仮想ドライブに割り当てるジュークボックスのような使い方もできます。

2、3

映像ファイルをMP4(H.264)にエンコードするためのHandBrakeを割り当て。

サムネイルを見ながら映像ファイルを選んで長期保存用に圧縮したり、iPhone等で持ち運ぶための映像ファイルを作ることができますので、ここに割り当てておくと非常に便利です。
起動すると図のようなコマンドプロンプトが開き処理を始めます。(複数起動可。)
Handbrakeprogress

エンコード成功すれば、元のファイルと同じフォルダにそれぞれ「元のファイル名.H.mp4」「元のファイル名.L.mp4」のような名前で保存されますので、「ツール→監視フォルダ更新チェック」 でサムネイルを作成し、4、5のVLCやMPC-HCを使って再生に問題ないかをチェックできます。
再生OKで元のTSファイルが要らなくなったら削除していくことで、HDD容量を節約することもできます。

このHandBrakeを利用する設定は以下の通りです。

こちらの手順、加えてQSV版を使うにはこちらを参考に、HandBrakeプログラムとエンコード用バッチを導入してください。
エンコード用バッチ(HandBrake-XXX.bat) は、全て「\WhiteBrowser実行用フォルダ」にコピーします。

・ 共通設定画面ではプログラムパスに(\WhiteBrowserフォルダのパス)\HandBrake-L.bat (x264 DVD画質版)と(\WhiteBrowserフォルダのパス)\HandBrake-H.bat (x.264 高画質版)など利用したいものを登録し、パラメータに <file> と指定してください。 (追補:ここのパラメータは空欄でも構いません。)

・他に最高画質版、QSV版、H.265版なども利用できますので、良く使うものを選んで登録しておくと良いです。
プログラムの登録は5個までなので全部を同時には登録できませんが、共通設定画面から都度書き換えれば、直ぐに切り替えて使えます。(WhiteBrowser再起動の必要はありません。)

補足) TSファイルだけではなく大抵のメディアファイルもここからエンコード可能ですし、HandBrakeはDVDのISOファイルも直接エンコードできます。
DVD-ISO直接エンコードは音声はメイン言語固定で字幕も付きませんが、最長タイトルを自動選択しますので殆ど本編を外すこともありません。ワンタッチでエンコードできるので結構便利です。(吹き替えや字幕付きは選べませんので、そういう場合はHandbrakeGUIでエンコしてください)

再生プレイヤーVLCを割り当て。
(お使いの際はリンク先の「VLCのダウンロード」をクリックしてDL後、実行して導入してください。)

パラメータに --start-time=<sec> と設定することで、MPCと同じく(ISOファイル以外の)直接シーンジャンプを可能にしています。
使い道はMPCとほとんど同じなので、操作感や画質のお好みで使い分けてください。

補足) WhiteBrowserでDVDをイメージ化したISOファイルも管理する場合、VLCならDVD ISOファイルも直接再生でき、なおかつパラメータを工夫すれば MP4やTSファイルと同じように、シーンジャンプも可能になります。

そういう使い方をする場合はVLC呼出し前の処理が必要ですので、前処理して呼び出すためのバッチを添付しておきます。

「VLC-ISOPlay.zip」をダウンロード

ダウンロード&解凍後、中にある iso.batと vlc.batを \WhiteBrowserフォルダに上書きコピーしてください。

(なお2014/5/31以前にここの手順でWhiteBrowserを導入した方は、作成済みのISOファイルのサムネイルにシーン・ジャンプのための情報が入っていませんので、上記 batファイルを更新の上、シーンジャンプ機能を使いたいISOファイルで 「右クリック→等間隔サムネイル作成」 をおこなってサムネイルを再作成してください。)

次に、WhiteBrowserの「ツール」→「共通設定」でプログラム欄に、以下のように

Wbvlccustom

タイトル: vlc パス: (\WhiteBrowserフォルダのフルパス)\vlc.bat パラメータ:  <file> <sec> (間にスペースを入れること)

と設定してください。これでDVD ISOファイルでもサムネイル上から直接シーンジャンプが可能になります。
(尚 vlc.batの編集が必要な場合がありますので、ご利用の際は vlc.batの中のコメントもご一読ください。)

ちなみに上記で組み込んだiso.batで作成したサムネイルでは、DVDのシーンジャンプはやや正確さに欠けます。(その代わりにサムネイル作成が速いです)。DVDサムネイルジャンプを多用される方は、こちらのファイルの中にあるiso.batを(中のvlc.exeへのパスを編集の上)上記のiso.batに差し替えれば、かなり正確になります。但しDVDサムネイル作成がかなり遅くなります(24コマ作成で1ファイルあたり1分以上)ので、その辺が許容できる場合にご利用ください。

このように設定したプログラムはサムネイルの上で、右クリック→「プログラムから開く」 から呼び出せます。

Wbprogramselect

追加記事.再生プレイヤー・ランチャープログラムの利用について

基本の再生プレイヤーがTvtPlayだと、TSファイルであればサムネイルをダブルクリックするだけで最初から再生が始まります。(さらにサムネイルの上でホイールクリックするか「右クリック→サムネイル位置から開く」でサムネイル位置からの視聴も選択できます。)
しかしTSファイル以外では右クリックから再生プレイヤーをいちいち意識して選ばなければならず、またサムネイル位置からの再生で決め打ちになるので、ちょっと使い勝手が悪いと思います。

そこで映像ファイルの種別をいちいち意識しなくても自動判別して、最適の再生プレーヤーで起動するランチャープログラム autoplayer.exe を作りました。図のように「基本の再生プレイヤー」にこれを登録すれば、

Autoplayer1

どの種別の映像ファイルでもダブルクリックすれば最初から再生、ホイールクリックか「右クリック→サムネイル位置から開く」でサムネイル位置から再生と、操作を統一することができ、また「プログラムn」欄も節約できます。

これを利用するには以下のファイルをダウンロードして解凍してください。

「autoplayer.zip」をダウンロード

中にあるautoplayer.exe、autoplayer.ini、MsgBox.exe の3つのファイルを\WhiteBrowserフォルダにコピーした上で、autoplayer.ini を右クリック→編集 で開いて、コメントを参考に赤枠内をPC環境に合わせて編集してください。

Autoplayer2
(ここをPCごとに正しく編集してください。編集を忘れると各プレイヤーが起動しません。)
WhiteBrowserの「共通設定」で上図のように、「再生用プレイヤー」にautoplayer.exe を登録すれば使えるようになります。プレイヤーパラメーターには <ms> と指定してください。

ちなみにautoplayerではTSの再生はTvtPlay、ISOの直接再生はVLC、と決め打ちしていますが、TSについては音声選択やアスペクト比設定およびプラグインの面でTvtPlayでなければ出来ないことが多い、またISOファイルについては直接再生できるのは実質VLCだけ、というのが理由です。(ISOファイルの直接再生については上の解説をご参考に。autoplayerはvlcでISOファイルを直接再生する時に必要な前処理も内部でおこないますので、リンク先のvlc.bat も不要になります。)

その他のMP4ファイル等の再生についてはVLCかMPC-HCをautoplayer.ini で選択できるようにしています。
個人的にはMPC-HCの方が画質や音声選択の面でちょっと上(というか、VLCでは何故か二ヶ国語放送のMP4で日本語をうまく選択できない)ので、MP4の再生にはMPC-HCを使っています。ただ差はそれほど無く、他の機能では評価が逆の所もありますので、好みで選べば良いと思います。

⑮ 以上で設定は終わりです。一旦WhiteBrowserを終了させて、設定を確実に反映します。

⑯ WhiteBrowserはレジストリを一切使わないため、\WhiteBrowserフォルダをコピーしていくだけで、 各クライアントPCにも簡単に WhiteBrowser環境を展開できます。
特に後述のように、映像ファイルの置き場所のルールをローカルとリモートで決めておけば、サムネイル作成済みのWhiteBrowserを容易に展開できるので、遅いPCや新しく追加したPCでもすぐにWhiteBrowserを活用できるようになります。
(ただしの再生用プレイヤー(等)だけはそれぞれのPCごとに環境が違いますので、それぞれのPCで設定し直してください。)

