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2013年6月19日 (水)

Windows8 PCの祭典 (主催 DOS/V POWER REPORT) 特別賞(グランプリ)受賞

ありがとうございます

http://www.dosv.jp/contest/8boot/result01.html

Win8pro2
Powerrepowin8awardmods

応募動画はこちら

http://www.youtube.com/watch?v=ub86b_-_l8E

現在の姿

http://www.youtube.com/watch?v=ioNtaGd0N8c

まあ実際のところWindows8 愛 などというものはなく(笑)、普通に使うために文句を言いながらいろいろ振る舞いを調べていたのが役立ったんでしょうか?

参考記事→ http://vladi.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/windows8tips-px.html

なんだかんだで家のマシンも、3台がWindows8になりました。

...まあでも、メトロはこれからも使いません(キッパリ!

マシンの概要

とクダを巻くのはのそれくらいにして、受賞したマシンの概要ですが、実質上2つの投稿の併せ技で評価いただいたようです。というのは同社運営の「AKIBA PC Hotline!」で受賞作品としてご紹介いただいていたのは、下のほうにある②のほうでしたので。

上記「結果発表」ページにあるのは以下のマシンですが、

① ZOTAC Z77ITXマシン

Zotz77a

CPU: Intel Core i7-3770K
マザーボード: ZOTAC Z77ITX-A-E
メモリ: CFD ELIXIR 1GBx1
CPUクーラー: クーラーマスター Hyper TX3
SSD: Crucial C300 64GB
光学ドライブ:必要に応じて外付け
ケース:Lian Li  クモ型ベンチ台 PC-T1 から足を外したもの
電源: Enhance Flex 300W小型電源
モニタ: センチュリーplus one LCD-8000V

本来は連休中に現在のZ68-ITX機の後継機を作るつもりで集めていたパーツを使って、とりあえず②の投稿を補填する目的で、まな板で仮組みして起動時間を測ったものです。

バラック建てでみっともない造りですが、過去数回の同誌のコンテストの傾向からしても、選定される方々がベンチマーク好きなのか、自作PCとしての完成度の良し悪しにはあまり関係なく指定のスコアが高いか低いかで部門賞を選ぶ傾向があるように見えましたので。
まあその辺が前回(2011年の真夏の省電力の祭典)、表彰者が尽くチート疑惑を持たれた(いろいろ疑いが濃かった)という現象も生んだと思いますが、一応今回もそんな選定基準を置かれてはたまらないので、そのケースも想定して、良いスコアにその"スコア秘訣集"っぽいものを添えたものも追加で投稿してみた感じです。

まあでも今回の選考を見ると、部門賞もバラエティに富んでいて必ずしもベンチマーク重視ではなく、主催者側もいろいろ工夫と苦労をされたのではないでしょうか? ただどうしても「何故これが?(選ばれた・選ばれなかった)」という声はあると思うので、もう少し読者投票などの要素を多く入れてはどうだろうか、と思ったりもします。電子出版も始められて購読者ユニークなIDの特定はできるわけですから。。前は現地投票というのがありましたが既に選考されたものの中での投票で、ちょっと企画倒れだった気がしますし。

さて、そんなわけで起動時間のチューニングそのものはYoutubeのページにコメントも入れましたし、それ以上のものでもありません。

この「ベンチマーク専用機」より、これらのパーツを使って組んだ本来の目的の水冷機

Cpu_unit_z

のほうがいろいろご紹介できる所が多いのですが、これはまた別の機会に記事にしようと思います。(実はまだまだシステムとして完成していない。。)

② ASRock Z77E-ITXマシン

こちらのPCは結構あれこれ手間を掛けています。

CPU: Intel Core i5-3570S (4C4T)
マザーボード: ASRock Z77E-ITX
メモリ: CFD ELIXIR 1GBx1 (計測時のみ 実利用ではGeIL BlackDragon 2GBx2)
CPUクーラー: ENTINY ZT510のファンを外したもの
SSD: Samsung SSD 840 PRO 256GB(ブート)
   A-DATA SP900 128GB(ワーク:計測時には取り外し)
ケース:ANTEC ISK-100
電源: ケース内蔵90W
モニタ: センチュリーplus one LCD-8000V
ファンコン::T-Balancer miniNG

Bld_sleeve

投稿映像&ご紹介映像
http://www.youtube.com/watch?v=Vp55L5wcPuA
http://www.youtube.com/watch?v=ynSuL56uarE

といっても実は今年の3月ぐらいから今までテレビ視聴用に使っていたZacate機

Zacatea

のリフレッシュとして、ケースの中身を入れ替える形で少しづつ作っていたもので、ほぼ完成した状態だったのですが、Win8の高速起動コンテストの話を聞いて、BIOSをカストマイズし直してSSDを取り換えてOSを入れ直した、というのが主な対応点です。

Zacateマシンも悪くなかったのですが、コメント表示とか2画面表示とか始めると能力不足でしたので、今回はかなり能力に余裕を持たせて、かつ電圧を下げる省電力設定によってAC90Wでも動くようにしたのが特徴になります。

このマシンの工夫のしどころはいろいろありますが(省電力設定はYoutubeのコメントに書いたので割愛しますが手順そのものは教科書通り、またオールスリーブ化は梱包材のプチプチをつぶすような地味な作業ですので、気持ちを落ち着かせたい時に少しづつやった感じです。)、ユニークなところとしてはCPUの温度管理と静音化のためにminiNGを内蔵した点です。

miniNGは本来こんな感じで

Mining_connect

下面と両脇に大きなヒートシンクを付けており、ISK-100の小さな筐体の隙間に入れるのは困難なので、このヒートシンクを外し、代わりに以下のような感じで、レギュレーターの部分に鉄の放熱板を密着させ、全体をケースのカバーに接着する形にしました。

Pmining

miniNGを本来の出力で使うならこんなちっぽけな放熱板ではとても足りないのですが、今回はファン1個で2~3W程度を制御すれば十分なので、これで足りるかと。

Mining_connect2

miniNGのセッティングのほうは以下のようにCurve Modeを使い、

Miningasr03

CPUコア温度74℃で回転開始、78℃から速度を上げて90℃で100% 、Hysteresis(履歴温度幅)は8℃ という設定にしています。

随分高い温度域で制御しているように見えますが、実際はCPUの温度はヒートシンクの上で測っており、測定される温度はかなりコア温度との差がありタイムラグもあるので、余裕を持った補正をおこなっています。例えば以下の図では、

Miningasr01_3

センサは実際には40.5℃を計測していますが、それに補正をおこなってコア温度69.5℃としています。

この補正式はコア温度にセンサ温度が追従しにくい急激な負荷増のケースを想定していますので、通常の利用ではそこまでコア温度は上がらず、結果余裕をもった温度制御になっています。
実際、prime95などで最も負荷を掛けた時でもコア温度は70℃台後半、ファン速度も70%ぐらいで安定しますので、だいたい想定した制御が出来ているかなと。
またアイドル時はほとんどファンは回らず、TV鑑賞中でも5分おきに最低回転数で回って1分で止まる、ぐらいの感じで十分に静音性が保たれています。

このように実測しながらきめ細かい制御と補正ができるのがminiNGやbigNGの良いところなのですが、miniNGは更に、このような狭い場所にも(何とか)収納できるのが取り柄になります。

何だかWindows8とは殆ど関係ない話になりましたが、確かにこのくらいシンプルなマシンだとWin8の高速起動は効果が高く、今までZacate+win7で数十秒かかっていた起動がほとんど一瞬で終わります。
ただUEFI/GPTブートだと、起動SSDを引っ越したりマザーを交換したり、という面での自由度がだいぶ制限されるので、その辺は今後ツールが充実するのを待ちたいですね。
今のところUEFI/GPTブート環境のバックアップ&移行に使えそうなのはHD革命あたりなのですが、私はこのxx革命とか驚速xxとか、日本語で煽るようなネーミングのソフトは使いません。大抵海外製のエンジンを使いにくく改変していますから。
.

Fast boot/GPTに対応したバックアップ/リストアツールについて

その後いろいろ試した結果、Fast Boot/GPT構成のWin8に対応したシステムバックアップ・リストアには Paragon Backup & Recovery 2013 Free Editionがなかなか良いことがわかりましたので、簡単にご紹介します。
これは無償の割にネットワークドライブへの保存や元のディスクより容量が小さい環境にもリストアできるなど、当たり前にできてほしい機能にきちんと対応しているところが、同じFreeでWin8対応を謳っているEASEUS Todo Backupなどより「使える」点です。
また評価としてはFreeだから良いというのではなく、通常使う機能としては有料のTrue Imageなどと比べてもWin8 Fast Boot/GPT対応も含めれば今のところ上ではないかと。

全体の使い方はこの辺を参照。ちょっと前のバージョンの説明になっていますが基本的なところは同じです。
http://mikisky40.web.fc2.com/kohza/kohza72.html

① Fast Boot構成で作ったローカルGPTドライブをバックアップするには、図のように

Paragonbkup1

バックアップ対象の指定でブート環境のHDD(SSD)の中身を全部指定します。具体的には上図のように、ブートドライブ(C:)のパーティションのほかに 回復/NO NAME/Local Disk と書かれたドライブ名のない区画の、合わせて4つを指定します。

バックアップ先はローカルの他のドライブを宛先にすることも出来ますし、図のようにlocal/networkドライブを指定して

Paragonbkup2

ネットワーク上の共有フォルダを指定することもできます。

Paragonbkup3

このようにバックアップを取っておけば、何か障害が起きて起動しなくなった時に、他の任意のPCを使って(sataに繋いだSSDなどに)システムディスクを復元できますし、リストアの際に図のように指定していって

Paragonrestr3リストア対象(ドライブ全部)

Paragonrestr4リストア先

ここで「Copy data and resize partitions proportionally」 を選ぶ。
Paragonrestr5

「yes, apply changes physically」を選ぶ
Paragonrestr6

以上のような指定で、元のディスクより小さなサイズのシステムディスクに引っ越すことも可能です。
(もちろん物理的に使用済サイズが収まることが前提です。またGPTドライブを復元するには復元先もGPTで初期化されていなければなりませんが、この辺は慣れの問題かと。)

私も今まではTrue Imageを長いこと使ってきましたが、比較するとバックアップファイルが1ファイルではなくフォルダになるような些細な違いはあるものの、ParagonはWin8のFast boot/GPTにきちんと対応している点は強みですし、何より昨今のTrue Imageは品質的にも迷走している感がありますので、今後その辺に対応したバージョンが出てもちょっと手を出しにくい気がします。
そういうわけで自分用の標準バックアップソフトは徐々にこちらに切り換えていこうかと思っています。

2012年12月13日 (木)

Windows8.0/Windows8.1 移行とTIPS: 主にPX系チューナでの視聴・録画環境について

先日作成した新サーバ機

Newsub_19

には、最初Windows7(Ultimate)を入れて様々なテストをおこなっていたのですが、一通り完了後、これをWindows8 Proに移行して、まずは録画サーバ2号機としてのセットアップをおこなうことにしました。

まあ私の使い方ではWindows7環境で当分、というより恐らくこれからも何の不自由もないでしょうし、敢えてWindows8にするメリットが今のところないのも確かなんですが、とはいってもまともに使わなければ使い方のコツもいつまでもわかりませんし、こういったBlogの記事だけでなく仕事でもWindows8でどうこう、といった話に直面するケースも増えてくると思いますので、ここは思い切って・・というところです。
(とはいっても気に入ったソフトのトラブルなどどうにもならない問題が起きたらいつでも戻せるよう、Win7で動かす環境も、バックアップして外付け可能なブートSSDにして残しておきます。)

現状ではZ68-ITXサーバが安定してバリバリに働いていますので、まだまだテスト的にしか使い始めていませんが、28TBのHDD容量は魅力的ですので(というか、当分録画に困らないようにこの容量にした)、徐々に録画サーバの主体をこちらに移していく予定です。

また、現在テレビの液晶AQUOSには、主にZacate機

Zacatepc サーバ機と紛らわしいですがトサカが無い

を繋いで普段の番組視聴や録画再生に使っていますが、Zacateの処理能力ではHD映像を1面映すのがやっとで、TV同時2画面視聴やニコニコ実況、あるいはH.264圧縮したHD映像を映したりすると、途端に映像がカクカクし始めます。
それに何の気なしに増設した左のHDDボックスは、野晒しで冷却ファンはあまり回らないとはいえやはりHDDの音を煩く感じるようになってきました。(Z68-ITXサーバーの横に同じように置いたWDと比べてもこのHGST(2TB)は明らかに回転音が大きく、たまたまかもしれませんが異音も出始めました。他が静かなだけに目立っています。。)

安定性もあまり褒められたものではなく、チューナ含めI/O機器を何も繋いでいなくても時々不意にハングすることがあります。

そんなわけで今後Zacate機はディスクを全て外してネットワーク再生専用とし、この新サーバー機をTV&録画視聴の主力に使おうと考え、ディスクの中身も新サーバーに移しました。ちょっと贅沢ですがどのみち常時稼働してますし。
そのためもあって新サーバのGPUは、個人的に発色が好きでマルチモニター(Eyefinity)での安定度もGeForce系より一日の長があるRADEON系にしました。

そういう目的を考えつつ、先日Windows8への移行も無事終わりました。難しい作業はありませんでしたが、今後普通に使っていくことを考えるとそれなりに注意点はありました。

今までWin7を使っていたユーザーがWin8に移行する手順は、既にいろいろなメディアやネットの記事に出ていますのであまり真面目に書くつもりはありませんが、ここでは自分用備忘録を兼ねて、私自身の主観で気が付いた点をメモしておきたいと思います。

ちなみにWindows8そのものの話はいい、TVチューナ関連の経験談だけ教えろ、という方はこちらに→ジャンプ

また後日、Win8.1に関する記事も補足いたしました。8.1をこれから導入/アップデートされる方はこちらも併せてご一読いただければと思います。

なお、この内容は今後、過去記事にもWindows8環境でのTipsとして追記していく予定です。

1.Windows8導入設定関連

1)Win8導入
2)Win8環境のカストマイズ
 ①ローカル・アカウントに変更
 ②メトロ全無視
 ③起動時の自動サインイン、および自動起動プログラムの登録
 ④デスクトップにショートカットを登録
 ⑤SpeedFan等、一部プログラムが自動起動しなくなる問題
 ⑥ 更新プログラム KB2770917の問題
 ⑦ QSV利用の場合、Win8以降ではLucid Virtu(MVP) は不要
 ⑧ Win8起動トラブルでは、「Safeモード」よりは「システムの復元」での修復が実用的
 ⑨ システム回復オプションが低機能(システムディスクのアクセスに追加ドライバが必要なケースの対策)
 ⑩ その他
 ⑪(DTV以外の)ソフトウェアの動作について

2.Windows8でのDTV関連ソフト(TVTest,TVRock,Spinel & 関連ツール)およびPX系チューナの注意点について

1)W3U2、W3U3、S3U2について
2)ドングルシリーズ(PX-S1UD、PX-BCUD)について
 ①PX-S1UDを64bit版Win8で使う場合、署名なしドライバになる
 ②PX-BCUDをSpinelで利用する時はラッパーのiniファイルを修正
3)TVTestでの利用
 ①基本は0.7.23でOK
 ②デコーダでMicrosoft DTV-DVD Video Decorderが使えなくなる事の対策
4)TVRock
5)Spinel(サーバ、クライアント側とも)
6)その他関連ツールで気付いたこと
 ① WhiteBrowser
 ② Multi2DecWin
 ③ BonCasLink

3.Windows8.1に関する補足

0)TS抜きチューナー関連の注意点
1)モダンUI(旧メトロ)の素っ飛ばし標準装備、スタートメニューの実質的復活
2)ローカルアカウントへの切り替えは更に判りにくくなった。(マイクロソフトアカウントをさりげなく標準で使わせようとする姿勢が更に強化)
3)自動ログオンの設定はアップデートインストール後に再設定要
4)システムフォントのサイズが勝手に調整されて、一部ディスプレイの解像度がおかしく見えることがある
5)Fast Bootを使っている時は8.0からのアップデートではなく、クリーンインストールし直さないと極端に起動が遅くなる。→クリーンインストールメディアの作成法
6)VMWareのネットワークが繋がらなくなる問題
7)他にちょっと気になった点

