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2011年12月14日 (水)

PLEX PX-S1UDは遊べるか?

PLEXからUSBドングル状の地デジチューナー PX-S1UDが発売されています。

さっそく先週末に秋葉原に立ち寄った際に、1個買ってみました。

S1udpackage

ホームページ上ではまだ発売予定になっていますが、現在秋葉原のTWO TOPやFaithのいわゆるユニットコム系で、先行発売になっています。(12/19追記:ホームページ上でも正式発売になったようです。)

PX-W3U2のようにこのままこの系列で売られていくのか、それともW3U3のように代理店のMVK扱いで広く販売されるのか、まだ良く判りませんが、カバンのちょっとしたポケットに入るサイズでプレゼントにも手頃な価格ですので、広く店頭に並べば、ボーナス&クリスマス商戦でもちょっとした人気が出るかもしれません。

箱を開けてみました。PLEXチューナーとしては例外的に(笑)ドライバーのCD-Rと導入マニュアルが付いています。

S1ud_package

早速ドライバーを導入してみると、今までのPXシリーズとはだいぶ毛色が違うようです。
デバイスマネージャーの表示

Sianoinf

こちらはW3U2

Aciseninf

こうなると中身はどうなっているか気になってしまうのが元理科少年の性というもの、ドングルの隙間にマイナスドライバー(小)を差し込んで軽くグリグリしてみると、簡単に殻が開きました。

Insidedong

イスラエルに本拠を置く(といいつつ、マニュファクチャリングは中国の)Sianoのワンチップ・フルセグチューナーを使っています。

http://www.siano-ms.com/index.php/products-a-solutions/isdb-t-receivers

W3U2など今までのPLEX販売のチューナーはASICENの暗号化モジュールとコントローラーを中心とした製品でした。

チューナーにカードリーダーを内蔵する場合、暗号化のロジックは必須ですので、(まあ、それがまっとうな国内仕様のTVチューナーの形になりますが、)小さいとはいえ結構多くのチップを組み込むことになります。しかしその辺をそぎ落とすと割り切れば、Sianoのモジュールのように、暗号化関連のロジックを入れず、また地デジ1チューナーに絞ることで、(日本ではあくまでTVチューナーではなく研究用モジュールの位置づけになりますが)ワンチップ化したシンプルな基板で、ドングルサイズに小型化できることになります。

また、地デジのISDB-Tだけであれば日本以外にもブラジルや東南アジアに市場(しかも、コピー制御の前提がない)がありますので、このチップはその辺も睨んで作られているんじゃないでしょうか。つくづく、TVにPCアプリとしての制約も境界もない国がうらやましいです。。

Sianoはこの下位機種としてワンセグのチップも出しており、こちらはいくつか日本でも出ている商品がありますし、また(ワンセグの中でも)生のtsを出してくれるチューナーということで、一部で人気があります。

http://www47.atwiki.jp/cvoc-e121/pages/15.html

今回のチューナーが実はLinux上同じドライバーで動いて、6本組にして「Linux版24時間ワンセグ野郎」で使えたりするとちょっと楽しいのですが、

http://pocketnews.cocolog-nifty.com/pkns/24/index.html

たとえ使えたとしてもコスパ的に少しどうかなというのと、今Linuxで検証する気力は私にはありません。。誰か検証してくれないかな。。

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1.実際にどう使うのか

1)(一番標準的な考え方として)自分の家でアンテナケーブルに繋げ、USBカードリーダーにBCASカードを挿して使う。

これは一番簡単な使い方です。派生型として、既にts抜きチューナーの視聴環境が作ってあれば、そのスマートカードリーダーを(あるいは内蔵リーダーをFakeWinSCardのようなツールを使って)共有する形で、地デジ追加チューナーとして使う、というのもあります。

考えてみると、自分では2年前にBS/CS110のアンテナを自前で立てて有料放送に加入してから、そちらを観ることのほうがずっと多くなりました(というか、もともと地上波をあまり観なくなっていました)ので、地デジオンリーのチューナーにはあまり価値を感じていませんでしたが、一般的には地上波の録画ができれば十分という方も多いと思います。

あるいはCATVでBS/CSが受信できてもトラモジで来ていると、PT2やW3Uxのように衛星チューナーが付いていてもどうにもなりませんので、地デジだけは自由な録画がしたい、必要になったら2個3個と簡単に増やせるようにしたい、それに絞ったコンパクトなチューナーが欲しい、という方もおられるかもしれません。そういう場合にも手軽に使えます。

2)フルセグのまま持ち運ぶ

とはいえせっかくの小型チューナーですので、歩きながらとは言わなくても、出張先やオフィスや学校での息抜きに、ノートPCなどに挿してちょっとしたアンテナを使って、きちんとフルセグで観たいというニーズもあると思います。(実際、私はこんなのが出るとは知らず、以前出張用にW3U3を買い足してしまいました。。→記事 今回の購入理由もこの辺です。)

また実際に測ったわけではありませんが、昨夜ずっとこれを上げっぱなしにしていても、殆ど熱を持っていませんでしたので、消費電力もかなり低く、ノートPCの電源も長持ちすると思います。

ただ、これを外で使うために、USBカードリーダーとBCASも一緒に持ち歩けば良いのですが、カードリーダーはかさ張りますし、大抵(私はそうなのですが)いざ観たい時に限って、家に忘れたことに気が付くことになる気がします。

そういう場合、(もちろん禁断のNetCASという方法もありますがそれは禁じ手として)以前このBlogでご紹介したBonCasLinkをVPNと併用して、家のBCASに外からいつでもアクセスできるようにしておくと便利だと思います。ただそのためには、DDNSを取得して家へのVPNアクセスの環境を作る必要がありますので、1)より少し構築の手間がかかります。

アンテナは、普段チューナーと一緒に持ち歩けるサイズにしたいですね。更にそこらにある材料を拝借してアンテナ自体をさくっと作成して、それで平然とTV見だしたりすると、何だか宇宙人から地球を救ってくれる技術者みたいで、格好良いかもしれません^^; 

ただビルや建物の陰になっていたり建て込んだ場所の場合は、UHF電波は壁などの障害物で急速に弱まりますので、できるだけ窓の近くに持って行って微妙な調整をする必要があり、その上でも全部のチャンネルは映らないことが多いです。(あるいはそういう場所では、壁のアンテナ端子を探して拝借したほうが速い?)