⑰ WhiteBrowserを起動します。最初はサムネイルは何も表示されていないので、監視対象にしたいフォルダをあるだけ図のように、

Wbaddf

エクスプローラーから WhiteBrowser のメイン画面にドラッグ&ドロップしていきます。すると図のような登録メニューが出ますので、上のように指定してOKを押してください。(このように指定すれば、ドラッグしたフォルダのサブフォルダも表示&監視対象になります。)
映像ファイルが既に沢山あると最初のサムネイル作成に時間が掛かりますが、必要なフォルダは全部登録しておいてください。(何かダイアログが出たら全部「はい」と答えれば良いです。) 長くても一昼夜も放っておけば出来上がっていると思います。

また真ん中のチェックを外して、起動中の常時監視をしない設定にしてあるのは、常時監視だとWhiteBrowserを立ち上げっぱなしにしている間に録画が始まるとすぐにサムネイル登録しようとしてしまい、結果的に頭の画像だけがズラリと並んだサムネイルができてしまうためです。

こう設定した上でサムネイルを更新するには、図のように「ツール」→「監視フォルダ更新チェック」 をおこなえば、

Updatechk

その時点での最新の状態に更新されます。(録画中の映像があれば現時点までの映像でサムネイルが作成されます。)

中途半端なサムネイルを作ってしまった映像ファイルは、後から右クリック→「等間隔サムネイル作成」で再作成できます。

TIPS) (1) 録画途中で中途半端なサムネイルを作ってしまうとファイルサイズや WxHなどの情報が0のままになりますので、後からサムネイルだけ再作成するよりは 「右クリック→登録から削除 (サムネイルも削除にチェック)」で一旦登録を削除して、再度「監視フォルダ更新チェック」で再登録をおこなうことをお勧めします。

(2) 真っ黒なサムネイルが一部または全部を埋めるときは、MurdocCutter(但しTsTimeKeeperは現在こちら) で頭のCM部分をカットして再登録すれば、サムネイルもきちんと作られるようになることが多いです。お試しください。(具体的にこれは「わかさ」現象や頭のデータ部分が壊れていることへの対策です。)

⑱ 以上で録画した映像の管理ができるようになります。

サムネイルのコマ数や大きさはの設定で調整できます。(但し変更すると全サムネイルの再作成が始まりますので、最初のうちに決めたほうが良いです。) 私の場合少ないシーン数でファイルを沢山表示させるよりも、多めにシーンを表示させたほうが概要が判り易いですし、シーンジャンプの機能も便利ですので、このように1映像ごとに24コマを表示させる設定にしています。ただサムネイルの作成速度はコマ数に比例しますので、遅いマシンであまり待てない場合はコマ数を控えめにした方が良いかもしれません。

TVRockの設定で(上の画面例のように)録画ファイル名にいろいろ情報を入れておけば、TVRockの正規表現とまではいきませんが左上の検索欄から、

Searchbox

このように細かく条件を絞っての検索がいろいろ出来ます。

SQL検索の例 {file_date >= '2012-01-01' AND file_date < '2012-04-01'}
     録画日が 2012年の1月1日から3月末までのファイルを選ぶ。

検索結果はリアルタイムに反映されます。リセットするには検索欄をクリアするだけです。

他にも、監視フォルダ間の移動は自動で検出して映像ファイルへのポインタを貼り直してくれるなど、映像管理に適したいろいろな機能を備えています。詳しくは作者の方のWikiをご参照いただくと良いのですが、簡単なTipsをいくつかご紹介しておきます。

Wbmainscreentips_2

画面のスクロールはマウスのスクロールホイールが便利ですが、下にあるスクロールバーである程度目星を付けてジャンプすることもできます。ただ映像が何百、何千にもなると、ここ数日内の映像以外は検索機能の絞り込みと併用するのが普通の使い方になります。

また、複雑な検索条件で絞り込んで行くときは、一時的に「VSTB」のようなスキンに切り替えるのも便利です。(「VSTB」はスキン→スキンを探す で出てくるリストから導入できます。)
このスキンは一覧性の良いリスト表示で、表示しきれない項目はGoogleサーチのように左下の数字をクリックしてページをめくっていく形になります。

Whitevstbmlist

ここでいろいろな検索条件で絞り込んでいって、その後スキンを元のthumbに戻せば、検索条件を維持したまま元のサムネイル表示で一覧することができます。

また検索した結果を 表示→すべて選択 で全選択したうえで、検索欄で図のように

Searchresult0

右クリック→「タグとして選択ファイルに登録」を選択すれば、これらのファイルにタグが付きますので、以後タグ一覧から一発で呼び出すことができるようになります。

タグを一覧するには便利なツール(タグレット)がありますので、ここで導入しておきます。
ツール→「タグレットを探す」で出てくる一覧に「No.46: タグリスト」というものがありますので、Downloadを押して導入します。(◂ボタンで元の画面に戻ります。)
そうすれば以後下図の「タグリスト」をクリックすることでタグの一覧が表示されますので、

Wbtaglist

これをクリックするだけで該当のファイル一覧をいつでも呼び出せるようになります。
(全表示に戻すには「検索クリア」をクリック)

⑲ 再生は⑭の解説のように、サムネイルから個々のファイルを直接起動できます。しかし何個かの映像ファイルを連続して再生したいときは、図のようにWhiteBrowser上で(Ctrl+クリックやShift+クリックで)複数ファイルを選択した上で、TvtPlayやMPC等の画面にドラッグ&ドロップして、まとめて再生させることもできます。

Listplay

ただこのままだと再生順はシステム任せなので、連続物を正しい順番に再生させるには、TvtPlayなら下のNextbuttonボタンを右クリックして、名前順にソートしたり、再生順を入れ替えると良いです。

Dragonche_2
(オプションとして、ここから
「コピー」 → 「ワードパッド」に貼り付け → 「unicodeテキストドキュメント」形式で保存 → 拡張子を小文字の.m3uに変更
と操作すれば、TvtPlayやMPCから直接開ける再生リストが作れます。)

⑳ 映像ファイルはサイズが大いので、貯まっていくとすぐにHDDが一杯になります。そこでたまにしか観ないものはサーバーのアーカイブHDDに移したり、不要なものは順次削除していく必要がありますが、これもWhiteBrowserからサムネイルを確認しながらCtrl+クリック で選択していって 右クリック→「ファイルを移動」や「ファイルを削除」 で一括処理できます。 (削除したものはごみ箱に行きますので、あとでクリーンアップしておいてください。)

移動する場合、各PCであらかじめ移動先フォルダも監視フォルダとして登録してあれば、(これも優れモノなのですが)フォルダ更新チェックのタイミングで自動的に移動を検知し、映像ファイルへのポインタを張り直してくれます。

ちなみに映像ファイルはどれもサイズが大きいですので、数十~数百ファイルの移動を始めると、軽く数時間はかかります。(出かける前や夜寝る前に仕掛けておくと良いです。)
仕掛中の状況は右下のアイコンで図のように表示されていますので

Wbongoing

うっかり処理途中で終了させないよう、WhiteBrowserを落とす前にここを忘れず確認するのが良いと思います。

また削除したファイルについては、(削除処理した以外の)PCではサムネイルが白黒表示になります。(すぐにサムネイルを消さないのは本当に消えたのか、単にLAN上見えなくなったのかが判断できないため。)
そのままサムネイルが消えずに残っていくと邪魔になってきますので、ときどきネットワークディスクも見えている状態で ツール→「存在しないファイルを登録から削除」 を使って、クリーンアップすると良いと思います。

移動や削除をする場合は、特定のフォルダ以下にある映像ファイルを一覧できると便利なので、その方法もご紹介します。

まず、画面の右上にある「FOLDERボタン」をクリックします。

Folderreorg1

するとドライブの一覧が出てきますので、そこでドライブ名、(さらに必要があればフォルダ名)をクリックすれば、その下層フォルダも含めて中にある映像ファイルのみが表示されるようになります。

Folderreorg2

空きを増やしたいドライブやフォルダがあればここで選んで、表示されるファイルを整理していけば良いわけです。 (上の例では C:\MC の下にある映像ファイルを選択表示しています。)