まとめ

1.Windows8導入設定関連

1)Win8導入

今回もともとはWindows8システム用に安いSSDを用意し、そちらにクリーンインストールする予定でした。

使っているPCケースのCM690II Advancedには(国内モデルにはない)X-Dockというちょっとした便利技がありますので、

Xdock

ここに新しく買ったSSDを挿して、Win8のDVDを入れて導入、そこにRAID含めた本番環境の起動に必要なドライバ類を入れた上で、イメージにしてRAIDカードに接続してある内蔵のブート環境(高速SSDx2のRAID0構成)にリストアし、あらためてそこからブートした上でソフトウェア環境を構築していくと。

そのほうが純粋な環境になり、また練習にもなります。それに過去にXPからVistaにアップグレードインストールした時には後でいろいろよく判らない環境が残ってしまった記憶がありますので、クリーンインストールで真っ新な状態を作ったほうが良いかな、と。
そのために自分の使用環境で導入すべきソフトをフリーウェアを含め全てリストアップし、ドライバ類含めWin8をサポートしている最新版のインストールパッケージを揃えて、と、準備万端な筈でした。

ところがいざWin8をX-Dockに入れたSSDに導入しようとしていくと、DVDで起動して最初の導入先ディスクを選択した段階でどうしても

「新しいシステム パーティションを作成できなかったか、既存のシステム パーティションが見つかりませんでした。」

というメッセージが出て導入が止まってしまいます。このメッセージはいろいろな原因はあるのですが、これが出た時には原始的ですが、

「一旦、導入先ディスク以外の全てのディスクを外して(できるだけチップセット直結の)ブート環境にOSを導入し、入れ終わってから全てのディスクをつなぎ直す。」

ことが基本的な対応策です。

しかしマシンは山のようなケーブルを綺麗に揃えて組んでしまった後で、

Newsub_cables

今更OS導入"ごとき"のためだけに、中のケーブルを選り分けながら全部のSATAケーブルを抜いたりRAIDボードを外したりするのは後の見栄えを悪くしそうで嫌ですし、またうっかり他のケーブルが抜けて気付かないままになりかねません。

まあ実はこういう時、というか新OS環境をつくる時にもう1つよく使う手があって

「別のシンプルマシンにブートドライブを取り付けてOS導入して、そのブートドライブを持ってきて改めてブートし、素早くマザー&VGA関連のドライバを再導入する。」

というのもあります。乱暴ですがCPUがマルチコア同士(シングルコア⇔マルチコア間だとHALが違うのでブートできない)でIDE/AHCIも同じにしておけば問題なくブート可能ですので(他所のマシンのドライバも使わないゴミとしてちょっと残りますが)このような複雑な環境にいきなりブート可能な環境を持ち込むときには良く使う手にはなります。

尤もWin8にはUEFIと密接に連携したFastBootという機能があって、それを使う場合はブート環境の安易な移動はすべきではないのですが、残念ながらそもそもこのマザー(Z68)はFastBootをサポートしませんので考慮していません。

後日、Win8のFastBoot/GPT環境の新マシンを作成したのですが、そういう構成で使えるバックアップ・リストア ツールの情報を別記事に書きましたので、ご関心のあるかたは→こちらをご参照

しかし結局今回は、もう1つの導入練習になる事も考え、Windows7の起動状態からドライバ等を引き継いでインストールできる「アップグレードインストール」をやってみることにしました。

一応起動に必要そうなドライバ類を予めWin8サポートバージョンに上げた上でWin8の導入ディスクを挿入し、アップグレードを選択して導入を始めました。

で、結果として導入はあっさり終わりました。いろいろ用意したソフトウェアパッケージやドライバ類の新版は入れ直すものは入れ直しましたが、ほとんどはアップグレードインストールしただけの状態で問題なく使えましたし、各S/Wのライセンスキー等もそのまま引き継がれていましたので、正直拍子抜けでした。XPからVista/7への移行にくらべて7→8の移行はかなりカーネルの共通性も高いのも理由だと思います。(もちろんその後に非互換の問題はいろいろ起きますが、それはまた後ほど。)

いろいろ集めた最新パッケージは徒労に終わったのか。。というとそうでもなく、自分の常用環境の整理にもなりました。今回作った最新パッケージや設定集は他のマシンの環境を最新状態に保つためにも役立つので、一カ所に集めておくことにしました。

とはいえ今回はたまたまですが、元が検証用に作成したばかりのOS環境で何も実運用には使っておらず無駄なものが入っていなかったことも、アップグレードインストールがスムーズだった理由だと思います。長く使っていると、いろいろ古いソフトやドライバ類が導入されたまま、入っていることすらもよく覚えていないような環境になりますので、それらを整理する動機づけにもなるクリーンインストールをまずはやってみるのがお勧めです。

アップグレードインストールすると元のWindowsシステムフォルダが\Windows.oldの名前で残りますが、これは今回のようにWindows7環境を丸々別のSSDに残してあれば邪魔でしかありませんので、早々に[ディスク クリーンアップ] を使って削除します。(普通にフォルダを削除しようとしても削除はできません。)

2)Win8環境のカストマイズ

これは好みにもよりますので、あくまで主観で。。とりあえず現時点でやったことですので、他にもご参考になりそうなものを加えたときには後ほど追記します。

①ローカル・アカウントに変更

最初に起動してサインインできるIDは導入時に指定したMicrosoft Accountで、メールアドレスがユーザーIDになっています。これでメトロ用のアプリ等を購入したりできるのですが、②にあるようにメトロ全無視しますので、ローカルの他のPCとの共有環境も考えた通常のローカルアカウントに切り替えます。(ドメインを構築している場合はドメインアカウント)
方法はこの辺を参考に。
https://wsbs.wordpress.com/2012/12/10/windows-8-%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%88/

②メトロ全無視

Win8ではサインインすると初期画面がメトロになります。左下のほうにあるデスクトップをクリックすればデスクトップに切り替わりますが、正直使いもしないメトロ画面はさっさと飛ばしたいので、この辺のカストマイズツール集を参考に、

http://www.forest.impress.co.jp/docs/special/20121026_568679.html

Skip Metro Suiteというツールを入れて、「Skip Start Screen」にだけチェックを入れました。これでクリックすることなく、すぐにデスクトップ画面になります。

他にも、スタートメニューも復活してくれるツールなどもありますのでお好みで選択すると良いと思いますが、私の場合スタートメニューを使って行くといつまでもWin8の使い勝手に慣れることができないと思い、そちらは不採用としました。(仕事でいろいろな企業のパソコンを使うことがあり、Win8の本来の使い勝手に慣れておかないと素人呼ばわりされそうですので。。メトロはすっ飛ばすかどうかの違いだけなのでまだ良いのですが。)

ところでこのメトロを飛ばす目的で採用しなかったものに、シェルコマンドの .scfファイルを作成してタスクスケジューラで起動時に実行する、という方法がありました。ネットで探して最初それが簡単そうで他所の環境でも簡単に組み込める話だったのでまず使ってみたのですが、それを使うとシステム起動時の自動起動を登録した筈のプログラム類が起動しない、という現象が起きましたので、止めました。(いろなプログラム導入と同時に組み込んで何回目かの再起動時に初めてその現象に気付いたので、これが原因だと判別するのにレジストリの回復をやってみたりソフトを1個ずつ削除してみたりと、結構悩みました。)
環境依存の濡れ衣かもしれませんので記事のリンクはしませんが、思い当る現象があったら外してみると良いと思います。

③起動時の自動サインイン、および自動起動プログラムの登録

この辺のカストマイズを簡単にするために、以前から使い慣れた「いじくるつくーる」を使いました。

個人のかた作成のツールで「Windows 8にはほどほどに対応しています」とのことですが、今のところこれでやりたいカストマイズは十分にできています。

自動サインイン、システム起動時&サインイン時のプログラム自動起動の登録の他、逆に仕込まれがちな自動起動プログラムを予め抑止しておいたり、Autorunを一括で抑止したりの登録に使います。

④デスクトップにショートカットを登録

スタートメニューがないので、ショートカットの登録がちょっとだけ面倒になります。今回はアップグレードインストールしましたので、既に登録済のものはそのまま引き継がれていますが、メモ帳やFirefoxなど普段はスタートメニューの履歴から簡単に呼び出していたものをいちいち検索から呼び出すのは面倒なので、ショートカットに登録しました。

手順は「チャーム」メニューの検索をクリックし、そのまま何もせずに下のスクロールバーを動かしていけば、今までのスタート→プログラム で選んでいたものに相当する一覧が全部出てきます。

8appli

ちなみに一般的にはここで検索欄に文字を入れて目的のプログラムを探すことになっていますが、いちいちマウスからキーボードに手を移動するなんて前時代的なことはやってられませんし、こちらのほうが今まで通りプログラムグループ毎に分けられていますので、この一覧で探していけば良いと思います。
(チャームの名前が「検索」だからプログラム名を検索するようなガイドが大半ですが、そういう使い方が生き残るとは思えません。そもそもMS以外のベンダのプログラム名は、簡単に検索できるようにはなってないですし。
「検索」じゃなくて「プログラム」というチャームにしてファイル検索機能と分離しときゃ使い方も直感的に判るのに、とか違和感を持っていると、結局仕様変更になるのがVista→7でもありましたね。)

なお、ここで出てくるプログラム一覧を変更したり、登録されていないプログラムを好きなプログラムグループを作って登録したい時は、
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs
および
C:\Users\ユーザーID\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs
のフォルダを編集すれば良いです。
一覧にREADMEなど無駄なものが表示されているとそれだけ探すのが大変になるので削除したり、滅多に使わない物は"その他"のようなプログラムグループにまとめて後ろのほうに表示させるようにすると良いと思います。(プログラムグループの表示順はABC-かな漢字の順ですので。)
また頻繁に使うものはフォルダの下だけではなく\Programs の直下にもコピーしておけば、一番左側の「アプリ」の下に表示されるようになりますので、呼び出しも楽になります。(逆にあまり使わないものが\Start Menu や\Programs の直下にあれば削除しておくと良いです。)

この辺の作りはWin7までのスタートメニューそのままですが、表示ロジックが少し異なり各フォルダの内容を基に再構成しているらしく、編集しても反映するまでにタイムラグがあったり、数回リブートしないと反映しない場合もありますので、その点はご注意ください。
特にフォルダを大幅に弄るとチャームに何も表示されなくなる事がたまにあります。その際は焦らず1~2回リブートすれば、一覧表示が復活して変更内容も反映されます。

閑話休題、ここでショートカットに登録したいプログラムの上で右クリックし、下にでてくる「ファイルの場所を開く」をクリックすればプログラムフォルダが表示されますので、

Shortcut1_2

Shortcut2_3

ここからデスクトップやその下のフォルダにショートカットを作成できます。

一方、ts抜き環境で使うプログラムはそもそもレジストリ登録されないものが殆どですので、エクスプローラーでプログラムのフォルダを開いてドラッグ&ドロップして、デスクトップなどにショートカットを作成することになりますが、そもそものエクスプローラーの起動方法は

Windowsキー+X で「エクスプローラー」を選ぶ

ことになります。
ちなみに私は「左手をキーボードに乗せながらマウスを操作(ようはショートカットの常用)」なんてほとんどやらないので、Windowsキー+Xなんていちいち押すのも面倒なのですが、これは実は

(画面の左下隅にカーソルを移動すると表示されるメトロ縮小画面の)「スタート」を右クリック

と等価です。私はこちらの操作を常用することになりそうです。

というより実体は、名前からも判るとおりスタートメニューはなくなったのではなく、スタートボタンの代わりに「左下隅で右クリック」という形に変わり、「プログラム」フォルダだけはチャームの検索画面に移管されて展開され、大きく表示されるようになった、と言った方が良いですね。メトロの存在を無視すれば。
コントロールパネルやコマンドプロンプトも「左下隅で右クリック」から従来通り呼び出せますし。

コントロールパネルなんて技術屋とシステム管理者しか触らんだろうと思ったのか、(どっこい、海千山千のソフト・ハードを使うWindowsでは一般ユーザーにも必須だと思いますが) この辺がシンプルなリスト表示で、かつディスク管理などよく使うものを直に呼び出せるようになったのは、却って使いやすくなったと思います。エクスプローラーも開けると最初にドライブリストを出してくれるようになりましたし。
プログラムフォルダもいちいち階層辿っていかなきゃならないスタートメニューにあるよりかは、幾分使い易くなったかもしれません。メトロのインターフェースにされてマウスの移動距離も大きくなってしまったのはアレですが、実は画面がメトロに切替わるのはプライマリー画面だけなので、マルチスクリーンの環境で使っていれば下図のように、

Dualscreen

セカンドスクリーン以降ではウインドウの表示を保ったままプライマリー画面でプログラムを選択する、という状態になり、これはこれで慣れれば使い易いかもしれません。

ちなみにエクスプローラーはリボンインターフェースに変わりましたが、機能的には従来と等価なので、これは慣れるしかないと思います。私はたまたまOffice2010でリボンインターフェースに慣れていたため、あまり気になりませんでしたが。

⑤SpeedFanの自動起動

さて、これは使っていない方には本来関係のない話なのですが、もしかしたら自動起動で同じような問題の起きるプログラムがあるかもしれませんので、ご参考までにメモしておきます。

私の環境ではSpeedFanをファンコン制御プログラムのT-Balancer Navigatorと組み合わせて、冷却関連の自動制御に使っています。(関連の過去記事はこちら
ここでのSpeedFanの役割は、CPUやGPU、HDDのような内部温度センサーを持ったデバイスの温度をソフトウェア的に随時読み取ってT-Balancer Navigatorに送り、T-Balancer Navigatorはその情報と水温計など自らが持っている外部センサーと組み合わせて、bigNGを使ってポンプや外部&緊急用内部ファン等の制御をおこうとともに、常時デスクトップに各温度など情報を表示する、という役割分担になっています。

ところがSpeedFanを③のいじくるつくーるで「(システム)起動時に毎回実行」に登録しても、なぜかこれだけ起動しません。起動後にマウスでプログラムをダブルクリックすれば問題なく起動するのですが。
(ちなみにいじくるつくーるの登録はレジストリの\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run等を弄るのと等価)

なおこの自動起動はレジストリ登録でもスタートアップフォルダに入れた場合でも同様の仕組みで動いていますので、どちらかに変えればよい訳ではありません。(Win8ではスタートアップフォルダがユーザーディレクトリ階層の奥のほうに隠されましたので、敢えてそこを使うケースは今後なくなると思います。むしろ勝手に仕込まれたときにチェックしにくいので要注意)

そこでネットで調べてみると、いくつかの情報がみつかりました。32bit版Windowsなら動くという、まあそうなんだろうけどなぁ、という情報や、MSConfigで設定すればいい(実はレジストリを弄ることを言い換えただけ)とか、UACの設定変えればいいのでは、というあまり当てにならない教えて君的情報が海外板含め溢れていたのですが、そこで最も信憑性が高かった情報は、リンクにある「Windows7時代から環境によってはSpeedFanは通常の自動起動ができない。」「そこでタスクスケジューラからSpeedFanを自動起動させる。」という情報および解決法です。

これはいい情報(たとえ外れていたとしても)だったのですが、実際にやってみたところ残念ながら外れでした。

そこで、そもそものWindowsの自動起動の仕組みを考えてみた結果、単純にCMD.EXEを経由すれば良いのではないかと気づき、添付のような簡単なバッチファイルを作成して登録したところ、無事自動起動しました。

Speedfan.zip

似たような現象が起きた方のためのご参考まで。ちなみにSpeedFanが何故自動起動しないのかの理由は結局未だに判っていないのですが。。^^;

ただちょっと調べてみた感じでは、自動起動しないと思っていてもSpeedFanはタスクマネージャーのリストには載っていて、メモリにもロードされているように見えます。しかし実際には動いておらずタスクトレイにも出てこないので、もしかしたら普通の自動起動では、いきなりWindows8で新しく追加された「プログラムのサスペンド」の状態にされて、死に体となるのかもしれません。