3)ワンセグと使い分ける

妥協の産物かもしれませんが、家や腰を落ち着けられる所ではフルセグチューナーとして使って、そうでない所ではワンセグチューナーとして使う、というのが最も便利な気がします。ワンセグチューナーで使うならカードリーダー(BCAS)も必要ありませんし、簡易なアンテナでフルセグではドロップ多発の場合でも、普通に観られる場合も多いです。

単なるワンセグチューナーであれば2,000円前後で同じようなサイズのものが売っていますがS1UDの場合、ワンセグでもts抜きができますし、普段は本格的なフルセグts抜きチューナーとして使える、というのが特長になります。

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2.設定について

さて、以上のような使い道を考えましたので、それぞれの設定を簡単にメモしたいと思います。

なお、設定や利用していく上でのFAQはこちらにまとめてあります。もしうまくいかないことや疑問点があったら、随時参照してみてください。

また、S1UDの発売当初はSpinel上でこれを使うことはできなかったのですが、Spinelの新版(version 3.6.1.1)にてS1UDに対応していただきました。定義体もデフォルトで含まれています。(2012/4/7追記)

Spinelを使う場合は、PX-BCUD関連と併せて後日記事を追加しました。LANでS1UDを共有して使いたい、あるいは既存のSpinel環境に追加して使いたい場合など、これをSpinelで活用したいかたは、そちらの手順を参照していただければと思います。

ここではS1UDを手元のPCで利用する、あるいはPCとS1UDを持ち運んで利用できるようにしたい、といった場合の手軽な使い方(Spinelを使わない手順)をご説明します。

CATV環境での注意点)
UHF「帯域外」周波数変換パススルーのCATVでC41ch~C45chを使っている局があるとうまく受信できないようで、例えば多摩テレビや明石ケーブルテレビがそれにあたります。
この辺はBonDriverを軽く見た感じだと定義はされているのですが、海外製のチップゆえ帯域がサポートされていないのだろうと思います。CATVを入力に使う方は購入の際にご注意ください。

一応お約束の前提として、Microsoftのランタイム類を導入しておきます。(既存のTVTest環境にS1UDを追加する場合は不要です。)

 Visual C++ 2005 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)

 Visual C++ 2005 SP1 セキュリティ更新プログラム KB2538242  (vcredist_x86 を選択)
  (尚、このKB2538242の導入で「使用できないネットワークリソース」というエラーが出た場合は、こちらをご参照。)

 Visual C++ 2008 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)

 Visual C++ 2010 再頒布可能パッケージ  (x86)

をそれぞれクリックして、表示された画面で「ダウンロード」をクリックしてください。
なお、「その他の推奨ダウンロード」のような画面が現れたら何も選択せず、画面を下までスクロールして「ダウンロードせずに続けます」を選択してください。

ダウンロードのダイアログが現れたら、「実行」を選択して導入してください。

Cppruntime2005

この画面では「はい」と答えれば導入されます。また「修復」「アンインストール」二択の画面になる場合は既に導入済みですので、「キャンセル」を選んで導入を終了させてください。

解凍ソフトの準備

以後のソフト導入手順の各所でzip や7z などの圧縮ファイルを解凍する必要があります。
OS標準の機能でもzipは解凍できる場合がありますが、TvTest用のfixなどで使われている7z はOS機能やExplzhでは解凍できませんので、その辺ピンと来ない方は適切なフリーの解凍ソフトを導入しておいてください。zipも7zもlzhも区別なく解凍できるようになります。

例1)7-Zip
http://sevenzip.sourceforge.jp/
導入するとファイル上右クリックで7-zipのメニューが追加されており、そこから展開(=解凍)、圧縮を指示することが可能になります。

例2)WinRAR
40日を過ぎるとライセンス購入のメッセージが出ますが、毎回「閉じる」を押せば一応継続して利用可能です。
http://www.diana.dti.ne.jp/~winrar/download.html

1)自分の家で使う

①TVTest 0.7.23(x86)版こちらから S1UD用BonDriverこちらからダウンロードします。(既にTVTestを導入済の方は、BonDriverのみで大丈夫です。)

なお他にも、TVTestはこちら、S1UD用BonDriverはこちらにもアーカイブがありますので、上記リンクからダウンロードできない時は試してみてください。

TVTestを適切な実行用フォルダ(仮に\TVTestというフォルダ名とします)に解凍して、その中に解凍したS1UD用BonDriver(BonDriver_Siano.dll)を入れます。

(既に導入済のTVTestにこのチューナーを追加する場合は、既存のTVTest実行用フォルダにBonDriver_Siano.dllを入れてください。)

次に、Microsoft DTVデコーダに対するバグを修正するため、こちらから 0.7.23fixをダウンロードし、解凍します。
 上記サイトがリンク切れしている場合、こちらの一覧からTVTest_0.7.23fix.zipをダウンロード&解凍して使ってください。
中にある2つのファイルを\TVTestフォルダにコピーして、 TVTest_0.7.23fix.exe をダブルクリックし実行してください。
Tvtestfix_4

正常終了が表示されてTVTest.exeの日時が 2013年2月28日11:00 になればOKです。

PX-S1UDにアンテナを繋いでUSBスロットに挿した上で、パッケージ添付の手順書を使って、デバイスドライバーを導入してください。なお最新版のデバイスドライバー 2012/2/4 版が以下のリンクにUPされています。これをダウンロード・解凍したものを使ってください。

http://www.plex-net.co.jp/product/pxs1ud_download.html

なお、Windows8 (64bit)環境に導入する場合は、現時点ではドライバーの導入で署名回避の手順が必要です。リンクの記事をご参照ください。

ちなみに、ドライバーを既に一度CDから導入している場合は、単に「ドライバーの更新」では最新バージョン(ver.1.0.1)に更新できませんので、デバイスマネージャー上でドライバーを一旦「削除」してから、手順書に従って「ドライバーソフトウェアの更新」で、上記フォルダから再導入してください。正常に導入できれば、のように認識されるはずです。

さて、既存の環境にS1UDを追加される方は良いとして(→次の手順へ進んでください。)、今回ts抜き環境を初めて導入される方は、BCASカードと、それ用のスマートカードリーダーを確保する必要があります。(初めてじゃないけど既存のものとは別に確保して、S1UDと一緒に持ち歩きたいという方にも必要ですね。)

なお、netcasなど代替のwinscard.dllを使う場合は、\TVTestフォルダにそれを入れることになります。その場合を除けば、今リーダーとカードが手元にない場合、ちょっと余分な出費になりますが、1セット手に入れておけば、今後衛星チューナーや2個目以降のチューナーを増やしていく際にもずっと使えます。