左上にある「TOP」の文字 をクリックすれば元の全体表示に戻ります。

なお「FOLDERボタン」を押したときに表示されるドライブ一覧は、システムが認識しているドライブ一覧ではなく予め登録してあるものを表示しているだけで、一種の検索キーの扱いです。
(当ガイドの設定ファイルでは、予めドライブ名(A~F、X~Z)が登録してあります。これで足りない場合は ③でコピーしたthumb フォルダ下のfolder.txt を編集してください。)

ドライブやフォルダ名をクリックすると、WhiteBrowserは登録済の映像ファイルから検索し、条件に合ったものを表示する形になります。
つまり、改めてドライブやフォルダを覗きにいくわけではありません。まあ、だからこそ軽快に動作するわけです。

このようにWhiteBrowserはファイラではなく、一種の映像データベースソフトになります。データベースだけに、後からレーティング(★)を入れたり分類タグを入れたり、いろいろ便利な使いこなしも可能ですので、ご興味あればWikiを読んでみてください。(といっても私はズボラなせいか、ここにある使い方だけで十分便利です。)

ちなみに現在の監視対象フォルダは、ツール→「監視フォルダ編集」で一覧でき、ここで設定変更することもできます。
Managingfolders
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㉑ 映像ファイル保存場所のネーミングルールと構成を統一しておけば、新規クライアントPCや別サーバーで、作成済サムネイルやタグ情報を含めたWhiteBrowserの環境をそのままコピーして利用することができます。
コピーしてすぐに使えるので相互バックアップとしても役に立ちます。つまりWhiteBrowserの挙動がおかしくなったら、最も確実で簡単な解決法として、一旦削除後別のPCからWhiteBrowser環境をまるごとコピーして戻す、という手が使えるようになります。

具体的には、以下のように映像フォルダがどのサーバー/PCから見ても同じ構造に見えるようにします。

Diskmapall_2

この例のようにWhiteBrowser監視フォルダ のドライブレター:フォルダの組み合わせが、ローカル・リモートを含めて同じ構成になるようにします。(この例ではD:、Y:、Z: ドライブの下の\(1~8)\MOVIE フォルダに映像ファイルを置き、監視フォルダとしています。)

このようにすることで、別のPCにWhiteBrowser環境をコピーしても、移動検知ロジックが働いて映像ファイルへのポインタが自動で張り直されるだけで、すぐに使えるようになります。
この移動検知の機能を使うことがこの配置のミソです。

サーバー1、2の準備としては、ローカルの映像ファイル保存場所をD:\(1~8)\MOVIE のように整理し、D:ドライブを共有ディスクとして公開しておきます。
(ちなみに敢えてMOVIEフォルダをD:\1~\8の下に置く構造にしているのは、複数のHDDがあってもフォルダ\1~\8 にマウントして共有を簡単にするためです。各サーバーで共有するHDDの数は違いますが、使わない分の構成もダミーで作って、どのサーバHDDの構成も同じに見せる のがポイントです。
また公開するドライブをD:にしているのはC:ドライブだと全体を公開するのは危険なためです。そういう意味では別にE:でもF:でも構いません。各PC構成ルールとして統一するのが大事です。「PCごとにDVD含めたドライブレターがまちまちで邪魔」という時はこの辺のガイドをご参考に、各PCのDVDやHDDのドライブレターを整理しておいてください。)

次にサーバー1上で、サーバー2のD: ドライブをY:、クライアントから見える筈の、もう一個分のサーバードライブを、ダミーとして仮想ドライブ Z: をマウントした上で、仮想ドライブZ:には「カラの\(1~8)\MOVIE フォルダ構造」を作っておいてください。
同じくサーバー2上では、サーバー1のD: ドライブをY:、クライアントから見える筈の残り1個分のサーバードライブを、ダミーとして仮想ドライブ Z: にマウントした上で、仮想ドライブZ:にはカラの\(1~8)\MOVIE フォルダ構造を作っておきます。

以上が終わったらサーバー1でWhiteBrowserを起動して、D:、Y:、Z: 下の監視フォルダを全て登録します。するとサムネイル作成が始まりますので、メッセージに答えながら完了するのを待ちます。

ご参考までに、監視フォルダの構成は以下のようになります。

Mngdiskmap
 (この下に更にY:\6\MOVIE~Y:\8\MOVIE、Z:\1\MOVIE~Z:\8\MOVIEが続きます)

以上でサーバー1 のWhiteBrowser環境構築は終了ですので普通に使いながら、サムネイルを更新していってください。

サーバー2で \WhiteBrowserを使うには、\WhiteBrowserフォルダをサーバー1から丸ごとコピーした上で、WhiteBrowser.exeを起動します。
環境によっては最初だけ管理ファイルを聞いてきますので、コピーした\WhiteBrowserフォルダの正しい.wbファイルを指定します。

Wbfile1

起動したWhiteBrowser からは、映像ファイルが一斉に D:→Y: Y:→D:のように移動したように見えます。すると移動検知のロジックが働き、全ての映像ファイルへのポインタを速やかに張り直し、数分でサーバー1と同じように普通に使えるようになるわけです。
これは少なくとも数百、数千の映像ファイルのサムネイルを再作成するのに比べれば一瞬で、またサーバー1でカスタマイズしたタグ等の情報もそのままコピーされるので、極めて実用的です。
(あとは再生用プレイヤーの定義⑭ を環境に合わせて修正するだけです。)

次にクライアントPCで使う場合は、以下の準備を行ないます。

-クライアントPCのローカルD:ドライブに(存在しない場合はSubstツールを使ってダミーのD:ドライブを作り) \1\MOVIE 等、㉑ の最初の図のようなフォルダ構造を作っておきます。
-サーバー1、2 のD:ドライブをそれぞれ、ネットワークドライブY: とZ: にマウントしておきます。

以上の準備ができたら\WhiteBrowserフォルダをサーバー1から丸ごとコピーた上で、WhiteBrowser.exeを起動します。最初上記と同じようなダイアログが表示されますが、適切な.wbファイルを答えてください。以上で数分でインデックスが再作成されてWhiteBrowserが普通に使えるようになります。あとは再生用プレイヤーの定義⑭ を環境に合わせて修正するだけです。

WhiteBrowserから見て「移動元」と「移動先」のフォルダがダミーででも見えていなければ、移動検知のロジックは働きません。仮想ドライブを活用して、あくまでWhiteBrowserから見れば単に映像ファイルが監視フォルダ間で移動したように見せかけるのはこのためです。
この移動検知の仕組みがないとPCごとにサムネイルを一から作り直すことになってしまい、映像ファイルが多くなるととても実用に耐えなくなりますが、以上のようにすれば、ノートPCやスレートPCのような非力なPCにも WhiteBrowserの環境を簡単に展開でき、大量の映像ファイルを気楽に扱えるようになります。

また、WhiteBrowserは何かの処理中にPCが異常終了するとたまにDBを壊すことがあります。(作成するサムネイルが一定パターンで虫食いの状態になり治らなくなる。)
そういう時は一旦\WhiteBrowserフォルダごと削除して、他のPCからWhiteBrowserの環境を改めてコピーして持って来れば、コピー元が正常なら確実に治すことができます。そういう点でも複数PCでWhiteBroserの環境をコピーして保持しておくと、後でいろいろ役に立ちます。

ちなみにY:Z:のようなネットワークドライブの数や、\1~\8のようなサブフォルダの数は、私の家の環境で決めていますので、ご利用の環境に合わせて加減して最初に決めておけば、あとのやり方は同じです。

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沢山のHDDやLAN上に散らばった録画ファイルを管理して、後で自由に取り出して楽しむためにWhiteBrowserは非常に便利で使い易いツールですので、私も常用しており、お勧めできます。
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8) Blu-rayディスクに焼く

以上のように、録画したファイルはHDDに保存したまま管理していくのが私のお勧めで、サイズが気になるものはタイミングを見てMP4などに変換しておけば良いと思います。