(T-Balancer Navigatorに関する補足)

なお後日 別のWindows8機で、ファンコン制御プログラムのT-Balancer Navigatorでも同じように、スタートアップ時起動をチェックしたにも関わらず自動起動しない現象が起き、同じように以下のバッチファイルを使う

tbalancer_navigator_v2.zip

(この中身の.batファイルを、スタートアップフォルダか "いじくるつくーる"の「起動時に毎回実行」に登録)
ことによって解決しました。SpeedFan以上にレアなプログラムだと思いますが、ご参考まで。

⑥ 更新プログラム KB2770917の問題

OSを導入したらすぐに最新のWindows Updateを適用したいところですが、少なくとも現状のWindows8を導入した直後に「重要」レベルの更新として落ちてくる「KB2770917」は、うちでもそうでしたが結構な確率で導入に失敗します。

Windows Updateに失敗したモジュールがあるとどうなるかというと、それだけ外してくれれば良いものを、同時に導入した他の更新プログラムも、全てロールバックさせてしまうので、長い時間が徒労に終わるだけでなく、デフォルト設定の「更新プログラムを自動的にインストールする」だと、来る日も来る日もUpdateが勝手に始まって再起動しては失敗、ロールバックのためにまた再起動、を繰り返すことになり、しかもこの「KB2770917」が原因だとは教えてくれません。まるでウィルスのような振る舞いになります。

サウンド機能などの少し古いドライバと干渉している筈だから外してから導入しろだとか、クリーンブートすれば導入できるとかの情報もありましたが私の場合はその辺を対策してもNGでしたので、更新プログラムから外しておくことにしました。
同じような問題に悩みたくない方は、最初から導入直後にWindows Update設定をコントロールパネルから呼び出して、

「更新プログラムをダウンロードするがインストールは選択する」

に設定を変え、「重要」にリストされているKB2770917だけにチェックを入れた状態で、先に適用してみると良いです。そうすればKB2770917の適用に失敗しても、ロールバックの被害を最小限にできます。
成功したならそのままこの話は忘れて残りの更新プログラムを適用していき、失敗したなら、Windows UpdateでKB2770917のチェックを外した上で、二度と適用されないよう、「右クリック」して「更新プログラムの非表示」を指定し

Kb2770917_2
あとは残りの更新プログラムを適用していくと良いと思います。

「重要」な更新プログラムを導入しないのは不安かもしれませんが、多くの問題を起こしている更新プログラムがそのまま放置されるとも思えません。無理に入れなくてもMSが代替のものをそのうち提供してくると思います。

なお最近別のマシンにWindows8を導入した際にはKB2770917はすぐには更新プログラムのリストには出てこないので、公式に外されたのかなと思ったのですがその後二回目の更新の際に、しっかり出てきました。
ただ落ちてくるタイミングはだいぶ遅くなったのと今回はすんなり導入成功したので、もしかしたら障害情報を反映して、障害回避のためのモジュールを先に導入するようになったのかもしれません。この辺の情報はマイクロソフトのサイトにもはっきり出ていませんので、当面は更新プログラムを当てる際にはこれが入っていないか用心しておくのが無難です。
(後日の情報だと、Windows7から「アップグレードインストール」した環境でこれが起きやすいようです。)

⑦ Win8以降ではLucid Virtu は不要
 (どうしても使いたければVirtu MVP にバージョンアップすること。ただし非推奨)

いろいろやってみて判ったことですが、Windows8 ならVirtu など使わなくても殆どの場合、リンク先の(ちょっとした騙し)手順で、きちんとQSVが働くことが判りました。
http://mirillis.com/en/products/tutorials/action-tutorial-intel-quick-sync-setup_for_desktops.html
MediaConverter7/8 (及びPCMark7のチートベンチ)ではこれでもQSVは働かないのですが、私が常用しているHandBrakeや MediaEspressoなどであれば問題なく使えます。具体的にはQSVの使えるCPUでWindows7ではVirtuが必要だったケース
A) グラボ(NVIDIAやAMDなどの拡張グラフィックスボード)を挿していて内蔵グラフィックスから出力させていない。
B) グラボと内蔵グラフィックスの両方で出力させているがメインディスプレイはグラボ側
という何れの場合でもVirtuは全く必要なく、A)なら上記リンクの技で、またB) なら何もしなくても、QSVがしっかり働きます。この辺はWindows8のメリットになると思います。
Virtuはいろいろ不安定な動きをすることがありますのでインストールせずに済むのは良い事ですし、そもそもZ87/H87世代以降のマザーではVirtu(MVP)が添付(ライセンス)されていないものが殆どですので、A) B) のような動作環境でもVirtu不要でQSVが使えるのはWin8導入の大きな動機になると思います。

Windows10環境での上記補足情報
上のリンクにある「騙し」手順は、要は実際には出力していないインテル内蔵グラフィクスの画面にデスクトップの端を少しだけ表示しているとWindowsに思わせることによって、内蔵グラフィクス関連のAPIを有効化する方法です。これは汎用的に使える大変便利な手法なのですが、Windows10になってこのデスクトップの設定画面が非常に簡略化されたものになり、特にAnniversary以降ではこの簡略画面しか使えなくなくなりました。
Qsvin10a
ただこの設定画面でも同じ手法でQSV有効化可能です。①から④の順に操作して「適用」すればQSVが有効化されます。
この簡略版設定画面の問題は「検出する」で端に出て来る追加画面が、どのGPUに接続されているか判らなくなっている点です
まあ全部に拡張すれば良いのですが、一応以下のように既存の画面と組み合わせられるかで内蔵グラフィクスかどうか識別することが可能ですので、一応情報まで。
Qsvin10b

言いたい事は以上ですが、一応この結論が出るまでいろいろトライアンドエラーした記録は以下の通りです。(経緯を知りたい方、QSV・Virtuとはなんぞやを知りたい方以外には以後のこの節は余談ですので、次の節に進んで構いません。)

さて、Quick Sync Video(QSV) の概要を改めてご紹介しますと、インテルのSandy Bridge以降のGPU内蔵CPUで使える機能で、対応ソフトなら高速低負荷なエンコードができるハードウェア支援機能になります。当初はMediaConverter7やEspressoのような簡易ソフトでしか使えず、「品質いまいち」「バッチエンコードが出来ない」というような評価しかできなかったのですが、HandBrakeのような本格的エンコードソフトがサポートしたことで、実用性が上がりました。
ところがインテルとしてはこの機能を当初は「内蔵グラフィックス普及促進策」に利用しようと考えたようで、内蔵グラフィクスをメインディスプレイとして使っていない限り利用できない(セコイ)制限を付けていました。
その制限を突破するツールとしてVirtuが登場しました。具体的にはVirtuを常駐させて以下のように対象アプリケーションを登録すれば、

Virtumvp

内蔵グラフィックスがメインディスプレイでなかったり出力すらさせていない場合でも、QSVが働くようになります。
もともと開発元のLucid Logixは「異種のグラボを仮想的に一体化して高速描画させる」というイロモノ的ツールを作る会社だったのが、インテルの(セコい)製品戦略のおかげで一躍脚光を浴びる形になったわけです。一時期はほぼ全てのz68、H67系マザーに付属するようになり、良く判らなくても導入されていた方が多いのではないでしょうか。

しかし好事魔多しの諺通り、小さな会社が突然そういう美味しいビジネスに味をしめるとろくでもない欲が出てきたようですね。(なにしろマザーボードに付属してもらえば、MBが売れれば自動的に利益が転がり込む形になったわけです。) Windows8対応に関してはちょっとトンデモナイ事をやってきました。
具体的にはWindows7で広く配布した「素のVirtu」はワザとWindows8で動かないままにし、新しいソフト「Virtu MVP」をWindows8に対応させ、マザーボードメーカーが改めてそちらと契約しない限り、既存のマザーではWindows8でVirtuの機能が使えないままにしてしまいました。
おそらくLucid Logixとしては販売済みのマザーボード分も含めてメーカーはこぞってVirtu MVPが動くように再契約し、それで再び大金を手にできると踏んだのでしょう。ところが大半のメーカーは既存のマザー分までは再契約せず(当たり前ですね。リテール市場で販売済みの分まで予定外のコストをかけるようなメーカーはありません。) 、結果それまで使っていたユーザーはWindows8でVirtuの機能が使えないまま放置されることになりました。

そういうわけでWindows8に「素のVirtu」を入れるとシステム全体が不安定になりますし、うまく導入できてもVirtuの機能は働かない、という現象が起きます。というわけで、Windows8には決して「素のVirtu」は導入してはいけません。

結果的にWindows8では最初に書いたように、Virtuの機能は概ね不要です。ただし、どうしても使いたい場合(VirtuMVPはマザーのBIOS情報を読んでライセンス対象か判断しますので、メーカーがVirtuMVPを契約していないマザーでは試用期間の一ヶ月しか動きません。そういうマザーでも使いたい場合)、Virtu MVP2.0という新バージョンが(後になって)エンドユーザー向けにも発売されるようになりましたので、それを購入する方法はあります。

Virtumvp20_2

ただし、私も上記MVP 2.0を導入してみましたが、なぜかHandBrakeでもMediaConverter7/8でも肝心のQSVはうまく働きませんでした。一応ライセンス購入しなくても一ヶ月は試用できますので、(お勧めはしませんが)どうしても使用してみたい方は、事前に十分に確認された方が良いと思います。
(と思ったらライセンス販売サイト閉鎖されてますね。やはり思ったような商売にならなかったんでしょうか。止めるなら止めるでフリーウェアにでもしてもらわないとWin7を使う人等で困る人は困ると思いますが。いずれにしろWin8では不要なソフトです。)

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ところでVirtuとは関係ない話で、このQSVのテスト中に改めて気が付いたことなのですが、グラボを利用しながらQSVを使う場合、グラボから4画面以上が出力されていると、なぜかQSVは働かなくなります。
私の今回のマシンの場合、グラボのHD7870が4画面出力をサポートしていますので、全部使ってマルチスクリーンを構成してみたところ、QSVが働かなくなりました。(エラーを起こすのではなくQSVエンコードのスピードが激減し、GPU-ZのIntel HDグラフィクスGPU Loadを見てみると、全く働かなくなっていました。)
この状態を解消するには、デスクトップ上で「右クリック→画面の解像度」 を選び、どれか1つ「このディスプレイを切断する」で出力を止めれば良いです。どういう仕様なのか判りませんが、QSVを働かせる間、グラボ側は3画面出力で我慢する必要があるようです。

.⑧ Win8では、「Safeモード」よりは「システムの復元」での修復が実用的

私はたまたまグラフィックドライバの削除に失敗してブート出来なくなった時に改めて気が付いたのですが、Windows8では従来のように、異常終了したり起動に失敗した時、あるいはPOST時にF8キーを押すことでSafeモードで起動させる、ということが出来なくなっています。

Safeモードで起動したい時は Windowsの終了時のオプションで選ぶ、ということはできるのですが、そもそもWindowsが立ち上がらなければ終了オプションも選べないわけで、起動できない時にとりあえず最小構成のSafeモードで何とかする、ということが簡単にはできません。

現状Windows7までに近いやり方としては、起動しなくなってからブートローダーを加工してSafeモード付きのブートメニューを作る 、あるいは予め"Safeモード起動"が選べるブートメニューを作っておく という方法も紹介されています。

しかし実際試してみると、これもそういった目的には使えません。というのはブートメニューの出方がWindows7までと大きく異なっていて、ブートの最初の段階に出るのではなくシステムをフルロードしてサインイン画面の直前まで行ってから表示されて、そこで「Safeモード」を選ぶと改めて1からSafeブートを始める、という動きに変更されています。

つまりWindowsがまともに立ち上がる状態でなければブートメニューにすら到達できないわけで、結局は「終了オプションでSafeモードの再起動を指定する」のと大して変わりません。
この辺の徹底ぶりは恐らく、Windows8の通常の起動が今までの休止状態からの再起動を基本とするような発想に変更されたことによると思います。

このように、Win8ではSafeモードを使って何とかしようというのが非常にやりにくくなっていますので、それよりもより直接的に、システムの「復元ポイント」をこまめに作っておいて何かあったらそこに復帰できるようにしておくほうが実用的だと思います。
復元とはいっても巻き戻るのはレジストリとシステムファイルだけなので、影響も最小限ですし。

復元ポイントは、意識しなくてもWindows Updateやデバイスドライバを導入したタイミングで自動的に取られる筈なので、いざシステムが起動しない、という時でも「システムの復元」から順に選んでいけば、結構近い時点のが見つかる可能性もあると思います。

しかしそれではイザという時に運を天にまかせることになりますし、思いもよらず長いこと復元ポイントが取られていないこともありえます。(例えば大半のソフトのインストール/アンインストールや、自分でシステム設定を変えたりレジストリを弄っても自動では取られません)。したがって困った時にできるだけ直前の状態に戻れるよう、意識的にこまめに取るのがお勧めです。これは手動でおこなうこともできますが、何階層もメニューを辿る必要があるので、個人的にはすぐ面倒くさくなって忘れてしまうと思います。

そこで添付のような復元ポイント作成用バッチ
「回復ポイント作成用バッチ.zip」をダウンロード

を作成してみました。これをデスクトップに置いて、気が付く都度実行すると良いと思います。

このバッチは管理者権限が必要ですので、「右クリック」→「管理者として実行」 してください。
完全手動の場合に比べて1日に1回しか実行できない弱点がありますので、(前回から24時間以上経っていないと、もうすこし時間を置けとWin8に怒られる:Win7までなら何時でもOKだったんですがWin8ではPowerShellコマンドの仕様が少し変わりました。)、本当に込み入った作業で1日に何回も復元ポイントを作りたいときは完全手動の方法しかありませんが、そうでない普段の時はデスクトップから一発で実行できますので、忘れずに随時実施できるかなと。

さてこれで、復元ポイントもこまめに取るようになってめでたしめでたし、ということで終わりたかったのですが、その後実際に障害が起きたときに復元できるかテストしてみたところ、もっと根本的な問題に突き当たりました。それは

⑨ システム回復オプションが低機能すぎる

という問題です。

Windows8ではブートに2回続けて失敗したとか一定の条件で、システム回復のオプションが選べる画面が出てきて、そこから「トラブルシューティング→詳細オプション→システムの復元」と選ぶことで、⑧で作成した復元ポイント等を選んでシステムを復旧させることができますが、
Recoveryoptionmenu1

この実体はWindows8導入時に仕込まれているWindowsRE環境で、本体のWindows8環境とは別物です。
今までもメーカー製PCでは回復用に専用のOS区画が入っていて、起動に失敗したらそちらにスイッチして回復メニューを出す、という機能がついているものがあったのですが、同じ発想でしょうか。これをトラブル対策の主軸にした代わりにSafeモードは(システム修復用としては)葬り去られてしまった感じですね。
(実はWindows Vista/7でも、「コンピュータの修復」としてWinRE環境は付いていたのですが、ユーザーが必要と思った時だけ使うという補助的な役割でした。それがWin8では起動トラブル時にユーザーには選択権が与えられず、これが問答無用で起動し、ここからの操作だけが許されることになります。)

このWindowsRE環境はディスクの区画としては分けられていませんが、起動がうまくいかなかった時などにシステムの判断で、ブートローダーからWindows8カーネルの代わりに読み込まれ、メモリ上のRAMディスクに展開された上で、出来合いのドライバだけで動きます。
したがって自力で自分自身をディスクから読み込んだ訳でもないので、この環境でシステムディスクにアクセスできる保証はありません。

Safeモードは最小限とはいってもそのマシン向けに構築され直近まで動いていたWindowsのサブセットでしたが、こちらはシステム固有の環境など係り知らないお仕着せのシステムなわけで、そこが大問題だと思います。
もともとVista/7の頃「コンピュータの修復」は役に立った記憶がないのであまり使っておらず、よってこの辺に問題があっても気になりませんでしたが、Win8ではこれしか使えないので大問題になります。

ちなみにこれは、コントロールパネルの「回復」メニューから「回復ドライブの作成」で作る「回復用ブートディスク」とも同等です。(というか、同じ機能しか持ちません。)