BCASカードは青いタイプを用意してください。(もちろん赤でも可)。CS液晶テレビでググると赤BCAS付きの液晶TVがいろいろ出てきますが、手元に余っているものがない場合は、この辺を参考にして入手することになります。(青タイプはたまに秋葉原の路上で数百円で出ていることもあるらしいですが、そのために探し回ったり、怪しげなショップやオクで高いものを購入する必要はありません。) BCAS社で手続きされる場合、費用も変わりませんので後日のために、赤BCASカードを入手されるのが良いと思います。また、USBスマートカードリーダーを入手される場合は、このBlogのPX-W3U2の記事の最初のあたりに、どのようなものが必要かを簡単に解説してあります。

またはコメントでいただいた情報の請け売りですが、、もしmini B-CASカードを入手できるなら、以下のようなドングルサイズのカードリーダーが使えるそうです。これだとS1UDと一緒に持ち歩くのに良いですね。(ただし当方ではmini B-CASがなく検証しておりませんので、自己責任で)。

http://item.rakuten.co.jp/donya/87692/

と思っていたら、プレクスさんも出していますね。ドングルサイズよりちょっと大きめのようですが、BCASカードのサポートも明記してありますので、ご興味あれば。→PX-ICCR06

なお、BCASカードとリーダーがまだ準備できていない間でも、とりあえずこちらの手順で、S1UDをワンセグチューナーとして使うことが可能です。

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次に、以下(a)~(c) のいずれかの方法で、S1UDを使うソフトウェアがBCASカードにアクセスできるようにします。 ただし netcasなど代替のwinscard.dllを\TVTestフォルダに入れる場合これらは関係なくなります。

 (a) USBスマートカードリーダーをPCに接続して、BCASカードを挿してある状態にしてください。(他のチューナーで使うために既に接続してある場合は、そのままでOK)

 (b) 既にPX-W3Ux、S3Ux、もしくはW3PEを内蔵カードリーダーで使っている場合は、FakeWinSCardを導入して、WinSCard.dll以下の3つのファイルをTVTestのフォルダにコピーしておいてください。これで既存の内蔵カードリーダーをスマートカードリーダーとして、S1UD環境からもアクセスできるようになります。(FSUSB2等を既にお使いの場合も、類似の手順がありますので、ご確認ください。)

 (c) (a)(b)いずれの場合でも、S1UDをBCASカードが今繋がっているPCとは別のPCで使いたい場合、BonCasLinkを設定してください。両方のPCが立ち上がっていることが前提になりますが、LANを経由してBCASカードにアクセスできるようになります。

\TVTestフォルダにある TVTest.exe をダブルクリックしてください。すると初期設定画面が出ますので、図のように選択(入力)します。

Tvtestinitsiano

デコーダは7/Vistaであればこのように選べるはずです。Winodws8の環境や、XPで選択できるものがない場合は、リンク先をご参考に「ffdshow Video Decoder」などを導入したうえで、ここで選択ください。またVista/7のかたもMicrosoft DTVデコーダが必ずしもベストな画質ではないですので、一通り稼働確認が済んだら同じリンク先の手順でいくつかデコーダを入れてみて、好きなものを選択すると良いと思います。
また、PCに PowerDVD が導入されていれば、「CyberLink Video/SP Decoder」を使うのがベストだと思いますが、PowerDVD11以降を導入されている方はこちらもご参照ください。

(もし既存のTVTest環境にS1UDを追加する場合はこの画面ではなく、TVTest画面左下でBonDriver_Sianoを選び、次に画面右クリック→設定で下のチャンネルスキャンの画面に進んでください。)

フォルダを作成しますか?に「はい」と答えると、図のようになりますのでこれにも「はい」と答えます。

Scansrart

チャンネルスキャンの画面になりますので、「対象チューニング空間」で、アンテナの環境に合わせて地デジか地デジ(CABLE)をセットします。ここから地上波のチャンネルスキャンをおこないます。
少々時間がかかりますが、地上波のチャンネル構成と周波数はお住まいの地域でそれぞれ異なりますので、必ず実施してください。手順は以下のようになります。

なおここで(CATV)を選択するのは、CATVのSTB経由のうち"UHF帯域外周波数変換パススルー方式"の場合のみです。("UHF帯域内"や"同一周波数"パススルー方式との違いについてはこちらをご参照ください。)
正直CATV会社はこの辺の技術的な仕様を、ユーザーが判らないだろうと見なしているのかほとんど公開していないのですが(意外とWikipediaに情報があったりします)、わからない場合は地デジ(CATV)とそうでない地デジを順に試してみても良いと思います。

Q3pe_tvtest5ts1

さて、地上波は(ワンセグの話は除いた)普通の放送でも、同じ局で複数の番組を流す「マルチ編成」になる場合があります。

例えばNHK総合は野球中継の時、たまに「総合2」にチャンネルを切り替えるように促されることがありますが、それがマルチ編成の例の1つです。
最近は独立局、例えば東京MXなどが積極的にこの「マルチ編成」を売り物にしています。

TVTestのチャンネルスキャンでこの辺に対応するには、上図で「サービスを検索する」にチェックします。(マルチ編成対応不要ならチェックしなくて大丈夫です。)

以上で、「スキャン開始」を押します。

図のような画面で暫く待たされたあと、
Q3pe_tvtest5ts2

数分で地上波のスキャンが終わります。

次に、上で「サービスを検索する」にチェックした場合、いろいろ余分なチャンネルがスキャン結果に出てきますので、整理します。

表示されているチャンネルのうち、マルチ編成を見る可能性のある局のみ、複数あるチャンネルを全てチェックし、マルチ編成でない局(一般の民放キー局や系列局)は、一番上のチャンネルだけ残して、あとはチェックを外します。具体的には以下のようにチェックを外していきます。

Q3pe_tvtest5ts3

Q3pe_tvtest5ts4_2

以上でOKを押せば、地上波のチャンネルスキャンは終了です。

残りの作業として、この画面左にある「一般」「録画」のタブを順に選んで、リンク先の赤い丸印のように設定してください。これは録画にワンセグが混じったり、不要なスクランブル解除で負荷がかかることを防ぐためです。