しかし中には、Blu-rayに保存して家電のレコと同じように運用したり、お手持ちのBlu-rayプレイヤーで再生したい、という方もいるかもしれません。

そういう場合、有料であればPowerDirector(Ultra以上)TMPGEnc Authoring Worksを使えば確実ですし使い勝手も良いと思いますが、フリーでも高機能なものがありますので、(解説付き)リンクをご紹介しておきます。

multiAVCHDの解説とダウンロードサイトへのリンクはこちら

詳しい解説もリンク先にあります。
BD-R書き込み可能なドライブが必要になりますが、任意のPCでこのツールを使って\AVCHDフォルダを作成したのち、BD-Rドライブが付いているPCでImgBurnを使ってライティングをおこなっても構いません。

なおこのツールでBlu-rayに焼くときは、MP4に変換していないTSファイルを使ってください。MP4からだとうまくいかない事が多いようです。
かなり機能豊富でボタンも多く、それだけに最初とっつきにくいと思いますが、最も単純には以下のように、

Multiavchd

①WhiteBrowserからBD化したいファイルを順にドラッグ&ドロップし、②保存先フォルダを選び(自動的にその下に\AVCHDフォルダが作成される)、③次にStartを押して ④Blu-rayを選べば、すぐに作成が開始されます。

⑤Finished のメッセージが表示されたら、できあがった\AVCHDフォルダを、上記解説の終わりのほうにある「出来上がったデータを、Blu-ray ディスクに焼く」の手順で「ImgBurn(本体+日本語化パッチ ちなみに最近どのDLサイトもそうですが、デカい字でDownloadとかClickと書いてあるのは広告サイトで、地味な文字で並んでいるものが本物です)」を使ってライティングすれば、Blu-rayディスクが完成します。
所要容量はほぼ元のファイルと同じですので、25GBのBD-Rであればそのくらいを目安に、複数のTSファイルをまとめて入れることができます。(作成されたディスクではそれらが連続再生され、また自動的に作られるトップメニューで各映像を選択することもできます。)

しかし、以上のようにして作成したBlu-rayディスクは、結構音ズレが出ますし、場合によっては音が出ないこともあります。その対策には少し工夫する必要がありますが、以下のサイトをご紹介しておきます。

http://ohtsuka.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/pt2tsmultiavchd.html
(なお現在2senが使えませんので、リンク先ガイドで使用するTsSplitterはこちらのup0797.zip、BonTsDemuxはこちらのup1091.zipをダウンロードすれば良いです。)

 とりあえずTsSplitterは使わずに、以下の順番でやってみてください。(TsSplitterが必要なケースは後ほどご説明します。)
  ① BonTsDemuxで「デフォルト出力フォルダ」を適切にセット(予めフォルダを作っておくこと)。BD化対象TSを順にドラッグ&ドロップし、「変換開始」

Multiavchd_

  ② ①でできたAACファイルをまとめて xrecode II「ファイル」タブにドラッグ&ドロップ
Multiavchd__2

  ③ 「AC3」とビットレート「384」を指定の上「ソースと同じ場所」に出力設定して、「開始」

Multiavchd__3

  ④ multiAVCHDのMediaタブに、①でできたm2vファイルを順に、ドラッグ&ドロップ

Multiavchd__4

  ⑤それぞれのファイルを反転の上「properties」でAudioタブの「add」ボタンを押して、対応するac3ファイルを選択
Multiavchd_1

Multiavchd_2

  ⑥ Audioタブの表示を反転させた状態で、「Delay」欄にac3ファイル名末尾の”DELAY”に続く数字を入れる。
  ⑦ 「change」を押す。delayの数字が反映されたのを確認後、「Ok」。これを全てのファイルで繰り返す。
Multiavchd__5

  ⑧ 後は最初の図②以降と同じ順番でディスク焼きまで実施。

 以上の手順で良いと思います。
ただし、実はmultiAVCHDは本来日本語をサポートしていないので、ファイル名によっては④の過程で"Complication"欄のファイル名が赤い表示になり、以降の処理ができない場合があります。
その場合はファイル名を適当に英数字にリネームして、④以降の作業をおこなってください。

 ちなみに音ズレは家電レコや有料ソフトでも起きますが、この手順であれば音ズレのないBDが簡単に作れます。

なおデフォルトだとメニューの日本語ファイル名が文字化けしますので、Menuタブで図のように

Multiavchd_menu_2

Font typeを日本語フォントに変えておいてください。結果は下のMenu previewで確認できます。

カット編集やチャプターメニュー作成も⑤「properties」の画面からできないことはありませんがレスポンスが悪く、TSの場合経過時間検出も大きく狂っていたりするので、実用的ではありません。その辺までやりたいなら予め別ソフトで編集してから①~⑧をおこなう(但しTsTimeKeeperは現在こちら)か、有料ソフトがお勧めです。

Blu-ray再生に対応したPowerDVD(Pro以上)などのソフトをお持ちなら、ディスクに焼く前にmultiAVCHDが作成したAVCHDフォルダから再生することでどのようなディスクになるかが判りますので、チェックしてみて失敗があったり気に入らない所があれば何度でも作り直すことができます。
なお再生してみて、もし最初のCMや案内部分だけまともに音が出るのに本編で音がおかしくなったり、あるいは逆にCMのところで音がおかしくなって、それに引っ張られてその後ろで激しい音ずれが起きるような場合は、恐らく音声チャンネルの切り替わりをうまく処理出来ていないのが原因ですので、①の前にTsSplitterを使って「音声チャンネル切替で分割(1)」をチェックしてtsを本編とCM部に分割してから、本編分のtsのみを使って①BonTsDemux 以降の手順で作り直せば、正しい音声のものが出来ると思います。(怪我の功名ですが、この場合自動的にCMがカットされます。)

いくつかのファイルで練習して慣れてきたら、画面と最初のリンクにある解説、あるいはこの辺この辺のサイトを見比べながら進めて行けば、結構格好いいメニューを作成したり複数のtsファイルを組み合わせてのオーサリングもでき、慣れるに従ってかなり凝ったBlu-rayディスクも作れるようになります。ご興味のある方は試してみてください。

Multiavchd_bdr

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その他・WindowsXPの場合のデバイス導入手順

私はあまり環境として使っていないので気にしていませんでしたが、XPの場合はUSBに挿すだけで自動的にW3U3の認識まで進むわけではなく、何回かダイアログに答える必要があり、間違い易いかもしれません。適当に次へ次へとやってしまうと失敗し易いので、ここの手順を以下にまとめました。

図のように都合5回(Loader→BDA→HIDIR→BDA→HIDIRの順)、同じように答えていく必要があります。

Xptejun

ただし、HIDIRの認識の過程で(つまり二度)、以下のダイアログが出る可能性があります。

恐らくはドライバーinfファイルの問題だと思いますが、これには以下のように、「参照」から(32bit,64bitそれぞれの)BDAドライバーを展開したフォルダを探して指定し、OKを押してください。(ちょっと面倒ですが。。)

Xp_hidir

デバイスマネージャーで、この通りにデバイスが展開されていれば成功です。

Xp_result

うまく動かない時はこうなっていなかったり、デバイスに!や?が付いた状態でないかどうか、良く見て確認してみてください。その場合ドライバーの手動更新を試みる必要がありますが、手順はVista&7と殆ど変りませんので、本文の説明に譲ります。

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その他・既存の環境にPXシリーズを追加する

既にPT1/2やHDUxなどのチューナーを使って動いているts抜き環境がある場合、それに追加する形でPXシリーズを使いたい場合も多いと思います。

その場合、既存の環境では必ずしもSpinelやTVRockを使っている訳ではないと思いますし、ソフトウェアの配置も様々だと思います。私の力足らずでそれら全ての導入ケースを網羅することはできませんので、ここのガイドを適宜、各人の環境に読み換えていただければ。

ただ、ソフトウェアのバージョンについては、既存の環境はちょっと前に作ったまま「凍結」しているケースが多いと思いますが、PXシリーズを混在させる際には、できるだけ新しいバージョンに上げた方が良い面もあります。そこで、既存の環境のままPXシリーズを混在させた場合はどういう点が問題になるか、またPXシリーズに関係なく、衛星系チャンネル再編イベントに対応するために必要なバージョン情報などを一覧にしました。