さらなる問題は、これが簡単さを強調するあまり、Windows7までのコンピュータの修復メニューとも違って、PC固有のドライバすら読み込ませないような簡易なメニュー構成になっていることです。

私の場合ブートディスクはHighPointのRAIDカードに繋いでいるのですが、回復オプションのWindowsRE環境ではこれにアクセスができず、当然ながら保存したはずの「復元ポイント」にもアクセスできないという、もしシステムが壊れたらにっちもさっちもいかなくなることが判りました。ブート環境にアクセスができないことで、システムを「Safeモード」に切り替えてリブートさせることすら出来ない状態になります。
(本来は自動修復を試みて失敗すると、「詳細オプション」のメニューにようやく「スタートアップ設定」の選択肢が現れてSafeブートが選べるようになるのですが、ブート環境にアクセスできないとWin8のブートモードを弄ることができないため、そのメニューすら登場しません。)

結局障害時には何の役にも立たず、他の手段も葬られたためここで立ち往生するということになります。
「そういうこともあろうかと」TrueImageでも時々フルバックアップは取ってあり、こういう方法で別のSSDからWindows8をリカバリーブート用に立ち上げることも出来るようにしてあるので、私の環境では最悪そちらから戻せば良いのですが、復元ポイントへのリカバリーはWindowsREに組み込まれたWinPE-SRTでないと使えませんから、 ⑧で何のためにこまめに復元ポイントを取るようにしたのか、意味がわからなくなります。

ネットをいろいろ調べてみると、Windows8の宣伝と賛辞に紛れてこの「障害でにっちもさっちもいかなくなった」という特性が散見されることも判りました。かつてサポート窓口のオペレーターは話がよく判らなくなったとき、「Safeモードで立ち上げてみていただけますか?」が常套句だったんですが。(よく判らなくても一回そうするだけで治ってしまうケースが多い。)

そもそもなぜ回復メニューの先頭に「PCのリフレッシュ」や「PCを初期状態に戻す」という恐ろしい選択肢を安直に出しているのか

Recoveryoptionmenu2

(まあ、今後はPCをiPadみたいに使って欲しいという願望だろうけど甘い幻想だと思います。。)、という問題自体はここではあまり言いませんが、仮にそのような選択を行った場合にも、PC固有の環境をうまく扱えず、途中でハングするケースが多々あるようです。
そうなると、システムのイメージバックアップと専用のリカバリブートの備えもない場合は全くどうにもならなくなり、メーカーに送って初期状態に戻してもらうしかなくなった、という残念な話もあるらしいです。

これは根本的には今後のMSの対応に期待するしかありませんが、最低限、障害時にスイッチされるWindowsREの環境に、予め簡単に固有のドライバを組み込めるようにする機能は絶対に必要だと思いますし、理想的には本体へのドライバ導入時に、最低限のものはRE環境にも自動的に組み込むべきだと思います。(もし万人向けを志向するのであれば、ですが。)
メーカー製プリロードPCとは違って、MS側があらゆる導入環境を予め想定できる訳がないんですから。

ただ一応、本当にどうにもならないのかというと必ずしもそうではない、という話は補足しておきます。
実はドライバの追加は、Windows7の「コンピューターの修復」のようなメニューできちんと出ていないだけで、ベースになっているWindowsPEの本来の使い方として、自分でコマンドを叩くという解決方法があります。回復メニューの詳細オプションから呼び出せる

Recoveryoptionmenu3

コマンドプロンプトを使えばよく、予め用意した、ドライバの入ったUSBメモリーなりを挿してコマンドプロンプトからそのUSBメモリーのドライブレター(D:など)を探し、そこからOSに合わせたドライバinfファイルのあるフォルダに移動して、

drvload xxxx.inf  (xxxx.inf はinfファイル名)

と打てば、めでたくドライバを読み込ませることができます。以後「システムの復元」等からもそのドライバを使って正常にRAIDドライブ等にもアクセスができるようになり、ブートディスクにすらアクセス出来ないという問題は解決する事になります。
しかし煩雑で万人向けとは言えませんし、いつ突然起きるか判らないトラブルのために常にinfファイルの入ったメディアを用意して、コマンドを叩く準備をしておかなければならないというのは如何なものかと思います。システムの導入時やじっくりトラブルを解決したい時とは訳が違い、OSの起動トラブルの時にはユーザーは備えもなく時間も惜しい、という状況を当然前提にしなければならないはずです。

文句ばかり言ってもいられないので、私の場合まずは今後の対策として、「RAIDドライバ組み込み済みのWindowsREブート環境(USBメモリー)」を別途作成しておき、起動できなくなったらそのUSBメモリーからブートし、復元ポイントまでの復旧をおこなう、という手順を考えました。

WindowsRE USBの作成手順は書くと長くなりますのでポイントだけにしておきますが、以下のようになります。

(1) こちらのリンクの手順に従って、

http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh825125.aspx

管理者権限のコマンドプロンプトで

・Windows8の製品DVDから Windows RE イメージを作成(マウント)

・オプションコンポーネント・言語パックの追加やカスタムツールの追加は一切省いて、「手順 4: 起動に不可欠なドライバーの追加」で、(私のシステム環境に特有の)HighPoint RAIDドライバを追加
 (ちなみにシステム回復オプションメニューはWin8版REの場合、最初から組み込まれています)

・「オプション: Windows RE イメージのバックアップ コピーを作ります」の手順で.wimファイルを作成し、boot.wim とリネームしておく。

(2) 以上でWindowsREイメージの作成は終わりで、次に「コントロールパネル→回復→回復ドライブの作成」 でブート可能なUSBフラッシュドライブを作成しておく。
Makingrecoverydrive

・ただし私の環境では何故か直接USBフラッシュドライブの作成が出来なかったので、一旦回復用CDを作成し、それを使って別途USBフラッシュドライブを以下のリンクの手順で作成しました。

http://blog.layer8.sh/ja/2012/04/21/how-to-make-a-windows-78-bootable-flash-drive-without-the-use-of-third-party-softwares-ja/
(ただし、format fs=ntfs の部分は「デバイスは使用中です」と弾かれることがあるので、format fs=ntfs override とすると良いです。またフォーマットは容量に比例した時間がかかりますから、あまり大きくないUSBメモリーのほうがお勧めです。リンク先と違ってWindowsのフルシステムではなくREを入れるだけなので、容量は1GBあれば十分。)

diskpartを終了させる部分まで行ったら、最後の

 次に、WindowsのディスクをDVDドライブに挿入します~DVDの中身をすべてコピーし、それをフラッシュドライブに貼り付けます

の手順の代わりに

 上で作成したブートCDをドライブに挿入して、その\bootフォルダ上から、bootsect.exe/nt60 X: (X:はUSBメモリーのドライブ名)と打った上で、CDの中身を全てUSBにコピー

をおこないます。
以上で回復用CDと同等の、ブート可能な回復用USBメモリーができました。CD/DVDとの違いは書き換え自由な点ですので、それを以下のように活用します。

(3) 作成したUSBメモリーの\sourcesフォルダに、(1)で作成したboot.wim を上書きコピーします。これで必要なドライバを追加済みの修正版WindowsRE環境ができました。

以上で作成したUSBでブートすれば、図のように確かに、詳細オプションの「システムの復元」からRAID環境下のブートディスクにあるWindows8環境にアクセスでき、

Recoveryoptionmenu4

ここに保存してある復元ポイントを選んで復旧させることができるようになりました。

Recoveryoptionmenu5

なお、ここで作成した「システム回復オプションUSB」は、各マシンできちんと復元ポイントさえ取ってあれば、Windows8システムで汎用的に使えます。いろんなマシンで使いたい場合は、各マシンの起動ドライブにアクセスするのに必要なドライバを予め全て組み込んでおくと良いと思います。
ドライバーinfファイルを探すのが面倒な場合、DriverMAXを使えば使用中のPCから、inf形式のドライバーファイルを生成することもできます。

USBを用意しておくと良いのは、本来「自動修復」が想定しているようなブートローダーを壊してしまった場合にも対応できることです。

(4) これでとりあえず、システムが立ち上がらない時はUSBメモリーからブートすれば本来の回復オプションが使えるようになったわけですが、ここまで来たら、システム組み込み済みの「何の役にも立たないWindowsRE環境」もこれに置き換えたいのが人情というもの。置き換えてしまえばブートローダーを壊していない限り、わざわざUSBからブートさせる手間もなく障害時にはこれが自動的に起動しますから。
それにWinRE環境を自前で立ち上げられないと例えば「ドライバー署名回避モード」への移行も単独では出来ない事になり、特にTS抜きチューナーを多用する環境では不自由することになります。

置き換えのための準備として、管理者権限で立ち上げることができて隠しファイルも弄れるファイラを用意してください。(以下では"UltraExplorer"を使います。)
ファイラを管理者権限で起動します。

Winremod1

UltraExplorerの場合デフォルトでは隠しファイルが見えませんので、tools→Options で、以下のように、Generalのタブにある"Hidden"をチェックして、OKを押します。

Winremod3

これで隠しファイルも表示・操作ができるようになります。(他のファイラでも同様の設定をしてください。なおWindows標準のエクスプローラーでは管理者権限になりませんので、以下のフォルダへはアクセスができません。)

左のFoldersでシステムドライブを展開すると、直下に \Recovery というフォルダがあり、その下に長い英数字のフォルダがありますので、そこを開いてください。すると以下のように、

Winremod4

Winre.wim というファイルがあります。これが「システム回復オプションで起動するWindowsRE」の本体です。

念のため、オリジナルのWinre.wimはどこか別の(システム関連ではない)フォルダにコピーした上で、ここのフォルダから削除してください。次に、(1)で作成した boot.wim をコピーして、Winre.wimにリネームしてください。

以上で置き換え終了です。 動作確認は、こちらの手順で、再起動のオプションとして 「詳細オプション→システムの復元」 を選べば、置き換えたWindowsREで再起動した上で、システムの復元機能が呼び出されますので、組み込んだドライバ等が正常に働いてシステムディスクに正常にアクセスできるか(きちんと復元ポイント一覧が表示されるか)を確認してみてください。問題なければ完了です。

以上、思わぬ面倒な作業でしたが、現状のWindows8の一番ショボい、なんでそうしたのか理解に苦しむ部分で、いざという時に無駄な苦労をしないためには必須のチェック項目だと思います。

Windows8システムをセットアップしたら最低限、一度こちらのシステム再起動オプションで「詳細オプション→システムの復元」 を選んでみて、立ち上がってきたメニューから、「システムの復元」機能で通常のWindows8環境にアクセスできるかどうか確かめるべきです。
アクセスできるなら問題なしですが、もしこのようなメッセージが出たら

Photo

備え付けのWindowsRE環境はいざというときにブートディスクにすらアクセスできない、ということですから、障害時に慌てないようにあらかじめ、上記の手順で専用ブート環境を用意しておくのが重要になります。

またブートディスクへのアクセスはできても、例えばUSBストレージなど障害時のアクセスが必要なものにアクセスできるかも確認し、不安があるものは上記(1)の手順の中でドライバを組み込んでWinRE環境をカストマイズしておいたほうがよいと思います。その際、ネットワークドライバやブラウザ(Firefox portable)なども組み込んでおけば、いざという時(出先で支援PCがないような時)の対応手段が増えます。ご興味ある方はこの辺のリンクもご参照ください。
.

なお、これとは別に、このテストをしてみるとこのようなエラーメッセージ(0xc000000f)が出て、システム回復オプション自体が起動しない事があります。

Error0xc000000f_2
WinRE自体が読み込めない状態なので、Enter やF8 を押しても当然何も起きません。Ctrl+Alt+Del でリセットするしかなくなります。

これは全く別の話で、一旦導入したWindows環境をAcronis True Imageなどのバックアップソフトを使ってシステムディスクにリストアして使っている時に起きやすいエラーなのですが、「パーティション開始オフセットがずれたことでブートローダーがWinREのイメージを見つけられなくなった」のが原因です。
WinREがブートローダーという低レベルの仕組みを使いつつもRAMディスクに展開された上で起動するという少々複雑なプロセスを踏む上、そこに起動トラブル対策が全て任されてしまったというWin8 固有の問題とも言えます。

これが起きたときの根本的な対策としてこちらのリンクに、ずれたオフセットをブートローダーに登録してきちんと治す手順が解説されています。

英語で長い解説ですが、要は「Winre.wimの存在する長いフォルダ名(GUID1)」 と、「bcdedit /enum all で表示されるリストで、デバイスオプションでdescription とramdisksdidevice の両方があるパートの identifier{ GUID2 } 」 の2つを確認して、上から4つ目のコメントで示されている3つのコマンドを打てばOK、ということで、実際私も経験しこの方法で無事治りました。

⑩ その他

大したことではないのですがIMEの操作感を従来と同じにするために、「Windows 8で言語バーを表示する方法」の設定をしました。

http://snow-white.cocolog-nifty.com/first/2012/03/windows-8-cp-f7.html

というか、これはそもそもはこんな情報を見かけてやってみた事ですが、OSが変わってもIMEを同じ操作感に保つのも結構大事なことです。

またデスクトップの配色は標準だと安っぽい気がしました(もちろんタブレット等の小さい画面&屋外での視認性を重視しているのでしょうけども)ので、デスクトップ右クリックの個人設定から、背景色やタスクバー・ウィンドウ枠(ただし前面のみ)の色を変えておきます。
枠の色は、「色」のメニューにある「色の濃度」によって濃さも変えられるので、下品でない程度に薄めにすると良いかもしれません。

それにしてもデスクトップ右クリックのメニュー表示が恐ろしく遅いなぁ。。
と思ったのですが、これは濡れ衣でした。このマシンで使っているグラボのHD7870用ドライバがβ版だったり途中でバージョンを下げたりいろいろ汚い状態だったため、一旦アンインストールし、Driver Sweeper で過去のドライバや途中で試したGeForce用ドライバも綺麗を削除したうえで、最新の正規版を入れたところ、右クリックメニュー表示も快適になりました。

で、できあがったデスクトップのイメージがこちらです。色遣いはWin7に合わせるつもりもなかったのですがいつの間にか。。

Desktop

なんだ、枠が透けてないだけでWin7と変わらないじゃん・・・何が「Win8の本来の使い勝手に慣れておかないと」だか。。。

まあでもスタートメニューがないことがWin8の使い勝手の違いの大元だと思いますし、デスクトップでカストマイズしたのは正味色だけですから。。

でも実際、今はWin7のサーバー1号機(z68-ITX機)とはKVMを使って画面を切り替えながら使っているのですが、家のPC群の中での役割が今のところ近いせいか導入しているソフトウェア構成もあまり変わらず、時々どっちを使っているのかわからなくなり、いつの間にか思っているのと反対側を弄っていることがあります。なので時々意識的に画面の左下をちらりと見て、今どちらを弄っているのか判断するように気をつけています。

⑪(DTV以外の)ソフトウェアの動作について

DTV関連の話に移る前に、DTV関連以外のソフトウェアの動作で気が付いたことをちょっとだけ上げときます。

・SuperPI Mod

数値の傾向はほとんど変わりませんが、少しスコアが上がりやすくなった気がします。同じ常用環境で左がWin7、右がWin8

Pi50 Pi50b

-Futuremark系ベンチ(3DMark11、Vantage、PCMark7など)

いずれの最新版でも導入したままでは動きませんでしたが、SytemInfoのエラーが出ますのできっとそれが原因なんだろうと思い、FutureMarkのサポートページから最新版のSystemInfoをダウンロードして導入したところ動きました。SystemInfoは共通プログラムですので、いずれも基本的には動作するようになります。(Vantageは途中で落ちましたがPhysX関連のエラーなので環境依存かも。)

3DMark11(Performance)
3dmark11onwin8b

Win7での結果より少し落ちていますが、PhysicsつまりCPUの測定値が落ちたのが影響しているので、もしかしたら後述のCINEBENCHと同じ原因かもしれません。ドライバはCatalyst 12-11でβ版の扱いですが、いろいろ使ってみた限りではWindows8対応版(12-8以降)ではむしろこれがいちばん安定稼動しますので、これを使っていくことにしました。

PCMark7
Pcmark7_50_noepm_2

これはWin7との比較はやっていませんがQSV次第のベンチですので、、Virtuが効けばそれなりのスコアは出ます。

-CrystalDiskMark

数字の傾向は変わりません。

それとは関係ない話ですが、後ろの(余談)にある通り、サブ1号機を解体してサルベージした結果、m4(256GB)が1個手に入りましたので、年末セールでもう1個同じものを買ってシステムディスクをC300(128)x2からm4(256)x2のRAID0に換装してみました。ベンチマークだと
M4x2cdm_2

換装前と比べると、他はともかくWriteがスペックなりに速くなった感じですが、もはや体感的には変わりませんね。
システムディスクの容量が2倍に増えた事が収穫です。

-CINEBENCH 11.5

動きますが、CPU(マルチ)のスコアがなぜか1割以上落ちます。左がWin7 右がWin8(同じ64bit版 のはず)

Cb115_50s Cb115_50bs

まあOSの違いでCPUの能力が変わるのはあまり考えにくいのですが、どうやらこのベンチはWin8が積極的にCPUの省電力モードを使うのが、IntelCPU(特にSandyBridge以降)では悪さしているようです。試しにBIOSでC1、C3、C6とEuPを無効にしWin8側で高パフォーマンスモード(最小プロセッサー状態でも100%)にしたところ、
Cb115_50c_noepms

確かに同等まではいかないものの大分回復はします。ただしOS起動後時間をおくとまた元に戻ったりと、傾向が一定しません。
この辺の影響が単に一部ベンチだけの話なら良いのですが。

なんだベンチマーク関連ばかりじゃないか、と言われても。。普段使うOffice2010(まあ、当たり前ですが)、TrueImage2010、PowerDVD12、VirtualCloneDrive、PaintShopPro12やEpson、Canonのプリンタ関連ドライバも普通に動いたので、ネタとしてはこのくらいです。

.