以上で設定は終わりです。「OK」をクリックしたのち、TVTest画面右上のTvtestxをクリックして、一旦TVTestを終了させてください。

次に \TVTestフォルダあるTVTest.exeを右クリック(ドラッグ)したままデスクトップにカーソルを動かし、

Tvtestdand

そこで放す(ドロップ)すると、図のような選択枝が出ますので、「ショートカットをここに作成」を選択します。

Tvtest_making

これでデスクトップに図のようなアイコンが出来ます。

Tvtest_2

これをダブルクリックすればTVTestが起動します。これでTVの視聴と、簡単な録画ができるようになります。

TVTest画面下(ステータスバー)にある「録画」ボタンを左クリックすれば、視聴中の映像をそのまま(もう一度このボタンをクリックするまで)録画できますし、同じ所で右クリックすれば

Photo_3

「(EPG情報を利用して)この番組を最後まで録画する」とか、「詳細」で開始/終了時刻を指定して録画するなど、いろいろな録画方法が選べます

TVTestは基本的に高機能なテレビとして使える他、プラグインなどによって便利な機能を追加していくことができるのが特徴ですので、リンク先も参考にしてください。
この段階でTvtPlayも導入しておくと良いと思います。他にニコニコ実況プラグインWhiteBrowserなどもお勧めです。

予約録画の環境作りは少しだけ面倒になりますが、余裕があったらチャレンジしてみてください。以下ではTVRockを使った手順を解説します。(ただし、既に動いているTVRockにこのチューナーを追加する場合はダウンロード不要です。⑥、⑦も飛ばして⑧に進んで下さい。)

TVRockは、リンク先のファイル置き場から「期限解除パッチ適用済みTvRock09u2(up0699.zip)」をダウンロード可能です。それより前のバージョンはTvRockスレ@ウィキ の倉庫にあります。
http://www35.atwiki.jp/tvrock/pages/27.html

DLしたファイルは適切な実行用フォルダ(以下、\TVRockフォルダとします)に解凍してください。

また、TvRockOnTVTestの最新バージョン(Mod9.1r2)をこちらよりダウンロードします。
リンクからダウンロードできない時は、TvRockスレ@ウィキ の倉庫にもアーカイブがあります。
http://www35.atwiki.jp/tvrock/pages/27.html

TvRockOnTVTestは解凍後、「TvRockOnTVTest.ini」 と「TvRockOnTVTest.tvtp」の2つのファイルを、TVTestを導入した\TVTestフォルダの下の、\Pluginsフォルダ にコピーしておきます。

まずはBS/CS最新チャンネル対応のための前処理をおこないます。
PX-S1UDを使うだけならBS/CSチャンネル情報は必要ありませんが、これは後々同じTVRockで、追加のBS/CS対応チューナーも管理できるようにするためのお勧め処理です。
(これをやっておかないとTVRock内部に持っている古くて使えないBS/CSチャンネル情報が勝手にセットされてしまい、後でBS/CSチューナを追加する時に少々面倒になります。)

\TVRockフォルダにあるtvrock.exeをダブルクリックして、TVRockを起動してください。

以下のような初期化ダイアログ、

Tvrockinit

あるいは

Tvrockinitb

が、(場合によっては何回か)出ますが、全てキャンセルを選んでください。
(なお、キャンセルを選ぶのはこの時だけです。以降の手順や通常の起動時に同じダイアログが出るときは、常に「OK」と答えてください。)
タスクバーにTVRockアイコンTvrockiconが表示されまますので、その上で右クリックし、「設定」を選びます。

表示されたTVRock設定画面で「システム設定」のタブを選びます。

下図の赤丸の「TvRock作業フォルダ」で「参照」を押して、\TVRockフォルダの場所 をセットしてください。

Tvrock1

以上でOKを押し、タスクバーのTvRockアイコンに戻って、右クリックし、「TVRockの終了」を選んでください。

次に、以下の2つのファイルをそれぞれ「右クリック」から「対象をファイルに保存」を選び、\TVRockフォルダを指定して、「保存」をクリックしてください。上書きしますか?と聞かれたら「はい」と答えます。

「ch-bs.txt」をダウンロード

「ch-cs.txt」をダウンロード

これらがCSとBSのプリセットファイルになります。

地上波プリセットファイルの作成

BS、CSのチャンネルは全国共通なので、上のように作成済みのプリセットファイルが使えますが、地上波は地域により様々なので、ご自身でTVTestでスキャンした結果をもとに以下の手順でご用意いただく必要があります。
プリセットファイルを作っておけばDtune.batで設定する毎に編集する必要もなく、現在のチャンネルやマルチ編成などの情報が常に反映されます。

地上波プリセットファイルはTVTestでスキャンした.ch2ファイルを基に作成しますが、ネットを調べたところ Blog「空に架かる橋」さんがシンプルで使い易いツールを作っておられましたので、これを活用する手順をご紹介します。

簡単のためこちらに.bat形式にしたものを上げておきました。

「gen-ts.zip」をダウンロード

これを解凍して、中にある gen-ts.bat を、適切な作業用フォルダにコピーします。

次に\TVTestフォルダを開き、中にあるチャンネルファイル BonDriver_Siano.ch2 を同じ作業用フォルダにコピーします。

Tvrock_tsgen1Q3PEと手順は同じです

次に BonDriver_Siano.ch2 ファイルを、gen-ts.bat の上にドラッグ&ドロップします。

Tvrock_tsgen2

数秒後「作業用フォルダ」の中に、ch-ts.txt というファイルが作成されますので、

Tvrock_tsgen3

これをダブルクリックしてテキストエディタで開き、内容を確認してください。

Chts1

マルチ編成を意識してスキャンしていると、マルチ編成でない局も1のような番号が付いています。
このまま使っても別に不都合はないのですが、ここで決めた「チャンネル名称」はTVRockでずっと使っていきますので、気になったらこの段階で編集しておいてください。
 (編集の際、局名は数字・記号・スペースを含めて全て全角文字を維持してください。)

局・マルチ編成の追加やチャンネル番号等の変更があったらその都度、ここの手順に戻ってTVRockに反映することができます。しかし定義済みの「チャンネル名称」をここで別のものに変えてはいけません。(ここで変更してしまうと、新旧の名前の局が二重に定義されてしまいます。) その点ご注意ください。

Chts2

以上で保存してください。この ch-ts.txt ファイルが地上波プリセットファイルになります。これを\TVRockフォルダにコピーしてください。

Tvrock_tsgen6

Dtune.batによるTVRockの導入

以上で前処理は終わりで、ここからTVRockの設定に入ります。
\TVRockフォルダにある、DTune.batをダブルクリックしてください。

Tvrockdtune_1

1チューナーを選択。(S1UDを2個以上導入する場合は個数分を選択。)