Addingpx_table

ご推奨は、この機会に各ソフトウェアのバージョンを最新に上げておくことですので、その方法も表の中に解説してあります。

もちろん環境によって予想しない問題が発生する可能性はありますので、既存の環境を一旦バックアップに取った上で作業されることをお勧めしますが、あまり躊躇することもないと思います。既にうまく動いている環境に何か手を加えるのはちょっと抵抗感もある筈ですが、いずれ必要になりますし、慣れの問題です。

各ソフトウェアをバージョンアップして、特にTVRockについてはチャンネル再編の対応方法をDTuneに統一しておくと、(最初ちょっと大胆な作業になりますが)今後のメンテがかなりやり易くなりますので、このタイミングでご検討いただければ幸いです。

またTVTestのバージョンについては、上の表のようにver.0.7.22r2以降の、できるだけ新しいバージョンに上げることをお勧めしていますが、諸般の事情で古いバージョンをそのまま使いたい事もあるかもしれません。

その場合、あまり古いバージョンだと新BSがうまく視聴できないと思いますが、厳密に検証した訳ではありませんので、どの版以前でどういう問題が出るかは判りません。その場合はあくまで自己責任で。。

ただし、ver.0.7.21以前だと、リンク先でダウンロードするように書いてある最新BSチャンネル・プリセットファイル(Preset_BS.ch2)がそのままではうまく使えません。(チャンネル名に%BS15/TS1 のようなゴミが付いてしまいます)。そこで、代わりにこちらを

「Preset_BS.ch2.old」をダウンロード

適切なフォルダに「右クリック」→「対象をファイルに保存」でダウンロードし、「Preset_BS.ch2」にリネームした上で、\TVTestフォルダに上書きコピーして使ってください。

また、Spinelも最新バージョンへのUPをお勧めします。(上記PXシリーズ正式対応のほかに、あまり古いバージョンだと新BSに対応できない、という不確定情報もあります。) その際既存の設定ファイル(.iniファイル)は流用して良いのですが、新機能対応との矛盾を起こさないために、以下の設定変更をお勧めします。

* Spinel.ini にて
以下の設定に置き換えて、既存の EnableB25Decoder = と EnableB1Decoder = の行は削除するかコメントアウトしてください。
DescrambleControl = 0
; B25/B1スクランブル解除の動作を指定します。
; 0: 常にスクランブル解除前のTSを送信します。
; 1: 常にスクランブル解除済みTSを送信します。
; 2: スクランブル解除ONを要求してきたクライアントには解除済みTSを送信しますが、
;    それ以外のクライアントには解除前のTSを送信します。
; 3: スクランブル解除OFFを要求してきたクライアントには解除前のTSを送信しますが、
;    それ以外のクライアントには解除済みTSを送信します。
それに合わせてこちらの設定もお勧めします。
* BonDriver_Spinelxxx.ini にて
DesiredDescrambleControl = 0 (Spinelはスクランブル解除しない) または 1 (Spinelがスクランブル解除する)
; スクランブル解除を行ったTSの配信を希望するかどうかを指定します。
; 実際に解除済みTSが配信されるかどうかは、サーバー側のDescrambleControl設定値によって決まります。
;   0: 特に希望がない(どちらでもよい)事を通知します。(デフォルト)
;   1: スクランブルが解除されたTSの配信を希望する事を通知します。
;   2: スクランブルされたTSの配信を希望する事を通知します。

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まとめ

家庭内であれば、1台常時ONのサーバーを置いてW3U3のようなチューナーを何台か入れておき、録画はサーバー側で一括しておこなう、視聴はそれぞれの部屋からSpinel経由のPCで、録画済ファイルはWhiteBrowserで管理してPCやiPodで鑑賞、というのが、映像環境として一番使いやすい気がしますね。本来デジタルTVはPCとの親和性がとても高いものだと感じられます。

昨今はこのようなミニPCが結構出回っていますが、

何故かどれも、本体をPCモニター裏に取り付けるためのVESAマウントが付いています。

日本では単に「カワイイ超小型PC」として(一部で人気があるとは言え)ニッチな存在であるこれらPCですが、本来グローバルでは、PCモニターやTVに取り付けて「テレビ兼PC」、あるいは「ネット動画の再生もできるセットトップボックス」として使うという、明確な目的がある訳です。最近はYoutubeの再生にも対応したテレビも増えていますし、今後その辺を推し進めた「スマートTV」が出てくるとも言われていますが、ネット端末として見たときの機能や将来に亘る様々なサービスへの対応は「単なるPC」のほうが遥かに優れているわけで。。それに比べればテレビの「なんちゃってスマート機能」なんてガラケー並の取って付けた感が満載ですよね?
日本ではノートPCやスマートホンに押されて存在感のないデスクトップPCやホームサーバーも、このような使い道の広がりが本来あるんじゃないかと思います。

もっとも、「ユーザーが使いやすい映像環境」ではHDDレコも地デジTVも海外メーカー(当時アジアメーカーはまだ取るに足りない存在でしたが米MSやパソコン業界が潜在的脅威と見なされていました) に席巻されると思われていたからこそ、日本だけにしかない地デジのコピー制御なんて仕組みが出来上がってしまったのかとも思えますが、本質的にはもっと複雑で、日本特有の国民不在の業界/官庁談合体質があり、著作権保護の話は議論を枝葉に発散させ、本質的な問題を覆い隠すための方便にすぎないと思います。
閉塞感への抵抗なんて大それたもんじゃないですが、こういったチューナーを活用できてくると本当に楽しく、またいろんな形で視聴できるようになって改めて、TVで放送されているコンテンツの価値の高さに気付きます。私の最近の生活もこのシステムのおかげで、家でその日録りだめた番組を(CMも含めて)流しっぱなしにしながらくつろぐことが多く、そういう意味でのTV視聴時間がかなり増えました。

昨今放送コンテンツの劣化が言われますが、実際の制作には1つ1つの番組に数多くのプロフェッショナルが莫大な手間をかけていることが判りますし、それでもそれを限られた制作時間と費用でまとめ上げ、「良い番組」と評価されるのは非常に難しいことです。
が、視聴率が昔の20-30%は当たり前というレベルから大きく下がっているのは、見る側にTV視聴に割く時間がなくなっているためで、制作現場にその責を問うのは酷でしょう。営放収入が落ちているのは従来の収益モデルが時代にそぐわなくなっているだけで、コンテンツ販売の手法やタイミングを、(今は視聴率最優先のためいろいろ足枷をはめられていますが)自由度を上げていけば、もっとゼニの取れる番組は沢山あるのになぁ、と思います。

で、以下は私見・ムダ話です。

TVで流されているコンテンツの著作権はしっかり保護されるべきもの、しかし罰すべきなのはそれを侵害して無断でネットに流したり不当な利益を得たりする行為であって、その罰則を一罰百戒的にすれば良いと思います。これは実際、厳格化されつつあります。

しかしコンテンツ保護技術はというと、日本のコンテンツ業界には、”コピープロテクト”へのオカルト的信仰が生き続けているように思います。果ては「お札を剥がすのは神への冒涜」と言いたいのか、勝手に外してはいけないという法律まであります。(さすがに罰則はないものの。)
コピープロテクトは単純に複製を制限する、という事ではありません。今のITの世界では、「供給者がユーザーの利用法を細かく規定してそれ以外のアクセス方法を許さない」ということを意味します。ユーザーの楽しみ方に至るまで全て供給側がこうしなさいと決めておかないと制御できないコピー方法がいろいろ出来てしまうからで、コピー制御の本質的な問題点はむしろそこにあり、1回か10回かの問題ではありません。
しかも実際には今はどうやっても穴があきます。iTunes Storeのような欧米のオンラインコンテンツ流通でもソフトウェアライセンス流通でも、DRMはオンライン認証でのアクセス制御に留め、「デバイスではなく人に紐付け」しなければもはや効果がなくユーザーの快適な利用にもそぐわないとしてコピープロテクトは廃れつつあるのですが、日本のコンテンツ業界は未だ技巧的なコピープロテクト信仰から抜け切れていないように思えます。
「ハードを叩いて秘伝の技でコピー防止」というのはフロッピー大臣の時代なら優秀な技術者もやる「知的な」事だったかもしれませんが、今はプラットホームのオープン性や発展性を無駄に阻害するものとして、世界的には打ち捨てられつつある化石的手法です。
大手テレビ局のIT要員は優秀な方が多く、また新しいものにどんどんチャレンジしていく積極性も高いと思いますが、古の時代はともかく今はITゼネコンに甘やかされ続けてきたせいか放送業界のトップ層の発想は「IT音痴」としか言いようがなく、古臭い発想で書かれた仕様書が絶対的に幅を効かせているんだろうなと思います。
また放送業界にとってのお客様はあくまでコンテンツ供給者やスポンサーなのであって、視聴者を客と思わない体質が染み付いているんでしょう。