2.Windows8でのDTV関連ソフト(TVTest,TVRock,Spinel & 関連ツール)およびPX系チューナの注意点について

と意気込んだわりには、今のところ驚くような内容はないです。。^^;

PX系チューナーについてはドングル系の一部の注意点を除き、特に問題ありませんでした。ただ、使っていてちょっと面喰う点、あれ?おかしくなったのかなと錯覚する点、また、もしかしたら気をつけた方がいい点もありましたので、メモしておきます。

これらの内容は随時、過去の記事に追記として加える予定です。

1)W3U2、W3U3、(よって恐らくS3U2も) について

特に問題はないようです。BDAドライバはWindows8対応版を使いました。

余談) なぜかタスクトレイの「ハードウェアの安全な取り外し」の一覧に出るようになりました。

8_2

機器の特性上「安全な取り外し」の必要はなくブチっとやって良いはずですが、おまじないの好きな方はどうぞ。。

2)ドングルシリーズ(PX-S1UD、PX-BCUD)について

それぞれ、以下の注意点があります。

①PX-S1UDを64bit版Win8で使う場合、署名なしドライバになる。

PT2でも以前経験したのですが、公式ホームページからダウンロードできるWin8対応ドライバ(Ver.1.0.1)をマニュアルの手順に従って導入しようとすると、以下のメッセージが出ます。

S1ud_driverproblem_on_win8

これだけでは意味が判らないのですが、要はドライバに署名がないということです。このままTVTestで視聴しようとしても、Eが急激に増えるだけで何も映りません。

Windows8になってドライバの署名チェックが厳しくなった(本体ファイルだけではなくinfファイルにも求められるようになった)のも、この原因だと思います。

対策は署名回避の手順でOKでした。Win8になって少し署名回避の手順が変わりましたので、以下のリンクの記事をご紹介しておきます。

http://freesoft.tvbok.com/win8/testmode.html

ここにある手順1~2を順番におこなった後、マニュアルの手順に従ってS1UDのドライバを導入してください。
デバイスマネージャー上で、「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」の中にPX-S1UDが正常に認識されたら成功です。

あとは手順2から1の順で、PCを元の状態に戻してください。 (リンク先には「署名無しドライバを作動させるには、テストモードにしておく必要がある」と書いてありますが、S1UDの場合ドライバを導入できてしまえば、ノーマルに戻して問題ありません。)

ただし1点注意点があります。
S1UDをUSBに差したり、あるいは抜いて挿し直した時も、すぐにはドライバは有効にはなりません。(デバイスマネージャー上では一見正常に認識されていますがTVTest上には何も映らず、Eが増えるだけになります。) 必ず一回システムを再起動させてください。
最初の導入後も意図的に一度抜き差してから、再起動したほうが良いようです。

これらの操作をおこなった後も E ばかりがカウントされて何も映らない場合は、同じBonDriver_Sianoを使ったTVTest画面を2つ立ち上げてみてください。何故か2つ目が正常に表示されると思います。そのまま正常に映っている方だけを数分間放っておいてください。理由は判りませんがそれで以降は普通に使えるようになります。

以上でS1UDが使えるようになります。といっても、PXシリーズの特長の1つは導入がシンプルな点にもあるわけですので、署名済みドライバをリリースしてほしいですね。

なお、Spinel配下でも上記手順の後、S1UDは問題なく動くようになりました。

②PX-BCUDのドライバは「Win8対応予定」と書いてあるが、現時点で公開されているドライバでも問題はない。ただしSpinel利用の時はラッパーのiniファイルを修正する。

こちらはPX-S1UDのような署名回避も必要ありません。以前の解説の通りの手順で導入すれば、使えるようになります。

ただしSpinelでWrapperを経由するとうまく接続できないという問題がおきました。
いろいろやってみるうちに、下のほうにある「BonCasLink用バッチでカレントパスをうまく認識できない」問題と同じではないかと気付き、BonDriver_BSCS_Wrapperx.ini の記述を、

修正前(Readme.txtのガイドの通り、Spinel.exeからの相対パスを記述)

 Driver=BonDriver\BCUD\BonDriver_BSCSx.dll

修正後(絶対パスを記述。なお赤字部分は環境に合わせること)

 Driver=C:\SPINEL\BonDriver\BCUD\BonDriver_BSCSx.dll

以上のように修正したところ、動くようになりました。

絶対パスで書かないとうまく認識できない問題はWindows7でも起きたことがあり、Win7以前では「管理者として実行」しているかどうかでも違ってきますが、Win8では必ずこうなるようですので、今後は絶対パスで書くよう統一したほうが良いようです。

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3)TVTestでの利用

現在、新しいURL新しいバージョンの0.8.0が出ています。ただバージョン名で錯覚しそうですがこれがWin8対応版という訳でもなく、また今のところ特に目新しい機能があるわけではありません。自分でソースを弄ってビルドする必要もありますので、何かやりたい事がない限り、今までの0.7.23を使う形になります。

②デコーダでMicrosoft DTV-DVD Video Decorderが使えなくなっている。

これを使っていた人にはこの変更が一番大きいのではないかと思います。デコーダの選択肢には出てくるのですが、選んでも「DirectShowの初期化ができません」というエラーが出て強制的に再生オフの状態になり、絵も音も出ない状態になります。
(他の動作可能なデコーダに切り換えて、右クリック->「再生オフのチェック」を解除しない限り、画面は黒いままです。)

こうなる理由は、このデコーダのmpeg-2に対応した部分がWin8標準の環境には添付されなくなったためで、MediaCenterに添付していますが現在これは有料オプションとなっています。
またもう1つ、TVTestのちょっとしたバグという理由もあり、こちらはWindows7で使っていても最新アップデートを当てていくと発現するのですが、これは作者提供のパッチで解消している筈です。

とはいえMicrosoft Decorderの利点は標準添付されている点にこそあるので、これだけのために有料オプションを手に入れるほどのものでもないと思いますので、(ちなみに私はMicrosoft DTVデコーダは発色が不自然な気がして、あまり好きではありません。)、以前の無料キャンペーンなどで既にWMCを入手済みの方以外のお勧めとしては、(PowerDVDのない環境では)以下のようなデコーダを導入すれば良いと思います。

ffdshow Video Decoder (定評あり。ただカストマイズがやや判りにくく設定項目も多いので、デフォルト設定でうまく動かないとか画質が悪いと思われてしまうことも多々。GPUアクセラレーションも使うがCPUの負荷が高い。まあそれだけいろいろ画質向上の処理をやってるということで。)
ATI mpeg video decoder (画質も良く、CPU負荷も軽いです。ATI(AMD)製ですがAMDビデオカードでなければ使えないとか機能が低い、ということもありません。たまにCSの特定チャンネルで画面全体にノイズが出るのが弱点)
LAV Video Decoder (設定も簡単なので割と使う人が多いかも。CPU負荷は少しだけ高め?レンダラにEVRが使えない場合がある(突然画面が真っ暗になる)事に要注意。VMR9にするのが無難だと思います。)
MPC - MPEG-2 Video Decoder (Gabest)  (設定も簡単。GPUの再生支援がないのでCPU負荷は少し高め)
画質は好みによるとしか言えないので、気になる方は(環境によっては不安定なものもあるかもしれませんのでその辺も含めて)いくつか試してみて自分の好みを決めても良いと思います。

・ffdshow Video Decoder

ダウンロード先はこちら

http://sourceforge.net/projects/ffdshow-tryout/files/SVN%20builds%20by%20clsid/

ここにある「Looking for the latest version? Download ffdshow_xxxxx.exe」をクリックして適切なフォルダにダウンロードし、実行してください。
(なお、通常は必要ありませんがもし64bit版のTVTestを使う場合は、ここにある64-bit builds をクリックして、中にある最新のrevをダウンロード&実行すればOKです。)

以下の順で導入オプションを指定しながら導入していきます。(自明なダイアログは省略していますが、ご了承ください。)

言語の選択
Ffd1

コンポーネントの選択
Ffd2

追加タスクの選択(MPEG-2をチェックし、GPUの種類によってラジオボタンを選択します。)
あまり無駄なものは選ばないのが動作安定のためには重要です。
Ffd3

以下をチェックすれば、セットアップの完了後ただちにビデオデコーダーの設定が起動します。
なおここでチェックしなくても、(チャームまたはスタートメニューからの)ffdshowプログラムグループで「ビデオデコーダーの設定」をクリックするかTVTestで「右クリック-フィルタのプロパティ(映像デコーダ)」を選べば、下の設定メニューを出すことができます。
Ffd5

MPEG2が無効ではなくlibavcodecかIntel QuickSyncが選択されていること(上記「追加タスクの選択」でチェックした通りになっているはず)を確認し、なっていなければここで選択してください。
Ffd7

次に「インターレース解除」を選び、図のように設定してください。
Ffd8

これでOKを押せば導入終了です。ここまでの設定で概ね満足できる画質になると思います。
他にいろいろ画質関係の設定項目があり、映像を左右反転したり一部を拡大したりロゴ除去したりと、いろいろ面白い機能も満載ですが、単純に画質を向上させたい場合はリンク先の「画質向上のための設定」などをご参考に。
(ただし処理を加えるに従ってCPU負荷が増えますので、それを避けたい場合は単純な色調整などはGPU側のメディア設定(CCC、NVIDIAコントロールパネル、インテルグラフィック/メディアコントロールパネルなど)でおこなったほうが良いと思います。)

以上でffdshowがデコーダとして選べるようになります。

・ATI mpeg video decoder

(1) リンク先の真ん中辺りにある「I Agree」をクリックして、8-6_vista32-64_xcode_[Guru3D.com].exe を適切なフォルダにダウンロードし、ダブルクリックして実行する。

Installを選ぶ。(解凍が始まる)

インストールマネージャーの画面が出たら 「キャンセル」→「はい」 で中断する。

(2) エクスプローラーで C:\ATI\SUPPORT\8-6_vista32-64_xcode_64791\Packages\Apps フォルダに移動。

Windowsが32bitならその下の「AVIVO」、64bitなら「AVIVO64」フォルダを開ける。
中にある AVIVO.msi(AVIVO64.msi)をダブルクリックする。

インストーラーが起動するのでNextを押し、ライセンス同意の画面ではI acceptをチェックしてNextを押し、Install→Finish の順に選択。以上でATIデコーダが導入される。

これだけでTVTestを立ち上げれば、「設定 → 一般」で、デコーダに「ATI MPEG Video Decorder」が選べるようになります。 AMDビデオカードである必要はありません。

・ LAV Video Decoder

こちらにダウンロード&導入方法が解説されています。
http://www.gigafree.net/media/codecpackage/lavfilters.html

中にある「LAV Filters のインストール方法 」も参照してみてください。また、「LAV Filters でデコードするコーデックの設定 」の「Formats」 タブで「MPEG-2 video」のチェックも忘れないようにしてください。
インストール後、TVTestのデコーダでLAV Video Decoder が選べるようになります。

「動画再生支援機能」の設定もお使いのビデオカードに合せてやっておいてください。TVTestの「フィルタのプロパティ(映像デコーダ)」で設定することもできます。

Lavdecoder NVIDIA系

Lavamd2 AMD系

Lavintel Intel QSVが使える場合

なお設定やチャンネルによってはTVTestのレンダラ設定が「EVR」だとうまく映らない場合がありますので、レンダラは「VMR9」を選択するようにしてください。
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以上3つのデコーダやCyberLink Video/SP Decoder を選択した場合はGPUアクセラレーションが効きますので、画質はそれぞれのGPUの設定画面(CCC、NVIDIAコントロールパネル、インテルグラフィック/メディアコントロールパネルなど)のビデオ関連設定で調整できます。

・ MPC - MPEG-2 Video Decoder (Gabest)

2senミラーにあるup0182.zip MPV Decoder (Compiled by ICC) を、適切なフォルダにダウンロードし、解凍します。

図のように3つフォルダーがあってそれぞれに Mpeg2DecFilter.ax というファイルが入っていますが、

Mpcmpv_2

Core2 以降の(SSSE3をサポートする)インテルCPUを使っていればCore2(SSSE3)フォルダの、ATOM ならATOMフォルダの、それ以外ならNormalフォルダのものを、Install.batと同じフォルダにコピーしてください。

次にInstall.batを右クリック→編集 で開いて、以下の赤い字の部分を書き加えてください。

REGSVR32.EXE /s "%~dp0Mpeg2DecFilter.ax"

書き加えたら保存して終了し、Install.bat を右クリックして、「管理者として実行」すれば導入完了です。
TVTestを(動いていれば一旦終了させて)起動したのち、設定→ 一般 でMPC-MPEG-2VideoDecoder(Gabest) が選択できることを確認してください。

このデコーダを選択した時はGPUアクセラレーションは使えませんのでCPU負荷は増えますが、逆に例えばVMwareの仮想環境などGPUの機能が限定された状態でも、レンダラを適切に選べばTVTestを実用的に動かすことが可能になります。
TVTest「フィルタのプロパティ(映像デコーダ)」で画質の調整ができますが、"Set interlaced flag in output media type"にチェックすればインターレース映像を60fpsで表示するため、ちらつきが減ります。(チェックしないと30fpsになる。)

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③ 1画面上に2つ以上のTVTestを表示した場合、どれか1つのTVTestでチャンネルを切替えると、チャンネル切替えが完了するまで他のTVTest表示も静止する。 

もともとWin7の環境でもGeForce環境かRadeon環境かに関係なく、同一画面で2つ以上TVTestを動かしているとチャンネル切替え時に一瞬他TVTestの映像・音声が止まる、ということはありました。しかしWin8ではこれがだいぶ長くなり、完全にチャンネル切替えが終わるまでの間、他もつられて静止するようになりました。
特にBonDriverの切替えはもともと数秒かかることがありますが、その間ずっと止まっています。

デコーダ・レンダラをいろいろ切り替えても、また他PC(Win7)のチューナをSpinel経由で表示してもこの動きは変わりません。逆に、Win8 PCのチューナをSpinel経由でWin7 PCで視聴しても表示は今までと特に変わらず、チャンネル切り替え時の他画面への影響は一瞬です。
よって、BonDriverやSpinelにも問題はなく、なんらかのTVTestが利用する(DirectShowなど)表示ロジックのふるまいがWin8で変わったのではないかと思います。