チューナー1にて、

Tvrock_dtune1_2

「視聴・録画アプリケーションがあるフォルダ」に、\TVTestフォルダを指定。

「チューナータイプ」を地上波デジタルに指定。

「実行アプリ名(視聴用)」をtvtest.exeとし、オプションに

/d BonDriver_Siano.dll /DID A

を入力。

「実行アプリ名(録画用)」もtvtest.exeとし、オプションに

/d BonDriver_Siano.dll /min /nodshow /DID A

を入力。

録画先フォルダを適切に指定。

入力が終わったら「次へ」をクリック。2個以上のS1UDを導入するときは同じように入れていくが、視聴用・録画用両方の「オプション」で

/DID x

xを、A以降に続く次のアルファベット(例えば2個目のチューナーであれば/DID B)にして、「次へ」をクリックしていく。

以降の手順はリンク先に従って、

「このPCで視聴したり予約録画するための設定は、これで完了です。」

というところまで進めてください。予約録画の方法もリンク先に解説してあります。

以上で予約録画環境も完成です

なお、既存のTVRockにこのチューナーを追加する場合、タスクバーのTVRockアイコンで右クリック→終了 を選んだ後、⑦のDTune.batの手順に沿って進めて、追加分を定義すると良いと思います。

ただし、上記の修正点として、以下のようにしてください。

・最初のチューナー数の選択で、既存のTVRockのチューナー数+1 を選択する。

・その後、既存のチューナー定義はそのままにして、「次へ」で進めて行く。

・追加分のチューナーのところで、

「視聴・録画アプリケーションがあるフォルダ」に、\TVTestフォルダを指定。

「チューナータイプ」を地上波デジタルに指定。 録画先フォルダも適切に指定。

「実行アプリ名(視聴用)」をtvtest.exeとし、オプションに

/d BonDriver_Siano.dll /DID x

「実行アプリ名(録画用)」もtvtest.exeとし、オプションに

/d BonDriver_Siano.dll /min /nodshow /DID x

ただし、DID x のx は、定義済みのチューナーに続く次のアルファベット(例えば既存のチューナーがA~Dで振ってあればE)に設定する。

・あとはそのまま終了まで進めて行く。(チャンネル設定も既に定義したものが表示されますので、そのまま「次へ」で進めて良いです。)

・DTune.batの副作用(もともと定義してあったTVRockの設定内容の一部が初期値に戻っている)を元に戻す。→手順

以上でOKです。

2)フルセグを持ち運ぶ

スマートカードリーダーとBCASカードを一緒に持ち歩いていれば、あとは出先でアンテナを確保するだけですが、それでは携帯性が損なわれるというもの。

ここまで設定できていれば、ぜひ以下の設定にも挑戦して、S1UD単体で外出先でのフルセグ視聴ができる環境にしてしまうことをお勧めいたします。

BonCasLinkの設定

netcasなど代替のwinscard.dllを使う場合は関係ないのですがそれ以外の場合、これを設定しておけば、家で立ち上がっているPCのスマートカードリーダー(あるいはFakeWinSCardを使っての内蔵カードリーダー)に挿したBCASカードを、LAN/WAN越しに共有できるようになります。設定方法はリンク先を参考にしてください。

ただし、BonCasLinkでは、サーバー(BonCasService)をドメイン名ではなく、IPアドレスで指定する必要があります。

家の中でのローカルアドレス(192.168.0.250 など)の話なら自分で勝手に決めれば良いのですが、インターネット内で固定のグローバルアドレスを割り振ってもらう話になると現実味がありませんので、TV視聴時には次のようにVPNで家とネットワークを接続して、家の中と同じIPアドレスでアクセスできるようにするのが良いと思います。

②DDNSによるVPNの構築

良い参考記事がありますので、ご紹介しておきます。

http://blog.ap.teacup.com/applet/tomba/20111020/archive

このうち、前半のVPNのパートをご参照ください。これで一旦環境を構築できれば、(家に常時起動のサーバー役PCが必要ですが)、出先でVPNにログインするだけで、家のBCASカードにアクセスできる状態になります。

なお、ルーターにPPTPサーバーの機能がなくても、ルーターを買い直す必要はなく、WindwsのPPTPサーバー機能で代替できます。以下もご参照ください。

http://memo-log.9999ch.com/2011/06/26/939(ルーター・ポートマッピングのLAN側ホストには、いずれもPPTPサーバーのローカルIPアドレスを設定します。)

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まあ、家のネットワークにアクセスできるのなら、TV視聴も家のチューナーからSpinel経由で、というのが一番道具も要らず、簡単です。しかしその場合、TVストリームの20Mbps程度の回線速度が必要ですので、家側(上り)と出先側(下り)の両方が、その速度の出せるブロードバンドで接続されていなければなりません。

そうでない環境でもS1UDを持ち歩く前提なら、BCASとのやりとりのための僅かな帯域でネット接続してあれば、フルセグ視聴が可能になります。

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③(以下は事前ではなく、持ち運んだ先での作業ですので、とりあえずは読み飛ばして次へ進んで大丈夫です。いざこれを持って旅行等に行くときに見ていただければ。)

持ち運んだ先が同じ放送区域なら特に不要ですが、放送・チャンネル区域が異なる場合、受信できる状態のアンテナに繋いだ上で、TVTestでチャンネルスキャンをかけてください。

(しかし持参したアンテナを使う場合、まずはTVTestを使ってアンテナの置き場所を調整しないと、チャンネルスキャン自体ができません。その場合まず、\TVTestフォルダの「BonDriver_Siano.ch2」ファイルを削除するかリネームした上で、TVTestを起動すれば、「UHF XXch」という形でチャンネルの選択ができますので、(PDFですが総務省の放送局チャンネル表などを見て) 該当地域・中継局で放送されているチャンネルのどれかに合わせた上で、アンテナ調整 を先にやってください。上記チャンネル表だと自分の場所がどれに近いのか判りにくいと思いますが、こちらで中継所のおおまかな位置とサービスエリアも判ります。アンテナ調整したら、チャンネルスキャンをかけます。)

壁や部屋のセットトップボックスのアンテナ端子を拝借する場合は、(もちろんダミーだったりS1UDでは使えない形で来ている場合もありますが)CATVで来ているかもしれませんので、CATVでもスキャンしてみます。ダメなら諦めて持参のアンテナを使ってください。