コピーワンスやダビング10のような「放送向けコピープロテクト」の仕組みは既に、その本来の目的には役に立ちません。一方でコピープロテクトは現代のOSや主流のソフトウェアではサポートされない概念ですので、組み込んだ時点でファイルシステムもアクセス方法もどんどんITの世界標準から逸脱しています。
日本流のコンテンツ保護をITに融合させたつもりのDTCP-IPなどの規格が世界に無視され続け、AdobeやGoogleなど世界の主要なソフトウェア製品やOSSでも、日本の保護付きデジタル放送手順が殆ど相手にされていない事実から目を逸らしてはならないでしょう。技術が理解されていないのではなく市場もそれほど小さいわけでもないのに殆どサポートもされないのは、アクセス制限どころかコピーやバックアップすら標準的な方法を拒むようなその身勝手な囲い込みの発想が、今や世界共通のITのスタンダードでは許されていないからです。
結局コピー制御は悪意をもって不正に流通させようとする者には容易に突破される一方、正当にコンテンツを楽しもうとする大多数のユーザーには過剰な制約を課し、ユーザーの都合ではなく供給側の都合に合わせた視聴を強いることによって、ユーザーがコンテンツに接触する機会を減らしていくだけになります。

放送業界はこのような仕組みに頼るのではなく、現代人は忙しく生活も多様化していて、放送を録画して好きな方法で観られなければもはや視聴する機会は限られること、ユーザーの好む視聴方法はこれからも勝手に進化していくこと、コピー制御はどう理屈をつけてもそれらを妨げ、正当なユーザーを苛立たせ離反させるものでしかないこと、などを正視して、こういったものを建て前にしなければ成立しないようなビジネスモデルは変えていくしか無いことに気付くべきだと思います。

日本のデジタル放送のうわべだけの議論を見ていると、逆説的ですが放送局トップにとって実は著作権やコンテンツの保護などはどうでもよく、「放送局はユーザーに自由な録画をさせない。よって、(リアルタイム放送用の一次利用権だけがあればいい)局側の費用負担は、今まで通りで行くことを了解いただきたい。」と制作会社や権利者に主張できる仕組みだけが欲しかったんだろうと思えます。実態がどうであるかは関係なく、建て前として我々はここまで努力しているんだからと主張できれば良いのです。
そんな不毛な議論がまかり通るのも日本だけですので、結果日本だけにしかない不自由な仕組みがろくに議論もないまま、デジタル化と同時に必然的に登場したのでしょう。だれがどれだけ利用したかも判らないため著作者への還元ができず、一方コンテンツへの自由なアクセス権を購入する仕組みが紐付いているわけでもないので、これはDRM(Digital Rights Management)ではありません。単に放送したものはユーザーに見せてやってるだけ、好きには使わせないからねという、不自由を課すことこそが目的化しているのでしょう。

最近多くの人がテレビを見なくなっている理由をアンケートにとっても、「面倒なコピー制御があるから」と答える人は僅かだと思います。当たり前のことで、TVの前に座って観る機会が減っているときに、ガチガチの制御のせいでデジタル化による格段に便利で快適な環境を体験できないままであれば、視聴者は現状が何に対してなぜ不便なのかを認識する機会もないまま時代に取り残された娯楽として見捨てていくわけです。コンシューマービジネスで言うところの販売機会喪失のようなことが永続的かつ大規模に起こっているだけだと思います。
それを克服するだけの新しい創造が、狭い業界内での話し合いやお役人のアイデアから生まれるなどと自惚れてはいけません。

業界話し合いの産物として出来てしまった地デジコピー制御の仕組みは簡単には変えられないという雰囲気もあるかもしれませんが、そんなこともないはず。音楽CDのCCCDだって利用者や著作者が声を上げ、ビジネス上無意味であることを音楽業界も納得することで(本当は今でも納得していないのでしょうが頑強に主張し続けるほどの理念もなかったようで)、あっという間に駆逐されたのが思い出されます。ただその間に「PCは不正コピーの温床でCDが売れなくなる元凶だから」と敵視して、PCに物凄い制約付きの音しか再生させないレーベルゲートCD等を「音楽業界の要請に応えて」推進していた国産メーカーは、携帯プレイヤー市場の主導権をPC(Mac)メーカーであったAppleに奪われ、そこから発展していくモバイルアプリケーション、個人向けクラウドなどの主導権も永遠に失なってしまいました。
変化を拒んで短期的な安泰を求めたことで、国内産業は多くの物を長期的に失い、強いられての変化をまた余儀なくされつつあるわけです。

単に一時的なブームや格好良さではなく、多くのユーザーはiPod&iTunesが(それまで裏モノツールの範疇だった)CCCD破りを堂々とおこない、DRMも徐々に縮小しながら、ユーザーの利便性や楽しさ(いわゆるユーザーエクスペリエンス)に軸足を置いたITの活用を提案し始めたことを支持したのです。iTunesを使えばCDの「抜き」も簡単にできますが、それを使って友達同士での音楽データ交換が盛んになったという話は聞きません。そんな些細なメリットよりも、「そうさせないためのコピー制御がもたらす不便さ」を排除し、「どこでも」「好きな時に」「好きな手順で」「(特定のケータイ専用ではない)手持ちのあらゆる楽曲を」聴けるようにするというユーザーへのコミットメントを強力に支持し、正当に代価を払ってiTMS(iTS)から曲をDLすることも、「そのコンテンツに対する自由なアクセスを手に入れる」手段として、抵抗なく受け入れたわけです。

それと同じで重要なのは、ユーザーの嗜好やライフスタイルが旧来のTV視聴スタイルではもう満足できないほど変わってしまい、今後も更に変化していく時代なのを直視して、ユーザーが何を求めているかを徹底的に分析し、今の収益モデルがそれに合っていないのであれば自らをそれに合わせて大きく変えていくことを厭わない姿勢です。ためらって変革を先延ばしにすれば、より大きな波を前にして立ちすくむ事しかできなくなります。(今やあらゆる企業がそうです)。

デジタルコンテンツの最大の魅力はこの記事でも少し感じていただけたかもしれませんが、いろんな利用形態やソフトウェアの進化に合わせて姿を変え観る楽しさを増し、また蓄積したものを瞬時に呼び出しいつでも楽しめる、という柔軟さにあると思います。その環境が出来てくると、今までつまらないと見過ごしていたドラマやドキュメンタリーなども、観るシチュエーションによってはとても楽しかったり役立つことに気が付きます。
デジタルデータを特定の利用方法に閉じ込めてしまうのは、そういった魅力の殆どを投げ捨てていることになります。確かに柔軟性を増すことは不正コピーの手段も増やすことにもなりますが、それはトップがビジネス全体の成長を考えたうえで戦略として決断しなければならないことです。良いコンテンツにうまい広告を打てば売れるという発想だけではなく、それを観る人を単なるマズで考えず自分がユーザーなら何が楽しいか、もっと買いたいと思うか、、という徹底したユーザー視点での発想を、そこらの御用ベンダ任せではなく自分の頭で考え、戦略を転換していく必要があります。
目の前でコンテンツ離れが起きていて一方でデジタル・アプリケーションならではの巨大なニーズがある時に、今までと変わらずにいたい、デジタル化のリスクは徹底的に避けたい、というのは戦略とは言いません。
違法サイトのチェックと違法流通の摘発にコストがかかるのならそれを社会共通のコストとして議論していただければ良いのですし、それはどんなコピー制御を仕込んでも殆ど変わらないと思います。リスクは避けようとしても避けられず、それを乗り越えるだけのメリットを造り出すしかないのです。
今の日本の状況はトップ以下すべての関わってる人が、誰も技術と社会の進化を読んだ戦略的な決断ができず、一方で不正流通が起きた時にお前の責任だと言わないようアリバイだけはチマチマ積み重ねていくという、いかにも日本的な流れの結果なんじゃないか、と思えます。