いずれにしろ録画データなど実質のデータストリームに影響はなく、1台のPCでの同時表示の問題だけなので、これはこういうもんだと様子を見るものだろうと思います。

(一応私はそう判断しましたが、問題がでるケースがないか、今後も情報収集します。)

④?(判断保留) 複数種類のチューナを混在させる場合、TVTestからBonDriverを切り替える際にチューナーを見失う(BonDriverのオープンに失敗しました が出る)ことがある。

ただし、当初私の環境で2回ほど起きたのですが、いろいろMicrosoft UpdateなどシステムのUpdateをおこなった後、今いまは起きませんので、これは保留とさせていただきます。

もし出ているとすれば、最近のTVTestのバージョンでは解消した件(→ご参考:過去にいただいたコメント)がまたWin8の環境で出ているのかもしれません。

もしこれが出る場合は、TVTestのフォルダを分けてそれぞれの機種用環境を作り、TVRock等から使用するときもそれぞれ用のTVTest環境を呼び出す、という形にすれば、問題はありません。
もし地上波と衛星の切り替えで出ることがある場合は、地上波と衛星の環境を分けてください。

またSpinel経由にすれば、いくら混在環境にしてもこのような問題は元々出ておらず、今回も出ていませんので、その辺の運用を確実にしたい方は、ローカル/リモートを問わずSpinelを使った構成にするのがお勧めです。

なおEDCBは試していませんが、恐らくBonDriverのハンドリングはSpinelと類似しているので、この辺の問題はないと思います。

4)TVRock

- IE10もIE9と変わらず

試しにIE10を使って番組表を表示してみましたが状況はIE9と変わらず。番組表での操作はFirefoxかChromeなど「IE以外」を使う、という状況は変わりません。私はFirefoxの起動ページを番組表に指定していて、ほぼTVRock専用として使っています。

- 連携しているTVRockが落ちる? (これは複数のTVRockを連携して使っている環境、以外では関係ありません。)

現状私のシステムでは、TVRockはWin7のz68-ITX機をマスター、Win8の新サーバー機をスレーブとして同期設定し、連携するようにしています。新サーバー機完成まではWin7のZacate機をスレーブにしていましたがそれを引き継ぐ形です。

ところがこの構成に変えてから、新サーバーのほうではなくWin7のz68-ITX機のTVRockのほうが何故か、週に数回程度、前触れもなく落ちてしまうようになりました。

落ちてしまうとz68-ITX機側で予約録画は行われなくなり、当然番組表も表示されません。一応TVRockの持っているバックアップ録画機能を設定してありますので、

Backuprecording

マスターのTVRockが落ちて同期が失われたら新サーバーが代わりに録画してくれます。(逆の場合も同じ。)
しかし本来これは片系システムが落ちた時のために設定してあるので、システムは健全なのにTVRockだけ落ちた場合に使うには"勿体ない"機能ですし、タイミングによって空振りする可能性も無いとは言えません。

今までZacate機と連携していた時にはこのようなことが起きた記憶は殆どないので、何故そうなるのかは釈然としませんが一応可能性として、Win7とWin8の混成でTVRockの同期運用をした際に起きる問題かも知れません。というわけでご参考までメモしておきます。

で、TVRockだけが勝手に落ちた時の対策としては、タスク監視&自動リカバリーソフトのRestart On Crash をセッティングしておきました。
これは指定したタスクを監視し、タスクが落ちている場合に、再起動してくれます。
手順はこちらのFAQページに書いておきました。

実際に以下のようにTVRockがハングしたのを検知して、自動リカバリしてくれています。

Roc

TVRockの場合は自身が録画をしているのではなくTVTestのタスクを起動して管理している形になるので、一時的に落ちても素早くリカバリーしてくれれば殆ど実害はないわけです。

但し録画中に再起動するとTVTestの録画タスクを見失うことがたまにありますし、番組表取得タスクの最中だと最初のチャンネルから取得をやり直すなど、ちょっとした不都合はありますが、今回のようにたまに起きる程度ならまあ許容範囲かと。

5)Spinel(サーバ、クライアント側とも)

コントロールパネルの「プログラムと機能」→「Windowsの機能の有効化または無効化」で.NET Framework 3.5を有効化しておいてください。

Dotnet35_2

6)その他関連ツールで気付いたこと

① WhiteBrowser

Windows8リリース時点での最新版 0.7.3.1 βでは、様々な操作時にVC++ランタイムエラーの表示が出て強制終了してしまい、実質Win8で使えない状態でした。これを回避するにはバイナリエディタパッチを当てる必要がありました。

このバグは2013/6にアップされた Version 0.7.4.0 で解消し、Win8に正式対応しましたので、今後使う方はそちらを使ってください。
バージョンアップする場合は一旦WhiteBrowserを終了させた後、新しいバージョンの「WhiteBrowser 書庫バージョン」をダウンロード・解凍して、中身の一式を既存のWhiteBrowserのフォルダに上書きコピーするだけでOKです。

② Multi2DecWin

動かないという情報があったのですが、私の環境では動きました。Ver 2.10

③ BonCasLink

Win8のマシンをBCASカード共有のサーバーに使うために、BonCasServiceを登録しようとすると、次のようなメッセージが出てサービス登録ができません。

Casservice_2

これは実は単純な理由で、デスクトップからバッチを呼ぶときに、バッチの存在場所をデフォルトパスとして認識しなくなっているためです。

これを認識させるのは簡単で、バッチファイルの先頭に

set path="%~dp0";%path%

を一行入れれば良いのですが、ご面倒な方のために関連バッチファイルを修正したものを添付しておきます。

「BonCasService_for_win8.zip」をダウンロード

これを解凍して、\BonCasLink\サービス版 フォルダに全て上書きコピーしてください。
そうすれば「サービスインストール.bat」等が手順通りに実行でき、BonCasLinkが使えるようになります。
(ちなみにこの修正版バッチはWin7やXPでも正常に動きますので、気になる方はWin8導入前でも修正しておいて良いと思います。)

ただしそもそも、ですが、カードリーダがWindows8の環境で動くかどうかは予めご確認ください。私が使っているGemaltoのリーダはWin8 64bit環境でも挿しただけで問題なく使えましたが、最初に挿したときはきちんと読めるようになるまで、少し時間がかかりました。

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以上、気が付いたことがあればまた追記していきます。
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3.Windows8.1に関する補足

これは独立した記事にしようかとも思っていたのですが、原稿を書いてみて別記事にするほどの事でもないかなぁ、他の情報も加えようかなぁ、などと思っているうちに8.1Update1まで出てしまってタイミングを失いましたので、ここで補足することにしました。

実際には8.0と8.1はカーネルはほとんど共通で一部の機能がUpdateされたに過ぎませんので、8.0で書いたことはほとんど8.1でも通用します。しかしいくつか使い勝手が変わっていますので、その点に絞って補足することにします。

具体的には以下のような内容ですので、ご興味のある項目がありましたら、ここまでのWin8.0の記事の補足としてご一読いただければ幸いです。

0) TS抜きチューナー関連の注意点
1) モダンUI(旧メトロ)の素っ飛ばし標準装備、スタートメニューの実質的復活
2) ローカルアカウントへの切り替えは更に判りにくくなった。(マイクロソフトアカウントをさりげなく標準で使用させようとする姿勢が更に強化)
3) 自動ログオンの設定はアップデートインストール後に再設定要
4) マルチディスプレイ環境で一部ディスプレイの解像度がおかしいように見える。なぜかディスプレイ→画面の解像度 で見ると正常な解像度に設定されている。
5) Fast Bootを使っている時は8.0からのアップデートではなく、クリーンインストールし直さないと極端に起動が遅くなる。
6) VMWareのネットワークが繋がらなくなる問題
7) 他にちょっと気になった点。

0) TS抜きチューナー関連の注意点

特にWin8.0と違うところはありませんでしたが、Win8.0からアップデートする際には、アップデート特有の問題として以下のような点に注意してください。

・PX-W3xx/S3U2を使っている場合、アップデートの際にLNAやLNB給電の設定が初期値に戻っているので、必ず再度、LNAやLNB給電ツールを適用すること。同様にPX-Q3PEの場合もLNB給電の設定BS/CSおよび地上波感度調整ツールを再度忘れずに適用すること。
・PX-S1UDやHDUSのような署名回避が必要なドライバを使っているチューナでは、アップデートの際にドライバ移行が弾かれているので再度、署名回避の手順によるドライバの導入をおこなうこと。
・QSVエンコード用として「Intel HDグラフィックスから画面出力させずにQSVを使う」という騙し手法を使っている場合は、マルチスクリーン構成がアップデートの際にリセットされる関係上、再度騙し用の疑似VGA画面を定義する必要がある。

あたりが注意点になります。

1) モダンUI(旧メトロ)の素っ飛ばし標準装備、スタートメニューの実質的復活

最初、8.0→8.1の上書きインストールをやってみました。
ちなみに私の場合は(モダンUI版のIEから)WindowsストアにアクセスしてWindows 8.1の更新プログラムを導入していく方法ですんなりアップデートできましたが、トラブルに陥る例もあるようです。事前に必ずシステムドライブのフルバックアップをネットワークドライブ等に取っておいて、うまく移行できなかった時はいつでも元に戻せるよう準備しておくことをお勧めします。うまくいかなかった時も不思議なことにリストアで戻してからやり直すとうまくいく事もあるらしいですし、どうしてもうまくいかない時はクリーンインストールの方法もあります。

さて早速UI周りを見てみると、8.0の時にある程度予想はしていたのですが、やはりモダンUI(メトロと言われていたもの)のスタート画面を素っ飛ばす機能が標準装備されました。これはコントロールパネルの「タスクバーとナビゲーション」で設定できます。

81
(skip metro suiteは不要になったので削除しようとしたら、移行時に勝手にアンインストールされていました。MSもそういったツールを苦々しく思っていたのか?)

「チャームの検索ボタンからプログラムを探して起動する」というけったいな仕様 も早々に葬られましたね。モダンUIアプリを使わなければほとんど意味のないスタート画面も最初からプログラムメニューに差し換え可能になっています。
8.0でもそうでしたがプログラムメニューは画面全体を使うので、マウスの移動距離は長いですがちゃんとプログラムグループ毎に分けられていますし、以前の階層を辿って行かなければならない操作と比べても一覧性がよいので、きちんと整理すれば使い易くなります。

整理の仕方も上の記事に書きましたが、C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programsなどを編集し、無駄なメニュー項目は削除するなり後ろにまとめるなりすれば良いと思います。
良く使うプログラムはフォルダのトップにショートカットを作っておけば、プログラムメニューの左端にまとめて表示されますし、「フォト」や「地図」のようなトップメニューにある無駄なモダンUIアプリは、図のような方法で

81b

右クリックで選択していった上でまとめてアンインストールできますので、より実用的なメニューにしていくことが出来ます。
ちなみにここで「アンインストール」できないタイプの項目も、C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs やC:\Users\ユーザーID\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs にあるショートカットを削除することで、ここの一覧から消すことができます。

ただし「PC設定」や「デスクトップ」という、使って行く上で重要なものはモダンUIから削除しないことが要注意点です。。(気を付けないと簡単に削除出来てしまいます。)

これは削除指定したつもりはなくても他のものを削除しようとした時に一緒に削除対象にされることもあるのですが(一応図のように、一緒に削除にする旨のメッセージは出る)、この手のエントリーを削除すると(Win7以前のプログラムメニューからの削除は単なるショートカットの削除だったので、間違って削除してもプログラムを探して登録し直せばよかったのですが)モダンUIからの「アンインストール」は実際に機能としても削除されてしまい、チャームからしか出来ない、例えば「システム設定」や「UEFIやセーフモードでのブート」などの操作が二度とできなくなって立ち往生してしまうので、要注意です。(但し8.1Update1になって、そのような項目はアンインストールできないよう、修正が入ったようです。)
削除操作をしたらゴミ箱に残っているうちに間違った削除操作は無いか確認して、おかしければ元に戻すよう、よく気をつけてください。(私は8.1導入当初にそれをやってしまって8.1を再導入するハメになりました。。)

ともあれ以上のように進めて行けば、モダンUIの画面はごく限られた用途になり、画面左下に作られたWindowsアイコンを左クリックすればプログラムメニュー、右クリックすればそれ以外の旧スタートメニューと、以前と同じような形に落ち着いた感じです。シャットダウン/再起動もそっちから出来るようになったわけで。
WindowsをモダンUI普及の決め手にしようとした試みは大きく後退した感じですが、いくら米国産業デザイナー協会賞受賞だとか言ったところで、もともと指で使わない限りアプリ上何のメリットもないUIですし、その指で使うUIの中でもマイナーなWindowsPhoneを範にするという最初から負け組臭の漂う話でしたので、当然の経過だと思います。まだ諦めてはいないのでしょうが。。
(いやWindowsPhoneが悪い、というのではなく、iPhone/iPadもAndroidもイカしたUIが受けてるのではなく周到なキラーアプリあって今の地位だと思うので。MSの言うユーザーエクスペリエンス重視の言葉は間違っていないのですが、その解釈が随分浅く、使い易いUIを目指すというレベルに過ぎないことの現れだと思います。

普及しているWindowsに無理やり共通UIを載せることでタブやスマホを取っていこうというのは本末転倒じゃないかと。思えばかつてはMSも、Mac環境で育てておいたWord/Excelという周到なキラーアプリを準備した上で、WindowsのUIはMacやOS/2に劣っていたものの(そもそもWindows3.xのUIは、それまでIBMに資金をもらって開発していたOS/2 Presentation Managerの流用に過ぎなかったと思います)、それでも優れたアプリが連携したユーザー体験でそれらを圧倒して一気にWindowsを普及させた過去があるのですが、ごく最近までMacと最新UIを競っているうちに本質を見失ったのかも。モバイルに関しては過去の成功体験のゴリ押しやうわべのお化粧直しばかりが目立ってまるで日本企業みたいになってますね。モバイルらしいアプリがOneNoteだけで後は二番煎じばかりでは、状況は動かないように思えます。/閑話休題)

2) ローカルアカウントへの切り替えは更に判りにくくなった。(マイクロソフトアカウントをさりげなく標準で使わせようとする姿勢が更に強化)

導入の際にマイクロソフトアカウントでのサインインを強要する姿勢は更に強まり、これを回避する方法が更にわかりにくくなりました。その上でなんとかSkyDriveを使ってもらおうという手順になってますね。

「クラウド」市場を何としても取っていきたいというMSの至上命題だけは譲れないんでしょう。ただこれだけ大盤振る舞い且つ無理強いしようとしても、結局SkyDriveなどの利用率は上がらないんじゃないでしょうか?
(だってAppleミュージックストアみたいなキラーアプリも、Windowsシステムを使う上での必然性も殆ど無いですもん。Windowsユーザーの大半が年中出張ばかりしてるビジネスマンだと思ってるんでしょうか?)