TVTestのチャンネルスキャン後、更に予約録画のためのTVRockも設定したい場合は、

(1)タスクバーのTVRockアイコンで、右クリック→ツール→チャンネルエディタ を開き、定義済みの地上波チャンネルを全選択して、「削除」し、「OK」を押します。

(2)TVRockアイコン右クリックで「終了」を選んだ後、\TVRockフォルダのDTune.batを起動して、「1チューナー」を選択後、確認しながら進めていき、地上波のチャンネル設定の画面になったら、地域に合わせてプリセット値を再設定します。

ただし、同じ県内でもリストにない中継局を経由している場合もありますので、TVTestのチャンネルスキャン結果を見ながら適切なものがない場合は、同じ県のプリセット値を表示させた上で、「チャンネル」と「サービスID」値を、手で修正して、TVTestのスキャン結果に合わせてください。

終わったらDTuneを「終了」まで進めて行きます。

(3)DTuneの副作用の、

・システム設定で、「復帰処理をタスクスケジューラーで行う」をチェックアウトしていても、強制的にチェックされてしまう。

・インテリジェントで、TVRock番組表を「認証無し」等にしていても、「Digest認証」になってしまう。

以上を適切に元に戻した後、TVRock終了させ、再起動します。

これでOKです。(自宅に帰ったら、同じ手順で元のチャンネル設定に戻してください。)

まあ余程の長期出張でない限り、出先でTVRockの予約録画は必要ないだろう、と思ったのですが、よく考えてみると、旅先でいろいろ出歩く前とか就寝前にしかけておいて、ローカルな番組やCMを自動でエアーチェックしておくのも、楽しいかもしれません。私は以前、関西に出張した時は、サンテレビなどの独特な深夜番組が物珍しく、つい夜更かししていたことを思い出しますが、そういったものをとりあえず録画しておけば、旅先での余計な夜更かし防止にもなります。

.

3)ワンセグを併用する

ワンセグの視聴用に、TVH264を導入します。

リンク先から、最新版のTVH264をダウンロードし、TVTestの実行用フォルダに解凍します。
なお上記リンクからDLできないときは、こちらにアーカイブがあります。

TVH264をダブルクリックして立ち上げ、TVTestの設定と同じように各種設定を行います。ワンセグですのでカードリーダーは「なし」で大丈夫です。

なおワンセグの場合、デコーダにMicrosoft DTV-DVD Video Decorderを選ぶと何も表示されません。ffdshow Video Decoder

http://www.losttechnology.jp/Movie/ffdshowsetup.html

を導入すれば、ワンセグ視聴可能なデコーダとしてffdshow Video Decoderが選べるようになります。

なお、チャンネル情報はTVTestでスキャン済みの情報(BonDriverxxx.ch2)があればそのまま使うようです(改めてチャンネルスキャンを要求しません)が、なければ最初にスキャンするか聞いてきますので、TVTestの手順と同じようにチャンネルスキャンしてください。なおTVH264側でスキャンをかけると、専用のチャンネル定義ファイル(BonDriverxxx.ch1)ができるようです。

以上でワンセグの視聴環境も完成です。視聴中に録画ボタンを押せば、番組をその場で録画することも可能です。ワンセグとはいえ生のtsが録画できるのは、そこらのワンセグチューナーにはできない特典です。

なお、旅先でアンテナ調整のために、スキャン済みのチャンネルではなく UHF XXch の形で選局したい場合は、「BonDriver_Siano.ch1 および ch2」ファイルを、削除するかリネームしてからTVH264を立ち上げてください。

以上で、フルセグアンテナ+BCASにアクセス可能な環境であればTVTest、そうでない場合はTVH264を立ち上げてワンセグという、使い分けが可能になります。

.

3.携帯に便利なアンテナについて

まあ、先に免責事項(笑)ですが、これから説明するような携帯アンテナでいつでもTVを視聴できるわけではないです。

私も思い出すともう十年近く前になりますが(当然アナログ放送の時代)、BuffaloのUSB接続TVチューナーを買って、会社のオフィスで深夜残業中にTVを見ようと思って小型のブースター付屋内アンテナを買ってセットしたところ、自分の机にアンテナを置いても全く映らず、それどころか窓のすぐ側までアンテナを引っ張って行って、ようやく(ノイズだらけですが)辛うじて映る状態でした。

しかもそれでも、ちょっとアンテナが動いて方向が変わると映らなくなってしまう、ということで、結局その目的では全く使えなかった(自腹でしたのでチューナーはその後自宅で役立ちましたが、屋内アンテナは使い道がなく人にあげてしまった。。)、という、ほろ苦い(?)思い出があります。

結局その時のオフィス周辺の電波条件も悪く、近くの窓も東京タワーの方角ではなかったので、事例としては良くないのですが、一般的にTVアンテナが置いてある屋根の上と比べて、ビルの屋内ではTV電波の状態はずっと悪いですので、綺麗に受信するためには、電波塔を窓から見通せる所にアンテナを持っていったり、更に方角をちょっとずつ変えてみたり位置をずらしたりしながら、ベストなところを探す必要があります。

とはいえ地デジ化したことで実感していますが、アナログで多少ノイズが乗るような条件でも結構ストレスなく綺麗に映りますし、ドロップだらけで殆ど見られない条件になってもワンセグなら十分に視聴可能な場合も多く、「モバイルTV視聴」の条件は改善されています。

出先のささやかな楽しみとしてフルセグの視聴が楽しめるよう、こういった時に簡単に持ち運べて、調整も容易な「モバイルTVセット」を、ためしに作成してみました。

持ち運び用のアンテナとしては市販の小型屋内アンテナ

などであれば、左はA5を更に半折りにしたサイズで厚さも1cm強、右は折りたたみ携帯を一回り大きくしたサイズですので、(ノートPCを持ち運んでいることを考えれば)カバンに入れてもかさ張らない程度と思われ、アンテナ自作なんてかったるいと思う人には、こういったものが候補になると思います。

しかしこれでもS1UD本体と比べれば大き過ぎて値も張り過ぎる、と思った私のような人向きの、持ち運ぶ時に小さく折り畳めて価格も大したことないアンテナ、というものも探してみたのですが、見つかりませんでした。そこで無いものは作れば良い、と自作してみることにしました。

作ったものは以下の通り、かなりシンプルなものですが、経験上屋内TVアンテナは、たとえアンテナとしての性能が良いものであってもきちんと調整しなければ使えないですので、実用上大きな差はないと思っています。