放送局は本来なら、本当に自由に録画されて困るコンテンツがあるならそのまま放送してはならず、有料放送やコンテンツビジネスと有機的に組み合わせるなど提供者側の工夫とビジネスモデルの変革が必要な事で、それが出来ないのなら録画されても困らない程度の低画質放送に専念していただくべきでしょう。
正直なところ、今のコピー制御の仕組みは期限内に地デジ化を完了させる必要のあった総務省が、放送局の数々のコスト増への不満を抑えるために使った一種の方便だと思います。しかしそれなら国民に過大な不利益を強いてユーザー環境の進化を阻害するだけの仕組みですから、4~5年程度で全廃するという期限を付けるべきだったはずです。
この状況を放置していくと、デジタル化を活かした真のムーブメントは海外でどんどん進んでいき、それに抗しきれず門戸を開いたときには競争力を失った日本の企業は退場するか、安コンテンツや部品などの素材メーカーとしてささやかに生き延びるしかなくなってしまうような、いつか来た道をまた辿ることになります。

この辺からはTVにかかわる国産メーカーの話ですが、TVやデジタルコンテンツはもはやPC・モバイルのネットワークの中でこそ活きてくるので、そこのお作法をまるで無視したような独りよがりな制約を課して、「高画質エンジン」といった技巧にばかり走っているような映像システムは時代錯誤で、ユーザーにとって何の魅力もなくなっていることに気付くべきです。(既にその技巧の部分でも国際競争力があるのか全く疑わしいですが。)
国産各メーカーは(私たちジャパン・アズ・ナンバーワンの技術力をもってすれば放送業界様の無理難題にも応えられますと言いながら)日本にだけは家電製品だけで作られた理想郷(シャングリラ)を作りたかったのでしょうか。そこがシャングリラではなくガラパゴスだとしたら、総務省やデジコン委員会などのお墨付きを幾らもらおうとも、その運命は決まっているのですが。

泣いても笑ってもこれから、国内では箱物テレビ&レコーダー等が全く売れず、世界的には海外メーカーの目を疑うような高性能、安価な製品にぶっち切られていくという、家電メーカーさんにとって辛い時代に突入することになりますが、この期に及んで業界の次の期待は4K TVだ、というような話を聞くと、個人的には失望感しかありません。良く言われることですが高品質化を徹底すれば高く多く売れるというのは1980年代の日本企業の成功体験に過ぎず、今や(安値競争を越えた)購買行動を生むものは箱物そのものでは無く、消費者の日々の"ユーザーエクスペリエンス"を楽しく演出するという複合的なニーズを紐解かなければ出てこないのですが。今の時代に合ったニーズやグローバルの潮流から1mmでもズレてしまえば今や利益を生むような需要は全く創造できないことを、国産家電メーカーの重鎮は未だに信じられず、目をそむけているのでしょう。
今後10年20年とメーカーとして生き残る意思があるのなら業態を完全に変える覚悟で、ユーザー個人個人と向き合って家庭内のITを高度にカスタマイズし、その中に映像技術も融合させ、生活の楽しさを演出していくような「ホームITサービス業」の発想にシフトしていくのが、今までの企業価値を活かしながら世界に伍していく唯一の道ではないではないかと。その場合に閉鎖的な囲い込みは、役に立たず自らの未来を潰していくだけ、というのは簡単にわかることだと思います。

世界でグーグル、アップルや様々な新興企業が次々に革新を生んでいる時に日本企業が全く太刀打ちできていないのは、最初からデジタルというフィールドを社会変革の基盤と考えてそこに一切の障害を置かないよう徹底して、そこに生まれる破壊的創造を社会の新しいエネルギーに転換しようとする欧米社会と、デジタルが既存の社会基盤を脅かすものとして思い思いに障害物をばら撒いて急激な変化を避けようとする日本の社会で、土俵からして致命的な差がついてしまっているのだろうと思います。
いわば日本企業は世界が100m競走をやってるのと同じトラックで110mハードルを走ってるようなもんで、自らを敗北に追いやっているわけです。

恐らく、ですが、この記事でご紹介したようなTVTestやSpinel、TVRockなどの「フリーウェアとしては恐ろしく完成され、様々に組み合わせることで真価を発揮するTV活用ソフト」は、TV産業に関わったことがあって現状に飽き足らない技術者個人個人が、本来のデジタルTVはこうあってほしいという願いで作ったのではないかと想像できます。そうだとしたら、日本の技術者の底力は旧態依然とした産業構造に阻まれているだけで、まだまだ捨てたものじゃないと思いますし、そう願いたいですね。

(うっ、つい熱弁になってしまいました。。2012年初 追記です。)

.

ということであとがきが長くなりましたが、これらの機器の設定、およびこの記事を書くにあたって、2chのPlex PX-W3U3板、ソフトウェア作者さんや各種Blogを多く参照させていただきました。いつもお世話になっていますが、改めてお礼を申し上げます。

2011年5月 7日 (土)

Fusionマシン

最近はプライベートなほうが忙しくて、ろくにPC自作の時間も取れなくなってしまい、このBlogの更新もすっかり滞っていました。
その間にFrozenCPUに発注しておいたMaximusⅣ Extreme用の水枕

Ekfb_m4e パッキンのウネウネ感がなかなかいい感じ

が米国から届いていたのですが、こちらの組み込みもいつになるのやら。。

最近は震災後の電力事情を反映してか、省電力の気運も高まってきましたね。今月号のパワレポにも省電力とかカーバッテリー駆動のマシン製作記がいくつか載ってました。
私も流行に逆らわず、看守の目を逃れつつ写真のような材料を使って

1_

原則ファンレスのFusion E350マシンを、取り急ぎ1台作ってみました。

原則、というのは、このFusion E350なら完全ファンレスでもほぼ動くのですが、念のためケース(Antec ISK-100)のサイドファンを、いざという時に回す仕様にしたためです。
ファンレスマシンを組んだことがある人なら判ると思いますが、積極的に冷やす術を全く持たないと、一度何かの理由で温度が上がったが最後、なかなか温度が下がらなくなってしまい、いつの間にかコア温度80℃を超える、というような、冷えにくさの印象があります。
そこでこのファンを使って、時々温度が上がりすぎたらファンをゆっくり回して熱い空気を取り払う、という"準ファンレスマシン"となりました。

実際、このマシンをCPU温度で制御しながら動かしてみると、Prime95などで高負荷・長時間で動かしたときに初めて、500rpm程度でそよそよケースファンが回る、という感じで、普通の使い方では全くファンの回らない静かなマシンです。
この辺はATOMを使ってもそうなると思いますが、超低電力型CPUの良いところですね。また、ISK-100は穴(メッシュ)だらけですが、こういうファンレス運用にいかにも適しています。

(ITX用ケースやベアボーンは意外と密閉度が高い「外見重視」のものが多く、ケース蓋を閉じてしまうとファンレス運用が困難になるものが多いです。)

1.震災の影響というより実際は、今回のこのマシンにはちょっとした目的がありました。

①常時稼働の地デジ(&BS)録画マシンが欲しかった。

今はサブ2号機で、PT2とTVRockを使って予約録画をしていますが、マシンはそれなりに電力食って、無音でもありませんので、常時電源ONというわけにはいきません。
予約録画のときには休止状態からタイマー起動で録画し、終了後、再度休止させる設定で使っているのですが、マシンを他の事に使っている間にいつの間にか録画終了して勝手に休止してしまうことがあり、また録画予約した筈が休止からの復帰に失敗して空振り、という事も多発していました。
そこで常時ONのままで予約録画でき、番組表も常に最新のものを反映しているような、お手軽な録画用マシンが1台欲しい、と思っていました。
そうこうしているうちにちょうどPLEXから、USB版PT2のような"モノ"が出て、PCIバスに拘る必要がなくなりましたので