とにかくマイクロソフトアカウントは従来のアプリからうまく扱えないことが多いですし、それぞれの家庭や企業にあるID体系とも親和性が良くないので、Windowsシステムとの統合の無理強いは正直勘弁してほしいと思います。クラウドを利用したいにしても、普通にAppleIDやGoogleIDみたいに、必要な時に認証すれば良いわけですし。

ということでローカルアカウントへの変更方法ですが、8.0とはだいぶ違ってより判りにくくなっていますので、シンプルな説明をリンクしておきます。

① 導入/移行時点からマイクロソフトアカウントの利用を回避し、ローカルアカウントで操作する。
http://miya99.blog.fc2.com/blog-entry-387.html

② 導入後にローカルアカウントに変更する。
http://tukaenai-pg.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/windows81micros.html
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3) 自動ログオンの設定はアップデートインストール後に再設定要

レジストリのHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon の設定による自動ログオン(いじくるつくーるなどの自動ログオン設定と等価)が設定されていると、上書きアップデートの際に一旦解除されますので、利用する場合は再設定が必要です。

4) マルチディスプレイ環境で一部ディスプレイの解像度がおかしいように見える。なぜかディスプレイ→画面の解像度 で見ると正常な解像度に設定されている。

移行時に「テキストやその他の項目の大きさ」が勝手に変更されて、ディスプレイ個別にデカいシステムフォントが勝手に適用されることがあるようです。
モバイル機器が小さい画面での高解像度(いわゆるRetina)を競っていたり、今後WQHDや4Kのディスプレイが普及していくのを見越したフォントの自動調整機能だと思いますが、どういう基準なのかよく判らない調整をします(なぜか32型のテレビ流用ディスプレイが24型のメインディスプレイより2倍大きなフォントになってしまった)ので、今までの操作感を維持するためにも機能をOFFにすることにしました。

ディスプレイごとに設定してもいつの間にか元に戻されることもあるので、マルチディスプレイ環境では図で

81subdisp1_2

「すべてのディスプレイで同じ拡大率を使用する」で、小サイズを強制しておくと良いと思います。

5) Fast Bootを使っている時は8.0からのアップデートではなく、クリーンインストールし直さないと極端に起動が遅くなる。

8.1にアップデートしたPCは別の記事でご紹介した高速起動マシンなのですが、アップデートしてもPost処理やBIOSのロゴ表示は相変わらず一瞬で終わるものの、Windows起動中の「お待ちください(点線が丸く回転)」が異様に長く、7秒程度で起動できていたものが30秒以上もかかるようになりました。IDパスワードを入力した後のスタート画面移行も非常にもっさりしたものになって、起動の軽快感が失われました。
Fast Bootを使っていなければこの程度の起動時間でも十分許容範囲なのですが、いろいろな制約を許容しながら敢えてFast Bootを使っている場合、これでは意味をなさなくなります。

ドライバを最新にしたり怪しい常駐プログラムを外しても変わらないので、原因不明で納得いかなかったのですが試しにクリーンインストールし直したところ、起動の軽快さが戻りました。

クリーンインストールするメディア自体は8.1のDVDを買い直す必要はなく、この辺の手順を参考に導入用USB(FAT32)を作成します。
http://www.softantenna.com/wp/windows/windows-8-1-clean-install-guide-for-windows-8-users/ (解説とダウンロードページのリンク: 一旦この手順で導入用DVD-ISOかUSBメモリを作成)
ちなみに重要な点ですが、最初のWindows8-Setup.exeで入れるプロダクトキーは、「DSP版Windows8.0」のライセンスキーではダメなようです。(せっかくわざわざ高い方を買ったのに・・)
ここで使えるキーは(店頭で売られている中では)アップグレード版のみですが、インストールメディア作成だけの目的なので、1個でもアップグレード版のライセンスを持っていれば、別に操作中のPCのものでなくてもそれを使えば良いようです。メディアさえ作成すれば、クリーンインストール自体はお持ちのWindows8.0 DSP版ライセンスキーで問題ありません。
(ちなみに作成したインストールメディアで「アップデートインストール」をやろうとしても、「プロダクトキーを検証できません」などと言われてうまくいかないようです。8.0→8.1 のアップデートインストールはやはりWindowsストアからダウンロード&インストールするのが確実)
また現在は、上記のリンクで解説されているマイクロソフトのダウンロードページの「Windows 8.1 のインストール」は解説の時点と中身が変わっており、同じ手順ではうまくいかなくなくなっています。解説の手順が動くもともとの「Windows 8.1 のインストール(WindowsSetupBox.exe)」は、こちらのレスにあるリンクからダウンロードできますので、ご参考まで。

次に、(もちろんDVDを焼いてそこからインストールしても良いのですがUSBメモリからインストールする場合)、Fast BootでのインストールはNTFSではなくFAT32フォーマットのUSBメモリーが必要ですので、以下のリンクの手順でFAT32のブータブルUSBを作成して、そこに上の方法で作ったインストールメディアの中身を全てコピーします。
http://ttom560.blogspot.jp/2013/02/windows8uefi.html (Windowsインストール用USBメモリの作成)
ちなみにWin8.1のdiskpartは仕様が少し変わっているようで、この通りにコマンドを打って行ってもエラーで進めなくなります。とりあえずUSBのフォーマットはWin7かWin8.0のマシンでやった方が良いようです。

このUSBメモリーでブートして再導入すれば良いです。もちろん再導入ですので各種プログラムや設定はやり直す必要はありますが。

で、結局は解決策と言うよりFast Bootを活かしたければクリーンインストールし直すしかないという結論で、たまたまその時は正月期間中だったからやる気になったものの、安定して動いている環境ではあまり勧められる話ではありません。

アップデートインストールってこんな欠点あったっけ、と思い出してみると、過去にもWindows Vista→7 Windows7→8 と上書きアップデートはやりましたが、いずれのマシンも起動は速くなったというより遅くなった記憶はあります。
ただその際はもともと起動の速さを意識したシステムではなかったので気にならなかったのですが、今回は高速起動を活かしたマシンだったので、致命的に目立ったのかもしれません。つまりもしかしたらWindowsのアップデートインストールにはもともとこういう欠点があっても今まで問題にならなかっただけかもしれないな、と。
この辺の基本となるようなロジックを簡単に変えてくる訳がありませんからね。
例えばアップデートすると全てのモジュールを入れ替えるのではなく新旧のモジュールが混在し、起動時に古いバージョンとの整合性をいちいち確認していく、といった処理が加わっているのかも。そういう何かのオーバーヘッドがかかる仕様としか思えないのですが。

ただしこれとは別の話として、Windows8.1→8.1Update1をやってみた(というより、2014年1月にWin8.1をクリーンインストールしたマシンにいつのまにか適用されていた)際には、Fast Boot速度低下のような現象はありませんでした。こちらは8.0→8.1 みたいな大掛かりなシステム入れ替えではなく、単なる更新プログラムなんだろうと思います。こうして見るとやはり8.0→8.1は今までで謂う所のSP1を言い換えたもので、Update1というのはちょっと大きな更新プログラムをSPっぽく命名して、絶え間ない機能追加のイメージを作ってるんだろうなと。。それにしては操作性の変更が大きいようにも見えますが、カーネルの更新とUIの更新はそもそもあまり関係がなく、むしろ今までのSPや更新プログラムがUIに極力影響を与えないポリシーがあったのを取り払ったとも言えます。弄ってるところはモダンUIばかりですし、出したばかりのUIはすぐに改良したくなる所も多いわけで。

いずれにしろ今後、アップデートインストールはWin9.0、Win9.1?と年一回ぐらいの更新ペースが予想される中でユーザーが簡単に付いて行くための大前提となるはずですが、折角売りにしようとしていた高速起動が失われてはおいそれとは追従出来なくなります。今回はシンプルな構成のマシンだったからクリーンインストールもアリでしたが、いろんなS/Wが満載の多用途マシンではそうはいきませんし。この辺もWindows8以降で軽快感を出すという筋を通すのなら、重要な要改善点ではないでしょうか。

6) VMWareのネットワークが繋がらなくなる問題

VMWareが動いているマシンをWindows8.1にアップデートすると、ゲストOSからネットワークに繋がらなくなります。
なぜこんなありがちな話をMSは見逃してるのか?(見逃してる、というより解決策を見てみると、Windows側が普通に移行すべきモジュールを選択的に移行させていないように見えるので、MSお家芸で前科数十犯のライバル企業への嫌がらせかも?実際リテール市場ではあまり気が付きませんが仮想化は現在MSがクラウドと並んで力を入れている分野で、VMWareは今やその最大のライバルですし。 それ以上の論評は避けますが。)

VMWarePlayerやWorkstationを使っている方はご注意ください。知っていれば解決法はそれほど大した話ではなく、ここここにあるやり方で良いです。NAT環境だとやや手を煩わしますが、面倒であればこの機会に最新版を再インストールでも良いと思います。

なお、VMWareネットワークの問題はWindows10で、また違った形で現れます。それについてはこちらの記事でご紹介していますが、最新版のVMWare12.5で解消していますのでご参考まで。

7) 他にちょっと気になった点。

VC++ 2005ランタイムを導入してみると、導入自体は出来るのですが導入完了のメッセージが何も出てきませんでした。たまたまかもしれませんが同じ症状が出た場合は、「プログラムと機能」で導入確認すること。

省電力設定:USBのセレクティブサスペンドが移行/クリーンインストールのいずれの場合もデフォルトでONになるので、USBチューナーを使う場合は悪さを避けるためにOFFにすること。

(Fast Bootの構成で使う)UEFIメニューの起動が、「チャーム→設定→PC設定の変更(ここまでは8.0と同じ)→保守と管理→回復→PCの起動をカストマイズする(ここから8.0と同じ)→(リブート)→トラブルシューティング→詳細オプション→UEFIファームウェアの設定」の手順になった。(SAFEブートやテストモード起動の手順も「詳細オプション」まで同じ)

8.0では「チャーム→設定→PC設定の変更→全般→PCの起動をカストマイズする→(リブート)→トラブルシューティング→詳細オプション→UEFIファームウェアの設定」だったのですが、階層が深くなってより判りにくくなりましたね。なぜUEFIの設定をするのが「回復」なんでしょうか?
まあ気になったというのは同じような操作をしようとして面喰っただけの話なのですが、直感的でなく必然性の低い(と思われる)仕様変更はそれだけで問題だと思います。
.

まとめ

以上、文句も多くなってしまいましたが、基本的には改善点が多いですし欠点も少なく、なによりサポート期間の上でも・ブートの度に8.1アップデートしろという煩いメッセージを消すためにも、Win8.0を使っている方は8.1へのアップデートを後になって面倒くさくならないうちにやっておいた方が良いと思います。

実際このBlogのアクセス解析の履歴を見ても、既に8.0ユーザーの7~8割は8.1に移行済に見えます。他にXPのサポート切れのタイミングの関係で、XPユーザーの7割方は8.1に移行済の模様。
但し7→8.xへの移行は(出入りはあると思いますが総計すれば)ほとんど起きていないようです。Windowsユーザーの7割はWin7のまま維持でいくようです。
8は出てまだ2年前後だから買い替えが進んでいないだけだ、という声もあるかもしれませんが、Windows7は出て2年足らずの間に移行が急速に進んで今に近い6割前後の占有率になったことを考えると、Windows8の新機軸やiOS並みの頻繁なアップデートの方針が(ライセンス価格を今までになく下げているにもかかわらず)既存のユーザーに支持されていない、好意的に見ても「手間かけて7から移行するほどのものでもない」と見られていることが伺えます。現在の8.xのユーザーの過半数は自発的な移行ではなく、XPのサポート切れによる買い替えで「嫌々」移行された方々のような気がしますし。
ともあれ様々な企業のソフトウェア開発においてもITインフラ関係の仕事をされている方も、基本は当分Windowsは7が多数派、ということを前提に置くのが良いのではないでしょうか。

そうは言ってもWin8移行は(ここに挙げた以外でお使いのS/Wの非互換がない限り)、デメリットがあるわけではなく、構成次第ですがクリーンインストール前提ならFast Bootは魅力です。Win8がいろいろ使い勝手の犠牲を払ってまで起動のロジックを大きく変えたのも、ひとえに起動の軽快さを目指しているわけで。
ただ今後のことを考えるとFast Bootがアップデートで台無しになるロジックはなんとかしてほしいなぁ。。タブレットなどでiPadと比較してる人は「Windowsタブはアップデートすると起動が急に重くなる」というのはそのうち露骨に気が付く点だと思いますし。
そりゃ仮にそこが問題になったとして、「iPadとPeer to Peerで見るならモダンUI中心に見るべきで、アップテートしたら一旦『PCのリフレッシュ』してストアアプリだけ再導入すればそんな現象は起きないことを確認。良かった。」というMSのカウンタークレームがメディアに拡散されるのも容易に予想できますが、なんだかんだ言っても「レガシーアプリ」あってのWindowsなわけですから、ここの根本的な解決を期待したいです。
.

(余談

ところで、今回の主題には関係ないのですがサブ1号機

Photo

のHDDの中身(約9TB)も全部新サーバに移してしまいました。

このサブ1号機はもともと今のメイン機が完成する前はメインに使っていたのですが、昨年改装してから何故か、OC設定か定格設定かに関係なく、たまに不意に落ちることがあり、グラボ周りが疑わしかったのですが水冷化したグラボを検査するのが面倒くさく、新しいメイン機が本格的に使えるようになったためこちらの原因を調べる優先度も落ち、そのままになっていました。

CPUパワーはメイン機とほぼ同等ですが、その後製作したITXサーバ機が静かで便利な上24時間稼働なのでそちらに役割もほとんど移し、こちらはファイルの置き場所という勿体ない使い道しかなくなっていました。そのロールも今回新サーバに引き継いだので、これで役割は終わったことになります。

今後この筐体や中身をどうするかは考え中です。中の水冷部品とかbigNGとかはまだまだ何度も使えますので回収して再利用したりCPUなど売れるものは売るとして、筐体のTwelveHundred自体は大きくて保管場所も取ってしまいます。

が、Haswell世代になったらまた新PCを作りたくなると思うので、その時の器として保管しておこうかなと。

もはや(まだ現役で売っているとはいえ)古い機種ですが、Antecが今より独創性に溢れていた頃のちょとした傑作PCケースだと個人的には思っていて、頑丈で今時珍しい5インチベイx12の構成なので、HDD水冷&静音化用のSilentStarを使うとしたら物凄く使いでがありそうです。(HDDが安くなっていたらですが、4TBx16=64TBの無音PCとか。。)

*追記 なんてことを書いた次の日、このサブ1号機はマザーが逝ったらしく起動しなくなってしまいました。ごめんよそんなつもりで言ったんじゃ・・・。 こういう事けっこうありますね。新しいPCなどが入ってやっとこいつの役目も終わりか、と思った瞬間にそいつが壊れちゃうパターンって。
ただこいつの場合は、データや環境を新しいPCに完全に引き継いでからお亡くなりになったのは立派です。(過去にはやっと映像のMPEG-2保管環境ができたと思った瞬間に、録り貯めたテープを残したままβのデッキが逝ってしまったという事がありました。泣く泣く移行のためだけにデッキをオクで買う事に。)

とはいえ最後のHDDゼロフォーマットの仕事をやり終える寸前だったのに。そもそも負荷のかかる、配下の全データディスク(9本)のゼロフォーマット作業を仕掛けて2日間立ち上げっぱなしにしていたのがいけなかったんだと思いますが、最後の1本が残念ながら未完了でした。。

2011年5月 7日 (土)

Fusionマシン

最近はプライベートなほうが忙しくて、ろくにPC自作の時間も取れなくなってしまい、このBlogの更新もすっかり滞っていました。
その間にFrozenCPUに発注しておいたMaximusⅣ Extreme用の水枕

Ekfb_m4e パッキンのウネウネ感がなかなかいい感じ

が米国から届いていたのですが、こちらの組み込みもいつになるのやら。。

最近は震災後の電力事情を反映してか、省電力の気運も高まってきましたね。今月号のパワレポにも省電力とかカーバッテリー駆動のマシン製作記がいくつか載ってました。
私も流行に逆らわず、看守の目を逃れつつ写真のような材料を使って

1_

原則ファンレスのFusion E350マシンを、取り急ぎ1台作ってみました。

原則、というのは、このFusion E350なら完全ファンレスでもほぼ動くのですが、念のためケース(Antec ISK-100)のサイドファンを、いざという時に回す仕様にしたためです。
ファンレスマシンを組んだことがある人なら判ると思いますが、積極的に冷やす術を全く持たないと、一度何かの理由で温度が上がったが最後、なかなか温度が下がらなくなってしまい、いつの間にかコア温度80℃を超える、というような、冷えにくさの印象があります。
そこでこのファンを使って、時々温度が上がりすぎたらファンをゆっくり回して熱い空気を取り払う、という"準ファンレスマシン"となりました。

実際、このマシンをCPU温度で制御しながら動かしてみると、Prime95などで高負荷・長時間で動かしたときに初めて、500rpm程度でそよそよケースファンが回る、という感じで、普通の使い方では全くファンの回らない静かなマシンです。
この辺はATOMを使ってもそうなると思いますが、超低電力型CPUの良いところですね。また、ISK-100は穴(メッシュ)だらけですが、こういうファンレス運用にいかにも適しています。