昨今は携帯や無線LANを普通に使ってますので、電波はよほど奥まったところや地下でない限り届くのが普通、とつい思ってしまいますが、TV電波はずっと遠くのほうから微弱なものが、屋根の上のきっちりしたアンテナでの受信を期待して飛んできます。

屋内の場合は、いくら高性能アンテナでもブースター付けても、ただ目の前に置いて向きをぐるりと回してみた、くらいでは大抵、何も映りません。まずケーブルを伸ばしてアンテナを持って動き回り、いろいろな方向に向けてアテをつけて、良さそうな所の近辺で固定できる場所、アンテナ台として使えるものを探して仮固定してみて、そこで少しずつ方角や位置を調整しながら、ベストなポジションを見つける必要があります。

このようにどのみち調整が必要でケーブルも引くのであれば、どこにでも取り付けられてあまり邪魔にもならないようなアンテナ兼ケーブルにすれば、結果として、素早く良い場所を見つけてさくっとセットできるだろう、と考えて作成したものがこれです。

Hd_travelset2

左のアンテナケーブルはアンテナを兼ねています。

これにはF型コネクタが付いたアンテナケーブルなら何でも使えますが、普通に市販している3C、4Cといった規格のケーブルは、性能は良くても太くて固く、それだけで携帯性を損ないます。そこで、これ用途にはこのような細いアンテナケーブル(2.5C規格)を手に入れて、

このどちらかの端など、お好みの長さで切って使えば良いと思います。

私はタンスの中のアンテナ分配器に細いケーブルが付いていましたので、それを根元で切って使いました。(約2m)

このように、片側を切って簡易アンテナに改造してしまうわけですが、もし携帯用アンテナケーブルを調達する場合、旅先の部屋にアンテナ端子が出ている場合も考えて、改造しない1~2m程度のものももう1本持っておくといいかもしれません。(アンテナ自作しない場合でも、こういった細いアンテナケーブルをS1UDと一緒に携帯しておくと便利だと思います。)

ケーブルタイはケーブルをまとめるためだけではなく、固定のために実際に使います。

それとアンテナ固定用にマグネットクリップを使います。ただし、マグネットだと鉄にしか固定できませんので、吸盤付きクリップのようなものがあれば、それも併用できればBetterだと思います。

.

アンテナケーブルはあらかじめ、下図①、②のように先のほうを15cmほど、カッターなどを使ってビニールの被覆を(ケガのないように慎重に)剥いで、次に③、④のように、先の細いドライバーなどで網線の根元をほぐし(こじ開け)た上で、中の芯線を根元から外に引き出して、二又にしておきます。

芯線が引出しにくい場合は、網線を先のほうから"ズボンを降ろす"感じで緩めながら、芯線を根元のほうにたぐり寄せていきます。また、芯の周りにはシールドの銀紙が巻いてあったりしますが、それは引き出した後に取り去って芯のビニール線がむき出しの状態にします。(⑤)

Makingdipoleantennaa

3C以上のケーブルだと芯線は固いので、こうやって引き出すのも難しいのですが、2.5Cのケーブルなら割と簡単です。あるいは電気工作好きな人ならこの通りでなくても、芯線と網線それぞれに15cm程度の被覆線をハンダ付けする形でもOKです。(ただしショートさせないように、ハンダ付け部分はテープで被覆すること。)

さて、まずは手製アンテナ自体、ここのサイトを参考にさせていただいたので、これに倣って、ハンガーアンテナを作成してみます。

Hanger1

ハンガーはプラスチックや木製のものを、行った先で拝借するものとします。

金属の棒や面と平行に固定すると、表か裏かにかかわらず金属が電波を遮蔽してしまいますので、金属ではないものを使います。(これはアンテナを取り付ける壁なども同じです。)

二又にしてある線をそれぞれ、ハンガーの両端にケーブルタイでしっかり固定します。

Hanger2

これで完成です。アンテナをきっちり延ばして固定できる点で、ハンガーは便利ですね。

しかし、使ってみるとこのハンガーアンテナは、いろんな電波条件になる出先では、あまり使い易いものではないことが判りました。

ハンガーはそこそこ重いですし、ぶら下げられる所は結構限られています。壁に下げると大抵電波は壁に遮ぎられて届いておらず、逆に電波が届きやすい窓際だと下げられる場所は限られます。

またぶら下げた状態だと、折角良いポジションを見つけても、すぐに動いたり落ちてしまい、うちで使ってみた限りではイマイチな感じでした。

要はもっと軽くて、ちょっとした所にも簡単に取り付けられて、微妙な調整もでき、それでいて一度位置決めしたら簡単には動かないものが良い、と判りましたので、それではということで、同じ素材で次のようなアンテナにしてみました。

Dipoleantenna4

これは結構性能が良く、(周りに建物が多くてあまり電波状況の良くない)私の部屋でも、調整した結果フルセグが充分に視聴できました。(MXやEテレはダメでしたが。。)

この作り方ですが、上のモバイルセットを元に、出先でストロー2本とセロテープを少々(あるいはシールなど、ストロー同士を固定できるものを)入手します。

Dipoleantenna1

で、ストロー2本にアンテナケーブル先の二又を1本ずつ入れて、

Dipoleantenna2

真ん中をセロテープで、まっすぐになるよう固定します。

Dipoleantenna3

これの真ん中をクリップで挟めば完成です

これをケーブルの届く範囲で電波が来そうな所に置いて、TVTestのdB値やドロップ数を見ながら、良いポジションと方向を探っていきます。照明スタンドなどがあれば、移動可能なアンテナ台として使えます。

クリップを使う利点はこの微調整と固定がかなり自由な点ですね。それにアンテナ自体の重さが軽いですので、一旦固定したらちょっとやそっとではアンテナが動いたりしません。

良いポジションが見つかったら、他のチャンネルでもやってみます。同じテレビ塔から来ているはずですが、周波数が違うためか、(直接テレビ塔が見える場所とは違って、いろんな反射波が干渉しながらやって来るため)必ずしも同じ場所や方向がベストとは限りません。できるだけ多くのチャンネルが良好に受信できる場所を探ります。

とりあえず今回は磁石付きクリップでしたので、ラックの鉄の枠や照明スタンドに固定してみて、結果的にウチではPCモニターの上がベストポジションでした。

Dipoleantennacomplete

視聴中の状態です。なかなか格好いいでしょ^^

吸盤付きのクリップに取り換えれば、窓やプラスチックにも固定できますので、もっと良いポジションに置ける可能性があります。(一般的に窓に近いほうが電波状態は良いです。窓にぴったり貼り付けるのがベストとは限りませんが、いろいろ動かして見れば、安定して受信できる場所が見つかる事も多いです。)