Ts_tuner

早速これを小型マシンに組み込むことにしたわけです。

②屋外ラジエターのポンプ&ファン用電源供給&コントローラー
今は主にメイン機で使っている屋外ラジエター

Externalradi

とポンプ

Extpump

ですが、冷却能力にはまだ余裕がありますので、今後はサブ2号機なども数珠つなぎにして、まとめて冷やすようにしたいと思っています。ただその場合、屋外ラジエター&水冷系は、各PCとは独立して動くようにしたほうが使い勝手が良いですので、その駆動&制御用のコンパクトなマシンが欲しいと思っていました。今回の製作マシンはその役目も担う予定です。

③高速大容量のNASマシン
今まで家庭内常時接続のファイルサーバーとして、古いノートPC(PentiumMベース)をNASにして使っていました。
しかしノートPCはもともとI/O速度が遅く、インターフェースも少ないので拡張もままなりません。その点、このFusionマシンは多数のUSBポートやSATAポートを備えていて、またCPUが遅い割にはネットワーク越しのI/O速度も速いので、こういう用途に適しています。

④そういいつつ実は、最近ハイエンドマシンばかり作っているうちに目的を見失った感じがありましたので、ちょっと目先を変えてみた、という理由もあります。

2.製作
①ケースのAntec ISK-100は、Mini-ITX用ケースの中でも非常に小型にできています。また90WのAC電源とDC-DCコンバーターがセットになっています。
FusionとSSD(+ 2.5HDD)との組み合わせだけなら、CPUピーク(Prime95動作状態)でも写真のように

39watt 

39W(8インチTFTモニタ含む)の消費電力ですので、90W電源でも十分使えます。

しかし、1-②のようにポンプ(D5x2)や巨大ラジエターファンに電源供給しようとしたり、1-③のように後々大容量HDDを沢山ぶら下げる事を想定すると、この電源容量では心許なくなります。
そこで、電源を150WのAC電源に入れ替えることにしました。

余談ですが、このDC-DCコンバーターは150W・AC電源を2個に増設することができ、その場合300Wの容量に増強できます。
300w_ac_2 (実は追加分AC電源ももう買ってしまった。)

ただ、このDC-DCコンバーターはISK-100オリジナルのものよりかなり大きく、そのままではISK-100に収まりません。そこで、写真のように

2

ケース上面をくり抜いて、スペイサーとDC-DCコンバーターを取り付け周りをプラスチックケースで覆って、トサカにしました。

まあ、あまり見栄えは良くありませんが、いかにも一癖ありそうな改造機っぽくなりました^^

②ケースはMini-ITXのマザーがぎりぎり収まる大きさです。実際はその上に電源や各種ケーブル類を配線していきますので、ほとんどスペース的に余裕はありません。今回ばかりはスリーブ処理のような見栄えは度外視で、写真のように収めました。

3_

結構きれいに収まります。電源も強化したのでSAMUELクーラー*などを使えば、ゆくゆくはH67マザーでもいけるかも。。ただその場合は、ヒートシンクの面積が足りないので、ファンレス運用という訳にもいかないと思いますが。。

*後記:実際計測してみると、マザーからサイドパネルまでの距離は40mmちょっとしかありませんので、サイドパネルに穴をあけない限り45mmのSAMUEL17でも無理そうです。やるとすれば、40mmの小槌クーラーあたりになりますでしょうか。

ケース裏面には、2.5インチのSSD又はHDDを2個取り付ける場所があります。

Photo

今回はここに160GBのIntelSSDと、750GBのHDDを取り付けました。

HDDが付いている以上、純粋な静音マシンではないのですが、大容量の内蔵ストレージがあると何かと便利ですのでこれは許容することにします。アイドル時はHDDのモーターを止めれば良いわけですし。。

③水冷系の水温監視やファンの制御のために、ウチに1個余ってたBigNGを取り付けました。
BigNGはこのケースにはちょっと大きく、また冷却のためにも、内蔵にはせずケース裏面カバーにネジ留めしました。

4_bigng

まあ、BigNGは汎用性が高いので、これで何かと便利です。例えばケースファンも、これで制御しています。

制御曲線Oprcurve

CPU温度が55℃を上回ったら回転し始める設定です。

④モニターは、USBバスパワー駆動で、なおかつVGA(Dsub15pin)接続ができるモニターを接続しました。
http://www.century.co.jp/products/pc/monitor/lcd-8000v.html

Monitor_and_pc

こうするといっぱしのPCの格好をしていますが、メイン機と並べると、

5_

まるで恐竜と"にゃんこ"を並べたくらいの風格差があります。。

屋外ラジエター系への電力供給のために、後ろに電源ケーブルを何本か出しました。

Photo_2
マシンとしてはほぼ完成しましたので、PX-W3U2の設定と併せて、これからその辺の組み込みをゆっくりやっていこうと思っています。

3.で、性能は?
予め予防線を張っておくと^^; スモールマシンに全ての高性能を求めるのも酷ってもんです。まあ、これはお遊びとして。。

Exindexfusion_2 エクスペリエンスインデックス

CPUやGPU性能はアレですが、SSDのおかげでディスク速度は速いですね。

Cb115fusion Cinebench R11.5

・・・・

Superπ 1M 仕事用に使っているノートPCと比較してみます。

Superpifusion_3   

まあ、ノートPC(Core2Duo T7300 2.0GHz)よりかはマシですね。遅い、と思ってしまうのは、最近980XとかSandyのスコアを見慣れたせいと思いたいです。。^^;

次に3Dグラフィック関係。。

Ffxivwinbenchmark_20110505_04162088 FF14(LOW)

息も絶え絶えな感じですが、一応10fpsくらいは出てます。。

やはり無茶とは思いつつ3DMark11..

Fusion_3dmark11
1~2fpsとパラパラマンガ状態ですが、、DX11が動くだけでも大したものと納得しましょう。。

ここまではトホホな結果ですが、NASマシンとして重要なディスクI/O速度は
システム領域用のSSD(Intel X18-M 160GB)のCrystal Disk Mark

Cdmlocalssd

内蔵2.5インチHDD(HGST 2.5inch 5400rpm 750GB)の同じく。

Cdmlocalhdd

ほぼ、額面通りの性能を出しています。

一方ネットワーク実効速度は(GbE接続で)

Iperf

554Mbpsと、まずまず合格点です。
NASとしての速度は、2.5インチHDDをネットワーク越しに、サブ1号機からマウントした状態でこんな感じ。

Cdmremotehdd

まあ、十分じゃないでしょうか。少なくともNASやHD動画のメディアストリーム・サーバーとしても不足ありません。

以上、実際はちょっと衝動買いしてしまったマザー(ASUS E35M1-I DELUXE)の活用のために、気分転換も兼ねて作ったマシンですが、意外と重宝しそうな感じです。静音でコンパクトなマシンは1台あると便利なので、I/O性能と拡張性に優れたFusionマシンは、ニーズとして結構いい処を突いてるんじゃないでしょうか。

SATA3 6Gのポート6つ(うち1つeSATA)、USB3が2ポート、USB2ポートが(背面+ケース前面で)8ポートと、このサイズのマシンには十分すぎる拡張性を持っています。

ただ、ATOMより上という触れ込みの3Dグラフィック性能は所詮は、とりあえずDX11でもエラーしないおまけ機能という感じですね。マシン単体で使おうとすると、Blu-rayどころかDVDの再生でも時々カクカクして、実用性はいまいちです。*

*後記:その後コーデックとかWindows Updateとか更新していったら、Blu-rayもDVDもTSも、いつのまにかカクカク感もなく再生できるようになりました。私の環境設定の問題だったみたいで、Fusionはメディア再生マシンとしても十分実用的です。

I/O能力が高くてポート数も多く、24H365D稼働のメディアサーバー兼コントローラー用途として、ATOMより更に実用性を増した感じです。

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