(ITX用ケースやベアボーンは意外と密閉度が高い「外見重視」のものが多く、ケース蓋を閉じてしまうとファンレス運用が困難になるものが多いです。)

1.震災の影響というより実際は、今回のこのマシンにはちょっとした目的がありました。

①常時稼働の地デジ(&BS)録画マシンが欲しかった。

今はサブ2号機で、PT2とTVRockを使って予約録画をしていますが、マシンはそれなりに電力食って、無音でもありませんので、常時電源ONというわけにはいきません。
予約録画のときには休止状態からタイマー起動で録画し、終了後、再度休止させる設定で使っているのですが、マシンを他の事に使っている間にいつの間にか録画終了して勝手に休止してしまうことがあり、また録画予約した筈が休止からの復帰に失敗して空振り、という事も多発していました。
そこで常時ONのままで予約録画でき、番組表も常に最新のものを反映しているような、お手軽な録画用マシンが1台欲しい、と思っていました。
そうこうしているうちにちょうどPLEXから、USB版PT2のような"モノ"が出て、PCIバスに拘る必要がなくなりましたので

Ts_tuner

早速これを小型マシンに組み込むことにしたわけです。

②屋外ラジエターのポンプ&ファン用電源供給&コントローラー
今は主にメイン機で使っている屋外ラジエター

Externalradi

とポンプ

Extpump

ですが、冷却能力にはまだ余裕がありますので、今後はサブ2号機なども数珠つなぎにして、まとめて冷やすようにしたいと思っています。ただその場合、屋外ラジエター&水冷系は、各PCとは独立して動くようにしたほうが使い勝手が良いですので、その駆動&制御用のコンパクトなマシンが欲しいと思っていました。今回の製作マシンはその役目も担う予定です。

③高速大容量のNASマシン
今まで家庭内常時接続のファイルサーバーとして、古いノートPC(PentiumMベース)をNASにして使っていました。
しかしノートPCはもともとI/O速度が遅く、インターフェースも少ないので拡張もままなりません。その点、このFusionマシンは多数のUSBポートやSATAポートを備えていて、またCPUが遅い割にはネットワーク越しのI/O速度も速いので、こういう用途に適しています。

④そういいつつ実は、最近ハイエンドマシンばかり作っているうちに目的を見失った感じがありましたので、ちょっと目先を変えてみた、という理由もあります。

2.製作
①ケースのAntec ISK-100は、Mini-ITX用ケースの中でも非常に小型にできています。また90WのAC電源とDC-DCコンバーターがセットになっています。
FusionとSSD(+ 2.5HDD)との組み合わせだけなら、CPUピーク(Prime95動作状態)でも写真のように

39watt 

39W(8インチTFTモニタ含む)の消費電力ですので、90W電源でも十分使えます。

しかし、1-②のようにポンプ(D5x2)や巨大ラジエターファンに電源供給しようとしたり、1-③のように後々大容量HDDを沢山ぶら下げる事を想定すると、この電源容量では心許なくなります。
そこで、電源を150WのAC電源に入れ替えることにしました。

余談ですが、このDC-DCコンバーターは150W・AC電源を2個に増設することができ、その場合300Wの容量に増強できます。
300w_ac_2 (実は追加分AC電源ももう買ってしまった。)

ただ、このDC-DCコンバーターはISK-100オリジナルのものよりかなり大きく、そのままではISK-100に収まりません。そこで、写真のように

2

ケース上面をくり抜いて、スペイサーとDC-DCコンバーターを取り付け周りをプラスチックケースで覆って、トサカにしました。

まあ、あまり見栄えは良くありませんが、いかにも一癖ありそうな改造機っぽくなりました^^

②ケースはMini-ITXのマザーがぎりぎり収まる大きさです。実際はその上に電源や各種ケーブル類を配線していきますので、ほとんどスペース的に余裕はありません。今回ばかりはスリーブ処理のような見栄えは度外視で、写真のように収めました。

3_

結構きれいに収まります。電源も強化したのでSAMUELクーラー*などを使えば、ゆくゆくはH67マザーでもいけるかも。。ただその場合は、ヒートシンクの面積が足りないので、ファンレス運用という訳にもいかないと思いますが。。

*後記:実際計測してみると、マザーからサイドパネルまでの距離は40mmちょっとしかありませんので、サイドパネルに穴をあけない限り45mmのSAMUEL17でも無理そうです。やるとすれば、40mmの小槌クーラーあたりになりますでしょうか。

ケース裏面には、2.5インチのSSD又はHDDを2個取り付ける場所があります。

Photo

今回はここに160GBのIntelSSDと、750GBのHDDを取り付けました。

HDDが付いている以上、純粋な静音マシンではないのですが、大容量の内蔵ストレージがあると何かと便利ですのでこれは許容することにします。アイドル時はHDDのモーターを止めれば良いわけですし。。

③水冷系の水温監視やファンの制御のために、ウチに1個余ってたBigNGを取り付けました。
BigNGはこのケースにはちょっと大きく、また冷却のためにも、内蔵にはせずケース裏面カバーにネジ留めしました。

4_bigng

まあ、BigNGは汎用性が高いので、これで何かと便利です。例えばケースファンも、これで制御しています。

制御曲線Oprcurve

CPU温度が55℃を上回ったら回転し始める設定です。

④モニターは、USBバスパワー駆動で、なおかつVGA(Dsub15pin)接続ができるモニターを接続しました。
http://www.century.co.jp/products/pc/monitor/lcd-8000v.html

Monitor_and_pc

こうするといっぱしのPCの格好をしていますが、メイン機と並べると、

5_

まるで恐竜と"にゃんこ"を並べたくらいの風格差があります。。

屋外ラジエター系への電力供給のために、後ろに電源ケーブルを何本か出しました。

Photo_2
マシンとしてはほぼ完成しましたので、PX-W3U2の設定と併せて、これからその辺の組み込みをゆっくりやっていこうと思っています。

3.で、性能は?
予め予防線を張っておくと^^; スモールマシンに全ての高性能を求めるのも酷ってもんです。まあ、これはお遊びとして。。

Exindexfusion_2 エクスペリエンスインデックス

CPUやGPU性能はアレですが、SSDのおかげでディスク速度は速いですね。

Cb115fusion Cinebench R11.5

・・・・

Superπ 1M 仕事用に使っているノートPCと比較してみます。

Superpifusion_3   

まあ、ノートPC(Core2Duo T7300 2.0GHz)よりかはマシですね。遅い、と思ってしまうのは、最近980XとかSandyのスコアを見慣れたせいと思いたいです。。^^;

次に3Dグラフィック関係。。

Ffxivwinbenchmark_20110505_04162088 FF14(LOW)

息も絶え絶えな感じですが、一応10fpsくらいは出てます。。

やはり無茶とは思いつつ3DMark11..

Fusion_3dmark11
1~2fpsとパラパラマンガ状態ですが、、DX11が動くだけでも大したものと納得しましょう。。

ここまではトホホな結果ですが、NASマシンとして重要なディスクI/O速度は
システム領域用のSSD(Intel X18-M 160GB)のCrystal Disk Mark

Cdmlocalssd

内蔵2.5インチHDD(HGST 2.5inch 5400rpm 750GB)の同じく。

Cdmlocalhdd

ほぼ、額面通りの性能を出しています。

一方ネットワーク実効速度は(GbE接続で)

Iperf

554Mbpsと、まずまず合格点です。
NASとしての速度は、2.5インチHDDをネットワーク越しに、サブ1号機からマウントした状態でこんな感じ。

Cdmremotehdd

まあ、十分じゃないでしょうか。少なくともNASやHD動画のメディアストリーム・サーバーとしても不足ありません。

以上、実際はちょっと衝動買いしてしまったマザー(ASUS E35M1-I DELUXE)の活用のために、気分転換も兼ねて作ったマシンですが、意外と重宝しそうな感じです。静音でコンパクトなマシンは1台あると便利なので、I/O性能と拡張性に優れたFusionマシンは、ニーズとして結構いい処を突いてるんじゃないでしょうか。

SATA3 6Gのポート6つ(うち1つeSATA)、USB3が2ポート、USB2ポートが(背面+ケース前面で)8ポートと、このサイズのマシンには十分すぎる拡張性を持っています。

ただ、ATOMより上という触れ込みの3Dグラフィック性能は所詮は、とりあえずDX11でもエラーしないおまけ機能という感じですね。マシン単体で使おうとすると、Blu-rayどころかDVDの再生でも時々カクカクして、実用性はいまいちです。*

*後記:その後コーデックとかWindows Updateとか更新していったら、Blu-rayもDVDもTSも、いつのまにかカクカク感もなく再生できるようになりました。私の環境設定の問題だったみたいで、Fusionはメディア再生マシンとしても十分実用的です。

I/O能力が高くてポート数も多く、24H365D稼働のメディアサーバー兼コントローラー用途として、ATOMより更に実用性を増した感じです。

2011年1月31日 (月)

Windows7&IE9杯・自作PCの祭典2010にエントリーします。

なぜ自作PCをつくるのか。

それは私にとって、「”無駄”なことに”本気”を出せる様々な要素がいっぱいある」というのが醍醐味です。
無駄って、悪い意味じゃありません。ほとんど週末に近所をドライブするだけなのに車買ったり、仕事のコミュニケーションなら飯食うだけでいいところを、夜の12時まで飲み歩いたり、、でもそんな事を切り捨てた人生は、なんてつまらないものになるんでしょう?
日本を元気にするのは、みんなが無駄を堂々と楽しむことじゃないかと。
あ、これはバブル世代のロジックですね。

さて、PC自作はDOS/V創世紀(バブルの終わるころ)にいろいろやって10年くらいブランクがあったのですが、一昨年くらいから再開してました。
今回は、その「様々な無駄遣い」の総決算として、ゴージャス&マニアックなPCを製作しましたので、人生初めて、自作の祭典にエントリーしてみたいと思います。
まあ、かなり自己満はいってるマシンですので、ネタ的要素も多いのですが、こういうコンテストがあると、製作の目標ができていいですね。

コンセプトは、「ハイエンドゲームをバリバリ楽しめるギミック満載、見た目も美麗なマシン」です。

では「Windows7&IE9杯・自作PCの祭典2010」のエントリー開始です。

■応募部門
ゲームPC部門

■エントリーマシンの構成パーツ

CPU: i7 980X
マザー: EVGA X58 3xSLI Classified E760
メモリ: GeIL Black Dragon 2GBx3
グラフィックボード: EVGA GTX580SuperClocked x3SLI
SSD: SAMSUNG MZ-5PA128HMCD-0A
HDD: HGST 2TBx9
RAIDボード: RocketRAID
サウンドユニット: SoundBlaaster Digital Music Premium HD(外付けUSB)
ケース: Lian Li PC-A77F
電源: Abee Supremer 1200W + SNE NLX450ROHS1U 300W

水冷パーツ類も一応リストにいたします。

CPUクーラー: EK-Supreme HF - Nickel
チップセットクーラー: Enzotech  EVGA X58 Classified&VRM用
GPUクーラー: Koolance x3
メモリークーラー: Koolance RAM-33x3
ラジエター: SR1 280(トップ) ザワード14cm3色ファン(1500rpm)x2
   SR1 360(フロント) ザワード12cm3色ファン(1600rpm)x6
外付ラジエター: 三菱車用互換ラジエター(CBA-H81W/82W A/T ファン付ラジエーター)
ヒートエクスチェンジャ―: Koolance HXP-193
内蔵ポンプ: Laing D5、XSPCリザーバー
外付けポンプ: Laing DDC 3.2 Koolanceリザーバー
ファンコン兼水温計: Koolance CTR-CD10BK5

ついでに5.1chサラウンド環境用に
ONKYO HTX-77HDX
も導入しました。、

■使用OS

Windows 7 Professional(64bit版)

■ベンチマーク結果の画面ショット

「CPU-Z 1.56」

起動直後のもの

Cpuz

「エクスペリエンスインデックス」

Exindex

「PerformanceTest V7.0 Build 1019」

Performance_test

「ロスト プラネット 2ベンチマーク」
一応、応募方法にあった通りの設定でやってみました。

Lp2dx11 Lp2dx11_2 Lp2dx11_3

また、ちょっとこのマシンならでは、ということで、3D Vision Surroundの環境でもやってみました。写真は手ブレではなく、アクティブシャッター式3Dになっています。

まあ、処理的にはだいぶ重いですが、一応30fps出してます。。

Lp2dx11b Lp2dx11b_2 Lp2dx11b_3 Lp2dx11bss

「FINAL FANTASY XIV OFFICIAL BENCHMARK」
一応指定通りのウインドウモードです。

Ffxivwinbenchmarka

ただ、どうもGTX580のSLIはこのモードでは今のところ効かないようなので、フルスクリーン化のパッチを当てたものもご参考まで。

Ffxivwinbenchmarkb

「Heaven Benchmark Version 2.1」

Heaven Heavenresult20110131_21543863

■エントリーマシンの外観写真

A77fnt_nightversion PhotoOutdoor_radi  A77fnt_withpanel Surroundsys

 

■エントリーマシンの内部写真

A77fnt_cpu_3 A77fnt_cabling

 

■解説文

制作コンセプトは冒頭に書いた通り、ハイエンドゲームをバリバリ楽しめるギミック満載、見た目も美麗なマシンです。
製作記はここのブログに、「3DサラウンドPC製作1~6」として書いてみましたので、ご興味あればぜひ見てみてください。
ポイントは、以下の通りです。

[1]3D Vision Surroundを楽しめる3画面+3画面の6画面モニター
3D Vision Surroundの楽しさはやった人にはわかると思いますが、加えて、6画面全部を部屋に無理なく並べたり別々に使えるように、モニタスタンドを2台製作しました。
横長6画面は動画やゲームは無理ですが、例えば写真のように中央線沿線の地図を新中野から吉祥寺まで表示可能です。

Photo
スタンドにはハンドルコントローラーやフライトスティックの取り付けが可能です。

[2]3D Vision Surroundの最大構成であるGTX580を3枚構成

[3]冷やせば冷やすほど性能を発揮するGTX580のために、屋外常設ラジエターを設置
取り外しは自由で、必要なときだけ冷却能力を付加できる。
室温より下がっても結露させないよう、目安となる特殊な湿度温度計を設置。ポンプの強さで水温を制御する。

[4]1400Wに達するピーク電力に対応するために、1200Wの電源に加え、ケース内蔵が容易な300WのNLX電源を設置。
実際、ピーク(3DMARK11)で、写真のワットチェッカーのように、消費電力合計が約1350Wに達していますが、安定稼働しています。

Watt

[5]水冷システムとしてのこだわり
ゲームマシンとしてだけではなく、ケーブル、配管、照明、装飾など、見ていて飽きない美麗な構成としました。

[6]以上を標準的なPC筐体に収め、可搬性、堅牢性を重視したこと。
重装備なシステムでありながら、外部ラジエターは取り外し自由で、外してしまえば写真のようにごく普通のPCとして部屋の間を移動して、メンテナンスすることができます。

Photo_2

■Windows 7&IE9を使って良かったと感じた点

XPまでしか対応していないH/Wはもう古くなってそろそろ処分しつつありますし、いろいろな最新の魅力的なソフトやハードがWindows7対応で出るので、個人的にはもう7しかないですね。
XPマシンは、昨年8月まで1台古いソフトの稼働のために置いてありましたが、代替ソフトが揃って使い慣れてきましたので、それも7の64bit版にリプレースしました。
また、意外?と、システムのエラーの修復が賢くなったのが、個人的には良いと思います。

IE9はまだ使い始めたばかりなのであまり判っていませんが、HTML5やSilverLightを綺麗に見せる作りだなぁ、と感じました。とりあえず私はIE以外はあまり使わない(以前はIEでうまく表示できない時のためにFireFoxも併用していましたが、今はほとんどその必要はないです)ので、今後常用していきたいと思います。

2011年1月 2日 (日)

ブログ始めました

私のPC関連の徒然を綴っていきます。

今のメインマシンはこれ。

A77front

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