吸盤で固定する場合、場所を決めたら面と吸盤を一旦良く拭いて、水を少しつけてくっ付ければ、結構しっかり固定されると思います。

実際に吸盤で窓に固定した例です。

Mado_2

これは吸盤付きクリップではなく、吸盤の取っ手の穴にケーブルを予め通しておいた上で、ストロー2本を上の例のように棒状に束ねて、それを吸盤の取っ手にテープで固定したものです。

最初の場所ではうまく受信できなかったのですが、いろいろ場所を上下に動かした結果、モニターの天面に置いた時には受信できなかった局も安定して受信できる、「スポット」を見つけました。このような作りのアンテナだからこそ使えるスポットですね。

こういった材料はホームセンターやアマゾンなどで簡単に手に入りますので、S1UDを入手された方は、ちょっとした日曜工作にいかがでしょう?細型アンテナケーブルなら小さく折りたためますので、長さも3~4mくらいあったほうが、使う時にいろいろな場所に引っ張っれて便利な気がします。その辺はお好みで。

.

以上、駆け足でしたがS1UDについては、今のところ、地上波フルセグチューナーとして感度もよく、安定している感じです。

S1ud_2

加えて持ち運びに便利な極小サイズの"ts抜き製品"ということで、年末年始の帰省、旅行での活用など、いろいろと新しい利用法も考えられます。

旅行先のホテルにもテレビくらい置いてあるだろって?もちろんそうなんですが、ホテルのテレビって使いにくいと思いませんか?慣れてないリモコン等の操作性も一因かもしれませんが、一度新しい視聴スタイルに慣れてしまうと、ただ流してるだけのTVには後戻りできない気もします。考えてみると最近の私の視聴スタイルは、ニュースはいいとしてドラマやアニメ、スポーツ観戦で、観始めてこれはいい!と思った番組は視聴と同時に録画もしておいて、後でポイントの場面や見逃した所を観なおしたり、途中で電話が入ったり人と話したりのインタラプトにも普通に応対して、TVのほうは後で追っかけ再生で観る、というスタイルになっていました。その辺がいつでもどこでも使える、というのがいいですね。

また、今年3月の震災の時は、私も首都圏が勤務先ですので、帰宅できずオフィスに閉じ込められ、皆で携帯のワンセグとUstreamを食い入るように見ていましたが、携帯は数時間で電源も切れ、Ustreamの情報も断片的でした。こういう時にノートPCにこれを挿しておけば、もっと見やすい画面でリアルタイムに情報が得られたと思います。いくらか劣化してきたとはいえ、通信状況が悪化した時のリアルタイム性では放送は頼りになるわけで。。

などなど、使い道を考えていくともうひと声安ければ、2個3個と買ってしまいそうなんですが^^;

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コメント

あたさん、お役に立ててなによりです。
観ることができたら次は予約録画なども取り組んでみてください。
新しく書いた記事ですがリモート視聴なんかも面白いと思いますよ。

詳しい情報提供ありがとうございました。おかげさまで、PX-S1UDでテレビが見れるようになりました。

PX-S1UDの設定方法ありがとうございます!
初TS抜きの挑戦だったのでとても助かりました。

おお~っ この上海問屋のも気になりつつ情報がないので見送っていたんですが、mini B-CASが使えますか。海外通販のほうも安くて良いですね。
検証&情報有り難うございます。

前回コメントを書いたものですが、海外通販で試してみてコメントしようと思っていた所、トラブって3ヶ月以上掛かってしまいましたが、念願の物を手に入れ試してみたところ手持ちのmini-B-CASが読み込めました。
ドライバもVistaと7の64bitで試した所OSが標準で持っていたりしたのでインストール不要で楽でしたし、とりあえずお勧めしようかと。(VPNでのアクセスの方が便利でしょうが)

http://www.dealextreme.com/p/usb-2-0-sdhc-sim-sd-m2-mmc-ms-3g-card-reader-supports-3g-sim-cards-25815

USBカードリーダー+simリーダーと言う商品で、価格は送料無料で5.9ドルなので安さはクリア出来ているのでは無いでしょうか?

日本だと上海問屋に800円程度で売られています。
http://item.rakuten.co.jp/donya/87692/

一応、報告でした。

(X)SIMカードをwinscard.dllのAPIで扱えるようにする必要がありますね。
(訂正)
既にminiBCAS+ドングルタイプカードリーダーの実績ありますね。プレクスグランプリの応募作にも使っておられる方がいましたが、こちらは別の作例。
http://freedommobile.blogspot.com/2010/03/blog-post.html
あるいはminiBCASカードを新規に調達しなくても、Gemaltoのusb シェル・トークンv2というリーダを使って、こういうことをやってる人もいますね。
http://www40.atwiki.jp/ts2ts?cmd=upload&act=open&pageid=29&file=up0254.jpg
(マシンの造りはプレクスグランプリ応募の人そっくりですが 笑)
おっしゃっている事がやっと理解できました。
ただ、いずれも調達方法が海外通販でそれなりの追加コストがかかるので、安く小さく、という本体の特性を若干スポイルしてしまうのと、いざというときに片方を家に忘れた、なんて危険性(?)は変わりませんので、VPNで家にアクセスってのもいい気がします。こちらは既に環境があれば追加コストはかかりませんし、ゆくゆく衛星タイプが出て有料放送を視聴する際も、家のBCASカードを使える点がメリットかなと。
ようはカードリーダーサイズでバーゲン価格のts抜き製品や、ts抜きはできず使い勝手も悪いけれどドングルサイズのフルセグチューナー(miniBCAS内蔵)ってのは既に存在しますので、チューナーとしての品質や性能は上でも、あまりアンバランスなコストが掛かっては魅力が半減しますし、こういうのをきっかけに新しい放送の楽しみ方はないかなぁ、と考えるのが私は好きですので。
BCASの小型化については、Gemaltoの普通のカードリーダーの基部を分解すればコンパクトになりますので、上記リンクの「BCASカード切り」したものをテープで縛りつけて小さなサイズにするってのが手軽(?)だと思います。壊した場合のコストはアレとして(^^;

B-CASをSIMサイズ化したり、miniB-CASとUSBカードリーダー(SIM対応)のコンパクトなやつで組み合わせて持ち運びたくなりますね。

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